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ムーンライト 映画レビュー

救いを知らない少年は、
心の内を語らずに生きていく。
本当の孤独とは。

あらすじ🎥
内気な性格で、
学校ではオカマといじめられるシャロン。
母親はヤク中でキレやすい。
救いも逃げ場もない、1人の少年の物語。

感想🎥
危険な地域で暮らす厳しさ。
母の心が病んでいく様。
先生の声が聞こえなくなっていく表現など、
主人公の孤独が痛いくらい感じ取れた。

比較なんて出来ないけど、
自分の過去と照らし合わせて、
同じ気持ちになった。

少年期の怯えからの青年期の変化に、
ただただ時の流れを感じた。

それは成長でも救いでもないと思った。

後半のシーンで、
シャロンの若い時のうつむく癖や、
相手をまっすぐ見つめる癖が
確かに蘇っていて、
その演技にも魅せられた。

転機になったシーンの緊迫感は、
怒りと悲しみで実際に手が震えた。

私の友人たちには
愛すべきブラックがいるけれど、
彼らはこのどうしようもなく
救いのない世界を知っている。

だからこそ、
他人への愛情を忘れない。

その愛情を受け取れる人は
受け取ってほしい。

そう願うばかりです。


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