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米国大学院出願② 興味のある研究室を見つけるには

まず、全般的な知識とアドバイスに関しては、XPLANEのサイトの
志望校選び - XPLANE
をご覧下さい。

自分が興味のある研究室を見つけることはとても重要なプロセスです。
以下は、全て自分がやって効果的だと思った方法です。

そもそも興味分野がわからない場合

研究室以前に、そもそも自分がやりたいテーマがわからないということもあると思います。「これだ!」と思うものが見つからず、「自分がやりたいこと」が見つからないというのは、研究テーマに限らず、仕事やキャリアにおいても良く見られます。「やりたいことが見つからないが、どうすればよいか?」という問いに対しては、以下の考え方が参考になると思います。

「情熱は見つけるのではなく育むもの」...(略)
私たちは情熱を探すのではなく、情熱を育てる技術を育むべきだと。...(略)
情熱ではなく、ちょっとした興味を見つけて、それを育もう

研究テーマに対する興味は、ある程度勉強したり、実際に研究することで見えてくる部分が多いと思います。そのため、まずは少しでも興味のあるところから始め、自分の興味のアンテナがどう動くのかよく観察してみるのが良いと思います。

あたりをつける・絞る

ある程度テーマや分野が絞れていれば、以下の方法が有効です。

・各大学院のプログラムWebsite、研究室HPをしっかり見る
・著者を意識して論文を読む
 ・研究者の繋がりがわかる
・オンラインセミナー、国際学会に参加する
 ・スピーカーはその分野で活躍している人であることが多い
・実際に研究する(自分が研究したい内容が明確になる)
・Twitterを大いに活用
 ・興味のある研究者のアカウントを片っ端からフォロー
 ・研究者の誰と誰が仲良いとかもわかる

着眼点

研究室自体を見る上では、以下の点に着目しました。

・Webサイトが整備されているか
・近年論文が出ているか
 ・第一著者は、ポスドクか博士学生か
・卒業生が活躍しているか
・お金がある研究室か→獲得グラントを調べる
 ・日本なら、日本の研究.com
 ・米国ならNIHのグラントや各財団のもの
・ラボの大きさ・PIの若さ

研究室選びの基準は様々ですし個々人によるでしょう。また、これ以外にも見るべき点は多々あると思うので、他の方の意見も聞いてみて下さい。


より詳しく調べる

ある程度絞ったら、Web上では入手できない情報を求めて、より詳しい人に直接聞きましょう。この部分の難しさが日本と海外の研究室の違いな気がします。

興味のある研究室に、何らかの繋がりがある人(日本人、出身学校が同じなど)がいたらラッキーです。

・興味のある研究室のポスドクに内部事情や、先生の教育スタンスを聞いた
・米国大学院の現役修士・博士学生に聞いた話の例
 ・この人はreputationあるけど、忙しすぎて放置気味
 ・ビッグラボすぎて、直接の指導はない
 ・この人は、若くて優秀。〇〇の弟子。
みたいな話を聞き、一次情報は大変参考になりました。

最終的には、研究室の先生本人にコンタクトし、直接話すのが良いでしょう。相性もあるので、他人の評価は必ずしも自分に当てはまりません。自分の目で確かめましょう。その研究室でインターンできると得られる情報量が格段に増えます。

ちなみに、これらの方法は、日本であろうと海外であろうと同じです。より簡単であるはずの日本の研究室選びでも、これを徹底してやることは意外とされていないのではと思います。自分が長期間過ごす環境を決める重要な情報なので、徹底してやるべきです。研究室選び大事。

(Thumbnail Image by ThisisEngineering RAEng on Unsplash)

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