ハッシュタグをつけたくない

奇をてらった記事を書くのは苦手。

つかみが大事と大学時代の先生に学んだけれど、やっぱり書き慣れていないと、本を読んでいないと難しい。

感性は枯渇するものだし、熱意はうすれていくものだ。20代の頃あれほど公私ともにとにかくなんでも書きなぐっていた自分の熱意は、いまは娘のお弁当作りや、家族の献立栄養バランス計画、はたまた家を清潔に保つことばかりに費やされている。

インスタやツイッター、ブログやnoteなどでクリエイティブな主婦の方々がものすごい熱意でもって絵や文章を更新している。それはSNSで暗喩されがちな”自己顕示欲”や”承認欲求”という言葉でくくれるものではなく、きわめて現実的で実用的な昇華作業のようにさえ思える。

でも私にはそんな熱意がない。

絵を描くことも大好きだったし、文章を連ねることも大好き。家事などについても一生懸命やっているが、けしてよそ様に指南したりするほどのスキルはない。前者についても、これは!すわ!というクオリティをアウトプットし続けられる自信もない。

ネット創世記を愉しんだ私にとって、SNSやWEBコンテンツはどうしても「インドア的な娯楽」のようなものであって、だからこそ今流行りのインスタグラマーやYouTuberの人たちの認識とは多分全然違うのであろう。

noteも思えばハッシュタグをつけるのが嫌になってご無沙汰していた。

バズらなきゃいけないっていうのはもうストレスでしかない。仕事していた頃、「反響がなきゃいけない」「バズらなきゃいけない」「拡散されてほしい」みたいなことばかりやっていたので、もうとことん嫌になったのだ。

とはいえ書かねばなるまい。なぜなら仕事復帰にむけて書く練習をしなくてはいけないのだ。

ハッシュタグをやめて書けばいいんだ。そういうすぐわかりそうなことに、なかなか気づかないあたり、やっぱり私の脳みそはそろそろヤバイ。


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