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【メイン作品】自動販売機・機構編

こんにちは。siliconです。時々この名前のLとRで迷います。この記事は以前公開した「【メイン作品】自動販売機・装飾編」の続きです。まだ読んでいない方はそちらも読んでいただけると分かりやすいと思います。

今回制作した自販機のうち、機構があるのは主に2層目と4層目です。2層目にレーンや缶の排出を制御する装置、取り出し口や缶の投入口が、4層目にボタンや輪ゴム、その動力を下に伝える部分があります。

まずは二層目から紹介します。

実際の自動販売機の仕組みはネットで調べればいくらでも出てきますし、灘校図書館でも仕組みの本に載っていたのですが、大まかに言うと缶を一つずつ落とすように制御している機構です。これをそのままLEGOにする人はいないでしょう。

試しに作ってみました。

多分この後バラバラに崩壊します。というわけで、私が仕組みを考えるときに一番気を使ったのはいかに落とさずに缶を動かすかということです。

なので私はレーンを採用しました。

上から見た図。黄色くしたレーンが支流、赤くしたレーンが本流、下が手前
斜めから見た図

上のように、緑色の部分が缶の排出を制御する部分で、4層目のボタンとテクニックパーツの棒で繋がっています。いろいろ考えましたが、この並べ方で支流8列にするのが最も多くレーンを作る方法と思います。

レーンを斜めにする方法ですが、ヒンジという角度を自由に変えられるパーツを使っています。自由に変えられるパーツを使って動かないように固定するため、下のように複数のヒンジを使っています。

家で作った模式的なパーツ


上のように、二つのヒンジの間隔は等しい。ということは…


向きを変えると斜めに固定できる。

このようにして斜めに固定しています。取り出し口はテクニックパーツでカーテンのようにし、それだとカーテンが奥に入り込んでしまうことに途中で気づき横に1x3プレートを設置しました。


 

側面部の缶の投入口は、景観の問題から平面にできるようにしました。

家のパーツで実験したもの。

上のパーツは、自販機で設計する前に家で実験したものです。

横から見ると

このように、スロープの向きを工夫することで平面の状態から投入口の蓋を引き出すための取っ手が出てくるようにしました。家の床下収納の取っ手から着想を得ています。また、取っ手を出したときに見える色でここに何の缶を入れるか識別できるようになっています。

次は4層目ですね。下のように輪ゴムで戻ってくる機構です。


ボタンの後ろ


輪ゴムが切れた時用

これによってボタンが押されたときにボタンが戻るというわけです。LEGOにも白い輪ゴムのパーツがあり、また後で「磁石にしても良かったのでは?」とも言われましたが、なぜか部室に輪ゴムの箱があったので流用しました。

ボタンが押された先には、次のような構造があります。


模式図

上の状態だと赤い部分に邪魔されて下に下がれませんが、ボタンが押されると下に下がるというわけです。

模式図を横から(自販機の前側から)見た図。

この上の模式図での左端、緑の棒が下に繋がった先が、二層目の缶の排出制御機構というわけです。二層目の側面にある缶を投入する扉は、接続部分をつなげる時にも使われます。

…とまぁいろいろ説明しましたが、実際に動いているのを見た方が早いと思うので動画を載せておきます。

おまけ:釣銭レバー&硬貨投入口(四層目)

先輩「このブロック外しは解釈一致」


実際の写真

自販機にあるオレンジ色の斜めのレバーを再現したいなと思った際に、部室に落ちていたブロック外しを見て「これだ!」と感じました。ブックラウンジにある自販機にブロック外しをもっていったところ大きさも同じだったので採用しました。上の一連の動作には関わりませんが、裏の輪ゴムでレバーを下げると戻るようになっているので動作系ではあります。「文化祭でふざけてお金を入れる人がいたらめんどくさい」という懸念から硬貨投入口は黒いジャンパー等でふさがれています。

それではこれにて自販機の説明を終わります。ありがとうございました。

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