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進撃のweek 5日目

可愛い子には旅をさせろ、と本人に言われ送り出しました。愛知から博多まで、12時間のバス移動、16歳ひとり旅、不安しかありませんが、嬉しくもあります。いつ、どうやって背中を押すのかなと思っていたら勝手に考えていくものですね。3人育ててもいろいろな思いが交錯する子育て歴27年目。

少し時間が空いてしまいましたがせっかく5日間取り組んだ進撃のweek 、やっぱちゃんとブログも投稿しておこう、と変な義務感がうまれています。

最終ピッチを終えて

そもそも最終日にピッチをすると言う意識もなく4日間過ごしてしまった事が問題でした。おまけに最終日は夏休みのドローンイベントと重なり、動ける時間がないー!
けれどカウントダウンが始まると急に頑張り始めるのが私の特性です。
とにかく数字を集めなければ!!!
豊田市役所、東京のコンサル会社、思いつくところに慌てて問い合わせを始めました。もっと早くやっとけよ…と、言える相手は自分しかおらず。

ピッチで胸を張って言えることは制限時間内に喋れたこと!のみです。同じグループの方々のピッチは資料も緻密、内容も高度。はやり場違いなビジネススクールだなーと1日目に感じた直感通りでした。ここまで来たら開き直って堂々と過ごせます!(^^)!

シニア以上介護未満プロジェクト

私が経営しているドローンチームNadeshikoは、昨年から介護予防プログラムにドローンを取り入れています。
豊田市が介護予防への取り組みとして始めた官民連携の5年間プロジェクトです。実は最初はあまり積極的ではありませんでした。
Nadehsikoの認知度が上がればいいな、集客に繋がればいいな、くらいのノリでの取り組みです。世の中舐めてるなーと今は思ってます。

動機はともあれ、昨年8月に豊田市のスカイホールでキックオフとも言える大きなイベントを開催。何人かのシニアさんがご参加くださいました。
この時は、まさかここまで自分のウェルビーイングに繋がるプロジェクトになるとは思いもしていません。

87歳のドローン挑戦

少しずつ活動しているうちに、なんと87歳のおじいちゃんが参加される事に!!!私に教えれるのかなー、大丈夫かなー。少し不安に思いながらもドローン操縦。こういう不安はなんとおこがましい不安だったのだろうと、今は大変反省しています。
月に一度のドローン教室、おじいちゃんは確実に操縦技術も上達し、知識も増えていっています。先日はFacebookのお友達申請も!!連絡は全てLINEで行っています。

ドローンチームNadeshikoの初心者シニアのドローン教室は、操縦だけではなく、必ず座学も取り入れています。ドローンにまつわる航空法その他は年々変化していき、知らなかったでは大変な事になるから、と言う責任感みたいなものもありますが、『知る』『調べる』ことは何歳になっても大切だと考えているからです。
何かに興味を持つ事も介護予防に繋がるのでは?と個人的に思っています。

月に一回、ゆるゆると教室を開催しているうち、87歳のおじいちゃんは米寿のお祝いを迎えます。ふとしたきっかけで、教室までどうやって通われてるのかお聞きしたところ…
車で15分で来れる教室に、自転車15分→電車5分→徒歩25分と果てしない労力を使って来られていることが判明。免許を返納されたシニアの現実を思い知らされた瞬間でした。
このおじいちゃん、教室生にご近所の方はいらっしゃいます。けれどご自分から乗せてって、とは言いづらいのかも?とも思います。
言語化出来ない思いが私の中を交錯しました。

ウェルビーイングについて

ところでシニアを中止としたドローン教室は、私の中でホッとできる場所になってきている事を回を重ねるごとに感じています。
親子向けの教室、受託講座もとても楽しみですが、どこかで緊張感はあります。仕事なので当然ですが、シニア教室は自分の中での位置付けが違うなと感じています。

ここが私のウェルビーイングなのかなと感じています。少しマンダラートで深掘りしてみました。下記のマンダラートには入っていませんが、この中に高齢者の移動、と言うカテゴリーも入っています。個々を送迎したり、と言うことは難しいかも知れませんが、せめて交通の便の良いところに場作りをすることは、私=Nadehsikoにもできるかもと考えています。

あまり深くなかった…"(-""-)"

シニアについて

自分の母親が認知症になり、昨年12月にグループホームに入所しました。離れて暮らしている母からの電話が何となくおかしいな…これは変!…
当時会社員をしていたので、修業後車を走らせ、6時間かかる実家まで駆けつけたことも何度か経験し。現実を知り、どうしたら良いのか涙にくれる日もあり。グループホーム入所までの2年間が1番の葛藤だったことを思い出しました。どうしたら健康寿命と平均寿命を合致させる事ができるのか???その頃から考え始めました。

私の答えは「わくわく」です。

『楽しい』を待つ時間
『未来』を考えること

過去を思い出して懐かしむ時間も尊いものですが、やはり『未来』を見つめている事が介護予防に繋がるように思いました。

未来しかないドローン前提社会

くどくど理由を述べましたが、介護予防のためのシニアドローン教室は、自分のウエルビーイングだなと思っています。

次のステップとして、私はNadeshikoのウェルビーイングを考えなければなりません。簡単に言うと、ちゃんとビジネスモデルを確立しなければ続けられないという事です。

そこで登場したのが、シニア以上介護未満のTechカフェ(仮称)構想。
カフェと言うのも思いつきですが、シニアの方が楽しみに出かける場を作ること、若い方と触れ合える場所、それは準備された公共的なものではなく、自然と集える場所があることが必要であると考えています。

幸い豊田市は残り4年間は中心となってシニアの方々に働きかけてくださいます。その上、介護予防に取り組む小規模事業者さまもどんどん増えてきています。これは、普段出会えない方に出会えるチャンスとも言えます!

豊田市はこの1年間で2579名のシニアの方が外に出るきっかけを創出しました。うち1割は半年間社会参加実績(仕事、サークルや自治区、ボランティアや習い事などへの参加)がなかったシニアの方だと言うデータが出ています。

また、介護予防プロジェクトに参加された方のうち男性は32%と言う数字も出ています。つまり7割近くは女性の社会参加が多い言うこと。
これは、女性の平均寿命の方が高いことにも繋がっているかも知れないと勝手に思っています。

豊田市に在住する65歳以上の方は98,222名(2022年4月現在 豊田市HPより)と言う数字が出ているので、まだ2.6%のシニアしかアプローチできていないとも言えます。シニアの生活については行政も把握できていないのが現状だと言うことなので、一概には言えませんがまだまだ需要は伸ばせる分野だと推測しています。

さて、話は変わりますがドローンチームNadeshikoの参加実績は男性が6割以上を占めています。最近参加し始めた方をもう少しモニタリングすると、7割近くなってくるのでは?と推測しています。

内閣府の調査でも大人の引きこもりは男性が多いとのデータがあります


そこで定年後の男性が出かけやすい場所を創出することは急務だともいえます。ドローン、パソコンやスマホ、ラジコンなどテクノロジーや機械を楽しめるTechカフェを作りたいなと思っています。
突然カフェに走ってしまうあたりがまだまだビジネスモデルもあったものではないなと思っていますが有言実行で取り組んでいこう!とは言え資金の問題、場所の問題、お金の問題、山積みです。問題しかないことに加え、まだメンバーにも話せていない状態。メンバーに話すことはかなり勇気が必要です。が、言語化することからスタートですね!

進撃WEEK5日間を終えて

ベンチャーキャピタル、エンジェル投資家、スタートアップ…私には一生無縁だと思われる単語がたくさん登場しました。どれだけ理解したのかは正直よく分かりません。

けれど今できることは、関わっているシニアの方・子供さん、私の半径10mの方々のことを想像しながら良いと思うことを実行していくことのみ!だと思えた5日間ではありました。
そして私の半径10mの方と共生していくことが今のNadeshikoのウエルビーイング。

思いついて1週間の構想ですが、これからどう落とし込んで動いていくのか、皆さんの力と知恵をお借りしながら前に向かって上を向いて歩んでいきます。五日間ありがとうございました。



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