5/29(日)中央競馬

【勝負レース】
・新潟2R
・新潟11R

【重賞】
・東京11R(東京優駿)
・東京12R(目黒記念)


自信度
S→大勝負したいレース
A→しっかりとした額で勝負したいレース
B→ある程度自信のあるレース
C→ここから普通に買いたいレース
D→余裕があれば買いたいレース



【勝負レース】

新潟2R 自信度C

◎①ショウナンタイジュ
○⑫ゴーウィズフェイス

今の新潟は使われ過ぎて内も外も悪い状態。基本的に良い進路がないだけに各馬伸びあぐねるということで相対的に逃げ馬が有利な状況。土曜は向かい風によってその傾向がより顕著になっていた。日曜も引き続き直線でガッツリ向かい風が入る予報ということで同様の傾向で狙いたい。そもそも論としてこの時期の未勝利なんて前行くだけで有利ですし。
本命はショウナンタイジュとした。今回のメンバーを見た時にテンが最も速いのは間違いなくこの馬だろう。デビューから濃いメンバー相手に肉薄するレースを見せていた同馬。デビュー当初は差しの競馬が続いていたが、4走前からフォルムチェンジして以降は先行力を生かした競馬が続いている。
テンのスピードという意味では最も評価したいのは前走。千直内枠と厳しい条件から抜群のテンのスピードで好位を取って2着確保。タフ馬場+向かい風ということを加味すれば前半3F32.8は未勝利としてはかなり早く、このペースで内枠から楽に先行できた点は高く評価できる。ここで勝ち馬には大きく水を開けられる形になったが、この馬の55.7という走破時計も風向きと馬場を考えれば優秀な水準。
今回は最内枠ということで乗り方に工夫は必要なものの、近走内容からこの枠からでも楽にハナを取って直線外に持ち出すことは十分可能。この枠でオッズが甘くなるなら積極的に狙いたい。最後に取って付けたような見解だが、風が強いので馬格がある点も好材料だろう。
対抗にはゴーウィズフェイス。さすがに戦ってきた相手関係を考えればここでは能力上位の存在。新潟は2走前14で超ハイペースを前受け好走。実質的にそこから短縮と考えれば崩れるシーンは考えづらいか。外枠先行というのも今の馬場的に一番狙いやすい。



新潟11R 自信度C

◎③セブンフォールド
○④マイネルダグラス

新潟2Rの見解でも述べた通り今の新潟はとにかく馬場が悪い。その為必然的各馬の脚は鈍る。それ故このような馬場を苦にしないタイプなら相対的に浮上しやすくなる。
セブンフォールドを狙いたい。この馬最大の強調ポイントは血統面。同馬は兄弟にフランスGIで活躍したQemahがいるバリバリの欧州牝系。さらに全兄のアスクビクターモアは話題の皐月賞内外論争で馬場の悪いインを通って好走した馬で、血統面から他馬が苦にする荒れ馬場なら相対的に有利な競馬になりそう。
実際ここ2戦も時計の掛かる馬場でともに好内容で、かつともにハイペースを前受けした内容からベタに距離短縮はプラスに働く可能性が高い。ここは頭まで期待したいところ。
対抗にはシンプルに能力上位のマイネルダグラスを。前走は土曜に推奨したエアミアーニが勝利したレース。推奨理由はその時述べた通りなので記事を引用する。
“12.7-11.4-12.0-12.4-11.8-11.0-10.9-12.7
1000m通過60.3と新潟マイルらしいスローで流れ、そこからの瞬発力勝負になった一戦。エアミアーニはこの流れを2番手で運んでいるので一見すると展開に恵まれているように見えるが、当時の内が悪い馬場でインを通って11.0-10.9まで加速している点はかなり評価できる。ちなみに前日リステッドがほぼ同じ前半ペースで推移し、L3→L2が10.8-10.9なので同等レベルの加速を見せたと言っていい。そこからラスト1Fは12.7と減速してしまっているが、1勝Cとしては十分過ぎるパフォーマンスであった。”
そのエアミアーニは昇級初戦で展開不利ながら3着に好走しており、見解通りレベルの高い一戦だったことが証明された。マイネルダグラスは通った進路取りからエアミアーニと同等かそれ以上のパフォーマンスであり、1勝Cなら能力上位は明白。素直に相手として信頼したい。



【重賞】

東京11R 自信度B

◎⑰ロードレゼル
○⑬ドウデュース
▲⑩マテンロウオリオン
△⑮ジオグリフ

今年もやってきた競馬の祭典...というような導入はもう見飽きたと思うのでサクッと予想に入ります。

まずは馬場について。週中から至るところでCコースで内有利という話が上がっていたが、土曜の競馬を見る限りそこまで極端な傾向は見られなかった印象。もちろんBコース最終週でインが壊滅していた先週に比べれば幾分内外の差は無くなっているが、世間的なイメージ程のインチー馬場ではないか。時計的にもBコース開催の延長レベルで、俗に言うコンクリート馬場の水準には至っていない。
つまるところ今年のダービーは例年のイメージ程イン有利にはならない可能性が高い。

それを踏まえた上で展開面だが、今回は外枠のデシエルトが逃げ宣言。この馬自身、前に馬を置くと追い抜こうとする癖がある為折り合い面を考えればハナを奪いに来る可能性が高い。ただその一方で、内を引いたビーアストニッシドもまたハナを取ろうととしているのではないかと考えられる。1週前追い切りでは坂路で50.4と自己ベストを更新。テンから飛ばす調教を行っている点から逃げる競馬を示唆しているのではないか。この2頭は皐月賞でハナ争いが噂されながらもともに自分の競馬が出来ず大敗。その背景も加味すればお互い今回は何が何でも自分の型を作ろうとしてくるのではないか。
また今回は有力馬が軒並み差し×外枠という構図から内枠の先行勢が俄然色気を持って乗ってくる可能性が高い。そもそもダービーなので各ジョッキーが一発狙っているのは当然だが、今年は例年以上に道中のペースが速くなると推測される。

その上で考えたいのがペース経験値の重要性について。ダービーは東京24という舞台でのレースになる訳だが、ほとんどの出走馬にとってこの距離は未知の領域となる。もちろん有力馬の大半が4Fの延長となるオークスと比較すれば幾分不安は少ないものの、それでもこの時期の3歳馬にとってタフな条件であることに変わりはない。
このタフな舞台を乗り切る為に必要なのがペース経験値or距離経験値となる。
過去10年の3着以内馬のうち1000m通過60秒以内のレースを経験していなかった馬はエフフォーリア、アポロソニック、フェノーメノの僅か3頭のみ。その中でもエフフォーリアはほとんど重に近い状態の皐月賞で60.3というペースをまともに前受けしていた経験があったので実質的には経験値があったと読み取ることが可能。アポロソニック、フェノーメノはペース経験値こそなかったものの、ともに前走が青葉賞ということで距離的な経験値が本番に生かされて好走したと見ることができる。とはいえやはりペース経験があるに越したことはなく、近年5番人気以内で飛んだワンダフルタウン、ワーケア、ブラストワンピース、サトノアーサー、スマートオーディン、レーヴミストラル、ヒラボクディープなどはいずれも緩い流れのレースしか経験していなかった為に苦渋を舐める結果となった。

それを踏まえた上で考えたいのが皐月賞について。今年は世代で有力とされる馬のほとんどが皐月を使ってきたことで、世間的にも同レースはレベルが高かったと言われている。これについては半分正解で半分不正解というのが個人的な見解。
確かに出走していた馬のそれまでのパフォーマンスや相対的なレベル感を考えればここのメンバー自体は強い馬たちと見て問題ない。ただその一方で、今年は例年と比較しても道中のペースはかなり緩く、上記のペース経験値という観点からは評価しづらい一戦であったのもまた事実。
例年皐月賞組が強い要因は、もちろん王道路線故に単純なメンバーレベルが高いという側面もあるが、それと同じぐらいタフなペースを経験したアドバンテージが生きる為だと考えられる。
その点今年の皐月賞はそこのアドバンテージを得られるレースではなかったということになる。また今回のダービーは前述の通り道中のペースは早くなりそうで、皐月賞組にとっては延長+ペースアップという最悪に近い臨戦となる。
これらの点から今年は別路線組にも付け入る隙があると考えたのが予想のスタートライン。

ここまでペース経験が重要という話をしたが、それとともにもう一つ押さえておきたいポイントがある。それは上がり性能が必ずしも重要にはならないというデータについて。
ダービーは東京24という舞台設定から瞬発力に長けた馬が好走しやすいと思われがちだが、同レースはそのイメージに反して上がり性能はそれほど重要にならないという傾向がある。
実際このレースの上がり最速馬は過去10年で【3.1.3.6】と煮え切らない数字になっており、同条件で行われるオークスの【7.3.1.2】(着外の2頭もともに4着)と比較しても上がり志向はそこまで高くないことが分かる。
それを裏付けるように、過去10年で単勝10倍以上ながら好走した12頭のうち9頭は上がり4位以下の馬で
、その中でも大波乱を起こしたロジャーバローズやコズミックフォース、アポロソニック、馬券にはならなかったがあわやの4着だったマイスタイルはいずれも4角で2番手以内にいた馬であった。
昨年こそ同率で上がり最速を記録した3頭が1〜3着を独占したが、この年に関しては外差し馬場+直線強い追い風と上がりを使える馬に有利なコンディションだったという背景が存在しており、極めて特殊な決着だったと解釈することができる。
今年は内外ほぼフラットな馬場状態かつ直線に影響のない風向きということで例年通りの傾向で予想を組み立てたい。

重要なのはペース経験値と先行力...第89回日本ダービーの本命に指名したのはロードレゼル。
関西馬ながら4走中3走が関東遠征、デビューから一貫して2000m以上のレースに出走と明らかにダービーを照準に合わせて使われてきた同馬。そのような師の期待に応え見事ダービーへと駒を進めてきた訳だが、その中で評価したいのは本番への切符を掴んだ前走青葉賞の内容。
12.7-11.3-11.5-11.5-11.9-12.3-12.7-12.4-12.4-11.7-11.9-11.9
前半からかなり早いペースが刻まれ縦長になった一戦。そこから中盤も極端に緩まないタフなレース質になっている。言わば今回のレースと親和性の高いラップ推移だったと読み取ることができる。
このレースは1000m通過が58.9となっているが、これは東京24としてはかなりレアで、これより早いor同じペースが刻まれたのは僅か14例のみ。
ロードレゼルは逃げ馬とともに後続を大きく引き離してこのペースを形成。この馬自身の個別通過タイムでも概算で59.2とかなりキツい流れだったことが分かる。
これだけキツいペースを刻みながらラスト3Fを全て11秒台で纏める驚異的なパフォーマンスを披露。しかも完全に手応え劣勢ながら直線で勝ち馬に並ばれて伸び返す勝負根性を見せた点も好感であった。
ちなみに過去この条件を個別通過タイム59.4以内で好走した馬はホーリックス、ロジャーバローズ、トーセンホマレボシの3頭のみ。キタサンブラックやタップダンスシチー、キセキでも沈んだペースでの好走は正真正銘GI級のパフォーマンスと評価することが出来る。

今回は冒頭の展開予想で述べた通りタフな流れになる可能性が高く、そうなれば前走の経験値がここでも生きてくる。またこの馬自身ペースが引き上げられたことで一気にパフォーマンスを上げてきた点から、前半〜中盤にかけて淀みないラップが刻まれる流れは好都合。
ちなみにこの牝系は小回り向きの馬が多く輩出されているが、その要因はコース形態云々ではなく単純に上がりに限界がある為だと思われる。実際同牝系でもレディアルバローザやキャトルフィーユはVMでの好走歴があることから、中盤がタイトなラップなら東京でも問題なく走れると読み取ることが可能。この特徴はロードレゼルが青葉賞で大幅にパフォーマンスを上げたエビデンスにもなる。

パフォーマンス的には通用の水準にある同馬だが、関西馬ということで最大の焦点は中3週での再輸送による状態面だろう。ただここについては追い切りを見る限り問題ないと考えられる。
中間は1週前CW→最終坂路という過程。従来のパターンはCW→CWなのでそこの変化を不安視する声も多いが、これをより細分化すると過去4走全てで1週前CW→日曜坂路→最終CWという過程を踏んでいる事が分かる。今回は1週前CW→日曜CW→最終坂路ということで、順序こそ変わったが従来のパターンに忠実な過程を踏んでいると見て問題ない。全体的な時計感は前走時に比べると落ちるが、それは間隔が詰まっていることを考えればある種当然と言える。
今回はローテがローテなだけに前走減った馬体がさらに減ることを危惧していたが、調教後馬体重を見る限り輸送を挟んでもその不安はなさそう。
総合的に見ても状態面の不安は少ないと考えて問題ないだろう。

巷では中内田厩舎の長距離戦やクラシックを不安視する声もあるが、このレースについては18年ダノンプレミアム1人6着、19年ヴェロックス2人3着と過去2度の出走で戦い方を学んできた背景があり、今年はそれ以来の出走となる。
昨年に初のリーディングを獲得し、今年も5月28日現在2位と勢いに乗る名門厩舎。ここでダービーのタイトルを獲得し、正真正銘の一流厩舎へと登り詰めてもらいたいところ。

対抗にはドウデュースを。
例年と異なり皐月賞組はペース的な経験値でアドバンテージを得ることができないと述べた。とはいえ出走馬のそれまでのパフォーマンスやレベル感を見ればここの上位馬は一定の評価を下すことが可能。それだけに評価したいのは皐月ハイパフォーマンス+ペース経験のある馬となる。
その狙い方をするならば自然とドウデュースが浮上してくる。この馬に関しては朝日杯を制しているので当然ペース経験値で言えばメンバーでも最上位クラスの存在。
能力的な話をすると、皐月賞はラスト2F11.4-11.5が刻まれた流れを後方から上がり最速で前2頭に迫る好内容を見せ、改めて世代最上位クラスの能力を証明。内外の有利不利論争から通ったコースに恵まれたという声もあるが、同じく伸びるコースを通ったジオグリフやイクイノックスとの比較からも同馬が強い競馬をしたことに疑いの余地はないだろう。

今回は追走力が重要となる一戦だけに前走の位置取りを不安視する声もあるが、これに関して鞍上がハイペースを読んで意図的に下げた為のポジションであり、それ以前のレースからも追走力が劣っていた訳ではないのは明白。皐月で下げて上がり最速差し損ね→ダービーで好位取って巻き返しというのはハーツ産駒の十八番で、この馬もそれを出来る資質を秘めている。

最後に状態面についてだが、中間は皐月賞と同じ過程で時計面は1段上がっており前走以上の状態にあるのはほぼ間違いない。過去にこの馬と同じ弥生賞→皐月賞→ダービーのローテでマカヒキとワグネリアンを勝たせた友道厩舎だけに、中間の時計と合わせても仕上げ面に関しては申し分ないと考えられる。
あとは名手武豊の手腕に期待したいところ。

単穴にはマテンロウオリオンを据える。
これまで全5戦がマイル以下のダイワメジャー産駒ということで常識的に考えれば距離の壁に阻まれそうだが、複合的な要因からこのオッズなら積極的に狙いたい1頭。
まずダイワメジャー産駒という点について。確かに同産駒はこれまで2000m以上の重賞で勝利した実績が1度もないだけに2400という距離は大きな不安材料。ただその一方、同馬の牝系を見ると母母はオークス馬レディパステル、近親に京都新聞杯3着のロードロックスターや神戸新聞杯2着のロードアクレイムということで、中距離をこなせる資質を持ち合わせた血統という見方もできる。
続いて中2週でG I連戦というローテについて。間隔を空けるローテが主流となった現代競馬において、この臨戦は完全にその流れに逆行している。実際近10年でもNHKマイルからのローテで馬券になった馬は1頭もおらず、変則2冠という言葉は死語になりつつある。ただこの馬の師はその変則2冠を達成した昆厩舎ということで、このローテの戦い方を誰よりも熟知しているはず。実際最終ではしっかりCWで時計を出し、それでいて輸送前とはいえ前走からプラス体重に仕上げてきた。近年このローテで最も惜しい競馬(4着)となったサトノインプレッサは使い詰めローテの仕上げを得意とする矢作厩舎ということで、このようなローテを熟知している一流厩舎ならこの部分の不安は解消される。
最後の買い要素として今回の最重要テーマであるペース経験値が関わってくる。今回は皐月賞組が延長ペースアップという最悪の臨戦過程になることは先に述べた通り。その点この馬は4Fの延長とはいえ道中のペースは前走比で楽になる。例年は皐月賞組が2F延長+ペースダウン臨戦でNHKマイルから臨むアドバンテージは皆無だが、今年は皐月賞組がペースアップ臨戦になることで前走タイトな流れを経験してきた優位性が例年よりも大きくなる。ここが4Fの距離延長でも相対的に浮上できる最大のポイントとなる。
そもそも今年のNHKマイルは時計感からもかなりのハイレベル戦で、条件が違うとはいえ能力面では皐月賞組にもヒケを取らない。
総合的に見ても穴馬のポジションなら十分狙う価値のある1頭。久しぶりにこのローテからの好走を期待したい。

最後に皐月賞組からジオグリフを。
能力面については皐月賞馬に今さらケチを付けるところもなく、ペース経験についても朝日杯でクリア。東京コースについても、求められた適性が異なるとはいえ新馬戦では過去の名馬に匹敵するパフォーマンス、共同通信杯では57kgを背負って連対の実績があり特段不安はない。
状態面についても中間の過程から皐月と同等レベルにあり、総合的に見ても好走してくる可能性は高い。
唯一不安を挙げるなら同牝系がペースアップ臨戦をやや苦手としていることぐらい。とはいえ他の有力勢との比較でペース経験がある優位性は大きく、能力面と合わせても一定の評価が必要。
ドウデュースと比較した際に前走内容、状態の良化度で逆転を許す可能性が高いということで印としては連下までに留めた。

4強の他2頭についてはペース経験値の面で軽視。
特にイクイノックスは長欠明けの皐月賞を使って上積みがあると言われているが、これに関しては前走前から言われていた通り体質面に問題がある為のローテであり、それを鑑みればむしろ過去最短の中5週という臨戦は不安の方が大きい。実際中間の内容を見ても前走から上積みがあるどころかむしろ状態は落ちている印象。皐月の内容についてはジオグリフやドウデュース、ダノンベルーガに劣るものであり、それでいて上積みがないどころかむしろ状態落ちならば東京替わりの加点要素だけでは補い切れないと考えるのが妥当。自信を持って軽視する。

ダノンベルーガはイクイノックスとの比較ならまだ好走する確率は高いが、やはりペース経験の乏しい馬を1番人気で買うのはリスクとリターンが釣り合っていないか。このパターンはNHKマイルのインダストリアで痛いほど味わっただけにこちらも軽視したい。



東京12R 自信度C

◎③バジオウ

目黒記念なんてどうせみんなダービー負けた後で馬券組む冷静さ残ってないはずなので思考停止の単勝買える馬のみ置いておきます(怒られろ)。
さて予想のスタートラインだが、元々競馬界の格言として「スローのアル共」「ハイペの目黒」というものがある。同じ東京2500mという舞台でも求められる適性が異なるのだが、目黒記念がハイペースになりやすい要因はCコース初週のイン前有利を意識した騎手陣がポジションを取りに殺到する為だと考えられる。
ただダービーの予想でも触れた通り今年はそこまで極端なイン有利傾向は表れていない模様。もちろん完全外差しに振れていた昨年と比較すればまだ内は使える馬場だが、それでも従来のCコースほど極端なバイアスは発生していない。そうなると各ジョッキーも無理にポジションを取りに行かず、昨年のような緩い流れでのレースが再現される可能性は往々にして存在する。そもそもメンバーを見ても主張してきそうな馬は少ないだけに、緩い流れからの後半力勝負に強い馬を狙いたい。
本命はバジオウとした。昨年のダービー出走というだけで後半力という観点では他馬と一線を画す位置にある同馬。
これは過去に何度も取り上げたが、昨年のダービーの後半5F57.0は東京24歴代最速の数字で、文字通り歴史的な超ハイレベル戦だった訳だが、同馬はそのレースで窮屈なポジションから仕掛け遅れた挙句伸びないインに突っ込むチグハグな競馬。その中で勝ち馬から0.8差ならパフォーマンスとしては上々で、今回の出走馬との比較では優に勝ち負けの水準にあると考えられる。その後は1戦足踏みしたものの前走3勝Cを好タイム勝ちでキッチリ能力を証明。
プリンシパルSや前走などある程度前半問われての持続戦でも結果は出しているが、血統面からも本質的には緩い流れからの後半力勝負に強い印象。それだけに今回想定される流れならさらにパフォーマンスを上げてくる可能性が高い。秋の大舞台に向けて結果を残したいところ。

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