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諦めない心の大切さ

皆様、こんにちは。
今日は少しマインドに関わるような話をしたいと思います。
タイトルにもある「諦めない心」についてです。
プロフィールにも書いてる通り、私は高校生までは水泳(競泳)の選手として活動をしてました。
その後、大学生を経て会社員となり、2020年に個人事業主として独立してますが、これまで幾度となく諦めようと思うことがあり、実際に色んなことに挑戦することを諦めたりもしてました。
そんな諦める気持ちを拭い去ってくれるような、あるスイマーの話をしたいと思います。
皆さんもご存知の通り、2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で全国高等学校総合体育大会(インターハイ)などの数多くのスポーツや文化イベントが軒並み中止や延期になりました。
そのスイマーも高校3年生としてラストイヤーで、一番調子も良く、インターハーに出場できる可能性を大きく秘めた選手でした。
しかし、インターハイそのものが中止となり予選大会でもある県大会や地域ブロック大会も中止や延期となり、メンタル面で相当やられてました。
緊急事態宣言が発出される直前の3月上旬に私はそのスイマーに会うため、
福島県を訪問し、そのスイマーの友人と一緒に泳いだり泳ぎを見てアドバイスをしたりさせてもらいました。
その後、延期になった福島県高等学校体育大会代替大会水泳競技大会が9月に開催されることになり、そのスイマーは1500m自由形に出場することになりました。
その種目に出場する選手は彼一人でした。
私も現役当時に一人でレースする経験はありましたが、18分間を一人だけで泳ぐなんて経験をしたことはなく、その選手は出場前に相当メンタル面もやられかけていました。
そんな時に、彼の恩師であるスイミングスクールのコーチが辞める事を知り、自分のためというよりはそのコーチにここまで育ててくれた最後の感謝の気持ちを伝えたいと気持ちを奮い立たせてスタート台に立ちました。
そこから50mプールを15往復、周りには誰も泳がずセンターレーンを自分一人でがむしゃらに泳ぐこと18分間。
1500mを泳ぎきりタッチ版に手がついてタイムが表示されると同時に、会場から溢れんばかりの温かい拍手が彼に送られました。
そのコーチもプールサイドで見守っていて、プールから上がった彼に近寄り「楽しんだか?」と問いかけると、彼は満面の笑みで「ハイ!」と応えたそうです。
そして18分間も泳ぎ疲れ切った中に受けたインタビューにも笑顔で受け応えし「結果は目標には及ばなかったけれども、周りに助けてもらってここまでやり抜くことができた。高校最後の区切りとして今回の結果は納得している」と胸を張って応えたそうです。
この物語は大会翌日に地元紙に写真付きで載るような素晴らしい内容でした。(私もその彼から写真でその記事を送ってもらい大切に保存しています)
私自身もレース後に彼とやりとりをして「これで心置きなく受験勉強に励むことができます!いつも応援し励ましてくださってありがとうございます!これからもよろしくお願いします!!」というメッセージをもらいました。
その後は一転して1日12時間近い受験勉強を毎日のように行い、難しいかもとされていた第1志望の大学に無事に合格し、今では楽しいキャンパスライフを送っています。
私は、その彼から水泳の面でも受験勉強の面でも「決して諦めない」という強い気持ちを感じ、その気持ちを持つことの大切さを教えてもらいました。
今でも定期的にその彼とはやりとりをしていますが、本当に普段はたわいもない話をしていますが、改めて一人の当時高校生だった彼に生きていくために必要な心、そして忘れかけそうになる気持ちを教えてもらったきがします。
人間はどうしても楽な方に流れたい気持ちがありますが、苦しいことがあっても決して諦めずに頑張り続けることで明るい未来が待っているということを改めて実感しました。

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