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「ベスト盤しかもってない」ってファンじゃないってことですか?/エリック・カルメン

(敬称略)

タイトルで言いたいことは
すべてなんです。

今(現在)となっては
ストリーミングが主体なので
どうでもいい話になりましたが。

レコード、CDの時代。

ミュージック・マガジンの増刊
「ベスト・オブ・ベスト・アルバム」の
冒頭で述べられているとおり
「ベスト盤なんか聴いてるヤツは
ファンと呼べない」みたいな
風潮がたしかに(?)あったように
思います。

「オリジナル・アルバム至上主義」とでも
呼びましょうか。

親からもらう小遣いや
お年玉なんかが
音源購入の主財源だった頃。

欲しいレコードがすべて買えるはずがなく。

吟味したリストから
毎月1枚買えれば
大満足。

トモダチと貸し借りをしたり
FMをエアチェックしたり。

ラジオとかで聴いて好きになった
「たった1曲」のために
それが入ったオリジナル・アルバムを買うのは
なかなかできないことでした。

そんなふうにしていた頃
ベスト盤というものは
「費用対効果(笑)」を考えると
有難いものではありました。

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自分の「稼ぎ」で
音源を購入できるようになっても
その頃と思考回路は
ほとんど変わっていませんでした。

(貧乏性ともいう。)

ちなみに
わたしが
ベスト盤しか(ここ大切)所有していないのは
カーペンターズ、モンキーズ、タートルズ、
ポール・マッカートニー(ウイングス)、
ディープ・パープル、ニール・ヤング、
イーグルス、デビッド・フォスター、、、

なんだ大物ばっかりだな。

こういう有名ミュージシャンの場合
トモダチから
オリジナル・アルバムを借りられる
可能性も高いんですよね。

ニルソン、ドノヴァン、バーズなどは
最初にベスト盤を買いましたが
その後
他の作品も入手するようになりました。

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実は
エリック・カルメンも
ベスト盤(CD1枚もの)しか
所有していません。

エリック・カルメンを知ったのは
オール・ジャパン・ポップ20で
「恋にノータッチ(すごい邦題だなぁ。)」を
聴いたときです。

知ってる曲は
これと「オール・バイ・マイセルフ」しかないけど
どちらもとて好きなので
是非音源が欲しいと思ったのです。

「それなら1stを買えばいいじゃないか。」と
思ったあなた。

鋭い。

おっしゃるとおりです。

しかしそのとき
わたしは思ったのです。

「ベスト盤なら
他にももっといい曲入ってるかも。」

なんという
いやしいスケベ心でしょう。

買ったからには
(もったいないので)
ガシガシ聴いたのです。

18曲も入ってました。

「いい曲」もいくつかありましたが
やはり
「恋にノータッチ」と
「オール・バイ・マイセルフ」ばかり
繰り返し聴いていました。

エリック・カルメンの
ベスト盤購入は「正解」だったのでしょうか?

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ストリーミングになってからは
ベスト盤しか所有していない
ミュージシャンのオリジナル・アルバムの
主だったものを聴くことができました。

エリック・カルメンの作品も
ほとんど聴きました。

知ってる曲も
オリジナル・アルバムを
通しで聴くなかに混じると
ちょっと感触が違うことに
気が付きました。

今さらかよ。

R.I.P.

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ラズベリーズ(Raspberries)のフロントマンだった
エリック・カルメン(Eric Carmen)が死去。
妻がエリックの公式サイトで発表。
死因は明らかにされていません。
74歳でした。

以下、声明より

「とてつもなく悲しいことに、エリック・カルメンの訃報を
お伝えしなければなりません。

私たちの優しく、愛情深く、才能豊かなエリックは、
週末に眠るように息を引き取りました。
何十年もの間、彼の音楽が多くの人々に感動を与え、彼の永遠のレガシーとなったことは、彼に大きな喜びをもたらしました。
私たちが大きな喪失を悼む間、家族のプライバシーを尊重してください。

“Love Is All That Matters...Faithful and Forever”
(※エリックのソロ曲「Love Is All That Matters」の歌詞より)

-エイミー・カルメン」

エリックは幼い頃から音楽の神童で、3歳の時にクリーブランド音楽院で
ピアノのレッスンを受け始めた。
中学時代には、ビートルズ、ザ・フー、ローリング・ストーンズ
聴いた後、独学でギターを学び、地元のバンドで演奏し始めた。

1970年、オハイオ州クリーブランドのミュージシャン仲間である
ウォーリー・ブライソンらと組んでラズベリーズを結成した。
エリックはラズベリーズの大ヒット曲「Go All the Way」で
一躍パワー・ポップのアイコンとなった。
70年代半ばにバンドが解散した後、彼は1970年代から80年代にかけ
ソロ・アーティストとしてさらに成功を確立した。
ヒット曲は「All by Myself」「Never Gonna Fall in Love Again」「Hungry Eyes」など。













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