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老化とかいうデバフ

どれだけ怪我をしてなくて五体満足でも、どれだけ病気にならなくても、老化には逆らえません。ONE PIECEでも描かれてるじゃないですか。老いた人間のデバフ。

私も最近、老いたというか、抗えないオトナへの進行というものを感じざるを得なくなっています。ヒゲが生えてきたりとか、そういうのもありますが、やはり精神的なものが大きいです。

まあ、大概は疲れによるものです。ちょっとの事で割とすぐにカチンときてしまったり、アニメや特撮の一気見がつらくなってしまったり。もうリアタイで1話ずつ追うにしても、少し気に食わない点が作品にあればそこで切ってしまったり。

昔の私は、世間の評価が悪かろうが、少しでも気になるフックのある作品はドカンと一気見してました。人から勧められた作品もバカ正直に見ました。それて出会えた神作品も数多くありますが、まあ最近は作品を見るのがキツいのなんのって。

妙に大学演劇でプロの世界に足を踏み入れすぎたせいで、ドラマや映画などの演技に関しては息遣いや一挙手一投足まで集中して見てしまいますし、変に知識だけ増えたせいで作品の悪いところが目立って見えてしまい、それを理由に作品を見ることをやめてしまうようになりました。

細かいことばかり考えて、人と自分を比べてしまって、なんでも創作や表現に活かそうとしてしまって。今の私は、頭でっかちの、完全に初期衝動のようなものを忘れた、激しさのない人間です。

つまらない人間ですね。せっかく与えられた文化に触れない人間なんて、この世で一番つまらない人間ですから。こんなに素晴らしい作品があふれている中で、今の作品も昔の作品も見ずに、ただバカみたいにボーッとしているのはダメです。

ただ私は、そんなバカになり始めています。作品に触れるハードルが高いです。すぐに胃もたれします。

もう最近、人から何かを勧められるのが億劫なのです。停滞を求め、進歩しようとすることに疲れています。バイトが辛いのかと言われれば、そうでもないです。喉元を過ぎれば、そうでもないっちゃあ、そうでもないんですよ。

ただ確実に総合的なHPが落ちています。何をするにもHPを大きく削がれるのではなく、HPの総量が少なくなっている感覚です。だから、何をするにしても、躊躇が生まれてしまいます。

進歩は面倒で、辛いです。した方がいいのは分かります。一歩でも前に出た方がいいというのは、人生の経験の中で分かっているのです。ただ、いざ踏み出そうとするまでに挫折します。

お風呂に入るのが面倒。でも、お風呂は絶対に入った方が気持ちいい。でもでも、やっぱり風呂場までの道のりが長い。遠い。これに似たようなものを感じます。

心に余裕を持って生活したいですね。少なくとも、一日に映画を2本くらい楽々見ることができるような、そんな余裕を持ちたいです。

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