1/5〜1/9 回顧


1/5(木)


中山2R

⑩パーティーキング

同開催他レースと比較しても優秀な時計(同日古馬1勝Cと同タイム等)が記録された一戦。そこから7着のパーティーキングを取り上げたい。
この日の中山は4角向かい風の影響もあり強烈なインチーバイアスが発生。その上で同レースは道中もほとんどラップの上げ下げがなく、バイアスと合わせればイン前が優勢の一戦だった事は言うまでもない。もっと言えば逃げ、好位インの1,2着馬が向かい風下でラスト2F12.8-12.9を刻む流れ(こちらも同開催他レース比較で優秀)では後続ほぼノーチャンス。
その中で同馬は初角〜4角に至るまで後方かつ外回しの形ながらしぶとく脚を伸ばし続けて1.2秒差に収める内容。前述の通り優秀な時計が記録された点から、不利な形でこの着差なら未勝利は突破出来る水準と見て問題ない。
レース振りからも上がりの掛かる条件で狙いたい1頭。



中山5R

⑯コントラポスト

現3歳世代屈指の実力馬クルゼイロドスルが圧勝した同日のジュニアCと0.4差の時計が記録された一戦。純粋にここでマッチレースを演じた上2頭は当然高いパフォーマンスとして、それに匹敵する走りを見せたのが3着コントラポスト。Cコース開幕週×4角向かい風×ワンペースでラチ沿決着になった中、外をぶん回して詰めて唯一詰めてきた内容は型通り強く、次戦オッズがどれだけ貰えるかは懸念点だが未勝利ならば即突破の水準と考えて問題ないだろう。



中京6R


⑧マイネルカーライル

12.6-11.2-12.2-12.3-12.2-12.2-12.1-11.6-11.8-12.0
コース形態から後傾戦になりやすい中京20で60.5-59.7であれば先行勢には楽でない流れ。加えて向かい風の中、L3で11.6まで引き上げる早仕掛けをすれば差し勢に殺到されたのも納得。
マイネルカーライルは上記2点のペース負荷をまともに受けた上、後者の区間で1頭分とはいえ壁を作れず外を回す不利まで被る形に。
ここ2戦の着順だけ見ると世代限定1勝Cでは足りないように映るが、未勝利時の打点は非常に優秀なだけに内回りに戻れば巻き返しは期待できるはず。それこそ小倉のあすなろ賞あたりに出てくるなら本命候補の1頭だが果たして。



中京7R

⑬ケルンコンサート

砂被りNGホースのケルンコンサート。
このレースは外枠からの競馬になったものの、テンで速めの流れを出して行ったにも関わらず外からさらに速い馬に被される形に。その瞬間砂を嫌がったのを鞍上がリカバーする為に押して脚を使ったが、そのタイミングが丁度4角かつ向かい風のL3区間で、単純に外3を回す以上の負荷が掛かっていた印象。
それでも一時は抜け出したものの、ラストはレースラップが示す通りの減速戦で後続に殺到されての7着。とはいえここまで記した点を踏まえれば着順以上に優秀な内容である事に疑いの余地はないだろう。
3走前ドンカスターCの内容からも揉まれない形なら巻き返しは必至だろう。



中山8R

⑪スズカコテキタイ

11.7-10.6-11.3-12.1-11.9-13.5
4角強烈な向かい風が吹く中でコーナー区間が12.1-11.9、直線も前2頭が11.9(L2はコーナー区間と重複)を刻む流れ。コーナーでの押し上げ困難な風向き+ラップで直線も向かい風気味の中11.9が刻まれては幾らラスト1Fが13秒台まで減速していても差し馬が届く距離感ではなく、実際2〜5着は2,3着の順番が入れ替わった以外は前にいた馬から決着。
その中でまともに外負荷を受けながらラストまで脚を伸ばし続けて差し切ったスズカコテキタイは勝ち時計以上に評価出来る内容。昇級後も武器である持続的な末脚が生きる舞台なら即通用と見て問題ないだろう。対照的に内枠から瞬間的な加速を求められた際の能力担保は怪しいので狙うなら外枠がベターか。



中山11R

⑦アラタ

Cコース初週の高速馬場に前半→中盤→後半と加速していくラップでマイル寄りの適性が要求され、そこに4角向かい風でインチー要素も加わった一戦。
その全てに逆行してタイム差なしにまとめたアラタは文句なしで評価できる1頭。過去に同馬が高いパフォーマンスを披露したレースを見るといずれも2000m以上×タフ馬場が重なった条件であり、同じ2000m戦でも今回は適性的に真逆の条件。その上でインチーバイアスに逆行する形(それもラーグルフの外)から詰めてきた内容は見た目以上に評価出来る。
そもそも近走比較で軽い追い切りにも関わらず24kg増だった点から状態面も万全とは言い難く、次戦での上積みは多いに期待出来そう。
適性舞台に万全の状態で出走すればGII、下手したらGIクラスでも勝負になると思わせる1頭だろう。



1/7(土)

中京6R

⑧エアメテオラ

3歳未勝利(1:34.0)
12.6-11.4-12.0-12.0-12.0-11.4-11.1-115

シンザン記念(1:33.7)
12.5-11.0-11.3-11.5-11.8-11.5-11.9-12.2

翌日のシンザン記念に0.3差まで迫った一戦。それもラップの中身を見ると前者がスローからの上がり勝負、後者がハイペースにより時計が引き上げられており、実質的な価値としては前者の方が高かった。
ここで逃げて上がり2位を記録したエアメテオラは1頭だけ脚力が違った印象で、今後の重賞戦線でも多いに期待出来る存在と見て間違いないだろう。



中京12R

④オラヴェリタス

12.4-10.9-11.2-11.5-10.9-11.8-12.0
前半突っ込み気味のハイペにも関わらずL3が10.9と先行勢は完全に早仕掛けになり差し決着を誘発。
オラヴェリタスは上記のペース負荷、さらにL3での外負荷も受けながら2着に残す形。特に完全に手応え劣勢だったナバロンを最後まで抜かせなかった勝負根性は目を見張るものがあった。
今回のパフォーマンス、そして昨年7/16の打点(非ラチ沿いで好走スノーテーラーと同馬のみ)、カナロア産駒という血統面から小倉12ならほぼほぼ勝ち上がりは当確だと思うが果たして。



1/8(日)

中山11R

②ケンシンコウ

勝負所で後方インに収納して動けなくなる、通称田辺マジックが発動した一戦。今回の敗因についてはもはや言わずもがなで度外視可能。
そもそも過去のハイパフォーマンスは高速18やそれ以下に偏っており、今回のタフ馬場18はそもそも向いていない印象。
適性条件下での打点なら不利な形でニューモニメント、ジュンライトボルトを追い詰めたジュライSを筆頭に現役屈指のものがあるだけに、今回の敗戦で人気が落ちるなら次走以降は積極的に狙いたい。



1/9(月)

中山8R

⑤アップリバー

11.9-10.7-11.1-12.0-12.2-13.5
弱風ではあるが向正面向かい風下でテン3F33.7が刻まれた一戦。木曜の同級戦が強い追い風で33.6ということを考えればハイペースの水準と見て問題ない。加えてタヤスゴールドの暴走捲りにより先行勢は脚を溜める区間も失う厳しい競馬に。
アップリバーは抜群のスタートから上記前半ラップを刻むも前述の捲りにより控える形に。一見ラチ沿いからスムーズに抜け出しているようにも映るが、ハイペ負荷&捲りで脚溜められないところから再加速を求められており見た目以上に厳しい競馬であった。
ラスト追い風ながら13.5まで急減速した事で後続に殺到されて馬柱を汚す形になったが、一時は抜け出す程の手応えで伸びてきた辺りスムーズな形なら見直し可能。
近走一貫して展開不利を被っているだけに、そろそろ巻き返しのシーンを期待したい。



中京9R

⑭セイカフォルゴーレ

12.2-10.8-11.3-11.8-12.2-13.0-13.2
馬場考えても明らかにオーバーペースの逃げで型通り飲まれる形。今回の敗戦については度外視で問題ないか。
その前の一戦では同開催の上級条件比較で優秀な時計記録して圧勝しているように、打点的な担保も十分の同馬。次走以降同距離で常識的なペースならば巻き返しは必至だろう。

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