9/11〜9/12 次走注目馬

9/11(土)
・中京2R
・中京10R
・中京12R

9/12(日)
・中山4R
・中山11R


9/11(土)

中京2R
⑪アランヴェリテ

安定の中京ダート外回し組ですね。一応説明しておくと、中京は4角に日本の競馬場屈指のスパイラルカーブが設けられており、ここで外を勢いつけながら回すと遠心力で外に振られてかなりの距離ロスを強いられることとなる。おまけに直線は急坂となるので必然的にここで脚を使うと十中八九脚色が鈍ってしまう。この競馬場で外を回した馬は、他の競馬場での外回しとは比にならない不利を被ったことになる。
アランヴェリテはその典型とも言えるレース。4角で思いっきりふかしながら外5を回してきてはさすがに脚が持つはずもなく、8着へと沈んだ。それでもすぐに垂れずにジリジリと脚は使えており、能力面で見限る必要は無し。さすがに露骨過ぎる下手乗りだったので次走も極端に人気薄になるかは怪しいものの、馬柱の汚れ具合からさすがに買えるオッズにはなっているだろう。



中京10R
④バイマイサイド

中盤が思いっきり緩んだこともあり、ラスト3Fが11.7-11.4-11.8と末脚勝負となった一戦。
ここで強い競馬を見せたのがバイマイサイド。これだけ上がりが早いレースだと当然スムーズな加速が求められる訳だが、この馬は11.4と最速区間であるラスト2F目で詰まる不利。ラスト100mで外に切り替えるも時すでに遅し。近走は展開不利や下手乗りが続いて馬柱が汚れているが、毎回強い競馬を見せておる。オッズを溜め込んでる段階なのでどこかでものにしたい。



中京12R 
⑪ラインガルーダ

ここも中京外回し組。出遅れて後方から外5回しではどうしようも無い。そもそもこの馬自身前傾戦を早めに押し切る形でないと全く良さが出ず、諸々含めてここは不完全燃焼のレースであった。露骨過ぎて次走も人気が落ちなさそうなのが悩みの種。



9/12(日)

中山4R
②リンカーンテソーロ

内枠で出負けと致命的な状況から二の脚でハナを取り切ったリンカーンテソーロ。鞍上の好プレーという側面もあるが、それ以上にこの馬のスピード能力を証明するレースとなった。そのまま直線も危なげなく押し切り完勝。勝ち時計の1:10.8は当日の2勝クラスより早く、昇級しても即通用だろう。ちなみに2勝クラス勝ったカイアワセもかなり強い馬なのでこれより早い時計というのはより価値がある。



中山11R
⑤ステルヴィオ

12.3-11.2-11.1-11.0-11.2-11.4-11.4-12.4

ハナ争いこそすんなり決まったが、戦前の予想通り中盤が緩まないタフなラップ。土日通して異様に直線のラップが落ちないバイアスだった中山芝において、ラスト1Fが12.4とガクッと落ちてるのを見てもタフさが要求されるレースだったことが分かる。
勝ったカテドラルは淀みない流れを得意とする差し馬で、このラップで勝ち切ったのは納得だろう。
驚いたのはステルヴィオ。戦前のnoteで触れたように、この馬は緩い流れからの瞬発力勝負が得意な馬。それ故に今回は適性とは真逆のラップ。この流れをトップハンデながら楽に先行して一時は突き抜ける手応えで伸びてきた辺り、やはり地力では一枚上であることを証明した。他馬の出走状況にもよるが、ここよりはおそらく適性が向く可能性の高いマイルCSでは台風の目になり得る存在だろう。

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