見出し画像

⭐️日々の診療から 社会保障は成長産業?⭐️

医師の働き方でおそらく他業種と違う点を挙げえるとするならば、外勤が挙げられると思います。

週4日常勤先で働き、その他1日は他の医療機関で仕事をするという働き方をしている医師も多いということです。外勤先に勤務することで常勤先とは異なる分野やスキルの研鑽を積むことができます。

私自身、週1回の外勤でオンライン健康相談をしています。

オンライン健康相談について簡単に説明させていただくと、 スマホにアプリをダウンロードし、月一定金額を支払えば365日24時間 チャットで医師、看護師の常駐するセンターに健康相談が可能です。

相談の中で医療機関への受診が必要と判断された場合は、相談者の近隣の医療機関を紹介したり、 オンライン診療へそのまま移行することもできますし、検査キットや市販薬の購入も同じアプリ内で可能です。

大手IT企業がバックについており積極的にシステム開発しています。

私の医師としての勤務内容は、看護師が相談者にチャットで対応するのをサポートしたり、すべての健康相談の監修をしています。

この類のサービスは海外では当たり前なのかもしれませんが、 日本ではまだ発展途上であり、私が関わるアプリを登録できるのは一部に限定しており試験段階です。 どんな相談が寄せられるかというと、 体調に変化があるけれどこのまま様子を見てよいのか救急外来を受診したらよいのかわからない、 医療機関に受診したけれど説明がなくわからない、 薬の飲み合わせが不安である、 不安で寄り添ってもらいたい、 などなどの数多くの全国からの相談を、東京都心の高層ビルの1室で医師、看護師、薬剤師が対応しているのです。

この動画はシンガポールのオンライン診療の動画ですが、イメージが似ています。

そして将来的には今まで我々がしてきた膨大な相談内容をバックの大手IT企業がデータ分析し無人化し、 ごく難しい相談のみ人間が回答するようにするのだろうと予想しています。

オンライン診療に関しては正しい診療ができるのかなど私なりに疑問を持っていますが、健康相談は実に便利なツールであると思います。

先日、経済同友会副代表幹事の高島宏平さんがYouTubeの中で、 「毎年の社会保障費が130兆円あり、今防衛費がすごく増えたと問題になっていますが、増えて6.8兆円です。つまり防衛費20年分が1年で社会保障費に使われていて、ものすごいペースで増えていて、今後もさらに拡大してゆくことが明らかになっています。
上手く分析して削減出来たら増税も回避できますね。 僕が思っているのは130兆円は巨大産業だとも思っているんです。 成長戦略にもなるのではと思っていて、社会保障領域を今は事後領域をやっていますが、 例えばこの1%が事前領域のマーケットができたらとんでもないサイズのマーケットが生まれて、 これをグローバルに輸出してゆくことも日本の場合はあり得るかなと思うのです。」

健康相談は日本医療のノウハウの一部を海外に展開できるのも強みかと思います。
病気にならずにすみ、医療費が削減されて、健康状態が改善されるなら、国を挙げて取り入れてはどうかと思います。 そしてこれまで医療人が必死で築いてきた医療が、平均寿命世界一の日本ブランドとして世界中に評価されることを願っています。
ご参考にしていただければ幸いです。


※※なでしこはオンライン健康相談には賛成ですが、オンライン診療にはまだ疑問を持っています。


画像  https://www.youtube.com/watch?v=FCIB4Rt4z3s



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?