3/18〜3/19 回顧

3/18(土)
・阪神5R
・中山7R
・中山10R

3/19(日)
・中京8R
・阪神8R
・中山8R
・中京11R


3/18(土)

阪神5R
⑦ジャスティンボルト

頭数の割に好メンバーが揃った一戦。0.1差以内に収まった掲示板メンバーはいずれも高く評価して問題ないか。
中でもジャスティンボルトは苦手条件で奮戦した点から特に優秀。同馬は母マラコスタブラダという事でレシステンシア、グラティアスの下であり、字面だけ見れば24は明らかに守備範囲外。実際道中はかなり行きたがる面を見せて体力を消耗しており、型通り短縮なら更なるパフォーマンス向上を見込める。
そもそも新馬戦のラップが非常に優秀で、実際後続を離した上4頭は未出走の1頭を除けば1着馬が弥生賞3着、3着馬が次走0.5差圧勝と結果も伴っている。そこと互角以上の内容を消化したジャスティンボルトも適条件戻りなら勝ち上がりは秒読みだろう。



中山7R
④トリグラフ

13.0-12.2-12.9-13.2-12.5-12.2-12.2-12.1-12.8
終日雨が降り続いた影響で高速馬場開催となった中山ダート。その上で上記の通り中盤からペースが引き上げられれば、当然追走力を要求されるレース質に。
実際ワンツーは逃げ-外2を固めた2頭、3着馬も好位、4着馬も直線で詰まったとはいえ一貫してラチ沿いを通っていた。
その中でトリグラフは上記のラップ下で道中の押し上げを阻まれた上、コーナーもシンプルに外を回す形。前述の決着からも分かる通りほぼノーチャンスの競馬だったものの、直線だけで前との距離感を一気に詰めた内容は着順以上に強烈なものであった。
レース振りから持続力が生きるタフ馬場替わりはもちろん、直線スピードも水準以上なだけに東京替わりでも巻き返しを期待出来る。



中山10R
⑥マイネルクロンヌ
⑨ブレイクフォース

12.6-11.8-12.5-12.2-11.7-11.7-12.1-12.4-13.2
不良馬場下とはいえ勝ち時計1:50.2、後半4F49.4というのは相当レベルが高い数字。参考までに同じく不良馬場で行われた昨年ラジオ日本賞(勝ち馬アシャカトブ)の数字が勝ち時計1:50.3、後半4F49.3とほぼ同等に。ちなみに前者が直線向かい風で施行されたのに対し、後者は直線強烈な追い風下での開催であり、実質的な勝ち時計は前者の方が高い(純粋に向かい風区間が長い為)。つまり3勝Cとしては破格のレベルである事が分かる。
それを踏まえた上で取り上げたいのがマイネルクロンヌ、ブレイクフォースの2頭。
前者は前走時も回顧を述べたが、再び不遇の競馬を消化して記事に登場。テンのポジション争いでハナを取りに行くも被されてインで我慢する形を選択するも、道中はかなり行きたがる素振りを見せながらの追走に。それでも抜群の手応えで勝負所〜直線を迎えたのだが、直線では前の馬が中途半端に余力が残っていた為に一向に進路が空かず9着敗戦。
とはいえ前述のハイレベル時計下でスムーズなら勝ち負けまであったと思わせる競馬を消化出来た点は評価すべきで、元の打点と合わせても次走以降の巻き返しを期待出来る。今回のレース振りを見るとマイル辺りまで短縮しても面白いかもしれない。
後者は中山7Rの回顧文でも触れた追走力本位馬場の不利を受けた1頭。その中で後方から型通りの大外ぶん回しで差し込んできた脚力は分かりやすく評価する事が可能で、タフ馬場替わりなら現級突破は秒読みだろう。どうせ売れるけど。



3/19(日)

中京8R
⑭アルファヒディ

12.7-10.7-12.6-12.9-12.4-12.0-11.8-11.6-11.4-12.2
元々時計の出にくい今開催の芝に雨まで入って低速馬場で行われた一戦。また純粋なバイアスとしては土日ともイン前有利が顕著だった印象で、実際このレースも積極的な競馬を選択したテーオーソラネルが後続を3馬身抑えての完勝を飾った。
その中で低速・イン前2つの馬場状態に泣いたのが8着のアルファヒディ。同馬はアルアインやシャフリヤール、ヒメノカリス等を輩出したドバイマジェスティ牝系出身だが、同一族は基本的に高い巡行能力を生かせる高速馬場持続戦でこそ真価を発揮する。
それを踏まえると当時の低速馬場+中緩みのレース質は適性と真逆の条件で、かつ自身が強気な競馬でせめて後者の弱点を消そうにもインチー馬場8枠という圧倒的不利条件がそれを阻害する形に。
結局レースではインに潜り込んで直線まで我慢する形を選択するも、牝系の特徴に相反する競馬で全く良さが出ず。これは決して鞍上批判ではなく、当時の八方塞がりの条件下ではなす術がなかった。
レース振り、そして血統面から「高速馬場かつ持続戦」で見たい本馬。1勝C昇級後は超ハイレベル戦であった国東特別を除けば1度も適条件が揃っていないだけに、まだまだ見限るべきではないだろう。



阪神8R
⑫クリノアンビシャス

12.4-11.6-12.0-12.2-11.6-12.2
これまでの回顧レースと重複するが、今週のダートは3場ともポイントは追走力。
日曜阪神8Rのクリノアンビシャスはその点に泣いた1頭。これまで18付近を使われてきた履歴や、前走タフ馬場で結果を残した点から当時の高速ダートが合わなかった可能性は非常に高い。
加えて当時は3,4角の中間区間で強烈な向かい風が吹いており、ここで終始大外を回し続けた負荷も大きかった印象。高速馬場で通常より巡行スピードが速いとなれば尚更だろう。
それでもラストまでジリ脚ではあるが伸び続けていたのは評価出来るポイントで、その前のレース振りを踏まえても良馬場替わりなら十分巻き返せる1頭。
3/4の一戦は他馬の回顧で触れたが数字面が非常に優秀で。ここで0.4差の実績から現級好走ないし勝ち上がりは現実的に可能なラインと考えられる。



中山8R
⑦ジッピーレーサー

土日とも純粋な馬場状態のみなら完全に外差し傾向だった中山芝。日曜の内回りでは相対的にインが恵まれるケースが頻発していたものの、外回りではバイアス通りに外が有利だった印象。
その中でジッピーレーサーはインで進路取りに右往左往しながらも脚色良く伸びており、当然着順以上に評価出来る内容であった。
この馬自身昇級後の着順を見るとクラスの壁に当たっているように映りかねないが、休み明けで太め残りだった3走前(2/4)を除けばいずれも馬柱以上の内容を消化している印象。
そろそろオッズを吐き出すシーンがあっても驚けない。条件的には再度中山16、それも内枠で見たいところ。



中京11R
⑥ディクテオン

13.0-11.4-12.9-12.1-12.1-12.1-12.2-12.2-12.2
くどいようだが今開催のダートは3場とも追走力が最重要ポイントであり、このレースもラップ通り当該能力に長けた好位勢が上位を独占する形に。
その中で1頭異質なパフォーマンスを見せたのが4着のディクテオン。競馬振り自体がバイアスに反する形で優秀だったのは言わずもがな、タフ馬場の東京21で明らかに持久力タイプの走りをしていた履歴を持ちながら今回の条件下でも好内容を消化した点は高く評価出来る。
適性条件戻り(ベストは良東京21)なら当然勝ち負け必至だろう。どうせ売れるけど。

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