~バットを振り続ければ~ 日本選手権優勝しました。

【自己紹介】

日々カードゲームで遊んでばかりのナダルと申します。

競技思考を持ちつつ、コレクションやカジュアルな遊び方も好きなカードゲーム大好き人間です。

10/31~11/1に開催された日本選手権2020秋でMTGの競技レベルの大会で初めて優勝することができました。

今年は職場が変わり、少し時間ができたのでカードゲームに本腰を入れようとやってきたことが、自分でも予想できない形で実ったので筆を取った次第です。

MTG的な話は少なめですが、後々自分で見返した時に先に繋がる考え方や行動があるかもしれないので記録として残します。

【デッキ選択/当日の対戦デッキについて】

使用デッキ:ディミーアローグ

無題

デッキレシピはライバルズリーグ所属の井川プロのリストをお借りしました。

環境のおさらいですが、ここ1週間の日本のメタゲームはグルール一色。

そのことを踏まえてアドバンテージ量/クリーチャーサイズでグルールを上回ることを意識した緑系フードデッキが出てきました。

複数回当たることが想定されるグルールに勝てないと始まらない、かつグルールを強く意識したデッキにも勝てないとダメ、そんな大会と予想。

グルールが強いということで試してみましたが、プレイがお粗末すぎて話にならず。(後手は守らないといけないらしいですが、全くできず?)

最終的にデッキを決めたのは当日の朝4時、友人がグルールを使ってスパーをしてくれて高感触を得れたので使用を決断。

グルールがベストな動き(展開→展開→エンバレスorグレートヘンジ)をすると勝てませんが、少しでもラグってミドル~ロングゲームになればディミーアにも勝機が出てきます。

また手札にならず者が多いときは、放送でも出ましたが、早期決着を狙ってアグロプランに移行します。

【大会結果】

R1 青黒ローグ 〇✕✕

R2 グルール  〇✕〇

R3 緑単フード 〇〇

R4 セレズニア 〇〇

R5 緑単フード 〇✕〇

R6 青黒ローグ 〇✕✕ ※コントロール

R7 アゾリウス 〇〇 ※ヨーリオン入り

R8 ラクドス        ✕✕  ※ランプ型

R9 ラクドス        ✕〇〇 ※純正型

R10グルール  〇〇

R11グルール  〇〇

R12グルール  〇✕〇

R13緑単フード 〇〇

8位通過(ここからは全部1本目後手です)

SE1ゴルガリ  〇〇

SE2グルール  ✕〇〇

SE3グルール       ✕〇〇

13-3 (グルール6-0/青黒0-2/フード3-0)

・青黒戦0-2(型は異なる)

明確にプレイスキル負けだったので、次の大会までに練習したいところです。

具体的に言うと、ならず者をため込んで一気に山を削るプランやスカイクレイブの影の枚数/先後での有無を改めて確認したいと思います。

・対グルール6-0

個人的にカードゲームに勝つ時に必要なのはブン回り被弾率が低いことだと思ってるので、最速エンバレスorヘンジをほぼされなかったことはトーナメントで勝てた要因の一つです。(こればっかりは本当の運です)

アゴナスに関しては出されるなら山を削ってくれるからありがたい、出てからコントロールを奪えばいいというプランです。(サイド後)

グレートヘンジの着地を許すと9割9分負けになるのでサイズの大きいクリーチャーは後回しにせずに出たらすぐに除去を意識。

・対フード3-0(他緑系含めると5-0)

カニ型の強みが出たゲームです。

ライフを詰めて勝つ筋が通りづらいというかほぼ無理なのでカニ&ならず者をひたすらに連打してのライブラリーアウトを狙います。

相手がアドバンテージを取ることはデッキを減らすことに繋がるのでこちらとしては歓迎です。ライフを残すためにファッティにだけ除去を当てて、あとはふんわりキャッチすることを意識しました。カニの命は無駄にしてはいけない。

ここでMTGの話はほぼ終わります。

【カードゲームとの向き合い方 ~2020年】

あまり昔のことを話すことは好きではないのですが、約10年ほど前、2つのTCGの全国大会で優勝・入賞することができました。

本当に運が良かったことに加え、仲間のアドバイスのおかげで勝てたことは今でも覚えています。 石川・大阪の友達に感謝!

ですが・・・。

そこからが良くなかった、内心満足してしまいカードゲームを楽しむという気持ちは変わらなかったものの競技に対するストイックさがどこかに行ってしまったんです。

実際に仕事が忙しく練習の時間が取れなかったものの、

勝負の世界で時間が無かったっていうのは言い訳にもならず、そんなこと言うなら最初から大会に出る意味がないくらいです。

2010年頃からデュエルマスターズを始め、タルキール覇王譚の頃からマジックを始めました。

マジックは大会には出ているものの、腰を据えて練習はできていませんでした。

そこからの10年はデュエルマスターズで時たま勝つことはありましたが、

競技プレイヤーとしては残念な人という印象を日々、自分自身に感じていました。

時間さえあれば・練習すれば勝てるという何の根拠もない錯覚を抱いていたことも良くなかったです。

良かったことをフラッシュバックしてまた追い求めるのは人の性なんでしょうか(?)

もっと書くこと・書きたいことがあるのですが自分とTCGへの2020年までの向き合い方、意識はこんな感じでした。

【カードゲームとの向き合い方 2020年~】

30歳になることに加え、仕事が変わり少し時間ができたので、

2020年は色々なことにトライする1年にしようと思っていました。

その中の1つがマジックに対して真剣に取り組むことです。 

(ストイックさについてはまだまだプロの足元にすら及ばないです)

まず勝つために何を始めたかというと読書と筋トレです(?)

・読書(本だけではなく、コラムや動画も含む)

尊敬するプロ格闘ゲーマーのウメハラさん/ときどさんの本を読んで、勝ち続けている人の思考といいますか、生い立ちを学ぼうとしました。

自分のいままでの考え方をしているようでは、今後何も得ないと思ったことがキッカケです。

日々上達することを楽しめれば結果はいつかオマケでついてくるという話は、言うことは簡単でも実践することは難しいことだなと思います。

ここ1年は(心の片隅では結果を欲してしまいますが)上達することを念頭にカードゲームに向き合うことができたと思います。

また上記のお二人以外にもいろいろなジャンルの第一線で戦う人の記事や動画はできる限り見るようにしています。

・筋トレ

カードゲームで勝ちたいがために1月の頭から、長期出張が入らない限りは週3~4の1時間ほどのトレーニングを続けています。

ここ1年間ほぼ常に筋肉痛だったのはナイショです・・・。

最初はできなかった腕立て伏せができるようになったり(できないのはそもそもアカン?)、持ち上げれるウェイトも1.5倍くらいになったり、ランニングも全力疾走できる時間が伸びてきました。

筋力的にはだいぶ健康になったんじゃないでしょうか。

1day~2dayトーナメントでは全く疲れなくなりました。

4月からはエナジードリンクを飲むのをやめ、最近は積極的にプロテインドリンクを飲むようにしています。

食事量は減らしてないためおなかはタプンタプンのままなので、おいおい割れればなと。(カード無関係)

・新しいコミュニティとの出会い

上記2つに取り組むことで姿勢は整えたものの肝心のマジックの腕はもちろん変わらずで、コロナ禍になる前のプレイヤーズツアー予選・GP名古屋は敗戦続き、春頃から続くSCGオンラインツアーは負けっぱなしで何も戦果無し。

そこで原因を改めて考えます。

人に全く進められる練習方法ではないのですが、

自分はフリー対戦の練習があまり好きではなく、大会等の勝敗に損得がある活きた試合でしか練習したくないという謎理論で今までいます。

ここまでは自分の中で腑に落ちているので変える予定はないのですが、やったことに対するフィードバックやマジックに対する議論をできるコミュニティがないことが問題だと気付きました。

※完全にいないわけではなく友人に教えてもらうことはあります。

PDCAでいうずっとアクトのみ回してる感じですか(そりゃアカン)

そこで8月にあるサロン募集の吉報?が目に入ります。

マジックプロリーグに所属する佐藤レイさん主催のオンラインサロン

「さとれいサロン」です。

募集日にダッシュで登録し、参加させていただきました。

サロン内で何をしているかは詳細割愛させていただきますが、

日々MTGを楽しく、そして真剣に取り組んでいるメンバーの活動は、

本当に良い刺激になりましたし、技術的なことはもちろん競技に対するモチベーション維持に繋がりました。ベクトルの合う仲間のいることの大切さたるや。

そして佐藤プロの大会へ向かう心構え・思考の深さを目の当たりにして自分の意識を変えることができました。

このコミュニティに入れて本当に良かったです。

自分の知見に全く自信がなかったので、ほぼ受け身で聞いているばかりなのは申し訳ありません。(今後少しずつ改善していければ・・・。)

【振り続けるバット そして・・・】

上記の色々な出来事がありましたが、ここからが本番です。

そう「大会に勝つ」です。

ここで自分の10月の成績の一部を見てみましょう。

画像2

無限に負けてます。(謎に2回寝落ち)

ですが、諦めずにバットは振り続けていました。

将棋の羽生さんの言葉で大好きなフレーズがあります。

「何かに挑戦したら確実に報われるのであれば、誰でも必ず挑戦するだろう。報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続しているのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている」

結果として出なければ、途中の努力は全て間違っているぐらいの気持ちでいたので、日本選手権優勝という最高の形での結果を得られ、この言葉を体現できたことは本当にうれしいです。

この勝利でゼンディカーチャンピオンシップ・日本選手権ファイナルの権利を得ることができました。

優勝は過去のこと、また次の勝利に向けて研鑽を積みたいと思います。

【最後に】

自分が優勝できたのは、さとれいサロンの皆様・Man-Yu-Prosのみんな・日々遊んでくれる皆様のおかげです。

自分ひとりでは、カードゲームはできず、勝つことは一生無かったと思います。

今後とも迷惑かけること多々かと思いますが、仲良くしていただけますと幸いです!

記事を読んだ感想もいただけますとありがたいです。


では! GL!!!



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いただきましたサポートはトレーニング費用、書籍代にさせていただきたいと思います。

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