2/25〜3/5 回顧

2/25(土)
・阪神12R

2/26(日)
・中山11R

3/4(土)
・阪神8R
・中山10R

3/5(日)
・阪神11R


2/25(土)

阪神12R
⑩ケルンキングダム

12.5-11.2-11.5-11.6-11.2-11.2-11.5
馬場を考えるとかなりのスローとなった一戦。逃げたシャークスポット、インポケのアルトシュタットが上記の上がりを使う流れでは後方勢がノーチャンスなのは言うまでもないだろう。
ケルンキングダムは馬場を意識して内に潜り込むも道中は引っかかる面を見せながらの追走に。そこから直線も追い出しを待たされ進路が空いた時には万事休す。ただラストの末脚自体は際立っていた。
2走前好走時は単純に展開利があったとはいえ締まった流れで好走しているだけに、前述の折り合い面と合わせてペース自体も適性とズレていた印象。前傾質のレースで改めて狙いたい。



2/26(日)

中山11R
⑤シュネルマイスター

豪華メンバーが集結した一戦。ここでは具体的に狙いたいレースが定まっているシュネルマイスターを取り上げる。
まず先に同レースの内容についてだが、敗因に関しては直線で詰まった点に求めるのが妥当。その中でも評価出来るポイントが同じ進路を狙った1列前のイルーシヴパンサーに一瞬で追い付いた点で、前述の直線不利についてはそもそもシュネルマイスターの脚力が高くなければ起こり得ない事象であったと言える。
昨秋の走りからピークアウト説が唱えられていた同馬だが、そもそも古馬になってから好走したレースはいずれも中距離質の中緩み戦であり、距離延長でパフォーマンスを向上させた点はある意味適性に忠実な結果と見て問題ない。
ただ理想としてはより中盤の緩むレース質への出走で、現状は秋天辺りが適性的にドンピシャの選択となりそう。
ちなみに次走はマイラーズCと発表されているが、仮に京都マイルが改修前と同様の適性を問われるならばここも条件的にはかなり適している。どちらにせよ今後は中距離質のレースで狙いたい1頭。



3/4(土)

阪神8R
④シュガーフロート

12.2-11.0-12.0-12.6-12.4-13.1
土日とも時計がかかるタフな馬場状態で施行された阪神ダート戦。その中で上記のペース負荷、そして時計面はそれぞれ相当優秀な水準。参考までに2階級上の同日3勝C(10R)の数字と比較すると前半3Fは同じ数字、勝ち時計は1秒差に。それも8R時は強烈な南風、10R時は対照的に強い北風と前者の方が時計の出にくい風向きであった事から、実質的な数字差はより小さかったと考えられる。
それを踏まえた上で取り上げたいのが3着のシュガーフロート。上記の2レース間比較及び風向きの話からも分かる通り、前半3Fの35.2は1勝Cとしては文句なしでハイペースの水準。同馬はこの流れを長らく雁行した上に、外から主張してきた馬の影響でイン収納の形に。そこから馬群を割って再加速してきた内容は見た目以上に強く、着順以上に評価すべきレース振りであった。
そもそも非常に華奢な馬体をしている点や、未勝利時代に芝で好走を続けていた履歴からタフなダートも本質的に合っていたとは言い難い。その中で前述のハイパフォーマンスを見せた辺り現級で脚力上位なのは明白であり、仮に次走が高速ダートへの出走となれば勝ち上がりの可能性は非常に高い1頭と言えるだろう。



中山10R
⑧ミッキーヌチバナ

上総S(同レース)
12.7-12.0-12.5-12.6-12.1-12.3-12.3-12.3-13.0(1:51.8)

総武S(翌日OP)
12.4-12.4-13.2-13.3-12.7-12.4-12.3-12.1-12.8(1:53.6)

土曜→日曜で含水率が3%台→1%台へと乾いている事も影響しているとは思うが、それを差し引いても優秀な時計・ラップ構成となった一戦。
逃げたベストリーガードに上記のラップを踏まれては後続ほぼノーチャンスで、実際3着以下は3馬身半離しての決着に。
ここで唯一猛追したミッキーヌチバナは文句なしのハイパフォーマンス。使い詰め>休み明けの高橋亮厩舎所属馬らしく間隔置くと着順を落としていた同馬が苦手ローテでこれだけの内容を見せたとなれば本格化と捉えるのが自然で、次走以降は人気でも無視出来ない存在と言えるだろう。



3/5(日)

阪神11R
②シャイニーロック
⑩フライライクバード

12.6-11.0-11.3-11.6-12.1-11.8-11.1-11.6-11.7
高速馬場下とはいえテンの3Fが34.9、そこから中盤で緩んでラストは外回りらしく上がりが要求された一戦。ラップ構成としてはハイペ型の中緩み再加速戦に位置し、典型的な先行不利展開のレースとなった。
この記事では①上記展開が適性外で次走以降の巻き返しが最も期待出来る馬②同様の適性下で再度好走を期待出来る馬の2頭を取り上げる。
前者に該当のシャイニーロックは過去の履歴からも分かる通り14寄りの適性を持つ1頭で、今回の敗因に関しては単純に1F長いのに加え、中緩みのレース質が合わなかったと考える事が出来る。加えて同レースはL3が11.1となっているが、適性より長い距離でこのラップの踏み方をするとラストで余力が残らず差されるのが関の山。おまけに当時が4角向かい風になっており、実質的には10秒台での早仕掛けをしていた計算に。
今回は距離・レース質・展開と諸々の条件が合わなかった為の敗戦だけに評価を落とす必要なし。分かりやす過ぎて売れてしまうとは思うが、短縮で狙いたい1頭だろう。
後者のフライライクバードは前述のテン負荷をまともに受けた後に中緩み区間で挟まれ位置を下げ、そこから同じく前述のL3区間で外回して挽回する形に。これだけ不利な中でも抜群の手応えで突き抜けかけた辺り今回のレースにおいては最も強い競馬をしていたと見て問題ない。
過去に同馬が強さを見せたレースを振り返ると、メトロポリタンSやアルゼンチン共和国杯、古くは小牧特別などいずれも中盤で脚が溜まるラップ構成に。今後も同様のレース質が想定されるところでは積極的に狙って行きたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?