4/16〜4/17 次走注目馬

4/16(土)
・中山10R

4/17(日)
・阪神10R
・中山11R


4/16(土)

中山10R
⑪トラモント

13.2-12.1-12.6-12.5-12.2-12.7-11.8-11.9-12.9
雨が残る高速ダートで1000m62.6のスローペース。この流れで単騎逃げの形なら当然テリオスベルぐらいの能力があれば楽に押し切れる。
ここで取り上げたいのは6着のトラモント。同レースはラストが11.8-11.9-12.9となっており、当然先行勢有利。さらにコーナー区間で続けて11秒台が刻まれたとなれば高速ダートであることを含めて外回し組ノーチャンスとなる。しかもこの区間では逃げたテリオスベルが緩めて後続が詰める構図なので実質的には数字以上に速いラップが刻まれたと見て問題ない。トラモントは差しに回ってこの区間でも外々回す形で、ラップ的にはノーチャンスの競馬であった。
そもそもこの馬自身今回のような高速ダートの適性はそこまで高くない。タフ馬場でパフォーマンスを上げる傾向にあるアイルハヴアナザー×サカラートやヴァーミリアン、ソリタリーキングなど交流重賞活躍馬多数輩出のスカーレットレディ一牝系出身フィロンルージュという配合からも適性としては時計の掛かる馬場にあるのだろう。実際冬のタフ馬場で行われた2勝C(2着)の内容は極めて優秀であった。
諸々含めても今回は恵まれない一戦となっただけに、これで次走以降人気が落ちるなら積極的に狙って行きたい。



4/17(日)

阪神10R
③ヒメノカリス

12.5-10.9-12.0-12.1-11.9-11.1-11.1-11.5
高速馬場の阪神マイルで1000m通過59.4のドスロー。上がりは33.7と究極の瞬発力勝負になった一戦。このレースで全てが上手くいかなかったのが10着のヒメノカリス。致命的な詰まり方で全く競馬になっていない同馬だが、むしろ問題なのは詰まったこと自体よりもそれまでのレース運び。
同馬は名牝ドバイマジェスティを母に持つ良血馬だが、この牝系は総じて持続力勝負に滅法強いという特徴がある。実際この馬自身も中山で2勝Cを勝ち上がった際には1000m通過57.2の超ハイペースをまともに追いかけて後続に5馬身差をつける楽勝劇を演じており、同牝系の特徴を受け継いでいると見て問題ない。それだけに逃げ馬不在の今回、早々に控えて上がり勝負に持ち込んだのは馬の特徴からすれば最悪の競馬。それでも上がり勝負の中で抜群の手応えがあった辺りこの馬の能力の高さと現在の充実度が見てとれた。
次走以降得意展開が想定されるところなら巻き返しは必至だろう。余りにも分かりやすい不利を被ってしまったので次走以降人気が下がるか怪しいが。



中山11R
⑦ジャスティンロック

12.6-11.0-11.6-12.2-12.8-12.3-12.3-12.0-11.4-11.5
近年の同レースと比較しても特異的なスローペースとなった今年の皐月賞。既にほとんどの方が認識しているようにこの日の中山は内が壊滅的に伸びない馬場で、かつコーナーも緩まないラップ推移、ラスト2F11.4-11.5と早い上がりが求められている点を踏まえればコーナーで外回して押し上げた組が圧倒的に有利となる。対照的にインを突いた組、とりわけ差しに回って直線内を通った馬にはノーチャンスの一戦であった。
ダノンベルーガの競馬が強いことは既に各所で述べられているのでここでは割愛する。今回は7着のジャスティンロックを取り上げたい。
同馬は後方で溜めに溜めて直線イン突きの競馬を選択。前述の通りラップ推移と馬場傾向からは最も恵まれない形であり、この競馬で一時は勝ち負けまであるかと思わせる手応えで伸びてきた内容は着順以上に評価できるものであった。そもそもこの馬の強みは持続的な末脚を使える点にあり、実際京都2歳Sは外負荷の掛かるラップを大外から捲って差し切り、弥生賞も展開に恵まれない中で皐月賞上位組に0.2差4着と高いパフォーマンスを見せてきた。今回の皐月賞は馬場状態からも本来この馬の強みが活かされる一戦だったのだが、その良さを全て消し去る乗り方で苦渋を飲んだ。
今回はレースのバイアス的にもこの馬自身の特徴的にも厳しい競馬になってしまったが、その中でもGIレベルである程度戦えたのは大きな収穫。強みを活かせる条件、競馬ならG Iで馬券になる日も遠くないだろう。

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