4/10(日)中央競馬

【勝負レース】
・阪神6R
・中山8R
・中山9R
・中山10R

【重賞】
・阪神11R(桜花賞)


自信度
S→大勝負したいレース
A→しっかりとした額で勝負したいレース
B→ある程度自信のあるレース
C→ここから普通に買いたいレース
D→余裕があれば買いたいレース



【勝負レース】

阪神6R 自信度C

◎④スマートウィザード
○⑤マンオブカレッジ

中央でも屈指のタフ条件である阪神2000m。この条件替わりが誰よりも合いそうなスマートウィザードを狙う。
評価したいのは2走前の内容。同レースは下位の馬も含めて出走馬がその後軒並み勝ち上がっているハイレベル戦。それだけの出世レースとなれば当然ラップも優秀で、時計の掛かる馬場で後半4F50.1と高い後半力が要求された。スマートウィザードはここで差しに回ってかつ3,4コーナー外6をぶん回す形。その中でも持続的な末脚を伸ばし続け5着とかなり濃い内容を消化した。
このレースを見ても分かるように反応は悪いが追い通しでもバテずに脚を使い続けられるタイプなのだが、前走はインに突っ込む形で良さを消して敗戦。実際見た目的にコーナーの手応えは悪いもののそこから止まらず直線で伸びかけてたし、外に出す形なら勝ち負けまで加われてた印象。結果としてはイン窮屈な形になってるのでこの馬の特徴からは凡走して然るべきレースであった。
今回は特徴を掴んでいる和田騎手の手戻りということでこの馬の良さを引き出す競馬をしてくれる可能性が高い。2走前の内容と合わせてもここは勝ち上がりたいところ。
対抗には2走前衝撃の末脚を披露したマンオブカレッジを据える。その2走前は末脚もさることながら時計も優秀でさすがに1勝Cなら突破できる水準。
前走に関してはイン前馬場かつ好位勢が1度も12秒台から落とさないラップ刻んでは差し込み不可能なのでここで上がり最速4着まで詰めただけでも大したもの。同レースは上がりで言えば2着のセブンデイズと同馬が抜けていたが、セブンデイズは次走8馬身差の圧勝ということで単純計算ならマンオブカレッジも勝ち上がりは秒読みの存在。
今回は阪神20への条件替わりで格段と差しやすくなるし、前傾質になりやすい点も2走前の内容から全く問題なし。この条件かつ少頭数で崩れるシーンはイメージしづらい。



中山8R 自信度D

◎③シーロンシャン
○⑮スイートカルデア
▲⑪キラメキ
△⑧グリモリオ

ここは明日のお楽しみレース。品川区競馬場の星シーロンシャンから狙う。
大井移籍後1200m戦で3勝、使う毎に実質的なタイムを詰め続けておりしっかり成長曲線を描けている同馬。その中で評価したいのは当然直近の内容となる。
この開催の大井は週を通して時計の掛かるコンディションであり、ここでの1:12.4という時計は秀逸。実際この時計はB1やB3など上のクラスを抑えて開催最速の記録であった。レース内容自体はイン前馬場で逃げの手と若干恵まれた感はあるものの、逃げて上位の上がりを使い後続に0.5秒差を付けている辺りさすがに能力は抜けていた感がある。
今回は中央再転入初戦となるが、正直B1より早い時計で走った同馬が1勝C、それも牝馬限定戦に出走というのは単純計算ならチートレベル。芝スタートについても、未勝利時代の芝でのパフォーマンスから見るに全く問題ない可能性が高い。オッズ見ると半信半疑でバレてない様子なのでここは美味しく仕留めたい。
対抗にはスイートカルデア。函館での圧勝や2走前時計掛かる馬場での1:11.8などからさすがにここでは力抜けてる感。スターリングワース、リワードマレンゴと骨っぽい牡馬勢と戦ってきたことを考えれば牝馬限定戦のここでは力上位で、新人騎手騎乗でオッズ割れるなら素直に信頼したいところ。
あとは4走前先行勢最先着の内容が優秀でここ3走展開&バイアス不利受け続けているキラメキ、3走前不良馬場とはいえ時計悪くなく前走もラップと馬場考えれば着順以上に強い競馬しているグリモリオまで抑える。



中山9R 自信度C

◎⑤ワンデイモア
○⑫モーソンピーク

信頼の前傾戦メイカーコスモタックが出走。前走出遅れて自分の競馬が出来なかった点からも今回はほぼ確実に強めの主張をしてくるはず。安心して前傾寄りの想定で組み立てる。
国枝厩舎vs関西勢という構図になっているが、ここは前者を信頼して狙う。その中でも本命はワンデイモアとした。
評価したいのは5走前1勝C勝ちの内容。
12.6-11.3-12.0-11.4-12.2-12.3-12.5-12.5-12.2-12.3
1月の3歳戦としてはかなり異質でハイレベルな持続ラップが刻まれた一戦。特に1000m通過59.5としっかり前半の質が求められており、今回求められる適性と親和性は高い。ワンデイモアは後方追走で展開に恵まれたとはいえ、それでも前半からしっかり流れた中でラストまで12秒前半でラップを落としていない辺り秀逸な内容。2:01.3という勝ち時計はこの時の12月から続く連続開催で最速の時計。もちろんペースが全く異なるので単純比較はできないが、同日のヒシイグアスが勝利した金杯やアサマノイタズラが勝利した未勝利戦よりも早い時計というのは価値がある。それだけのハイレベル戦となれば当然出走馬も強く、2着スペシャルドラマ、3着スルーセブンシーズ、5着レッドヴェロシティ、6着スパイラルノヴァとかなり骨っぽい相手を破っていたことが分かる。
その後弥生賞では7着とはいえ展開不利でノーチャンスのレースだったし、後方からとはいえ超強力メンバー相手に上がり2位と存在感を示す内容。
ここ2戦は東京24を使われある程度結果も出しているが、やはりベストパフォーマンスは中山内回りでの2戦。久々の中山20かつ前傾戦となれば能力全開で、前述の打点面からもここはキッチリ勝ち切ってもらいたい。
対抗にはもう1頭の国枝厩舎モーソンピークを。同馬はディープ×モシーンということでプリモシーンの全弟に当たる血統。プリモシーンもそうだがこの一族は基本的に前傾戦>後傾戦の傾向があり、今回の想定展開はこの馬にとってプラス。実際近走で最も前半質が問われた2走前は相手関係を考えても秀逸な内容で、ここの出走馬のその後からも適性条件なら現級突破の水準にあると考えられる。
前走はキャリアで最も遅いペースになり全く力出せず。そもそも単純な展開面からもノーチャンスの一戦だったので度外視可能。
繰り返しになるが今回は前傾戦になる可能性が高く、そうなれば巻き返しは必至だろう。



中山10R 自信度D

◎⑨ゲンパチルシファー
○③アメリカンフェイス

ウィリアムバローズが人気になるのはまあ想定通りですね。確かに前走の内容は相当強い。ただ高速馬場ノーストレスドスロー逃げでの後傾戦と今回とは余りにも条件真逆なのではないか。今回は逃げて破格のパフォーマンスを見せたロジペルレストや内枠で引く可能性極めて低いメイショウドヒョウ、前傾戦大好きなダイメイコリーダと前半からゴリゴリにペースが流れそうなメンバー構成。これまで後傾戦で勝ち上がってきたウィリアムバローズに取って「前傾戦&ハナ取れない可能性大」は条件悪過ぎる印象。この手の連勝馬がオープン昇級で急に止まるのはペース負荷への耐性の無さが関係しているのは言うまでもない。ここはハッキリ軽視する。
で、前傾戦ならどの馬を狙うか。ここは2択で迷ったがゲンパチルシファーを本命に。
戦績からも前傾戦を全く苦にしていない同馬。特に3走前ブラジルCはある程度展開に恵まれたとはいえグレートタイムと0.2差、ヴェルテックスやハヤヤッコに完勝は今回のメンバーに入れば威張れる実績。
ここ2走についても2走前はハイレベル戦かつ後傾ラップを最後方からでノーチャンス。前走はメンバー揃った東海Sでしっかり馬群に取り付いて0.9差とかなり濃い内容を消化。
今回は中山18への条件替わりとなるが、最後にこのコースを使った下総Sの内容も秀逸で問題なし。同レースは外負荷の高いラップを終始3頭分以上外回す形で0.1差2着だが、ここで恵まれた勝ち馬が今回より遥かにメンバー揃っていた総武Sで出遅れから5着、3着ダンツキャッスルがこのレースの後に連勝でリステッド制覇と相手関係強く、その中で一際強い競馬をしたゲンパチルシファーも当然評価できる内容。
ペース耐性、コース適性、そして単純に前が潰れそうな展開利と条件は揃った印象で、ここは突き抜けるシーンまで期待したい。
対抗にはアメリカンフェイスを。この馬も前傾戦でしっかり結果を残してきた1頭。近走打点でも3走前門司Sは外回しNGのラップで大外捲り上げて0.9差5着と今回のメンバー比較では通用するだけの水準にある。ここ2走は米米血統の地方交流戦なので度外視可能。今回の手薄なメンバーなら優に通用の水準で、現在の人気はかなり舐められている。



【重賞】

阪神11R 自信度B

◎⑦サブライムアンセム
○⑱ナミュール
▲⑥ウォーターナビレラ
△①ナムラクレア

今年も遂にクラシックが開幕。その開幕戦は桜の女王決定戦。ここで的中させて後のGI戦線に弾みを付けたいところ。
予想の入口だが、まず大前提としてこの時期の3歳馬は1戦毎に成長する。それ故直近のパフォーマンスがそのまま打点を示す指標となりやすい。もちろん使い詰めによるパフォーマンス低下や逆に叩きによる上昇などは総合的に判断する必要があるが、それでも出来るだけ近いレースの打点を重視したい。

これまでの各路線での対戦感から相対的な評価では阪神JF組が最上位と見て問題ない。ただその中で違和感があったのはチューリップ賞のレベル。同日の未勝利と0.1差というのは些か疑問が残る。もちろん有力各馬が叩きだったことは重々承知だが、それにしても初出走の馬(サンクフィーユ)と0.1差はいくら同馬が強かろうとさすがに物足りない。思いのほか別路線組にも付け入る隙はあるか。
そのような中、今年のトライアルで一際レベルが高かったのはフィリーズRではないかと思う。
同レースは1:19.9という破格の勝ち時計が記録された一戦。もちろん超高速馬場による恩恵を受けてのものだが、同じく超高速馬場だった京都牝馬Sで1:19.7、阪急杯で1:19.9ということを踏まえれば字面通りの評価が可能となる。
例年阪急杯とフィリーズRは大体1〜2秒程度の時計差があり、この2レースが同タイムというのはかなりのレアケース。比較として挙げた上記2レースに関しても、前者は勝ち馬が高松宮記念2着、後者は2着馬が同4着ということで決してレベルも低くなかったと考えられる。
余談だが、近年で阪急杯よりフィリーズRの勝ち時計の方が早かった年が1つ存在する。それが2017年。この年は1着カラクレナイ、2着レーヌミノルが本番でそれぞれ4着、1着と好走している。この点も追い風となるか。
そんな訳で今年のフィリーズRはレベルが高かったということが分かったが、その中でもやはり上位2頭は抜けて強いパフォーマンスを見せていた。まずは以下にレースラップを。
12.0-10.5-11.0-11.4-11.5-11.7-11.8
前半3Fが33.5と超が付くハイペースで通過した一戦。ただ向正面で強めの追い風が吹いていたことを踏まえれば字面よりは多少遅いペースだったと考えられる。そこから阪神14らしく緩む区間がなく推移し、ラストまで11.5-11.7-11.8と大きな落ち幅なくまとめている。同レースはペース的に先行勢への負荷は大きかったものの、直線向かい風のコンディションを踏まえれば後続に0.3差をつけてラストまでほとんどラップを落とさず差し切った1,2着馬が能力的には抜けていた印象であった。

ではこの2頭でどちらを上に取るかだが、血統面から導かれる成長曲線、そして適性を踏まえてサブライムアンセムに本命を打ちたい。
この馬は言わずと知れた名牝ハッピーパスの一族だが、同牝系は基本的に2歳戦とは縁のない成長曲線を辿る傾向にある。コディーノこそ2歳時から重賞戦線で活躍したものの、その他は概ね遅めのデビューから3歳春辺りに開花するパターンがほとんど。代表的なところで言えばチェッキーノが11月にデビューした後、3連勝でオークスに駒を進め本番でも2着と好走した。
実際この馬の兄弟も1頭は3歳4月、もう1頭に至っては3歳9月とどちらもかなり遅いデビューで、同牝系の特徴と合致している。
サブライムアンセム自身はデビューこそ2歳8月と早かったものの、2戦目まではともに馬券になれず。そこから休養を挟んで3ヶ月振りのレースとなった3戦目以降はオール連対で重賞制覇を果たした点から、やはり牝系通りの成長曲線を描いていると見て問題ないだろう。
世間的には年内4戦目の使い詰めローテが不安視されているものの、個人的にはむしろ牝系から来る成長力による上積みの方が楽しみ。実際中間は連戦で中3週にも関わらずCWで入念に乗り込まれているし、動き自体も前走時と全く見劣らないどころか、むしろさらに良化している印象。それでいて調教後馬体重は前走時から増えてるとなれば成長曲線と合わせてもさらに奥がありそう。藤原厩舎自体ストレイトガールなどに代表されるように連戦ローテの仕上げを滅法得意としており、それを踏まえれば今回の臨戦についても特段不安視する必要はないだろう。

また阪神外回りに替わる点についてだが、この点もナムラクレア比較で大きな強調材料となる。
同馬の母パストフォリアは新潟、東京での3連勝を始め外回りでは(4.1.2.2)と抜群の強さを誇った一方、内回りでは(0.0.0.2)とどちらも500万下にも関わらず人気を裏切っている。またコディーノやチェッキーノなど東京重賞勝ち馬が輩出された牝系である点からも今回の条件替わりがマイナスに作用する可能性は低い。実際同馬のこれまでのレース振りを見ても外回り替わりはむしろ歓迎の口だろう。
対してナムラクレアはミッキーアイル×storm catという配合のイメージ通り前傾質に適性が寄った印象。小倉12で連勝し、前傾質のファンタジーS、フィリーズRで高いパフォーマンスを見せた一方、トップスピードの質を問われた阪神JFでは上位4頭に完敗を喫している。

上記2点からも本番への成長度、そして適性面でより優位に立つと見られるサブライムアンセム。土曜の競馬を見ても阪神はかなりの高速馬場になっており条件もこの馬に向いてきた印象。
余談だが、この馬の母母ハッピーパスはフィリーズR→桜花賞の臨戦で4着と苦渋を飲んでいる。時を超えてその孫が同じローテで雪辱を期す。

対抗にはナミュールを指名する。冒頭で相対的な評価からは阪神JF組が最上位と述べたが、その中でもナミュールとその他では勝負付けが済んでいる印象。
その阪神JFはテン早→中緩み→再加速というラップ推移である程度差しも決まる流れ。とはいえテンのラップ自体は後続を離した前2頭が刻んだもので、3番手以降の馬との実質的な負荷で言えばそこまで差はなかったと考えられる。直線向かい風の中10.9-11.8と速い上がりを要求された点からも、ここで差し込んできた組は純粋に評価できるだろう。
ナミュールは出遅れから直線伸びないインを突いて上がり最速で差し込む内容。特に向かい風の中10.9が記録されたL2区間で全く伸びないコースを通って前との距離を一気に詰めたパフォーマンスからも能力は抜けている印象であった。
前走は過去走の中で最も良いスタートから中団につけて危なげなく差し切り重賞制覇。直線詰まった点に関してはラップと馬場からそこまで大きな不利ではなく、展開にもある程度恵まれたが、それでも後続に0.2差をつける完勝で改めて世代最上位の能力を証明した。
冒頭で述べた通り今年のチューリップ賞はレベルに疑問が残るものの、この馬に関してはそれ以前の3戦であらゆる展開での打点を証明済みなので特段不安視する必要もないか。最大のネックである出遅れについても、前走キャリアで最も良いスタートを切った横山武騎手の継続騎乗ということで、テン乗りだった近4走との比較では最も不安が少ない。唯一懸念点があるとすればイン前が強い現在の阪神でBコース替わり初週ということぐらいか。ただそれでも外回りのマイルとなれば能力を重視して対抗の印を打つ。

単穴にはウォーターナビレラを据える。この馬もナミュール同様展開不問で総合力の高い1頭。4走前に中山でラスト11.4-11.0-11.3が刻まれた瞬発力勝負を上がり最速で勝利した一方、ファンタジーS、阪神JFと世代トップレベルの持続戦でも好走。特に前者は前傾戦でナムラクレアを完封しており価値の高い一戦であった。
前走に関しては仕上げもレース内容も叩き仕様ということで着順について神経質になる必要はないだろう。武幸四郎厩舎は休み明け初戦の勝率、連対率、複勝率がそれぞれ(7.3%/13.1%/23.2%)なのに対し、2戦目以降では(9.1%/21.7%/30.6%)と叩き良化の傾向。実際ウォーターナビレラ自身チューリップ賞時と今回では追い切りの内容は雲泥の差で、型通り良化してくると見て問題ない。
今回は大一番ながらスローペースも考えられるメンバー構成だし、主張すればハナを奪うまで可能な並び。ここ2走より展開的な恩恵を受けられる可能性も高く、能力面と合わせても馬券的には高く評価しなければならない1頭だろう。

抑え1頭目には前述のフィリーズRを評価してナムラクレアを。正直阪神マイルに替わって良い印象はないし、スローになればより合わない条件だと思うが、それでも前走のパフォーマンス自体からは軽視しづらい1頭。冒頭でも述べた通りこの時期の3歳馬は1戦毎に成長するだけに、直近に最高打点を見せた同馬にも印を回しておきたい。

サークルオブライフはチューリップ賞時にも述べた通り適性的に持続戦にならなければ足りない可能性が高いが、それとは裏腹に今の馬場で持続戦になると間に合わない可能性が極めて高い。オッズの動向を見ていたがやはり連系ではしっかり売れているだけに、ここは軽視する。

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