見出し画像

【メイン作品】 八坂神社 西楼門 by mol

こんにちは!灘校LEGO同好会、会長のmolです。この記事は、オンラインのみの開催となってしまった2020年度文化祭 "vivid" に向けて製作した新作 八坂神社 西楼門 の紹介記事でございます。

MS Queen Elizabeth と 八坂神社 西楼門 については、AR(拡張現実)を用いたバーチャル展示を行っています。下のリンクからどうぞ!!
AR公開用ページ

今回もまずはテーマ決めの経緯から。MS Queen Elizabethの紹介記事でも書きましたが、メイン作品に必要なのは「インパクト」「単調でないこと」「ストーリー性(没入感)」「認知度」の4点だと思っています。そして、これら全てを満たすテーマを見つけるのが本当に難しいんです。5月に検討を始めましたが、一旦決定した案が2つ没になるなど様々な紆余曲折があって、結局最終決定は12月になりました。実に8ヶ月を要したわけです。

画像25

縦にも横にも広がりがあり、色も目立ちますからインパクトは申し分ありません。赤と白のコントラストが鮮やかで、黄色、緑、青などアクセントになる色も適度に入っている上に構造も複雑ですので単調さは回避できます。また、八坂神社を聞いたことがない人でも神社であることはわかります。ということで認知度もクリア。建物ですから、門を見上げたり、通ったりしている人を想像することもできるはずです。人がいればそこにストーリーが生まれます。


とまあテーマ決めの経緯はこんな感じです。作品詳細は以下の通り。

スクリーンショット 2020-07-05 1.28.47

全長:233.6cm (292ポッチ)
奥行:85.12cm (106.4ポッチ)
全高:74.24cm (77.3ブロック)
使用パーツ数:約52,000個 (補強含む)

設計:約100時間 (3ヶ月) (1人)
組立:約100時間 (2週間) (16人)

MS Queen Elizabethの方には展示実績などを書きましたが、残念ながらこちらの作品にはありません。なんてったって完成したのが4月6日、つまり兵庫県を含む7都府県に緊急事態宣言が発出される前日でしたから。
文化祭を始め出展予定だったイベントは軒並み中止 or オンラインのみの開催となり、今後の見通しもまだ立っていません。ですので、残念ながらこの作品はまだ日の目を見ていないわけです。


さて、ここからは各部の紹介をしていきますね。
この作品は中高5年間をLEGO同好会活動に捧げてきた僕の集大成です。非常に大型の作品でありながら、細かい部分に緻密な技術が散りばめられた作品に仕上がっています。自画自賛です。ええ。

まずは窓(?)ですかね。

画像4

ここは緑のジャンパープレートと呼ばれるパーツをとにかく大量に使っています。総数はなんと3,680個!

画像5

画像3


お次は柱。柱は4方向にパーツを積んで円柱にしています。少し中を覗いてみると...

柱-1

かなり複雑な構造になっています。接続部分は特にややこしい感じ。

柱-3

柱ではありませんがここも地味に横組みを使っています。窓もそうですが、全体的に横組みが多いので想像以上に頑丈になっています。頑丈すぎて組み立ての時も大変でした...。

画像20


お次は扉。ここは大したテクニックは使っていませんが、すごく綺麗に仕上がっているお気に入りポイントの一つです。

画像6


さあ一番の見どころです。組物。この美しく複雑な形を再現するのは、この作品を作るにあたって一番の山場でした。

画像7

そして完成形がこちら。うん、美しい。天才ですね。
行きつけの喫茶店で紅茶片手に組み方を考えていたんですが、思いついたときはつい叫びそうになりました(笑)

画像8

画像9

1x2と2x2のラウンドプレートをうまく使って見た目と強度を両立しています。

画像10

画像11


製作過程はこんな感じでした。

画像12

画像13

画像14

画像15

画像16

画像22

画像23

画像17

画像18

こんな感じで3ヶ月で一気に設計を終えました。他の大型作品も同時並行で作っていたのでなかなかハードでしたが、パーツ数も使われているテクニックもMS Queen Elizabethに比べて段違いに多いのに、今回の方がよっぽどスムーズでした。まあ2回目ですしね。作業の効率化、強度保持やパーツ代節約のためのパーツの使い方など、大型作品ならではのノウハウがかなり蓄積されていたのが大きな助けとなりました。

画像24

と言うことで、新作 八坂神社 西楼門 の紹介記事は以上です。長くなりましたがお付き合いいただきありがとうございました!
いつかどこかでこの作品が展示できる様になったら、その時は是非お越しください!!

MS Queen Elizabethの記事はこちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?