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いつから名盤?/Who Is This Bitch, Anyway/マリーナ・ショウ

(敬称略)

「(雑誌の)ローリング・ストーンが選んだ
ロック名盤100」なんてのがあります。

中学生の頃
そのリストの上位から買うというのを
しばらくやってました。

ビートルズとボブ・ディランは
別格として集めてましたから
それ以外を
このリスト順に選んだわけです。

「エレクトリック・レディ・ランド」や
「アストラル・ウイークス」は
かなり上位にあったので
初期に買いました。

ビートルズを半分くらいと
ボブ・ディランをやっと数枚
揃えたばかりの少年は
正月に貰ったお年玉で買った
レコードから流れる
ヴァン・モリソンの
「マダム・ジョージ」を聴きながら
「何でこんなのが名盤なんだ?」と
深く考え込んだものでした。

まぁどうせ聴くなら
「駄作」と評価されているものより
「名盤」と謳われているものに
触手が動くのは
普通のことのように思いますから
あちこちでこの類のリストが
公表されているんでしょう。

何の事前知識もなく
京都に行って
手当たり次第に
お寺を廻っても
疲れるだけでしょ?

やはり
何かしら
「手引き」「ガイドブック」みたいなものが
あったほうが便利だと思います。

馴れてくれば
そんなものに頼らなくても
自分の耳と勘で
探すことができますけど。

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ネットの記事(一番下)を読んで
気がつきました。

まったく認識違いをしていましたが
マリーナ・ショウの
「フー・イズ・ジス・ビット・エニウェイ」って
世界中で名盤として認識されているわけでは
ないのですね。

「日本だけで名盤扱い」というのは
大げさかもしれませんが
日本でとびきり評価が高いのは
間違いなさそうです。

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わたしが
最初にこのアルバムを知ったのは
たぶんこの記事かな?と思います。



1978年に発売されたアドリブ誌の別冊
「ギターのすべて」。

そのなかの
いわゆる
「わたしが選んだ名盤10選」という記事です。

高中正義が選んだ
ロック・ギター名盤7枚(笑)のなかに
例のジャケが。

「ラリー・カールトンが弾いてるらしい。」ということで
ぜひ聴いてみたいと思いましたが
このアルバム
当時
地方で簡単に入手できるようなものでは
ありませんでした。

(1975年の発売ですが、
すでに廃盤だったのかも。)

実際に
手に入れたのは
何年も後のこと。

通販で中古盤を買いました。

段ボールみたいな素材のジャケで。

長々と続く子芝居(失礼)のあと
フェードインしてくるギターに
痺れました。

当時は
どのギターがラリー・カールトンなのか
デヴィッド・T・ウォーカーなのか
(デニス・バドミアーなのか)
聴き分けできませんでした。

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このアルバム
当時
それほどたくさん売れたわけではなく
特に日本では
主に(プロの)ミュージシャンの間で
教科書的に聴かれていたようです。

その影響は
とても(とても)大きく
吉田美和(というか中村正人)は
ほとんどこのアルバムと同じメンツで
アルバムを録音したり
ライブを演ったりしてます。

サザンオールスターズの
超有名曲が
このアルバムの1曲と
(とくに唄い出し部分が)
非常に「似通って」いるというのは
有名なはなしですが。

「パ●リ」というには
あまりに直球すぎて
偶然かもしれないと
(個人的には)
思ったりします。

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黄金期モータウン・レーベルのセッション・ギタリストとしても
不動の評価を得る名手、デヴィッド・T・ウォーカー(David T. Walker)。
彼が選ぶ、あまり注目されることのないが、
自分にとって大切なセッションは? 
Guitar Worldのインタビューの中で話しています。

「(モータウン全盛期を支えたソングライターのひとりで、
ジャクソン・シスターズやボズ・スギャックスも手がけた)
ジョニー・ブリストル(Johnny Bristol)という
偉大なミュージシャンといくつかのアルバムで仕事をした。
メインクレジットには載っていないし、それらのアルバムについて
言及されることはほとんどないが、当時も今も私にとっては
大きな意味を持つ。
私の演奏はさておき、ジョニー・ブリストルは
とても才能のあるソングライターだった。
彼の曲で演奏するのは本当に楽しかかったよ。

マリーナ・ショウ(Marlena Shaw)のアルバム
『Who Is This Bitch, Anyway』は、信じられないほど
過小評価されている傑作であるだけでなく、
ミュージシャン同士の紛れもない相性の良さを示している。

日本での注目度も高かった。
そのインパクトは強く、マリーナ、チャック・レイニー、
ラリー・ナッシュ、ハーヴィー・メイソン、
そして私によるリユニオン・ツアーが毎年開催された。
悲しいことに、マリーナは最近亡くなってしまい、
そのレガシーにほろ苦い要素が加わっている」

またウォーカーは、セッション・ワークで大切にしてきたことについて、
こう話しています。

「私は常に、アーティストが何を伝えようとしているのかを深く理解し、
感じ取ろうと努めていた。
その後、そのストーリーまたウォーカーは、
マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)の『Trouble Man』と
『Let's Get It On』に参加しましたが、これらのアルバムが
これほどまでに影響力を持つことを知っていましたか?という
質問にこう答えています。

「ええ、重要性とインパクトを感じていました。
マーヴィン・ゲイと一緒にいると、私たちミュージシャンは、
自分たちが何か特別なことに取り組んでいると感じることができた。
『Let's Get It On』に関しては、最初から魔法を感じることができた。
ソウルフルなパフォーマンスを通して愛の本質を捉える
マーヴィンの能力は素晴らしく、私たちはこれらのテーマが
時代を超越し、聴衆の心に深く響くことを
感じ取ることができました。」



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