小田原、横浜、赤いおじさん、そして中野~CEDEC2023登壇記
ここ数年登壇しているゲーム業界向けの研究発表会「CEDEC」(セデック)に今年も登壇できることになり、私は新幹線で小田原へ向かった
講演会場はパシフィコ横浜なのだが、小田原で降りたのは理由がある。今年は共同講演者として私がゲーム実況を研究するきっかけとなった恩師「えどさん”」こと江戸清仁さんも登壇してくれる事になったのと、氏の活動拠点が東京から小田原近辺に移った為だ。いわゆる「聖地巡礼」みたいなものだ。
ここが一番の目当て、「漁港の駅 TOTOCO小田原」
えどさん”が声優の野水伊織さんと行っていて、魚好きな私にとっては気になる場所だった
本来ならばお店で海鮮丼…
といきたい所だが、人が多かったのであっさり私は諦め、惣菜コーナーの飯と酒ですませた
まぁそれでも十分に旨かったのだが
というかこれでこんなに旨いって…店の海鮮丼はどんなレベルなんだ…
その後もひたすら歩き続けたが、まだホテルのチェックインまで時間がある
だがもう歩く気力も体力もない
こういう時は行きつけのネカフェ・快活クラブ…と思ったが小田原の店舗は現在地からかなり遠い…ということで駅前にネカフェがあったのでそこで休んだ。余程疲労していたのか、漫画もネットもせずにひたすらドリンクバーコーナーのシャーベットみたいなやつを飲んで身体を冷やしながら横になっていた。
そして時間が過ぎ、ホテルへチェックイン
そこからえどさん”達と合流し、ファンの間では「アジフライ温泉」と称される観光コースへ連れてってもらった。
写真でもある程度伝わるかと思うが、それの千倍旨い
そして温泉
旨い飯、酒、温泉
そうだ
小田原に住もう(おい)
まぁそれだけいいところだという事だ
こうしてえどさん”に小田原を堪能させてもらい、一旦別れ、ホテルで就寝
そして翌日、CEDEC登壇日
内容は記事にしてくださったメディアがあるので、興味がある方は御覧ください
⇩【インサイド】ゲーム実況の歴史を切り開いた「えどさん”」と振り返る「配信がグレーだった時代」【CEDEC 2023】
⇩【4Gamer】[CEDEC 2023]ゲーム実況の歴史や価値,業界に与える影響とは? さまざまな事例を通じて得られた「ゲーム実況の可能性」
内容的には私が単独で講演するものだったので、えどさん”が話す割合が少なかったのは申し訳ない部分があった。いっそ今後「えどさん”(スタジオNGC)の歴史」で全振りした講演にする手もあるのだが、まぁそれはえどさん”の忙しさ次第である。
これでメインミッションは終了。
後は余生。
いやむしろ観光的には本番。
講演会場の横浜で買っておいたシウマイ弁当+小田原駅周辺で買ったもので晩酌である。ビールがヱビスなのがいかにも旅気分を表している。
小田原に来る直前まで今年は小田原周辺観光のみで終わるか、年一だし東京も行っとくかで迷っていたが、結局は東京に行くことにした。
ただし新幹線は名古屋⇔小田原でとっていたので、さてどうしよう、帰りの新幹線だけ買い替えるかとも思ったが
そうだ、小田原にはロマンスカーというものがあるじゃないか
これでまず新宿まで行ける
あとはそこからどうするか
行きたい候補地は秋葉原、中野という典型的なオタクの地
中野ブロードウェイは中の店がフルオープン状態になるのが12時だったりするので、一旦秋葉原かなとも思ったのだが、不思議と気分が「どっちもいくのしんどい」となり、中野に絞った。
中野…
実家のような安心感…
元から自分の趣味的に合う街っぽいなとは思っていたのだが
スタジオNGCのゲーム実況つながりで仲良くなった方に過去の遠征時に泊めてもらったことがあって、その関係で実際に中野に降り立ったのが最初だ。
中野に来ると大抵食事は近くの富士そば(閉店)か梅もとで蕎麦ばかり食っていたのだが、近年はとうとう食事も中野ブロードウェイの中でとるようになった。それが「天ぷら 住友」だ。
最初に行った時はパイセンと一緒だったのだが、今回は単騎突撃
メニューを見て、我は瞬時に「陣立て」を思いついた。
奴!
そう…天ぷらが揚がるまで生じる時間
パイセンがいた時は喋りながら潰せたが、今日は一人
ならば、奴と酒で待ち受けようじゃないか…
だが、お気づきだろう
お新香?
それは意外!勝手についてきたお新香!
だがこういう「頼んでない」は大歓迎だ…
何よりお新香は酒に合う…(酒基準で全てを判断する43歳)
小田原から中野までの移動で披露した身体に…
豆腐…
ビール…
新香…
ビール…
ほぐれていく…
講演が終わってストレスフリーなのもあってか
感覚的にはこの時間が今回の遠征NO.1の極上時間だった…
いやまて…まだ…メインが来てないじゃないか…
そう…
KA・KI・A・GE!
グッドチョイスだった…
恐らくこの緑はゴーヤ
このゴーヤの苦味が天丼のコクに対するいいアクセントになっていて素晴らしい助演男優賞の働きだった(ゴーヤは男なのか問題)
奴・お新香・ビールの「さっぱりビールコース」から
かき揚げ・天つゆ飯・ビールの「こってりビールコース」へ…
一瞬瓶ビール2本目を頼もうかと血迷うところだった…
あわてるんじゃない…まだお前は中野ブロードウェイをまわる前だろう…
せめてほろ酔いで抑えておけ…
こうして住友で極上の昼飯昼酒を嗜み
そのままの勢いで中野ブロードウェイを堪能した
そして近づく…年一の遠征の終わり…
いつも旅の終わりは名残惜しいものだ
特に関東遠征しだした初期は関東の庶民蕎麦が大好きで、帰りのバス直前に蕎麦を食べていたら急に「これが最後の蕎麦…」と泣きそうになった事がある
かろうじて名古屋にも「ゆで太郎」があるのだが、富士そばとか梅もととかも来ないのだろうか(来ない)
来たら大きく店の利益に貢献する所存である(だから来ないって)
後は移動のみ
新宿から再びロマンスカーで小田原へ
そして小田原から新幹線で名古屋へ
そしてまた、日常へ戻る
毎年思う、ただのフリーターにしては上出来な経験だなと
「43歳フリーター」という人生の伸びしろが完全に消えたような人間が何故かパシフィコ横浜に行き、結構な人数の業界人っぽい人相手に講演する
これで飯が食えるなら最高なのだが、そこまで人生は甘くない
私の甘くない人生は、まだまだ続く
(完)
【おまけ】
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