見出し画像

ジャケ買いできないレコ/リトル・フィート

(敬称略)

「ジャケ買い」って言葉
そのへんのコンビニで
ストロング缶チューハイ買ってる
オジサンとかにも
通じますかね?

要するに
レコード(CD)のジャケットで
「ピン」ときて反射的に
購入しちゃうことだと
理解してます。

ですから
これは
「売り場」で現物を見ての
はなしであって
Amazonでポチるときには
(絶対とは言いませんが)あてはまらず
ましてや
ストリーミングでは
ほとんど関係ないことだと思います。

つまり
もう消えかけている
言葉でしょう。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

実際に
ジャケ買いしたブツがあるかと
記憶をたどりましたが
「100%ジャケ買い」は
たぶん無いです。

ある程度情報があって
「買おうかな?
やめとこうかな?」と
逡巡しているときに
ジャケが購入する側に
後押ししたケースはありました。

マシュー・スウィートの1stとか
CHERRY REDのコンピ(ピロウズ・アンド・プレイヤーズ)とか。

逆に
聴いてみたいレコードなのに
ジャケを見たら
購買意欲が失せてしまうものも
ないわけではありませんでした。

リトル・フィートの
アルバムも
最初はそうでした。

※CD時代になってから
素人がデジカメで撮ったような写真を
パソコンで適当に編集したような
情けないジャケの
低予算の作品が
ありました。

好きなSSWの新作が
そんなジャケだと悲しくなったものです。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

ロックが好きなひとであれば
誰でも
「特別なバンド(ミュージシャン)」が
あるのではありませんか?

わたしにとって
それは
「リトル・フィート」であり
「ローウェル・ジョージ」です。

最初に聴いたのは
「ウエイティング・フォー・コロンブス」でした。

(いきなり!)

トモダチが貸してくれました。

正直
最初は全然ピンときませんでした。

まず
ジャケがひどい(と思いました。)。

「なんじゃこのトマトは???」

当時聴いていた
フリートウッド・マックの「噂」とか
ボズ・スキャッグスの「シルク・ディグリーズ」みたいな
「恰好よく」て「おしゃれ」なジャケと比べると
「ふざけてんじゃねぇよ。」と言いたくなるような
理解不能なセンスでした。

音だって
当時
ボブ・ディランに夢中だったので
「ザ・バンドの方がずっといい。」と
思いました。

それでも
録音したテープを
受験勉強(笑)の間
ダラダラずっと流しているうちに
妙ちくりんな(と当時は思いました)リズムが
脳みそに沁みついてきました。

プレイヤー誌のバックナンバーに
載っていた記事やレコード評などを読んで
どうやらそれが
「ニューオーリンズ」というところの
土着の音楽に発祥するものだと
なんとなく知りました。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

当時は
ボブ・ディランのアルバムを
毎月1枚買うことを
目標にしていましたが
翌月はディランの代わりに
「デキシー・チキン」を買いました。

これまた
購入をためらうようなジャケでした。

雑誌にもジャケは
掲載されていましたが
小さくてモノクロでしたから
現物を見たときは
ショックでした。

(この姐ちゃん
メデューサみたいで怖い。)

でも
あちこちのレコ評で
「名盤」と称えられていましたから
「えいやっ」と購入したのです。

それから
いつの間にか
正規のカタログを揃え
(1stはCDになるまで買わず)
ブートのビデオまで通販で買いました。

西新宿から送られてきたビデオは
欧州(ドイツ?)のTV番組を録画したヤツで
規格の関係か
コマ送りみたいにカクカクした動きなんです。

普通に演奏してるのに
「ストップ・メイキング・センス」の
デビッド・バーンみたいな動きなんですよ(笑)。

あっ
もちろん内容は最高でした。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

わたしが
リトル・フィートを
聴き始めてまもないころ
ローウェル・ジョージが
セカンドラインに乗って
遠くに行ってしまいました。

ローウェル・ジョージが
この(一番↓)ニュースを聞いたら
「サム、やればできるじゃねぇか。」と
言いますかね?

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

ローウェル・ジョージの娘(イナラ)が
来日して
細野晴臣のラジオ番組にゲストで出たとき
ヴァン・ダイク・パークスが
「よろしく頼む。」と
メッセージを寄せたそうです。

泣けてきます。

アーカイヴが
YouTubeで視聴可能です。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

リトル・フィート(Little Feat)の12年ぶりのスタジオ・アルバムは、
キャリア初のブルース・アルバム。
タイトルは『Sam’s Place』。海外で5月17日発売。
リリース元はHot Tomato Productions/MR。

スタジオ・アルバムのリリースは2012年の『Rooster Rag』以来。

新作でバンドは、マディ・ウォーターズ(Muddy Waters)、
ウィリー・ディクスン(Willie Dixon)、
リトル・ウォルター(Little Walter.)、
ハウリン・ウルフ(Howlin' Wolf)といった伝説的な
ブルース・ミュージシャンの名曲に挑んでいます。

このアルバムはまた、長年のメンバーであるサム・クレイトンが
全曲でリード・ヴォーカルをとった、
リトル・フィート初の作品でもあります。
1972年にリトル・フィートに加入し、
主にパーカッショニストとバック・シンガーを務めてきたクレイトンは、
この新作でセンター・ステージに立っています。

アルバムにはボニー・レイット(Bonnie Raitt)が参加しており、
ウォーターズ「Long Distance Call」のカヴァーでクレイトンと
デュエットしています。

新作に収録されている唯一のオリジナル曲は「Milkman」。
この曲は、クレイトンが甥の影響を受けて作曲し、
シンガーの妻ジョニが歌詞を提供しました。

バンドのプレスリリースによると、
ビル・ペインがブルース・アルバムのアイデアを思いつき、
すぐに彼の音楽仲間に受け入れられたという。

ブルース・アルバムのレコーディングを長年夢見てきたクレイトンにとって『Sam's Place』の制作は特に充実したものだったという。
「こんなことになるとは思ってもみなかったから、とても嬉しいよ。
やりたいとは思っていたんだけど、実現するとは思っていなかったんだ。
長い間待たされたけど、満足しているよ」とコメントしています。

アルバムからの先行シングルとして、ウィリー・ディクスン作で、
ハウリン・ウルフによって有名になった「You'll Be Mine」のカヴァーが
公開されています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?