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分配という政策に思う(3)

【記事】

ウーバーのやり口「冷静に見るとヤバすぎる」わけ
弱者を食い物に「大卒の白人」だけ儲ける仕組み
2021/11/23

【コメント】

冒頭に

本当に抜け目ないビジネスとは、自己資本を少なくしてコスト構造を変動費化することだ。
ウーバーはこの新しいモデルのお手本である。同社は他人の資産を活用しているからこそ、パンデミック初期には中核事業が崩壊しかかったにもかかわらず株価を維持できた。

と始まるこの記事は示唆に富んだ記事になっている。

ウーバーイーツの配達員が起こした交通事故に対し責任を取ることをしないウーバーイーツという会社に疑問を持って調べると、配達員は個人事業主で有り、また食べ物を作ったのは飲食店であることなどから、起業として果たすべき社会的責任を回避したずる賢いビジネスモデルだと思っている。

云ってしまえば、人にリスクを押しつけて自分だけ甘い汁を吸うという卑しいビジネスだ。
そう思っていたのだが、この記事はその姿を以下のように喝破している。

ウーバーのモデルはとてもよくできているが、不条理でもある。

ユナイテッド航空が搭乗員に次のように告げることを想像してみてほしい。ジョン・F・ケネディ国際空港からロサンゼルス国際空港に飛ぶ便に搭乗して仕事をしたいなら、飛行機を自分で調達して燃料を充填しておくように。飛行中にお客に出すスナック類も忘れるな。もちろん収入は山分けだ、と。

もちろん適正な利益配分をしていれば問題は無いが、実体は貧困層の弱みにつけ込んでるだけだ。
欧米では、「ギグワーカー保護法」と呼ばれる法整備も進んでいるようだ。翻って、日本は弱者に対してはまともな法整備の議論が進まない。なんとかして欲しい。

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