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米国大学院出願④ やってよかったこと・反省点
この記事では、アメリカ大学院博士課程出願にあたって、やってよかったこと・反省点をまとめています。
やって良かったこと
出願の経緯(サムネ画像・下にも記載)の★印に示されているように、私の出願の過程でやって良かったと思ったことは、以下の通りです。
・早い段階(学部2年頃)に海外大学院進学を意識した。
・早めに研究を経験・体験する機会を自ら探した。学内研究室でのインターンや留学プログラムを活用。
・自分のやりたいこと・興味のある研究テーマを見つけた。
・海外で活躍している日本人ポスドクにその研究室や大学院についてメールで質問した。
・興味のある研究室にコンタクトをとり、インターンをおこなった。
・日本の修士を受験し、バックアッププランを持っていた。
・興味のある複数の先生に出願前にコンタクトをした。
反省点
また、反省点は、
・TOEFLを早く準備し、足切りを突破すべきだった
・7月以降は、奨学金や院試、インターンでTOEFLのための準備は殆どできなかった。出願の1年前くらいには、必要なスコアを調べ取っておくことを強く勧めたい。
・興味のある研究室、プログラムを早い段階できちんと調べるべきだった
・準備が遅かったことで事務的なミスをしてしまった
事務的なミスの反省点
・出願アカウント作成が遅かった
・可能な限りすぐに作るべき。締切1ヶ月前では遅い。出願に必要なものが明確になる。
・プログラムのApplication Instructionのページに書かれていないことが要求されることもあるので、出願自体予想よりも時間がかかる。
・ETSを経由したTOEFLスコアの郵送
・ETSにTOEFLスコアを大学院に送ってもらうように申請をする。
・電子的なデータ送信なので、3営業日くらいで完了。結局問題なかった。
・ETSのwebsiteには、7~10日かかると書いてあった。申請するのが遅かったため、期限に間に合わないかもと不安になった。→出願時のメンタリティに悪影響
・IELTSの期限切れ
・TOEFL iBT 99では足切りに届いていないが、IELTS 6.5なら足切りに届いているプログラムがあった。しかし、学部1年に受けていたIELTS 6.5の期限が切れていたので使えず。
・期限切れに早く気がついていれば、IELTSを受けるという手もあったかもしれない。
・語学スコアがどの程度重視されるかわからない。今年は、COVID-19の影響で、スコアを後から提出することが認められている学校も多かったので、そこまで重大ではなかったかもしれない。→がどちらにせよ不安は常にあった。足切り点に達していなくても諦めることはないが、なるべく早くそこはクリアしたい。
・WES(GPAの正式な算出機関)
・アカウント作成しフォームを埋めていく中で、要求するプログラムが1つあることが判明。
・WESでの手続きを進め、大学の事務にも郵送のお願いをする必要があるなど、時間がかかった。COVID-19の影響で、EMSの引き受け停止などあり、最終的に完了まで約1ヶ月かかった。到着が出願締切後となることは明白だったので、Admissionにメールしたところ「今年は不要」と言われた(Applicationになぜ必要と書いた...3万円が無駄に...)→不明点、気になる点があればすぐメールで確認すべき
この辺りの事務的なミスをした時は、今までの努力が水の泡になるかもと不安になりましたが、できることをやるしかないと開き直ったこと、また不安を相談できる友達がにいたので何とかなりました。
全体的に、先生や先輩へのコンタクト・奨学金応募・大学院出願において、事務作業を適切にこなすスキルも求められる気がします。
出願前はただでさえやることが沢山なので、後回しにしてしまう作業も出てきます。そんな中でも、重要なところはきちんとおさえて進めていく必要があります。やることは沢山あり、全てを余裕を持って終わらせることは難しいと思うので、切羽詰まっていてもストレスを溜めすぎることもないと思います。
反省点ではないですが、時間がある場合やっても良かったと思うのは、
学部1,2年から研究するという選択肢を持つこと、です。
・早くから研究をして成果を出している人もいる。一般に出願に有利だと思うし、単純に早くから研究経験を積むメリットは大きいと思う。自分はその選択肢を持っていなかった。
・一方で、これはトレードオフ。探索の時間も重要。自分は専門や興味分野を決めるのもそんなに早くはなかった。
・大学の1,2年は、広く様々なことに取り組んだ期間で良かったと思う。
・キャリアの初期に転職するメリットと、それを支持する 3 つの考え方 - Taka Umada Medium
私は、学部1,2年の時は研究なるものは一切したことがありませんでした。早めから準備したほうがやりやすいとは思いますが、遅いからといって諦めることありません。以下の記事にも記載したように、志望研究室等のインターンを利用し、研究経験を積み上げて行くことで、研究実績がなくても合格することは可能です。
早めから海外大学院合格のために色々準備するのは良いですが、学部1,2年のうちは、海外大学院合格のために研究をするというより、自分がやりたいこと・将来の方向性を探索するために研究室で経験を積ませてもらう、という方が良い気はします(自分のやりたい研究のための良い環境を得ることが海外大学院進学の目的であって、進学自体は目的ではないはずだからです。自分がやりたいこと・目指すことが先、進学という手段は後)。
自分は、最初の研究経験は、研究がどんなものか知るというのが主な目的でした。また、研究経験をいくつか積ませて頂き、また学業外で培養肉・バイオテクノロジー関連の活動に携わった学部3年生の頃に自分のやりたいこと・そのための手段として海外大学院進学が良さそうであること、が徐々に見えてきました。
時系列
時系列順に詳しく書いたものは、以下の通りです。
・2年生の春休み(3年生になる直前)
・学科の研究室で1.5ヶ月研究経験をさせて頂いた。(研究経験1。自ら先生に相談。快く受け入れて頂いた。)(やって良かった)
・3年生の春休み(4年生になる直前)
・理学部の短期留学プログラム(SVAP)を利用し、2ヶ月間の短期研究留学(研究経験2)(やって良かった)
・研究成果を、国際学会のポスター発表できることに→COVID-19の影響で中止に
・3年生の後半(12月~3月)
・第一志望の研究室の日本人ポスドクにメールし内情を伺った(やって良かった)
・4年生の前半(3,4月)
・出願校を真面目に調べ始める(もっと早くしっかりやるべきだった)
・4年生の前半(5月)、第一志望の先生にメールでzoom chatの打診(やって良かった)
・6~8月に、国内奨学金の出願準備
・7,8月、東大修士の院試準備(大変だったが、修士を受けて良かった。バックアッププラン大事)
・9月、オンラインインターン開始(研究経験3)、XPLANEのサポートを受けて、SoP執筆開始(早くからやって良かった)
・10月末~11月 国内奨学金の面接、海外奨学金の情報収集
・10月~11月、出願予定の大学院の興味のある先生4人にメール。うち2人とオンラインミーティング(30分程度)
・全員からとてもポジティブな返信がきた。(Strong, competetiveなどのコメントをもらい、自信にはなった。良いメンタリティを保てた。)
・うち1人は強い興味を示してくれて、合格に繋がった。合格につながるかは、プログラムの選考システムやその先生のAdmissionへの影響力に大きく依存。(やって良かった)
・11月、SoP執筆再開、添削してもらう(もっと早くやるべきだった)
・11月、出願用アカウント作成開始(もっと早くやるべきだった)
・TOEFLスコアの郵送にかかる時間の確認不足(期限に間に合うか急に不安に。今までの努力が水の泡になるかもと)
・WESの成績郵送。到着まで約1カ月、応募の締切を超えていたが、コロナのせいで遅くなった旨をメール。結局不要と言われた。
この時期に、改めて出願先の先生を調べたこともあった。一般的にSoPには、各プログラム3人程度興味のある人について書くと良いとされているため。(もっと早くやるべきだった)
・12月1日、出願締切
・12, 1月 卒業研究、出願先からのrejectメール or メール来ない
・2月、卒業研究直後、面接準備 、面接
・2月中旬→合格
最後に
もちろん、個々人の目的やそのための手段・戦略は異なるので一概には言えません。私の思考の過程と、結果的にやって良かったこと・反省点を共有することで、読んで下さった方の参考になると幸いです。
より詳細な話を知りたい方は、遠慮なくご連絡下さい。
Twitter: @nafoto_z
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