見出し画像

寝る前に聴くハロプロの曲③

月イチになりつつありますね。
もっとバンバン書きたいんですが……。

Juice=Juice『ポップミュージック』

この曲はカバーで、原曲を歌っているのは作詞・作曲のKANさんです。
KANさんについて「小刻みに揺れながらキーボードを弾いている愛は勝つのひと」というイメージしかなかった私は、KANさん版のMVを見てびっくりしました。
これですこれ。

WikipediaによるとKANさんは現在57歳だそうです。めっちゃ軽快に踊っとるやん。
ハロプロとは所属事務所が同じ系列で、過去にも真野恵里菜さんに曲を提供していたり、こぶしファクトリーが「桜ナイトフィーバー」をカバーしたりして繋がりがあるようです。

さてJuice=Juiceに話を戻すと、まず曲の頭が鳩の鳴き声で始まります。ちょっと曇った朝に聞く、ホーホーホッホホウっていうあれ。よって最近、街で鳩の声を聞くとこの曲がもれなく脳内再生されるようになりました。
メンバー3人が鳩の被り物をして公園にいるシーン、MVの中で時間的には長くないのですが、すごく好きです。普通の街並みの中にいるのがいいなと思います。『微炭酸』のMVも、宮本佳林ちゃんと稲場愛香ちゃんが街中に立ってるシーンが好き。
アイドルらしい衣装でダンスしてるところももちろん素敵なんですが、普通の街並みの中にいると存在が際立つというか、「再現できないもの」っていう感じがします。
この曲は有線で人気だそうで、4月には週間ランキング1位にもなっています。幅広い年齢層に受け入れられる要素があって、とても親しみやすく明るい気持ちになれる曲だと思います。でもそれだけじゃなくて、ほんの少し切なさを匂わせているところがまた春にぴったりだなと。

じきに忘れるよ でもいつかまた会いたいね

すごくシンプルだけど、切なくて温かいメッセージが沁みます。

BEYOOOOONDS『眼鏡の男の子』

BEYOOOOONDSを最初に見たときの印象は「人数多いな、メンバーを覚えるのに時間かかりそう……」でした。
しかしこの『眼鏡の男の子』のMVを見ればあら不思議、すぐに覚えられるのです。この1~3人くらいずつの小グループに分けてキャラ付けをして衣装を分かりやすくしてくれている仕組み、とても親切。
作詞・作曲は星部ショウさん。BEYOOOOONDSの曲をたくさん書いていて、他のハロプログループの曲だと「赤いイヤホン」や「BRAND NEW MORNING」なども手がけています。
星部さんはご自身のホームページでライナーノーツを公開されていて、それによるとこの『眼鏡の男の子』は一番最初の段階では男女逆で「眼鏡の女の子に恋をする男子の歌」だったそうな。
さて、このMVが素晴らしいなと思うのは、さっき書いた親切設計であることや、一つの物語が始まって終わるまでを読み切りマンガのように目まぐるしく体験できることに加えて、Juice=Juiceの方にも書いた「再現できないもの」感があるということです。
実際の駅のホームで、自然の風に吹かれながらダンスを踊るシーンや、満開の桜をバックにしているシーンが、とても良いなあと思います。メンバーの制服風の(一部違いますけど)衣装と相まって、学生時代の淡い思い出みたいなのをくすぐってくる、その時しかない瞬間を撮った!って感じの映像。
曲中に台詞や寸劇パートが入るのはなんとなく聞いていて恥ずかしいなあと以前は思っていたのですが、この曲はジェットコースターに乗ってるみたいに始まって終わって、あれ?夢だったのかな?じゃあもう一周しようかな……って気がついたら何周もしているうちに台詞・寸劇どんと来いになりました。
この戦、勝てるっ!
あ、この曲で専門学校生役の平井美葉ちゃんがあんまり目立ってないじゃないか!と思った一億二千六百万人のジャパニーズはぜひ『ニッポンノD・N・A!』を聴いてください。

あなたもこの記事はきっとじきに忘れるよ。
でもまた、たぶん来月に。