4/16(土)中央競馬

【勝負レース】
・中山6R
・中山9R
・中山10R

【重賞】
・阪神11R(アーリントンC)


自信度
S→大勝負したいレース
A→しっかりとした額で勝負したいレース
B→ある程度自信のあるレース
C→ここから普通に買いたいレース
D→余裕があれば買いたいレース



【勝負レース】

中山6R 自信度C

◎⑯アドヴァイス
○②ハイアムズビーチ

先週の中山は12のリステッドでレコードまで0.1秒に迫る時計が記録されたように文句なしの高速馬場。今週は木金に雨が降ったが、今の馬場の速さは芝の良好さではなく路盤の硬さに由来するものなので傾向が変わるとも思えない。高速馬場想定で組み立てる。
どれだけオッズを貰えるのか読みにくいところではあるが、想定通りなら妙味があると判断してアドヴァイスを狙う。
デビューから3戦1200m戦を使われた同馬。小倉での2戦は見た目からも太め残りの中で2着→3着とまとめ、そこから馬体を絞った3戦目で勝ち上がり。この勝ち上がった未勝利が優秀で、開幕週でイン有利の中、前半3F33.5のハイペースを前受けして外3回しながら突き抜ける圧巻の内容。勝ち時計の1:09.0は同日の古馬1勝Cより早く、加えて2〜5着馬が勝ち上がっている点から文句なしのハイレベル戦と見て問題ないだろう。
そこから延長したここ2戦はともに馬券になれていないが内容としては悪くない。2走前は延長先行と楽ではない臨戦で0.5差4着。ここは下位着順まで含めて今回のメンバー比較では強力な相手関係なのでこの着順は素直に評価。
前走は桜花賞の記事でも触れた超ハイレベル戦フィリーズRで前受けして1.2差8着。同レースは前半3F33.5と先行勢に厳しいペースであり、ここをまともに前受けして桜花賞好走組から1.2差なら内容としては上々。
今回はそこからの短縮と臨戦的には分かりやすく狙い目。さらに1200m戦にしては先行勢が手薄で、割と楽に好位を取れそうなのも強調材料だろう。2kg減を活かせれば勝ち切るシーンまで期待できる。
対抗にはハイアムズビーチを。
同馬は母ユキチャンということでシラユキヒメの牝系。この牝系はソダシやママコチャなど前傾/持続戦に強いという特徴がある。ハイアムズビーチ自身アスター賞で上がりの競馬も走れているが、本質的にはハギノモーリスを破った新馬戦のパフォーマンスが本来の能力。中山12ほどの前傾質がベストかと言われれば怪しいものの、適性的に悪くない条件ではある。前走はコーナー外負荷の強いラップを外3で0.3差3着なら上々のパフォーマンス。
能力的には勝ち負けの最右翼で、ここは素直に信頼。内枠で包まれるリスクはあるがそこは天下のフランス人ということで。



中山9R 自信度C

◎⑨サンストックトン
○⑤レッドランメルト

グランドラインが皐月賞の抽選に通ったことで一気に逃げ馬不在となった一戦。求められるのは純粋な後半力だろう。
本命はサンストックトンとした。評価したいのは4走前未勝利2着の内容。稍重の馬場状態で1000m通過60.9と流れた中後半も59.7でまとめ、さらにラスト2F11.3-11.5と高速上がりを記録する破格のパフォーマンス。ここで後続に8馬身差をつけた1,2着馬は当然強く、実際勝ったレヴァンジルはその後1勝Cアスクビクターモアとタイム差なし2着→ゆりかもめ賞1着→すみれS2着と高いレベルで安定しており、同等レベルのパフォーマンスを見せたサンストックトンも当然高く評価できる。
ここ2走についてはそもそもが重賞で相手関係強かったのに加え、京成杯は4角大きく膨れるロス、共同通信杯は東京の上がり勝負で今回と性質が異なるということでどちらも言い訳は可能。
今回は条件戦戻りでここ2走から大幅相手弱化のメンバー。加えてこれは推測になるが、土曜の中山は雨の影響が残りながら路盤が硬い影響で時計が出やすい馬場になる可能性が高く、中山20というコースも含めて条件は4走前に酷似している。同じだけ走れば当然勝ち負けの水準だけに、ある程度妙味が取れそうなここは迷わず本命を打つ。
対抗にはレッドランメルトを据える。評価したいのは今回と同条件で行われた葉牡丹賞。このレースは過去に何度も掘り下げているので詳細は省くが、ラップ的に極めてハイレベルな一戦であった。とりわけL4区間で動いた組は負荷が大きく、その組はその後軒並み巻き返している。レッドランメルトはこの区間で捲りをかけて大外を回す一番厳しい競馬。その中で0.4差に収めた内容は極めて優秀で、ここの出走馬のその後の結果と照らし合わせれば今回は優に勝ち負けの水準にあるはず。ここ2戦の着順で人気を落としてくれれば。



中山10R 自信度D

◎⑦テリオスベル
○⑨カフェスペランツァ
▲⑪トラモント
△⑧ナリタフォルテ

混戦模様のメンバー。ここは諸々恵まれそうなテリオスベルから狙う。
最近の中山ダートの傾向として、馬場が渋ると一気に内前有利が顕著になるシーンが散見される。中山は金曜午後に雨が上がる予報だが、さすがに土曜時点でダートが乾き切る可能性は低い。前述の傾向通り逃げ馬を狙いたいところ。
その中でメンバーを見るとここはテリオスベルが楽にハナを切れそう。唯一の懸念点はテンの遅さなのだが、外枠に入ったことでその不安も解消。余程のことがなければ逃げの手を打てるだろうし、メンバー的にも展開面はかなり恵まれそう。
肝心の能力面に関しても、近走は一貫して着順以上に強い内容を見せており展開一つで現級を突破できる水準にある。
その中でも特に評価したいのは今回と限りなく近い条件で行われた2走前北総Sの内容。
12.7-11.7-12.6-13.1-11.9-11.6-12.2-12.4-12.9
稍重とはいえ1000m通過62.0は決して緩い流れではないのだが、そこからラスト4F49.1が記録される超ハイレベルラップ。その中で特徴的なのが4F目→5F目で一気に1.2秒のペースアップが起きている点。そこからラストまで速いラップが刻まれている点からもここで動いた組、もっと言えば動いてかつ外を回した馬はそれだけ大きな負荷が掛かることとなる。テリオスベルはまさにその最も大きな負荷が掛かる競馬の形。実際同レースで動いた3頭(テリオスベル、エマージングロール、ロードエクレール)のうちの1頭ロードエクレールは次走勝ち上がり→2走後OP2着と巻き返しており、それよりも遥かに強い競馬をしたテリオスベルも当然巻き返しの資格を有している。
前述の通り展開面、バイアス面でも大きな利を得られる可能性が高いだけに、ここは勝ち切るシーンまで期待したいところだろう。
対抗には中山戻りのカフェスペランツァを据える。評価したいのは最後に中山18を使った6走前の内容。同レースは良馬場で62.2-50.6と優秀なラップ水準が記録された一戦。またコーナー区間で速いラップが刻まれた点から外負荷の強い一戦であった。カフェスペランツァはここで大外回して完勝と文句なしのハイパフォーマンスで、この内容なら今回のメンバーでも勝ち負けの水準。今回はそれ以来の中山ということで巻き返しを期待したい。
単穴には昇級初戦のトラモントを。今回はテリオスベルの単騎逃げが濃厚ということでスローペースも十分考えられる。そうなった時には当然後半力が求められるのだが、それを高いレベルで示したのが2走前の内容。この時の中山は冬馬場らしく時計の掛かるコンディションで、その中で後半4F50.2というのは極めて優秀な水準。加えて勝ち時計は同日の3勝Cと同タイムということで文句なしのハイレベル戦と見て問題ないだろう。今回は勝ったオンザラインも出走しているが、インをロスなく立ち回った勝ち馬とラップの上がった5F目で動いて大外回し続けた2着馬では後者の方が遥かに強い競馬。今回も枠の並びや馬場傾向からそのような形になる可能性があるので強気なことは言えないが、少なくとも単純な能力面で見ればこちらの方が上だろう。
最後に関西から遠征のナリタフォルテを。2走前は中山18と相関性の高い阪神18でリリーミニスター、ヴェラアズールといった骨っぽい相手を下して勝ち上がり。前走は先行不利かつ外負荷の高いラップを前受けから外回して早めに捕まえに行く競馬なので情状酌量の余地あり。今回のメンバーなら相対的に先行力が高いタイプなので好位から運んで無難に好走するシーンはイメージしやすい。



【重賞】

阪神11R 自信度D

◎②トゥードジボン
○⑩ダノンスコーピオン
▲⑨ディオ

このレースの思考プロセスは当然人気のダノンスコーピオンを基準に据えるところから始まる。
そのダノンスコーピオンの前走については7着敗戦も好位勢が稍重で11.3-11.2-11.8の上がりを使う流れで後方から差し切るのはほぼ不可能。その好位勢がダノンベルーガ、ジオグリフ、ビーアストニッシドとなれば尚更だろう。そもそも東京の上がり勝負に適性のあるタイプでもない。対して今回は朝日杯で好走した阪神マイル戻り、そしてデュガがいることからほぼほぼ持続戦が濃厚。実際朝日杯組はその後一定の結果を残しており、ここの3着なら当然評価しなければならない。条件的にも崩れるシーンは考えづらいか。
ただ当時と異なるのは14寄りの馬が走りやすい超高速馬場である点。ダノンスコーピオンはstorm cat、In Reality、caroと高速血統を多く内包しているのである程度対応できるとは思うが、それでも朝日杯の走りなどから母父サドラー系の影響は少なからず出ているのではないかと思う。ここに付け入る隙があるか。
本命はトゥードジボンとした。こちらもcaroとIn Realityを持つ血統だが、母父ボールドルーラー系ということでダノンスコーピオンと比較しても高速馬場に特化した血統と言える。その配合通り未勝利、1勝Cと高速決着で結果を残してきた。
朝日杯は9着に敗れているが、前述の通りこの時の阪神はタフなコンディションであり血統的にダノンスコーピオンに利があったのは明白。加えて先行不利のハイペース中緩みラップをまともに追いかける形でレース自体の負荷もこちらの方が大きかった。
そこから今回はイン有利かつ超高速馬場と条件面ではこちらに大きく好転。加えて今の馬場で1枠2番と絶好の枠を引けたのも大きい(すぐ内にキングエルメスがいる並びは歓迎ではないが)。
ダノンスコーピオンを基準とした時に向こうが1倍台でこちらが10倍以上付くなら狙わない手はない。
対抗にはそれでも能力評価でダノンスコーピオン。3番手には異なる適性問われた同条件の未勝利3戦がいずれもハイパフォーマンスかつ前走前が残る流れをよく詰めたディオを据える。

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