2/27(日)中央競馬

【勝負レース】
・中山1R
・中山9R
・阪神10R
・中山10R

【重賞】
・阪神11R(阪急杯)
・中山11R(中山記念)


自信度
S→大勝負したいレース
A→しっかりとした額で勝負したいレース
B→ある程度自信のあるレース
C→ここから普通に買いたいレース
D→余裕があれば買いたいレース



【勝負レース】

中山1R 自信度D

◎⑨ハッピーオーラ
○⑧マキアージュ
▲⑦ピカリエ

どう考えても短距離馬であるハッピーオーラの短縮を狙う。
ここまでマイル→18を使われている同馬。新馬戦は1勝クラスを連勝したリッキーマジックが勝利したレース。このレースは前半スローからラスト3Fで好水準のラップが踏まれており、レベルの高い一戦であった。実際にこのレースは2,4,8,9着馬が次走以降馬券になっている。同馬は直線で外の勝ち馬に被されてスムーズさを欠く競馬。前述の通り直線で高いレベルのトップスピードが求められた中でこの不利はそれなりに響くものであり、その上で6着にまとめているならば内容としては及第点。テン及び芝スタートでの速さを見せたのも好感であった。
前走はそこから1F延長しての一戦。同レースは前半1000mが62.6ということで稍重ということを踏まえても2歳未勝利としてはハイペースの水準。ここを前受けとシンプルに展開不利を受けており、着順よりは評価できる内容。また同レースでは好位に控えているがスタートは断トツで早く、主張すればハナを取れるだけのスピードを見せていた。
今回はそこから一気の3F短縮となるが、近走内容的にはプラスに働く可能性が極めて高い。血統を見ても、母は2勝を含めて馬券になったレースは全て1200m以下、母母も同じく1200m以下が主戦場、父アジアエクスプレスは産駒勝利数のうち実に8割以上が1400m以下と明らかにスプリンターの牝系。
今回はメンバーを見ても中山12にしては珍しくテンの速い馬がほとんどおらず、近走のスタートセンスから短縮でもある程度位置を取れる可能性が高い。人気の盲点になりそうなここで仕留めたい。
相手にはここ2走の内容からテンのスピードは最上位のマキアージュと展開面不安も絶対能力ならここでは抜けているピカリエを据える。



中山9R 自信度C

◎③ダノンティアラ
○⑦ルミネイト

前走の敗戦でオッズが想定より甘くなってくれそうなダノンティアラから狙う。この馬の見解については前走後に書いた回顧の内容が全てなのでその文章をそのまま載せる。
“中山マイルはコース形態から前傾戦になりやすい条件で、実際にこのレースも前半から早い流れに。
このペースが合わなかったのが7着のダノンマデイラ。この馬の血統を見ると、母はフランス産馬ザキア。さらに牝系はザルカヴァやザラックを輩出したコテコテの名門フランス血統。自分のnoteでは度々話しているが、フランス血統は基本的に溜めて弾けさせる能力に長けている。もちろん例外はあるのだが、フランスにおいて主流中の主流血統であるこの馬の牝系はやはり上がりの競馬に高い適性があると考えられる。この馬自身もデビュー戦は急坂中山でラスト3F11.8-11.2-11.0と良質な瞬発力を見せて勝利しているだけに、やはり前述の血統傾向通りの適性を持っていると見て問題ないだろう。そのデビュー戦のパフォーマンス自体は極めて優秀なものであり、次走以降上がり性能が重視されるレースになれば巻き返しは必至だろう。”
今回は新馬戦を勝利した中山18戻り。このコースは初角までの距離が短いためペースは落ち着きやすく、加えて少頭数となればスローペース必至。新馬のハイパフォーマンスからこのメンバーでは少なくとも上がり勝負なら最上位の存在だろう。
相手には関西から遠征のルメネイトを。未勝利時代はサウンドビバーチェ戦やルピナスリード戦などレベルの高いところを使っていた同馬。ただやはり特筆すべきは未勝利勝ち上がりの前走内容。同レースはハイペースかつ中緩み再加速ラップということで先行勢に厳しい展開。ここで自らこのペースを刻んでL2では11.3まで加速している辺り絶対能力の高さが窺える。軒並み先行勢が崩れた一戦において逃げて勝利した同馬と前受け2着のスコールユニバンスは抜けた存在で、さらにその2頭の比較ではテンの挙動からより負荷の掛かるこちらの方が上の存在。
今回は昇級初戦となるが相手関係も手薄で、前走内容からは即通用の水準。馬場を考えると外枠からダラダラ外回らされる展開は避けたいだけに、強く主張してくれる武史騎乗というのは心強いポイントだろう。



阪神10R 自信度D

◎⑥ヴィアドロローサ
○⑦ジャングロ
▲⑤エテルナメンテ

好メンバーが揃った一戦。ここはヴィアドロローサを狙う。
以前もどこかの記事で言及したがカナロア×ディープの配合は基本的に1200m向き。実際にこの配合の芝1200m成績を見ると勝率14.9%、連対率25.6%、複勝率33.9%、単回値95%、複回値90%と母数が多い中で優秀な数字を記録している。
ヴィアドロローサはこの配合通りの適性を見せて1200m戦で連勝。そこから距離伸ばして重賞に挑戦したここ2戦は8着、11着と奮わないが、前者はスロー寄りの流れ、後者はタフ馬場と距離以外も合わない条件で相手関係も大幅強化と諸々厳しい条件で見直せる。そもそも京王杯は後方からとは言え上がり最速の脚を使えているように重賞戦線でも通用の下地は見せていた。
今回は久々に1200mに戻るが前述の配合面から単純に短縮はプラス。加えて今回は快速馬が多くある程度ペースは流れそう。同馬は牝系にcaroが入るカナロア産駒ということで高速馬場+ハイペース戦は血統的にドンピシャの条件。スプリント路線の名伯楽安田厩舎に転厩した点もこの距離を使う上では心強いポイントだろう。
対抗にはジャングロを。同馬は典型的な高速馬場向きの米国スピード血統ということで高速馬場+1200m戦はドンピシャの条件。実際に同馬がこれまで低パフォーマンスだったのは道悪の新馬戦と東京でドスロー上がり勝負になったベゴニア賞で、それ以外のレースでは一貫して高いパフォーマンスを披露。特に前走は中京12で外枠から楽にハナを奪い前半3F33.7を刻んで逃げ切る秀逸な内容。勝ち時計は同日の2勝クラスより0.5秒早く、その中身も濃いとなれば人気でもしっかり評価すべき1頭だろう。



中山10R 自信度C

◎⑥カイアワセ
○⑯ジゲン
▲⑮ラホーヤノキセキ
△②ジャスパーイーグル
△⑬ハコダテブショウ

思いのほかオッズを貰えそうなカイアワセから狙う。
成績からも分かる通りの前傾戦巧者で中山12という条件はベスト(2勝4着2回)の同馬。昇級してからは4着→4着と馬券にはなっていないもののどちらもパフォーマンスは優秀。2走前は冬ダートらしく時計の掛かる馬場で前半3F34.5と先行負荷が高く、加えてコーナー区間も11.8と早いラップが踏まれているので外回し組に厳しいレース。同馬はここで前受け+外3と最も厳しい形ながら4着に残しており内容としてはかなり濃いものであった。ここで前受けした組から2着スペクタクル、6着メイショウミライが現級を勝ち上がっており、同レースで最も厳しい競馬であったカイアワセもクラスは突破できる水準にあると考えられる。
前走は極端なインチー馬場に加えてラップ的に外負荷がかなり大きいレースであり、ここでハイペースを追走して外3回すこの馬が最も厳しい形。その中で0.4差4着ならパフォーマンスとしては優秀なものと言える。実際に同レースの外回し組からは3着アーバンイェーガーが次走同条件で勝ち上がっており、それよりも強いパフォーマンスを見せた同馬も当然現級勝ち上がりの水準。
ここ2走の内容から能力上位であるにも関わらず今回は53kgとハンデも恵まれた印象で、スムーズな形なら勝ち負けは必死だろう。
対抗にはジゲンを据える。ここ2戦が合わない馬場ながらハイパフォーマンスの同馬。2走前はカイアワセのところでも説明した通り外負荷の高いレースで枠なりに外回す競馬、前走は馬場考えると超ハイペースの一戦を前受けとどちらも着順以上に評価できる内容。ここ2走は冬のダートらしく時計の掛かる馬場状態で、米米血統の同馬は本質的に合わない条件。そこから含水率が上がり時計が出やすい今の馬場に替わるのは大きなプラスとなる。高速ダートの中山12では3走前にサウジでも3着に好走したチェーンオブラブと0.1差。展開利があったのは事実だが、それでもヴァルキュリア以下にしっかり差をつけてマッチレースを演じた内容は高く評価できる。サウジの馬場は時計が出やすく、似たような条件でそこに肉薄したというのも強調できるポイントだろう。今回の舞台設定なら当然勝ち負けの水準にある一頭と言える。
単穴にはラホーヤノキセキを。やはり特筆すべきは4走前のパフォーマンス。同レースは前半3F33.9ということで、稍重ということを踏まえても超ハイペースの水準。この流れを前受け+外ぶん回しで勝ち切ったパフォーマンスは秀逸で、2,3着に2桁通過順の馬が来ている点からもそれが裏付けられている。その後小倉2戦は強敵相手に差のない競馬。前走は先週の大和Sの予想でも触れた通り先行負荷が極めて高かったレースで、ここを距離延長+前受けなら大敗も致し方なし。実際同レースの前受け勢は2桁着順の馬も含めてその後軒並み巻き返しているので悲観する内容ではない。
打点面を考えてもここまで人気がないのは舐められ過ぎで、馬券的には積極的に狙いたい1頭だろう。
抑え1頭目にはカイアワセ、ジゲンのところでそれぞれ触れた先行負荷の高いレースをともに前受けしたジャスパーイーグル。昨日からイン有利傾向が見て取れる今の馬場なら残り目があっても。
2頭目には昇級初戦のハコダテブショウ。前走は前半3F33.1の超ハイペースを刻んで逃げ切り。同レースで2番手受けから2着のノーリスがその後すぐ勝ち上がっており、ここに0.5差つけた内容は秀逸。勝ち時計的にクラスが上がっても即通過の下地は持っているだろう。



【重賞】

阪神11R 自信度D

◎③リレーションシップ
○⑫グレイイングリーン
▲⑭クリノガウディー
△①トゥラヴェスーラ
△⑩ダイアトニック

先週に引き続き高速かつインチー馬場継続の阪神。加えて日曜は直線向かい風予報。条件の割に先行争いが落ち着きそうなメンバーということを加味しても、ここはイン好位を取れるタイプから狙いたい。
そうなるとリレーションシップは絶好の狙い目だろう。過去の勝利レースを見ても高速馬場巧者と言える同馬。特に3走前は今回と同条件で1:20.4と優秀な時計を記録。展開としては先行勢が飛ばしたことである程度差しに向いたとは言え、後方で追走を放棄した訳ではなく、先団のすぐ後ろにつけてしっかり上がりも使えている点から時計通りの高い評価をすることができる。
2走前は中団インで窮屈になって直線でも詰まる形。昇級初戦かつ別定戦と楽ではない条件で不利がありながらダノンファンタジーやホウオウアマゾン、サウンドキアラのGIクラスと0.3差なら十分過ぎる内容。そもそも同レースは中団からの競馬になっているが、これは控える選択かつ初角でセイウンコウセイに前をカットされたのが原因。スタートの速さを見ても主張すればもう一列前を取れた一戦であった。
そのスタートセンスは前走を見ても明らかで、出遅れの多いミルコを乗せながらメンバー最速のスタートを見せていた。レース内容としてはハイペースで中盤も全く緩まないラップ構成故前受けかつ外を回した馬が最も厳しい競馬で、そのような競馬を強いられながら現役屈指の持続戦巧者カラテと0.6差ならパフォーマンスとしてはかなり優秀。
今回はそこから短縮+高速馬場替わりと大幅に条件良化。上記のスタートセンスから今回のメンバーならイン3ないしハナを取るシーンまで期待できる。馬場や風向き、3走前の打点を考えれば勝ち切るシーンまで期待できるだろう。
相手には過去走からも血統面からも高速馬場ベターで、特に阪神14なら重賞クラスのグレイイングリーン、前傾戦ならセントウルSの内容などからも現役屈指の存在であるクリノガウディー、インを捌いて差してこれるタイプで1枠を確保したトゥラヴェスーラ、14で一度も崩れておらず前走も伸びないインを突いて見せ場十分であったダイアトニックを据える。



中山11R 自信度D

◎⑤パンサラッサ
○②トーラスジェミニ
▲③ガロアクリーク

土曜の競馬を見ると開幕週らしくイン前有利が顕著な馬場状態であった中山芝。とはいえ時計の出方を見ると極端な高速馬場という訳ではない。そして今回の舞台となる中山1800mは初角までの距離が短く、またコース形態上4〜5Fの持続戦になりやすい。内回りでこのようなラップ推移となれば前述の馬場傾向と併せてもイン有利は顕著となる。そのような条件下でパンサラッサが内枠、コントラチェックが外枠という並び。
色々捻ろうともしたがさすがにパンサラッサに条件が向き過ぎている印象。元々前目で競馬をするタイプではあったが、大逃げの形を確立してから覚醒。3走前は前半スローになりやすい東京20を稍重の中59.3-60.7と前傾寄りのペースで逃げ切り。2走前は前半流れやすい福島20といえども超ハイペースの57.3を刻んでそのまま後続寄せ付けず完封。前走有馬記念は13着に敗れているが、近年で断トツの前半通過ラップ+最強4歳世代No.2のタイトルホルダーに早めに潰される厳しい展開なので情状酌量の余地あり。負け方としても早々に脱落するのではなく、直線入口まで先頭という形なので字面よりも評価できる内容であった。
今回は前述の通り条件が恵まれ過ぎている一戦。初角までの距離が短い18かつこの並びなら主張すれば問題なくハナを取れるはずで、馬場と併せても自分の型で運べれば勝ち負け必至だろう。
相手には隊列的に恵まれそうな2頭をセレクト。トーラスジェミニはこの並びならほぼ間違いなくイン3を取れるだろう。近4走は負け過ぎとはいえ全て展開不利のレースで、そこでオッズを溜め込んでからのバイアスを最大限味方に出来る条件替わりは馬券的には絶好の狙い目。イメージとしては去年のトーセンスーリヤのポジションで、そこから仕掛けをある程度我慢してくれれば残せても。
ガロアクリークはクラシック路線でも結果を残してきた馬。特に中山ではスプリングS1着、皐月賞3着、セントライト記念3着といくらレベルが低い世代とはいえ実績的には上位の存在。ここ2走はディセンバーSがスローイン前決着を大外ぶん回し、エプソムCがハイペースかつ外負荷の高いレースを前受け+外回し。ほとんど同じような競馬をしたヤシャマルがその後重賞で巻き返しているのを見ても苦しい展開だったことが分かる。
今回はそこから得意の中山戻り+インチー馬場で内枠確保。スプリングや皐月の外差しイメージが強い同馬だが、セントライト記念では内枠を活かした立ち回りができているように器用な競馬も可能。中団インからロスなく差す形なら台頭可能だろう。

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