3/27(日)中央競馬

【勝負レース】
・中京9R

【重賞】
・中山11R(マーチS)
・中京11R(高松宮記念)


自信度
S→大勝負したいレース
A→しっかりとした額で勝負したいレース
B→ある程度自信のあるレース
C→ここから普通に買いたいレース
D→余裕があれば買いたいレース



【勝負レース】

中京9R 自信度D

◎⑥アスクオンディープ
○④メイショウゲキリン

少頭数ながらある程度妙味もらえそうな一戦。ここはアスクオンディープから狙う。
中京22というコースは本来それなりに前傾質になりやすいのだが、さすがに今回のメンバーと頭数ではある程度落ち着いた流れになる可能性が高い。後半性能ないしは上がりの質にフォーカスしたい。
アスクオンディープは新馬のラスト2F10.9-11.3という値が極めて優秀。ドスローで推移したとしてもなかなかお目にかかれない数字で、この内容からも上がり性能と中京スローで求められやすいギアチェンジ性能(L3→L2で1.2秒加速している)が担保されていると見て問題ない。
前走は上位3頭見ても分かる通りなかなかのハイレベル戦に出走して1.1秒負け。ただ内回りで4角区間11.3が刻まれたレースを枠なりに大外ぶん回す形なので情状酌量の余地あり。
少頭数かつフラット〜稍外に移行した今の馬場ならしっかり能力発揮できそうで、新馬の打点からこのオッズならしっかり狙う価値ありと見て推奨する。
対抗にはメイショウゲキリンを据える。きさらぎ賞はタフな逃げで好走した一方、黄菊賞はイン死馬場でL2が11.1のレースをラチ沿い通ってジャスティンパレスに0.1差など上がり勝負でも足りる打点を出している馬。前走はさすがに相手関係強力で、かつイン窮屈の形なので着順はそこまで気にする必要ないか。今回のメンバーなら楽にハナを取れるだろうし、軸ならブラックブロッサムよりこちらだろう。



【重賞】

中山11R 自信度D

◎⑥ブルベアイリーデ
○⑪ヒストリーメイカー

今回逃げ馬の頭数こそ少ないものの、アイオライト、ワイドファラオはともに馬キャラや枠並びから引きたくないはずで、ともに14,16のハイペースでも逃げるだけのスピードを持つタイプとなれば割と前傾質のレースになるのではないか。ただ土曜の馬場を見る限りイン前がかなり強く、純粋な差し馬狙いもリスキー。脚抜きの良い馬場ということを踏まえても前傾戦を位置とって粘り込めるタイプから狙いたい。
本命はブルベアイリーデとした。同馬の過去走で特に評価したいのは3走前のシリウスSの内容。このレースは前半900m55.1と良馬場の中京19にしてはかなり早いペースが刻まれた一戦で、これを前受けして後半も62.3でまとめた同レースは打点的にはかなり高く評価できる。その中でもここでしっかりペース負荷受けて好走したサンライズホープとブルベアイリーデは特筆すべき走りであった。
そもそもブルベアイリーデ自身マイルでのハイラップで好走していた馬だけに、前傾戦への適性は全く問題のないタイプ。ただそれを距離を伸ばした中でも変わらず維持した点から価値の高い一戦であった。そのような展開では前走もポジション利があったとはいえスワーヴアラミス、オーヴェルニュ、サンライズホープと濃いメンツの中で0.3差3着なら上々の内容。
今回は枠の並びからもイン好位で運べる可能性が極めて高く馬場傾向にも合致。唯一久々に右回りという点は不安が残るものの、ラチを頼る競馬なら大きな問題にはならないと見て。正直鞍上は顔も見たくないが、関西の芝レースと関東のダートレースでは全くの別人なので私情を排除して本命を打つ。
対抗にはヒストリーメイカーを据える。元々中山18や阪神18のタフ条件で前傾戦になった際は高いパフォーマンスを見せ続けてきた馬。マーチSやアンタレスSの打点や相手関係からも今回通用の水準にあることは明白だろう。近走は不良馬場でスピード質に寄った合わないレースばかり続いていたので度外視可能。前走については阪神20で1000m60秒という超ハイペースをまともに追いかけてこの馬自身も60.7〜60.9程度で通過する厳しい競馬。それでも4着と格好をつけた辺りはさすがの一言。
今回は再びの前傾戦が想定されるもののさすがに前走ほど辛い展開にはならないはず。前述の通り今の中山はイン前有利馬場だけにポジション取ってくれるウチパク騎乗というのも好感だろう。



中京11R 自信度C

◎⑬トゥラヴェスーラ
○⑦レシステンシア

前傾戦(3.4.0.0)とパーフェクト連対かつ絶好枠を引いたレシステンシアから入るのがベターだが、上記の戦績通り割と取りこぼしの多いタイプでもあるだけに逆転できる馬を探したい。
点ではなく線で見た際にその最右翼に浮上するのがトゥラヴェスーラだろう。この馬の軌跡を辿る為にもまずは同馬の血統面について整理しておきたい。
同馬の父ドリームジャーニーはステイゴールド一族らしく産駒には道悪適性に秀でた馬が多い。同産駒の芝馬場別成績は以下の通り。

【出典】target frontier JV

これを見ても馬場の悪化に伴って明確に成績が上がっているのが読み取れる。
また同馬の全弟トオヤリトセイトは重馬場で(1.1.0.0)、同牝系に不良馬場のスプリンターズSを制したアストンマーチャンがいるなど母系も道悪巧者の血統。
昨年の高松宮記念は16番人気で4着と激走したが、これは上記の道悪血統によるものだと解釈していた。実際それ以前のレースでは同条件で淀短距離Sを勝利してはいたが、同レースはバイアス的に恵まれた側面が大きく、それ以前の重賞成績からもまともにGIで通用する水準の打点は見せていなかった。
ただこれが良い意味で裏切られたのがここ2戦の内容。まず2走前の京王杯SCだが、このレースは2番手以降実質スローで好位勢が上位独占する展開を唯一後方から抜けた上がりを使ってタイム差なし2着。ここで勝ったラウダシオンやカイザーミノルは持続戦で高い打点を見せている馬だけに、そこに対して優位性のあるパフォーマンスを見せた内容は評価できる。
続いて前走。約9ヶ月半振りの一戦にプラス22kgでの出走となったが、京王杯時と比べてもむしろ前走時の方が馬体は明らかに締まっており、これは完全に成長分と捉えたい。レース内容自体も非常に濃く、逃げたダイアトニックが11.5-11.3-11.7と止まらないところを4角12番手から猛追してタイム差なし2着。まあ12番手と言っても馬群は凝縮していたし、インチー馬場をラチ沿いからロス0で抜けてくる競馬だったので全体の中では多少恵まれた部類に入るが、それでも勝ち馬との比較では同等以上のパフォーマンスを見せていた。勝ったダイアトニックは14で(6.1.1.0)とほぼパーフェクトの戦績(唯一の3着は降着なので実質連対率100%)。加えて高松宮記念タイム差なし3着やラップ面から近年の中でも最高レベルの持続戦と評価できる京都金杯をバイアス不利ながら0.1差4着にまとめた内容から短距離界でも屈指の存在であることが分かり、こことの比較で同等以上の走りが出来ていたなら内容としては申し分ない。
ここ2戦高速馬場で続けて高打点を叩き出している点から、馬の能力として昨年の高松宮記念時よりも数段上にある状態と考えられる。その中で今回は得意の道悪替わり。条件は昨年に酷似しており、今の充実度ならその時の0.2差を逆転できるレベルにあるはず。このオッズなら逆転を狙う価値は十分にあるだろう。

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