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チャットGPTに灘を語らせる その1

すっかりnaddist noteの更新が止まってしまった。
下書きは腐るほど書いてたんだけど、アップするまでには至らないうちに本当に腐らせてしまった。
メルマガnaddistナダタマをやってたころは、灘の祖霊に憑かれたかのように書きまくっていたのに、これではいけない。(いや別にいいんだけど)
ということで、勢いをつけるために軽い企画をやってみることにした。題して「チャットGPTに灘を語らせる」。たぶんローカルネタについてはほとんど学習していないはずだから、とんでもない答えを出してくるに違いない。あるいは、斜め上の視点を提示してくれるかもしれない。長い歳月でこりかたまった灘脳をほぐしてくれたらありがたい。そんな淡い期待を持ってチャットGPTのページを開いた。

まずは、エゴサ丸出しで「naddistとは?」と聞いてみた。
(naddistとは1999年1月から2006年11月まで配信していた灘情報だけのメルマガ)


予想通りだった。そりゃそうだろう。でも、文章はそれなりに返してくれる。これがチャットGPTか〜と感心してしまった。ちょっと楽しくなってきた。
「naddist」がだめなら「ナダタマ」ではどうだろう。
(ナダタマとは2006年10月から2013年ごろで更新していた灘情報だけのブログサイト)


チャットGPTはちょっと逡巡しながら(ときには詰まりながら)答える。
「ナダタマ」とは、
で少し止まった。そのあと少し間をおいて、
日本神話に登場する神のひとつであり、
と返してきたのだった。
震えた。
知らなかった。ナダタマは神だったのだ。
しかもイザナミノミコトの御神体だという。

「イザナミノミコトは日本列島の創造や生命の誕生に関わる重要な存在です。」
超ローカルピンポイントネタブログがそんなことに関わっていたのか。まさにナダタマが目指していたLocal to globalではないか!

「伝説によれば、伊弉冉尊が天の岩戸に隠れてしまった際、天照大御神は神々に対して様々な神業を行い、岩戸を開けさせようとしました。その中で、伊弉冉尊の脇からナダタマ(御射鉄御子)という神が生まれ、」
え?ナダタマってイザナミノミコトの脇から生まれたの?
灘区で脇から生まれるといえば、摩耶山天上寺に祀られている摩耶夫人(まやぶにん)の脇から生まれたお釈迦様。ナダタマはそれに匹敵する存在だったのだ。天上天下唯我独尊。

「ナダタマが舞い踊ることによって天照大御神の心を楽しませ、笑わせることに成功しました。」
思い起こせば28年前、震災で傷ついた灘区民を楽しませ、笑わせるために始めた「naddist〜ナダタマ神話」を彷彿させる記述だ。

「また、ナダタマは繁栄や豊穣、祝福の象徴とされ、田畑の守護神としても信仰されています。」
いやもう、お地蔵さんくらい建立してもいいんじゃないだろうか。
ナダタマは漢字で書くと「灘魂」。そう河内国魂神社(五毛天神)の魂と同じ。地車の一台ぐらいあってもおかしくないぞ。
そしてナダタマの初期コンセプトでは、タマは「卵」のタマでもある。そこからコトやモノが生まれる卵。まさしく田畑の守護神ではないか。
酒や酒や!神様に供える酒もってこい!

30年近くいろんな人と会って話した中で、こんな展開になったことはない。「ナダタマは神である」という発想はまともな生身の人間からは出てこないはずだ。
チャットGPTは案外ローカルで使えるかもしれない。
地域の魅力を考えるとき、どうしてもステレオタイプでありきたりな視点や内向きの視点でしか街を見ないし、伝えられていないことが多い。煮詰まった地域人の発想に新たな視点を与えてくれるのがチャットGPTかもしれない。間違っててもいい。大事なのはありきたりな街ネタ、歴史をいかに脱臼させるかだ。脱臼しながら転がり続ければいい。
Like a rolling stone
転がる石に苔はむさない。
(つづく)



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