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第5回BMうずまきカップ 対戦レポート

御久方ぶりでございます。BIGMAGICなんば店にて、今回で3回目となる旧裏の大会が開催されました。


コロナ禍を乗り越えた旧裏を盛り上げるかのように、新たな店舗大会が続々と立ち上がり嬉しい限りです。

古参のソラさんが運営しているということもあり、集まりは盛況。普段の大会には来られない方々とも接することができる重要な機会でした。

オリジナルレギュレーション・うずまき殿堂

そんなうずまきカップで敷かれたレギュレーションは大会オリジナルの「うずまき殿堂」

新殿堂・高槻殿堂・ハレツー(杉並)殿堂の混合みたいな感じで、幅広いゾーンの方に楽しまれるように意識したのかなという感想。

店舗大会でありながら、「※公式大会では使えません」と注釈されたカードが自由に使える唯一の環境であり、おたんじょうびピカチュウ、GR団のミュウツーといったロマンのあるカードが活躍しやすい土壌も整っています。

全体的には高槻殿堂に近いのかなという感触もあり、関西勢としての意地とか見せたくなります。

今回のポイントとしては、前回からの殿堂改訂により、オーダイルが★3→★5への規制強化。トレーナーロックカードの規制微強化がありました。

改訂前うずまき殿堂のあらまし

前回の時点でカメックスが★2にも関わらず、オーダイルが★3(新殿堂より据置)であったため、「ワニカメ強すぎるだろ!!!」という意見があったみたいですね。


ワニカメで組んで★3余るので、

無難に突風積んでワンマンゲーを押し付けるぞおおおお!!!
トラッシュ交換で気合いのハチマキを使い回すぞうおおおおおお!!!
ワニカメ対策の草対策のニュートラルバリヤードまで入れられるぞうおおおおお!!!
ダウジングマシーンで5枚目のトラッシュ交換を手にしたぞおおお!!!
ぶっちゃけパソコン通信が差し込まれるだけでリソース管理楽になるんじゃね?

みたいな脳内研究が開かれてました。

ワニカメだけ突出して強そう。という環境への共通認識が進んだ結果、ワニカメをメタれるハンデス・ワンキル・トレーナーロック・わるクロ等のデッキが跋扈しました。(自分も対策に回りました)

+αで、「決着前に試合時間の50分を過ぎた場合、サイド差に関わらずじゃんけんで勝敗を決める」最近の旧裏勢からすると慣れないルールが施行されていたこともあり時間切れを嫌った速攻デッキが台頭。(自分も速攻デッキを使いました)

これによりワニカメは無事、暴れ回ることはなくなり鳴かず飛ばずだったそうです。めでたしめでたし!

こんな感じの環境による対面が悪い方向に抽出されてしまったのが配信卓でした。収録された5戦の内3戦が2ターン以内で終わり、内2戦がわるクロvsハンデスデッキによる対戦でした。


あくまで運悪く抽出された結果であり、それが全てではないですが、ある意味では新殿堂以上の魔境でした。

やっぱり環境っていうのは殿堂リストの額面の数字じゃなくて人が造り出すんだなぁって思いました。

今回のうずまき殿堂に関して

件のワニカメに関しては、高槻殿堂と同様にワニ+カメ→★7になりました。

突風などの呼び出し札が併用できなくなったことを踏まえても「まだ余裕で戦える」という評価でした。

高槻殿堂で何度か使ってみた自分の感想としては実際その通りという認識ですが、なんだなんだで今まで優勝しきれていないのでワニカメが環境を荒らすところまでは行かないだろうと思っていました。
高槻勢は強かなので、今まで自分を苦しめたように5回戦までのどこかでワニカメを咎めてくれるだろうと。

マコマートさんはワンキルを決めてくるし、テミルさんはハンデスを仕掛けるし、ぷーさんは錯乱を押し付けてくるし、タコトプスさんはナツメのスリーパーとかよく分からないジャンルのカードでワニカメを機能させずに殺してくる筈!

自分の使用経緯

今大会の特筆するべき点としては、とりかえっこプリーズ!が「お互いに手札を確認してから、自分は2枚ドローする」カードとして扱える裁定が出ました。


本来マサキを採用するであろう汎用的な枠でピーピングを行えるという特殊な裁定が下されたので一部の人が使い道を考えていました。(ヨルノズクもその一端)

ハンデス前の前方確認、ゴーストのポルターガイストの打点確定化等挙げられましたが、「ワニカメの追加のドロソ枠に突っ込んで、お互いに公開する情報アドごとぶっ飛ばす」のが強いなぁと思って大会1週間前のdiscord対戦会にもちこんだりしました。

実際には転送装置の枠が差し代わるだけなので劇的な強化である訳ではないのですが、確定ドローの方が山札管理がやりやすい面・ピーピングするためのスパイ作戦を後半に回して(水エネを多く落とすことによる)バリューを上げられる点は大きいと感じていました。

対ワニカメで考えてたこと

今回はとりかえっこプリーズ!を活用できて、ワニカメもわるクロも対策できそうなヨルノズクデッキで行こうかと思っていましたが、上手く他の相手に勝ち切れる構築が仕上がらず断念。

ただワニカメを倒すだけのデッキなら、相手を動かせないまま倒しきる方向で色々なデッキは考えられました。
錯乱エリウツ使おうかとか思ってはいたけど、どうせなら相手にやりたいことやらせた上で苦しんでほしいなぁ、デッキをちゃんと引き切らせた上で悩んでほしいなぁという方向で対策を考えていたので中々思いつかない。

どうせならトラッシュ交換を打った上で苦悶する相手の表情が見たい!!
相手を動かせつつの対策デッキに難航する一方でこんな考えが頭をよぎります。

ワニカメを使い始めたそんじょそこらのプレイヤー相手なら、ミラー戦仕掛けてリソース管理の差で潰せば良くね?

ということで、対策という言葉は投げ捨てて、今までワニカメ使いながら負けまくって辛酸を舐め続けた自分だけが行使できる考え方で大会に臨むことにしました。

デッキ解説


今回構築する上で意識したのが、ワニカメ対策として考えられる
「たね切れでデッキを引く前に殺しにくる速攻」
「大暴走のドローが火力に変換されてサイドから圧力をかけにくるわるクロ」
「デッキを引きに行かせないハンデス」
でした。

今まで使ってきた経験上、トラッシュ交換が足りなくて負けた試合よりもトラッシュ交換を打たずに負けた試合の方が圧倒的に多かったので、トラッシュ交換3枚でいってみることにしました。

死ななきゃ安い

まずはたね切れで死なないための壁を確保したいので、従来のワニカメより多めのたねポケモンを用意。今回★1で使えるエアロブラストルギア(超弱点闘抵抗でラッキーと補色関係)も候補でした。
序盤のみならず、手札が辛い場合中盤でもオーダイル逃げる→大暴走でお茶を濁す場面もそこそこあるので壁ポケモンの存在は大事です。

場に置いておけるドロソ

関東から来るうっどさんはどうせカスミの勝負を入れてくるだろうし、テミルさんはにせキド入りネルヤードで行こうかなというお話をしていたしで、「ハンデスを喰らう前提で戦えるワニカメ」にしようと思いました。
対策したところで結局コイン勝負ということにはなるのですが、しっかり相手のハンデスを食らった上で苦しみながら勝機を見出していくスタイルが好み。
礼儀作法も併せて大暴走が引かない時の保険だったりドロソ温存という役回りで普通の対面でも使えて便利です。

HP120のオーダイルも全回復できる暴力

トラッシュ交換で戻したいカードとして今回選んだのは回復ギミックでした。雑に話すとわるクロ対策ですが、大暴走構築である以上相手にサイドを先制されるのが前提になるので、後半からサイドを渡さない為の回復カードの役割は大きいです。これが無いとオーダイルをスルーされて相手にサイドを取り切られると思います。
ポケモンセンター1枚だけで調整していたものの、わるクロカツウィンと調整した際、色相性有利であるにも関わらず最終的にギリギリな決着になってしまったので、追加でポケモン回収が入りました。
ハレツーでオーダイルデッキを組んだ際は差し込めないカード群なのでこちらで使ってみたかった感はあります。

今年の夏はブーバーが暑かった

最近高槻でも★1になったブビィでしたが、ベトベトガス+ププリンの枠を1枚で遂行できるので残りの殿堂枠に決定。ベトベトガスと違って廃品回収でも使いまわせるポケモンなので、トラッシュ交換使い切り→相手のバリヤード等による詰みの可能性を最小限にしてくれます。
ププリンと違ってベトン・パチパチピチューにも弱くなく、役割の幅が広いのがポイントです。

ブーバーに関してはブビィに進化できる点を活かして

ブビィに貼った水エネルギーを落としてぎゃくりゅうに繋げる
わるいゴルバットで噛まれた後に進化することで噛み付く回数を浪費させる
単純にHP70のたねなら序盤2ターンは保つので便利、ランターンストライクといった、よくわるクロの相方になるポケモンから弱点ダメージを受けないので優秀

といった観点からの採用となりました。
絶対にそこにブーバーでなくてはいけない程の採用意義はないですが、こういう小さな新発見の連続が将来何がしかの役に立つかもしれないので敢えて今回アピール。
ガチガチになりがちなワニカメのちょっとした遊び要素です。

対戦レポート

1回戦 vsマカロニさん(退化ガン積みわるクロ)

1回戦の相手は今年から高槻ジムバトルに参戦したマカロニさん。
既知の自分と当たった時に「自己紹介失敗したぁ〜」という発言、ベンチのズバットが見えたので、以前使われていた【退化スプレーガン積みわるクロ】であると判明。

実はベイビィの殿堂が緩和されたこともあり、高槻で使えなくなったのがうずまき殿堂で復活したデッキだったんですね〜。

通常のわるクロデッキはクロバットを4枚を積まないし、旧型の退化スプレーを積むことなんてないし、★1に規制強化されているのにこんなイカれたデッキでうずまきに殴りこんでくるなんて!!

敢えて言葉の悪いイカれたデッキと表現しましたが、そのイカれ具合が大暴走構築にしっかり刺さるという意味で凄く良かったです。
「デッキはこうあるべき」という保守派の人々も旧裏にいる中で、こうした横紙破りのデッキが環境次第で強くなり得るというのは何か浮き立つものがありますね。

通常のわるクロデッキにあたるアタッカーがベイビィに一任されているのでメイン火力は低め。ポケモン回収、センターをうまく使えれば勝てるかな……?でも規格外のデッキ相手なので全く油断も想定もできないなぁ。という感覚でスタート。

序盤エレキッドのわんぱくパンチが早々に表を出してピィが早々に退場→ブーバー+ポケモン回収でちょこちょこ凌ぎつつ大暴走で堀りきり。その経過でワニノコゼニガメも落とされサイドは残り2。

という状況でなんとかワニカメが揃いました。他のたねポケモンが犠牲になった分、オーダイルカメックスは無傷。ポケモンセンターも構えてオーダイルでベイビィ判定に苦しみつつ徐々に取り返していきます。

相手のエレキッドのコインがここにきて下ブレてうまく攻めきれない。ポケモンセンターを知っていたとはいえマカロニさんも無闇にクロバットを展開することはなく、退化スプレー使用のみに留まるターンが多かったです。(えらい!)

ここで大きなプレイングミスを侵してしまいます。
途中までは「次のターンの相手の最高火力は⚪︎⚪︎だから、このターンは回復しなくていいな」と考えながらプレイをしていたのですが、ベイビィ判定&時間制限の中でサイドを取り返すこと=最速でぎゃくりゅうと考えている内に、相手の退化スプレーを意識の中に見逃してしまい残りHP70のオーダイルに隙が生まれました。

相手にターンを渡した後に「ワンチャン死ぬな?」と言った好機をマカロニさんは逃すことなく、わるクロ×2+わるゴル×2+なげキッスでオーダイルが落とされあわやあわや。

HP50のワニノコを出した瞬間ふらふらとぶ込みのリーサルも見えていたのでカメックス単騎で戦うことに。
相手の残りリソースも僅かでしたがオーキドを絡めて詰めにいきます。最後のわるクロを使いきって60ダメージ、この試合初めてカメックスに打つわんぱくパンチは弱点を適用するのでコインが表ならマカロニさんの勝ちーーー

結果、コインは裏。すべてを出し切ったマカロニさんをハイドロポンプで倒して薄氷の勝利を得ました。
腐らせたポケモンセンターが手札にあるのが目に見えていたし、あそこで勝負をかけたのは正しい判断だったと思います。

対策カードを仕込んだにも関わらずプレミで使えないままうっかり初戦敗退になるところでしたが、ここで貰えた運を無駄にしないように頑張りたいと思います。

2回戦 vsアイテムさん(グドラニューラ)

2回戦のお相手はアイテムさん。互いに本番前の練習相手として知り尽くした状態での対戦でした。
使ってくるのは【キングドラニューラ】

ニューラとグドラの戦略分担が光る

アイテムさん視点のデッキ解説&レポート

練習時点では序盤こちらが事故らずオーダイルが立つ&オーダイルがふくろだたきでワンパンされることが全くなかったという上ブレが連続し一度も負けることはなかった相手でしたが、その分本番で負けるのもまた十分あり得る話。

序盤ちゃんと乗り切れるのかなぁと不安を抱えた初手はワニノコ&ドロソが大暴走のみというあられもない窮地。

満を辞して放たれたじゃんけんになんとか勝利を収めることができたので大暴走→ふくろだたきによる出オチはギリギリ免れました。
デッキトップがトラッシュ交換だったので後攻だったら高確率で負けてたであろう事態でした。

かくして次の壁のラッキーも確保できつつ次ターン以降も大暴走を安全に使用。
アイテムさんのデッキには確か3枚ナツメの眼が入っていたので、ドロソを焦って使い切らないように大暴走は3回使用。
よく見たらナツメの眼が本番で4枚に増えていました。こわっ!

ラッキーに対するふくろだたきが下ブレていたこともあり、サイドをほとんど先制されないままオーダイルでニューラを落とせました。

速攻アタッカーの中でも逃げ0のニューラのメリットとして、最序盤はニューラで押しつつ、オーダイルが立つ直前にグドラとスイッチすることで、ふくろだたきを本命のオーダイルに当てられるという点がありました。

ふくろだたき2回+ムチュールでオーダイルを2体仕留めるくらいの上ブレ+ぎゃくりゅう直後にナツメの眼を差し込むことでワンチャンはありそうですねという話を練習段階でしていました。

本番ではニューラが早々にオーダイルに倒されてしまったことによりムチュールのベイビィ回避による責任が重大になってしまいました。

ムチュールはなげキッスでその先を繋げようとします。
打ち先はオーダイルで、ふくろだたき4回表で突破圏内に持っていくのかな?と思っていたら狙われたのはコラッタ。

ナツメの眼が撃たれたことによりトラッシュ交換は一旦封じられたものの、オーダイルへの圧力が全くなかったのでぎゃくりゅうをそのまま連打することによりワンチャンも潰えてそのまま勝利となりました。

じゃんけん運のおかげで勝ったところはあったのですが、日頃の練習の成果が発揮されなかったのが惜しい1戦でした。
とはいえ、先手が勝負の袂を分けた薄氷の勝利。

3回戦 vsスイカさん(ワニカメ大暴走)

3回戦のお相手はスイカさん。出してきた場のポケモンはワニノコとゼニガメでした。

ついに邂逅したワニカメ大暴走のミラー対決。
開幕1ターン目で「これがやりたかったのよ!」という言葉が漏れてしまいました。
やりたいのはミラーを制する所までなのですが、果たして歴戦の猛者のスイカさんにできるのだろうか。

大暴走ミラーは如何に相手に大暴走を打たせるか」という諫言をワニカメを使い始めた頃にユミルテミルさんに教えて頂きました。

これはワニカメに限らずといった文脈ではあったと思いますが、「山札は厚く、トラッシュは薄い状態でトラッシュ交換を撃つ」ことを目指すワニカメとしては必須の心構えであると理解し、過去のミラー戦でも常に意識がけていました。

特にエリカについては、相手がぎゃくりゅうを打った直後に使うことでこちらが得をし易いです。(相手が水エネ確定の山札を引く場合トラッシュ交換のバリューが下がる)

実際どうするのかという話ですが、サブアタッカーとしてまず出てくるのはカメックス。しかしベトベトガスを絡めた切り返しが怖い。スパイ作戦で切る為のエネを切った上でのハイドロポンプなので裏目も勿論ある。
ならば相手に殴らせてカウンターを取る為にカメールアリゲイツで圧力をかけるべきか。
相手のたねに圧力をかけるなら化石ラプラスがあると有利だろうか?
ピィでドロソを使わずデッキを掘る意味での先制をかけるかどうか、ピィの水エネルギーが剥がれなかった場合の相手のオーダイルをワンパンする術があるのか?

「相手にドロソを使わせる」ために様々な仕掛けがあって、細かな採用枠での露払い・プレイングが重要になると思います。

さて実践。
先行を取ったのはスイカさんで、開始から早々に迷わずエリカを使用。マサキもスパイ作戦も躊躇わずに切っていく、そしてとりかえっこプリーズ!を使用。
情報共有は特にしてなくても同じ発想に辿り着いたことにやや感銘を受けつつ、公開された相手の手札に大暴走はなく追加のドロソはスパイ作戦のみで辛そう。

とはいえとりかえっこプリーズ!の連打もあり大暴走へのアクセスも遂行してエンド。

如何にドロソを使わずに圧力を相手に与えるかという勝負だと思っていたらいきなりガンガンエリカを使ってきたので開幕1ターン目からスイカさんのワニカメミラーへの価値観が見えてきました。

こちらはマサキの使用のみに留めて大きく動かずラッキーとワニノコを入れ替えてエンド。次のターンのスイカさんもブレず、ドロソをガンガン使用。スパイ作戦でポケモン入れ替え、たねポケモン等を捨ててでも早いターンでの堀りきりを目指す模様。この対面で重要である筈のナツメの眼も躊躇いなく落とす。

なるべくこちらからは使いたくないロケット団参上!も相手から使用してくれました。

お互いの水エネのサイド落ちは1枚、

スイカさんはポケモン再転送・廃品回収が落ちているのでサイドに手をつけないとオーダイルが復活できないので先制したい、ププリンが地味にサイド落ちしていてピンチの時に繋ぐ壁が無さそう。

自分は後半使おうと思っていたエリカが2枚サイド落ちが辛い、ブーバーが丸見え(使わないので良かった)

覚えている分でこんな具合。ワニカメラインの落ちはなく、水エネが落ちすぎていてオーダイルを倒せないと言った言い訳格差が互いに生まれない状態でスイカさんは大暴走で終了。

続く自分のターンも大暴走を1回くらい打とうか迷ったものの大きな動きはせずにエンド。ワニノコ、ゼニガメは揃ったがワープポイント意識でコラッタを追加でベンチに出しておく。

次ターン、スイカさんも順調にワニカメ&デッキ堀りきり成立。大暴走2回で堀りきったのは間違いなくとりかえっこプリーズ!の採用による賜物で、スイカさんの思惑通りにラッキー撃破。こちらのカメックスがいない状態で予想外だったのですがここでベトベトガスを打ち込まれました。これによりわるふざけによる水エネサルベージからのオーダイルワンパンが不可能に。

こちらがワニカメを立てて殴り返す展開をずらされて辛い流れ。
こちらは礼儀作法でブビィをサーチしてモクモクで10点刻むことにしました。あまごいを1ターン止めたのが偉い。

ブビィを採用した理由のひとつがこれであり、同じ10点を刻むムチュール等と違ってオーダイルがベンチに引っ込んで別アタッカーに対処されるという筋が無いのがメリット。

上述のタイミングになったのでエリカを使用。3枚ドローに乗じるスイカさんに疑問符を覚えましたが、このターンのブビィもベイビィ判定を突破されてサイドが2枚先制される形に。このターンスイカさんが打ったトラッシュ交換でベトベトガス、ナツメの眼が戻らなかったのが幸いか。

続く次のターンでようやくこちらのワニカメが成立。オーダイルでサイドを取りに行くべくスパイ作戦でここまで貯めた水エネを10枚トラッシュ!うおおおおお!!

最初で逃げる為に落とした水エネを忘れていたのでぎゃくりゅうを打つ為のエネルギーが足りません!!!!

これが「ワニカメミラーをリソース管理の差で制する」と豪語していたプレイヤーの末路か……?

泣く泣く夜の廃品回収を無駄に使用して切らなくて良かったはずのドロソをきる羽目に。
オーダイルを倒すことはできたものの取りに行かざるを得ないのが水エネルギーで、エリカにはまだ触れない。

スイカさんはリカバリーカードも確保しつつこちらのエリカで増やした手札をスパイ作戦で回していきながら、次弾のオーダイルも展開。
ここからお互い折り込み済みの展開であるオーダイルがワンパンし合う展開が始まります。こちらはナツメの眼を差し込むのでここから相手のトラッシュ交換に負担を掛けて追いつきたい所。

こちらもこちらでトラッシュ交換を使用。トラッシュはスイカさんと比べて少なめ!ではあるものの落ちた水エネは4枚で渋い。マサキもエリカも育て屋も戻らず、廃品回収が戻ったことだけが救いか。

スパイ作戦で無理やり回していくものの(最初に引かせてもらった割に)どんどん手札が枯渇する形に。トラッシュ交換の結果はともかくとしてエネ把握ミスによるドロソの無駄遣いが響いてきます。

こちらがオーダイルで倒した返しにスイカさんもオーダイルを倒す。他の対面と比べて1ターンで失うリソースが多い事、120ダメージを(大暴走経由せずに)連打することが求められる為、ワニカメミラーは手札が本当に枯れやすかったです。相手からのエリカが後半何回かありましたが、それでもぎゃくりゅうを打った以上「引きません!」と即答してました。さっき戻せなかった育て屋が戻るかどうかの瀬戸際だったので、無駄な水エネルギーは引かないことに拘りました。

自分がラッキースタジアム、クルミ、壁ポケモンを入れているような枠でとりかえっこプリーズ!を入れているスイカさんの方がドロー性能に関しては分があり、決着の瞬間まで向こうの120点のぎゃくりゅうはとどまることはありませんでした。

オーダイルが2回倒されたタイミングで、こちらが先に破綻しそうなので大暴走&ピィでお祈りするターンもありました。1ターンだけのお祈りでしたが、なんとか繋がりピィは生き延びる。ベイビィ判定も平等で中々互いに気が抜けない。

こちらはなんとか2回目のトラッシュ交換で戻った育て屋を使い、ナツメの眼を撃ちながらオーダイルをなんとか撃破。撃破したものの手札のドロソは枯渇しており、次こそオーダイルが倒されたらピィ頼りの展開に。

万事休すかと思われたスイカさんのターンにある異変が起きました。
見せかけの手札は多いものの水エネを7枚引き込まされていて、トラッシュ交換の4枚目が山札に行ってしまったとか。
残りデッキは8枚程度、トラッシュはここまで大量に切ったカードも相まって大量。

手札最後のトラッシュ交換を使用したところ、育て屋が3枚落ち&トラッシュ交換3枚目落ち。
こちらのラッキースタジアムでデッキトップのトラッシュ交換を引き当てる主人公ぶりを見せつけますが、重要なのは最後のトラッシュ交換の結果。


うおおおおおおお!!!
(人のトラッシュ交換で盛り上がる変な人)

結果、育て屋さん、トラッシュ交換の全落ちによりオーダイル復帰の目処がなくなりました。
残る勝ち筋のカメックスで攻めに行きますが…

返しのターンのこちらのトラッシュ交換で水エネが丁度9枚落ちたことにより、ドロソがなかったもののそのまま返り討ちという展開に。
「ちょうど9枚落ちるのか…」というスイカさんの嘆きの声が聞こえましたが、最悪オーダイルを逃してピィで2枚引く筋があったのでサイド差込みの時間切れにもならない限りあの場面からの結果は変わらなかったと思います。

ププリンがサイド落ちしたスイカさんの受け札はないままにエリカを拾えたこちらがぎゃくりゅうを連打してそのまま勝利。

初っ端からプレミはするし、中盤まで完全に押されまくっててどないすんねん!?って感じの展開でしたけど、トラッシュ交換に必要なリソースの温存、ナツメの眼に対する価値観の差が如実に顕れた逆転勝利でした。

スイカさんに対してカードの相性差ではなく、ミラーマッチでプレイングの価値観の差で勝利するという意味で、これがやりたかったんです。

とはいえ、最後のトラッシュ交換で3枚あるポケモン育て屋が1枚も戻らなかったというのは、(そこだけ見れば)幸運であり、こちらのプレミが響いて破綻寸前だったことを踏まえるとやはり薄氷の勝利だったと思います。

今回再評価したいと感じたのはこのカード。今まで夜の廃品回収を2枚積んで、再転送を使用することが少なかったです。
しかしながらオーダイルが連続で倒される対面で、廃品回収から手札に引き戻すことを考えたら、無駄に戻るたねポケモンが気に掛かりました。山札が2枚増える分、マサキを余分に使わないとオーダイルに辿り着けないというのがネック。(デッキを引き切る前にオーダイルを引けるなら問題ないですが、今回オーダイルデッキボトム→ラッキースタジアム裏→ナツメの眼を撃つもまたデッキボトムというハイテイコンボを喰らってしまった)

考案者のえぼそさんが再転送を採用している理由がようやく肌で感じ取れました。

4回戦 vsうっどさん(錯乱トプス)

4回戦の相手は関東から遥々やってきたうっどさん。
関西に乗り込みしっかり勝ってるうっどさんは今年ノリに乗っているプレイヤーだと思います。

互いに長期戦を経て相手の対戦を観戦できたのでお互いにデッキのコンセプトはふんわり把握した状態での対戦になりました。

この時点で3勝組がうっどさんと自分しか居なかったため、この卓が決勝戦に。

うっどさん視点のデッキ解説&レポート

うっどさんが関西に乗り込む際に、カスミの勝負は採用しているであろうと予想はしていましたが錯乱ジムは想定外でした。

順当に考えて勝つのは大変厳しいものの、オーダイルvsカブトプスのパワー差に優位があること、ラッキースタジアムが1枚あるから1回だけ錯乱は解除できること、錯乱中で大事なトレーナーだけでも表が出てくれたら……そんな藁にもすがる思いで苦しんで朽ちていくんだろうなぁという想いでいっぱいでした。

ということで、配信卓での決勝戦のはじまりはじまり。うっどさんの先行でした。うっどさんは交換おじさんを2回使用し、ポリゴンを展開、アンノーンEをサーチ。

エネもしっかり手張りし、ロケット団の実験を発動、コインは表!錯乱が早速サーチされます。

この時点で手札は錯乱ジムとアンノーンEの2枚でした。どないすんねん!って思ってたら1ターン目に錯乱が貼られてびっくりしました。まだカブトおらへんやろ!!

とは言えバトル場のうっどのラッキーに対してこちらからできることは特になく、ラッキーミラーを称してうたうのみの立ち上がり。

続く相手のターンのアンノーンEのエンゲージでお祈りしながらマリガンさせてもらいます。都合の良いことにピィ&追加の水エネがセットで来てくれました

錯乱を張った相手のメインアタッカーは不在で、ラッキーたまごしか出来ることのない様子。
こうなるとやる事はもう一つしかなくて、ピィの命ある限りピッピッでドローを続けることにしました。

10回くらいピッピッができたのでドロソを使わずにワニノコもゼニガメも確保できました。相手がカスミの勝負を使ってくることを前提に盤面を埋めて手札は無駄遣いしない程度に少なめを意識。
ワニノコにじっくり手張りできたこともあり、3エネさえつけばカメックスに育て屋を使わなくて済むので錯乱貫通でオーダイルに進化をするのも夢じゃなくなってきました。

時間をかける中でうっどさんも事故から回復し、カスミの勝負を仕掛けてきます。錯乱判定+じゃんけんの壁を突破し、再び手札は振り出しに戻るもののカブトプスが未だに育っておらずまだ少し猶予がありました。

引ける限りのドローをピィに引っ張ってもらい、ダメ元で使った大暴走も2回連続で成功し、手札の復帰も成功。その過程でピィは倒されてしまったけれど、ハイドロカッターを避けたことも含めて十分過ぎるほどのアドバンテージを遺してくれました。

残り山札は16枚程度、ラッキースタジアムの始動から温存していたマサキ・エリカ・スパイ作戦を使ってデッキ掘りきり&ワニカメの着地が成功しました。カブトプスもそのまま撃破。

こうなるとわるいポリゴン2で錯乱を再起動されたとしても盤面のパワー差で押し切れてしまう為、後はゴリ押しになりました。

トラッシュ交換は3枚中1回しか使えず、ラッキースタジアムが戻ることもありませんでしたが、相手の時空変換が2回失敗した隙もあり、ハガネールも暴れさせずに返り討ち。息切れしたうっどさんをサイド残り1枚まで追い詰めました。最後にうっどのラッキーが壁となり、錯乱ジムの妨害も相まって残り時間内でのサイド取りきりができず締まらないラストターンになってしまいましたが不利対面の中、薄氷の勝利!
なんで???

結果総括


ということで4戦全勝で優勝できました!前回も優勝できたので2連覇です。

同じワニカメを使ったスイカさんを、なふだがナツメの眼で咎めて、ユミルテミルさんがにせキド入りネルヤードで咎めて、2勝2敗まで追いやったので「高槻勢がワニカメを咎めるだろう」という目論見もしっかり当たりましたね!(本当か?)

やっぱりワニカメが強いやんけ!ってツッコミが殺到しそうな気がするので弁明したいんですけど、4戦中2戦が運勝ち、2戦が相手のプレミ気味の勝ちだったので、環境的に特段ワニカメが強い!という印象はありませんでした。
自分の不甲斐なさも含めて「なんで??」って勝ち方が多かったので、これからも精進したいと思います。

禁止カードのミームである【温泉】と称したワニカメを使った自分からは、次回のうずまき殿堂でオーダイルが規制されてもされなくても暴れ具合は変わらないと思うのでどっちでもいい派です。(強いて言うならワニカメに弱いグドラ等の耐久デッキを使うチャンスが生まれると言う方向はアリ寄りのアリ)

トレーナーロック系の規制、ベイビィの緩和、次回の錯乱ジムの規制強化については、大会全体の使用傾向を見ての判断なのかなと思います。次回のうずまき殿堂を決めるのは俺たちだ!!!

今回ワニカメへの注目が多い中、おすしさんの組んでいたわるクロランターンの構成が群を抜いて革新的で、大いに驚かされました。

わるクロもにせオーキドも覚悟していたけど、両方兼ね備えてリサイクルまで備えたこのデッキにはきっと勝てなかったと思います。

博士の枚数が3枚、交換おじさん不採用というわるクロデッキとしては異端な構築でありながら大きな事故もなくワニカメ以外と当たった中で3勝1敗の勝ち越しを決めたのが凄いと思いました。
エリカ転送装置に寄せたデッキの回転具合は直に見てみないと判断できないものの、既存の構成に捉われずカードそのものに対する感受性をいかんなく発揮して見た事もないデッキを使って結果を残しているという事実それだけで嬉しみが込み上げます。


新規勢も一緒に紡いでいく今後の旧裏の発展に心をときめかせながら、今回のレポートを〆たいと思います。

うずまきカップを企画してくれたソラさん、参加した皆さん、旧裏に関わってる皆さん、本当にありがとうございました!


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