1/5(水)中央競馬

【勝負レース】
・中山5R
・中山6R

【重賞】
・中山11R(中山金杯)
・中京11R(京都金杯)


自信度
S→大勝負したいレース
A→しっかりとした額で勝負したいレース
B→ある程度自信のあるレース
C→ここから普通に買いたいレース
D→余裕があれば買いたいレース



【勝負レース】

中山5R 自信度C

◎⑥レヴァンジル
○⑤マイネルアルザス

 年始からかなりの好メンバーが揃った1戦だが、その中でも能力面で1枚上を行くと思われるレヴァンジルから狙う。
 何と言っても特筆すべきは今回と同条件で行われた前走のパフォーマンス。稍重の馬場状態で1000m通過60.9と割と流れた中で後半も59.7でまとめ、ラスト2Fは11.3-11.5と急坂の中でも高いレベルでラップをほとんど落とさず推移しているのは能力がなければ出来ない芸当。この流れを前受けして後続に8馬身差をつけた1,2着馬は相当強く、実際に2着のサンストックトンは次走未勝利を快勝した。正直京成杯でも勝負になるレベルだけに、ここはきっちり勝ち切って貰いたいところ。皐月賞へ余裕を持ったローテで臨むならばここは落とせないだろう。
 相手もかなり良い馬が多く悩んだが、オッズと能力の乖離や、例年より内前有利が顕著な馬場状態を踏まえればマイネルアルザスに狙いが立つ。
 やはり中山を使われたここ2戦のパフォーマンスが優秀。2走前は後半5Fで12.1-12.1-11.8-11.8-12.1と高いレベルの持続ラップを刻み逃げ切り。前走は1000m通過59.9とこの時期の2歳馬としては早い流れを前受けしたにも関わらず、4角で逃げ馬が下がって来るのを上手く捌けずポジションのアドバンテージも失う苦しい競馬。それでも大きく離されることなく、展開が向いた勝ち馬(ホープフルS3着馬)から0.6差なら上々のパフォーマンスだったと評価できる。今回は横の比較から問題なくハナを奪えるはずで、そうなれば前述の内前有利馬場と併せても十分に勝ち負けになる水準。妙味面からもこの馬の好走が馬券の肝となるだろう。



中山6R 自信度C

◎④アドマイヤハレー
○⑫カランドゥーラ
▲⑯ノーダブルディップ
△③ドゥラヴェルデ

 ここも割と好メンバーが揃った印象の一戦。本命は人気の盲点となりそうなアドマイヤハレーに打つ。
 まずは展開面だが、テンのスピードから考えれば大外のノーダブルディップが行く可能性が高い。前走初角までの距離が短い中山18において1000m通過60.5の早い流れを前受けしているだけに、極端な出遅れなどが無ければ逃げれるだけのスピードを持っている。5Rの予想でも触れた通り、今の中山は例年に比べて内前有利が顕著であり、そのような傾向を考えれば大外からでもハナを奪いに来るだろう。とはいえその他の人気勢も今の馬場で易々とハナを譲りたくないはずで、そうなると割とタフな流れが想定される。前述の馬場傾向を踏まえれば狙いとしてはインの差し馬に白羽の矢が立つ。
 繰り返しになるが本命はアドマイヤハレーとした。この馬を本命に打つ上で基準となるのが今回人気になりそうなカランドゥーラ。まず前走内容についてだが、このレースは前述の通り1000m通過60.5と早い流れ。その流れ通り展開としては後方勢が有利になっており、実際に1,3着馬は4角2桁通過の2頭だった。その中で好位から外を回して早めに動きながら2着に入ったカランドゥーラのパフォーマンスは秀逸。この馬の兄弟は1頭残らず冬の中山で連対経験があるようにこの条件における血統的適性は抜群で、前走はその適性の高さを存分に示す走りであった。
 ただそのカランドゥーラに冬の中山で先着した経験のある馬がいる。それが今回本命のアドマイヤハレーである。この2頭が出走した葉牡丹賞のラップを以下に示す。
12.9-11.8-13.1-13.2-12.5-11.9-11.7-11.7-11.4-12.0
この日は終日雨が降り続いており、9Rに行われたこのレースはかなり時計が掛かる馬場状態。その中で後半5F58.7という数字は2歳馬としては相当優秀な水準だろう。この時の中山は内前有利が顕著なバイアスであり、その中で前半スローからこれだけ高いレベルの後半ラップを踏まれては後方勢ノーチャンス。実際にレースでは前に行った3頭がそのまま上位を独占した。それを踏まえれば中団から差し込んできたアドマイヤハレーのパフォーマンスは優秀で、4角好位から5着のカランドゥーラより高く評価することが出来る。
 今回はその時以来となる中山2000m、ひいては冬の中山開催での出走となる。普段から自分のnoteを見て下さっている方はもう聞き飽きたかもしれないが、冬の中山はドイツ血統がとにかく強い。この馬の血統表を見ると、2代母にドイツ産馬ショアーがおり、血統的な後押しも期待できる。そして血統面から葉牡丹賞でのハイパフォーマンスにも説明が付く。ベスト中のベスト舞台で枠の並びにも恵まれたここは突き抜けるシーンまで期待したい。
 相手には前述の通り前走内容が優秀で冬の中山への血統的適性も高いカランドゥーラ、ここ3走全て展開不利のノーダブルディップ、地力が高くドイツ血統保持のドゥラヴェルデを据えて狙う。



【重賞】

中山11R 自信度C

◎⑮アールスター
○⑯ウインイクシード
▲⑰スカーフェイス
△③コスモカレンドゥラ
△⑦トーセンスーリヤ

 正直枠順はよろしくないが、それ以外は諸々条件が好転するアールスターから狙う。
 この馬は前走後に回顧記事を出しているのでまずはそれを引用する。
“週中の影響で土日ともに時計の掛かるコンディションであった中山芝コース。そしてこのレースは中山18らしく緩い流れになり前有利。さらにインチー馬場の影響も大きく、上位はインの好位勢が独占した。
ここで馬場状態も展開もバイアスも向かなかったのが7着のアールスター。この馬は高速馬場の早い流れを得意とするタイプのカナロア産駒で、実際に当該適性を求められた小倉記念や小倉大賞典で好走を遂げている。対して今回は時計の掛かる馬場、スローペース、インチー馬場で後方外差しと全てがこの馬にとってマイナスの条件であった。その中でも後方から差し込んで勝ち馬と0.5差なら悪くない内容で、まだまだ能力面が衰えていないところを見せた。”
 回顧文にもあるようにこの馬は高速馬場かつハイペースで真価を発揮する種類のカナロア産駒。似たタイプではトロワゼトワルやケイデンスコールなどが挙げられる。それだけに前走は適性と真逆の条件で、その中でも高いパフォーマンスを見せたのは大きな収穫。また、この特徴を踏まえた上で昨年の中山金杯を見ていく。まずはラップを以下に示す。
12.5-11.4-13.1-12.4-12.6-12.1-11.8-11.5-11.3-12.2
1000m通過62秒と重賞とは思えないドスローで推移しての瞬発力勝負で、タフな流れに適性を持つ馬は軒並み圏外に。実際にここで敗れたテリトーリアルやバイオスパーク、ディープボンドがその後適性条件下で高いパフォーマンスを見せている点からも、瞬発力勝負を苦手とする馬には厳しい条件であった。アールスターは前述の通り早い流れを得意とするタイプだけに、この馬にとってもこのレースは適性外のレース。その中で上手くインを立ち回ったとはいえ上がり最速の5着は立派で、能力的には再び重賞を勝てるだけのものを持っているところを見せたと言っても差し支えないだろう。
 今年は昨年に比べて時計の出やすい馬場状態である事に加え、逃げ馬多数かつ外枠にウインイクシードがいる並びからペースもある程度早くなる可能性が高い。そうなれば適性的に今年は昨年よりも上の着順が見えてくる。年齢的な衰えに関しても、前走内容からはそこまで大きな影響が感じられない。全く人気はないが十分勝負になる1頭だろう。8枠については前が流れての縦長隊列を想定しているので大きな不利にならないと見て。
 対抗には昨年3着のウインイクシードを。この馬も早い流れの方が得意な馬で、当該ペースでは2年前の中山金杯2着、超ハイペースを前受けして3着に残した昨年の中山記念など安定して高いパフォーマンスを見せている。昨年の中山金杯はレース自体の隊列からは展開に恵まれたものの、馬自身の適性面とはズレるペース。そう考えればペースが流れそうな今年は昨年より適性的にパフォーマンスを上げてくる可能性が高い。近走はスローの上がり勝負で敗れているが、得意展開に替わる今回は勝ち負けまであっても驚けない。ドイツ血統保持馬というのも強調材料だろう。
 単穴にはスカーフェイス。強調したいのは前走チャレンジCのパフォーマンス。このレースは1000m通過62.9のドスローで推移し、ラスト4F45.7と高い後半力が求められたレース。ここで勝ったソーヴァリアントは1勝クラスの内容から現役屈指の後半力を、3着ペルシアンナイトも札幌記念や大阪杯のパフォーマンスから高いレベルで同様の能力を有している馬。それだけに、後方からの競馬とはいえこの2頭と並んで上がり最速を記録したスカーフェイスは優秀なパフォーマンスだったと言える。今回は同レースで2着だったヒートオンビートも出走しているが、当時は同じだった斤量が今回は2kg差となることを考えれば十分に逆転可能な範囲。それでいてこれだけのオッズ差があるならばこちらを狙いたい。前述の通り今回はタフな流れになる可能性が高く、差しに構えれば出番があっても。この馬に関しては追走スピードからどのみち後方追走になるはずなので8枠はそこまで気にならない。
 あとはドイツ血統保持で実際に冬の中山2000m以上レースではホープフルS4着の実績があるコスモカレンドゥラ、タフな流れでは安定したパフォーマンスを見せているトーセンスーリヤまで。ヒートオンビートはオッズと能力が見合っていないことに加え、これまでのレースから瞬発戦>持続戦の特徴を見て取れるので軽視したい。そもそも2000mで早い流れになった時にどれだけ位置を取れるかという問題もある。



中京11R 自信度D

◎⑩カイザーミノル
○①ヴィジュネル
▲④ダイアトニック
△⑧ルークズネスト

 バスラットレオン、ディアンドル、クリノプレミアム、トーラスジェミニ。さすがに早い流れで想定する。前開催の中京は一貫して時計が早く、今回も高速馬場想定で予想をする。高速馬場かつハイペースとなれば14寄りの適性を持つ馬から狙いたい。
 本命はカイザーミノルとした。評価したいのは4走前京王杯スプリングCのパフォーマンス。この日はBコース替わり初週で超高速馬場の水準だったことに加え、初角までの距離が短い東京14で前半3F34.3のハイペースで推移しており、12寄りの馬に有利なレースであった。実際にこのレースは1,2,4,5着を距離延長組が占め、その中に10番人気トラヴェスーラ、13番人気ビオグラフィーも含まれていた点からやはり12寄りの馬に圧倒的有利なレースだったと結論づけられるだろう。加えてこの日の東京はインを立ち回った馬が上位を独占しており、このレースでも内を通った馬が上位を独占していた。その中で16からの距離短縮&外を回る競馬で3着に入ったカイザーミノルの走りは極めて優秀なものであった。
 京王杯でのハイパフォーマンスから14質が問われる今回のレースへの適性は申し分なく、また能力的にも勝ち負けの水準。思いの外オッズが付きそうなここは素直に信頼したいところ。
 対抗にはヴィジュネルを。14質が問われるレースとなればやはりこの馬も高く評価したい。この馬の過去走で特筆したいのが7着に敗れたファルコンS。このレースはL3が11.1となっているが、中京のスパイラルカーブがある区間でこのラップは相当早い水準。あれだけコーナーがキツい中でこれだけ早いラップを踏まれると当然外を回した馬は大きな不利を被ることとなる。ヴィジュネルはここで一番外を回されており、見た目以上に厳しい競馬。対して今回も出走するルークズネストは最内を通しており、負荷としては天と地の差がある。そのルークズネストがその後の重賞戦線でもそれなりに通用している点から、この馬も少なくとも中京では重賞通用レベルにあると考えられる。絶好枠を引いたここなら勝ち負けまであっても。
 単穴にはダイアトニック。14質のレースであることと打点の高さ、そしてこの枠ならば拾っておきたい。今回は久しぶりのレースとなるが、中間は時計をかなりの数出しており、状態は問題無いだろう。
 あとは14質のレースとなればルークズネストは抑えておく。正直前走ルメール手配してからの連闘はやっつけ感が否めないものの、能力面と適性面からは印を回しておきたい。

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