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三叉神経痛・顔面痙攣でお困りの方へ

当院では上記疾患に対する治療体制を強化しております。
治療方法には、薬物療法やボトックス注射、ブロック療法、放射線療法などがありますが、当院では外科的治療(手術)の体制を強化し、根治を目的とした治療を行っております。

~三叉神経痛~

三叉神経痛は、洗顔や歯磨きという日常動作を誘因とし、顔面に突発的な強い痛みが走ります。これはほとんどの場合、三叉神経という顔の感覚を支配している神経に、自分自身の正常な血管が接触してしまうことが原因で起こります。 
最初は体への負担を考慮し薬物療法から始める場合がほとんどですが、痛みが軽減されず、内服量を増量することによって今度は副作用に悩まされ、日常生活に影響が出る場合もあります。

~顔面痙攣~

顔面痙攣は、自分の意志と関係なく顔の半分が痙攣する病気です。通常目の周りから始まり、徐々に口元のほうに広がっていきます。最初は「時々ピクピクするな」くらいですが、経過とともに頻度が高くなり、時には寝ている時も痙攣したり、目と口が同時に痙攣して顔が歪むこともあり、日常生活に影響を及ぼします。主な原因は、三叉神経痛同様、血管による顔面神経の圧迫です。薬物療法が有効である場合がありますが、こちらも副作用により日常生活に支障が出る場合があります。また、一時的に筋肉の動きを抑えるボトックス注射による治療は、徐々に効果が薄れるため3~4ヶ月ごとに注射を繰り返す必要があり、「症状を改善させる」というよりは「症状の出現を抑える」に留まるため、あまりおすすめできません。

~唯一の根治術「微小血管減圧術(MVD)」~

三叉神経痛も顔面痙攣も、痛みの原因が血管による神経圧迫だとはっきりわかっている場合は、外科的治療(手術)をおすすめします。その唯一の根治術が「微小血管減圧術(MVD)」です。神経を圧迫している血管を離して、再び血管が神経を圧迫しないように固定する手術です。神経と血管を離してしまえば、症状は消失もしくは大幅に改善されます。顔面痙攣は根治に至るまで術後数ヶ月〜1年程度要することがありますが、三叉神経痛は術後すぐに治癒することが多いです。


~負担の少ない手術~

私たちは術前に特殊な方法でMRIを撮影し、コンピューターによる画像解析で3Dの立体画像にします。立体画像にすることで神経と血管の位置関係、距離感を手術前に把握することができるので、綿密な手術計画を立てられます。この手法により、不必要に脳や神経を触ることがなく、皮膚や筋肉を切開する部位も最小限となります。
開頭手術と聞くと髪の毛を剃らなければいけないし傷跡も目立つのではと思われがちですが、当院で手術する場合、開頭するのは耳の後ろあたりを2cm程度。出血もほぼありません。この鍵穴式手術により、患者さんの負担も少なく済みます。

~入院期間は約1週間~

開頭範囲を最小限に抑えた鍵穴式手術により、皮膚や筋肉の切開部分が最小限にとどまるため、術後の回復もスムーズです。
入院期間は1週間程度で済み、大きな見た目の変化もなく退院いただけます。

~外国人患者さんの受け入れ~

2023年度からは国外患者さんの受け入れもスタートいたしました。
インドやスペイン、ニュージーランドなど、
色々な国から患者さんをお迎えし、手術を受けて退院していかれました。
三叉神経痛・顔面痙攣の根治治療である微小血管減圧術(MVD)は
とても繊細な手術になるため、当院での治療を希望される外国人患者さんも多くいらっしゃいます。

10月にスペインからお迎えした患者さん

国内外問わず「脳神経外科なら名戸ヶ谷病院」と思っていただけるよう、
今後も高度な技術と適切な医療を提供してまいります。


―私たちが、地域医療から脳神経外科医療を変えていく―
―世界最高水準を柏で―
名戸ヶ谷病院 脳神経外科
Tel: 04-7167-8336(代表)
〒277-0084 千葉県柏市新柏2丁目1-1
【お問合わせフォーム】https://www.nadogaya.com/contact/



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