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加藤和彦のキャリア・ピークは?/ミカバンドの英国での成功?

(敬称略)

どこかの誰か
「それってあなたの感想ですよね?」

わたし
「はい、そうです(きっぱり)。」

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加藤和彦の伝記映画が
好評らしいです。

加藤和彦のキャリアの
ピークはどこかということについては
いろいろな意見がありそうですが。

「ミカバンドの英国での成功」を
あげるヒトも多いんじゃないでしょうか。

でも
それって
大袈裟に言えば
「打ち上げ花火」のように
一瞬の出来事だったようです。

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「ライト・ミュージック」誌
1976年1月号の記事です。

「サディスティックス・ミカ・バンド
英ツアー成功から解散への道」。


「ロキシー・ミュージック」の前座としての
ミカバンドの演奏が
英国で上々の評判だったのは
嘘でも大袈裟でもないことのようです。

(すいません。
リアルタイムでの認識ではありません。)

フロントのミカだけでなく
後藤次利も注目を浴びていたとの記載。

ベースのテクかと思いきや
(それももちろんあるけど)
「ルックス」が評判だったらしい。

さすが
業界一の
ス●コ●シ(褒めてます)(笑)。

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記事の加藤和彦の発言によると
実際には
1年くらい前から
バンドのなかでは
解散のハナシが出ていたらしいですが
そんなこと知らない外部のものからしたら
なんで「さぁこれから」というときに
解散するの?という
感じじゃなかったでしょうか。

でも
加藤和彦からすれば
ミカと離婚して
「それはそれ」「これはこれ」みたいに
割り切った考えは
できなかったんだと思います。

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「(ミカより)
もっと巧いヴォーカリストを入れたい。」という
意見のメンバーがいたとのこと。

(例えば)
ミカを馘にして
英国(米国でもいいけど)で
ヴォーカリストを現地調達することだって
そりゃできたでしょう。

でも
巧すぎず(ヘタともいう)
素っ頓狂で蓮っ葉な感じの
ミカのヴォーカルと
完璧なバンド・サウンドとのアンバランスが
ミカバンドの魅力だと
加藤和彦は考えていたようで
それは
多くのリスナー(英国も含む)も
同じではなかったでしょうか。

※再結成(再々結成)時の
ヴォーカリスト選定をみても
加藤和彦のスタンスは
変わっていないと思います。

いわゆる
「巧い」ヴォーカリストは
お呼びじゃないのです。

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もし
クリス・トーマスが
ミカにちょっかいを出さず
バンドが継続していたとしたら
どうなっていたでしょうか。

加藤和彦が
同じことをダラダラと繰り返すとは
思えませんし
最新流行を意識していたはずですから
「パンク」に舵をとっていたと
想像してみたらどうでしょう。

スパイクヘアにボンテージでキメたミカ。

モヒカンでガーゼのシャツの加藤和彦。

鋲打ちレザー・ジャケット、
スキニージーンズ、ブーツの
高中正義、後藤次利、今井裕。

ひとりだけ
三つボタンのスーツで
抵抗している高橋幸宏。

サウンドは
「勝手にしやがれ!!」を
ハイテクにチューンナップした感じで
ちょっとスージー・スーを意識した
ミカのヴォーカルをプラス。

夢想するだけで
ワクワクしてきます。
















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