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ジョブチェンジ体験談 総務からディレクターへ

こんにちは。ナディアのエンターテインメントプロジェクトグループという部署に所属しています、村瀬と申します。
2016年4月に新卒入社し、現在はディレクターとしてWEBサイト制作の進行管理を行っています。

WEBディレクター歴は2年程で、実は入社当初は総務部に所属しておりました。
今回はそんな少し特殊な経歴を振り返りつつ、キャリアや経験についてのお話をさせていただこうかと思います。


0.プロローグ

…その前に一度、私の一番好きなゲーム『ファイナルファンタジー5』(以下FF5)の紹介をさせてください。

言わずと知れたファイナルファンタジーシリーズの5作目、スーパーファミコンのソフトとして1992年に発売されたFF5。ゲーム最大の特徴は「ジョブ」「アビリティ」のシステム。

「ジョブ」とはその名の通り職業。ゲームでよく見られる、剣士、魔法使い、格闘家など、それぞれ異なった得意分野を持つ役割のことです。
「アビリティ」というのは、それぞれの職業が持つ固有の特技。剣士であれば剣技、魔法使いであれば魔法などのことですね。
(厳密に言えばFF5には上記例のようなジョブ・アビリティはありませんが、分かりやすさを考慮しての表記になります)

FF5の特徴として、ジョブを極めることで、そのジョブ固有のアビリティを習得できることが挙げられます。
それによって「拳を振るう魔法使い」や「魔法を使える剣士」など、従来とは違うジョブとアビリティの組み合わせが実現できるのです。

…さて、急にゲームの話をし初めて、「この人ヤバいオタクなんじゃないか」と思われているかもしれません。
ご安心ください。これからの話と関係ありますので、ギリギリヤバくないオタクです。いや、やっぱりギリギリ関係ないかもしれません。すみません。


1.総務として入社

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せっかくなので見出しをFF5に寄せてみました。
風のクリスタルと書いて「総務として入社」と読むことは皆さん既知の事実かと思いますので、そのように読んでいただければと思います。

私は大学時代、サークルで雑誌作りを行っていたこともあり、広報という仕事に興味がありました。就職活動もそういった職業を中心に調べており、その中でナディア総務部の求人情報を見つけ、有り難いことに内定をいただきました。

業務内容は、備品管理や社内行事等の事務作業、そして社内広報です。
広報の仕事では、社内の人や物事を紹介する「社内報」を月一回のペースで制作。特に専用のツールは無かったため、パワーポイントを使用して制作していました。

特に大変だったことは、入社したばかりの右も左も分からない状況で、社内のことを紹介するということ。

広報の仕事は、社員の顔と名前はもちろんのこと業務内容、実績、会社の風土等々を理解していなければならず、なんとなく好きなことを仕事にしたいという考えの甘さを思い知らされました。
FF5で言うとレシピも分からないのに「ちょうごう」をした結果、味方が全滅するようなものだったと思います。

当時の私は、こんな感じでした。

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2.異動により営業事務に

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入社して1年ほど経った頃。営業を強化するという会社の方針により、総務から営業事務へジョブチェンジをしました。
実際は単なる人事異動なのですが、FF5ではジョブチェンジという表現をするので、ここでの表記はジョブチェンジといたします。


同じサポート業務ではあるものの、スタッフが働きやすい環境を作るという総務の仕事に対して、
営業事務は、営業の方が数字のコミットに専念できるようサポートする、という業務内容でした。
そのため今までとは異なり会社のお金に直結する仕事が多く、「本当に自分にできるのだろうか」と不安に思っていたことを覚えています。

主な業務内容は営業資料の作成や数値管理。
当時はGoogleスプレッドシートで一部の数字を管理していたため、関数やちょっとしたテクニックはこの時期にマスター。また営業会議に出ることも多かったため、お金の流れも自然に把握できるようになりました。


この時になって、ようやくナディアという会社がどのような立ち位置で、どのような仕事を請けているのかを理解できたような気がします。
FF5の進捗具合で例えるとカルナック城のあたりかなと思います。


実はここで総務時代の経験に助けられたシーンがありました。

まず1つは在籍スタッフの顔や名前を瞬時に把握できたこと。
会議では色々な人の名前が出るのですが、広報業務でインタビューを行っていたこともあって、どの部署のどういう方なのかがすぐに浮かび、それによって話している内容もスッと理解することができました。
恐らく普通にバックオフィス業務をしているだけでは、ここまで把握できなかったのではないかなと思います。

もう1つはパワーポイントのスキル。先述の通りパワーポイントを使って社内報を作成していたため、操作方法はもうお手の物。資料の作成スピードがかなり短縮されたのではと思います。

そう、これはつまり「ジョブ:総務」の時に得た「アビリティ」が役立っているということなのです!

正直な話、部署異動で「今までの仕事は一体なんだったのか」と思うこともあったのですが、きちんと経験が活きていると気付いた時は、スキルが上がった実感があって嬉しかったです。

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…話は変わりますがこの時期、営業だけでなくディレクターの仕事を手伝うこともありました。そこから交流が生まれ、飲み会に誘っていただく機会も増えていきます。

そして…


3.熱い勧誘を受けてディレクターに

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当時のディレクション部のリーダーに誘われ、営業事務からWEBディレクターへ、またまたジョブチェンジを果たしました。

営業事務として会議に出席して得た知識のおかげで、仕事のフローを覚えることにもさほど苦労せず、
またパワーポイントやスプレッドシート(Excel)で資料を作ることも多かったので、ここでも営業事務の「アビリティ」が活きました。

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ジョブチェンジをして大変だったことは、案件の中心となって自分主導で全てを進めなければいけないところ。

元々サポート業務が中心で、なおかつ制作現場に居たわけではないため、自身の判断に対して不安がありました。
しかし自分が案件のことを一番理解し、道筋を立てないとクライアントも作業者の方も困るため、とにかくその部分でマインドを入れ替えることに苦労した記憶があります。

FF5はジョブを変えれば、必然的にそのジョブに必要な能力値も上がるのですが、現実はそうもいかないようです。

4.現在

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現在私は「エンターテインメントプロジェクトグループ」というエンタメ系の案件を中心に請け負う部署で、変わらずWEBディレクターとして働いています。まだまだ半人前ではありますが、後輩の指導もしつつ、新たなアビリティを取得すべく頑張っております。

私の経歴を見ると、「一貫性のない奴」「仕事が続かない中途半端な奴」という印象を抱かれるかもしれません。「こんなこと続けてもいいのだろうか」と不安に思ったこともあります。

しかし今となってはこの経歴を前向きに捉えられています。それは一章~三章で語った通り、どこかで得たスキルや知識が、思いがけないところで発揮されるという体験を経て、自分の成長を感じているからです。


今のところ、しばらく同じポジションを続けていくつもりですが、何かの巡り合わせでまたジョブチェンジの機会が訪れるかもしれません。
そうなった場合でも、新たなアビリティを獲得できる機会としてポジティブに捉え、そして今ある自分のアビリティを生かして臨みたいと思います。


5.最後に

FF5で一番好きなジョブは「赤魔道士」、好きなアビリティは「いあいぬき」です。




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