最近思ったこと。
どーも。中澤マイケルです。
題名は「最近思ったこと」なんですが。まあ8月25日のDDT後楽園大会に出た飯伏さんとそれにまつわるエトセトラみたいな話です。一連の話を知らない方はスキップしていただいてよいかなと。わざわざ掘り返すものでもないでしょうし。
僕は飯伏さんと仲がよいのでどうしても彼を擁護するような内容になっちゃうかもなのですが、なるべく俯瞰して中立の立場から今回の出来事について書いてみたいと思います。
まず今回のことなんですけどね、まずDDTには飯伏さんやケニーがいた時代ってのがあって、やっぱり当時そこにいた僕も思うけどその時のDDTは面白かったんですよ。老害とか懐古主義といわれてもいいけど「昔はよかったな」って思っちゃうわけです。
仕方ないよね。面白い面白くないは主観でしか語れないし。僕はあの時代そこにいたし、今はそこにはいないんだから。後楽園どころか両国や武道館だって埋まってた。発展途上ならではの面白さや自由さっていうのもあったかも知れません。
でも、その飯伏さんが抜けたあとで苦労してきた人間たちというのがいてそれが今のDDTを創り上げた。そしてサイバーエージェントという大きなスポンサーも手に入れたし。きっと彼らにはそのプライドがあるんでしょう。それもわかる。そして今のDDTには今のファンがきちんといる。そしてみんな今のDDTにきちんと思い入れもある。今のDDTのほうが面白いと胸を張って言う方も絶対います。
で、ボッとその今のDDTに帰ってきた飯伏さんに対してファンもメディアも大きく注目して今の人たちがイラっときたのもわかる。ちょっとこれは嫉妬とは違うかな。単純にイラっときたんだろうね。そりゃわかるよ。で、そこであのバックステージでの発言が出たんでしょう。
いわゆる「言葉のプロレス」がリアルな感情込みで仕掛けられた時、思わぬ方向に行くときがあってそれは誰にも予測できないし、それが素晴らしいカードとか試合に繋がったりすることは確かにあります。
でもね、今回はそうじゃなかった。プロレスって相手あってのものだから。今回はその仕掛けられた飯伏さんが彼らの思ったような反応をしなかったわけだ。で、それに対して怒ったりがっかりするファンもいれば、先に仕掛けてきた選手たちからも色々言われたりしてしまったわけで。飯伏さんが言葉のプロレスとしてきちんと返すことを期待してた方々には不満だったんでしょうね。
僕はAEWに所属していますし、いろんな国にも行ったしそれなりにプロレスの世界は見てきたつもりです。もちろん何がスタンダードかっていうのは国や団体の規模によって大きくかわりますが。
忘れがちなんですがやはりプロレス団体っていうのも一つの組織なんです。会社の形をとっている場合もあります。で、プロレスラーはやはり組織に属する人間なんですよ。組織が小さいうちは自由度も高いし、同じ団体内で言葉のプロレスを仕掛けあうこともあるでしょう。
でも、組織が大きくなればなるほどその中の人間には勝手は許されない。組織内での規律やルールもあるし、組織のやりたいことに反する行動を内部の人間たちにまかり間違ってもとらせないためですね。だから、大きな団体であればバックステージでの発言にもきちんと団体は目を光らせています。
いきなり他団体の人間とかに喧嘩を売って揉め事とかになれば下手すれば罰金とか課せられる場合もあります。バックステージだからといって何でも言っていいわけではなく、面白いことを言いたいのであれば選手が与えられた限られた自由の中でクリエイティブに発言をする必要があるわけです。
相手とよほどの信頼関係が築けていない限りは、事前に団体側や相手に話を通しておいたりするというのも一つの予防策ですかね。
また組織の話に戻りますが、飯伏さんをDDTに上げようという決断をDDTがしたのであれば、彼らはその組織の一員なのだからそれに対しての反発はあそこでするべきではなかった。しかも今の飯伏さんは他団体でもあります。
その会社の決断に不満だったのであれば会社内で直訴するという手もあったはずです。後楽園でのカードが組まれてから時間はあったはずだし、後楽園での反応が気に食わなかったのであればそれはいきなり人前で発言せずまずは会社の人間に話すべきだったでしょうね。
それにこの喧嘩はね、正直飯伏さん側からすれば買い損なんですよ。売ったほうにしてみれば得しかない。彼らが飯伏さんとの対戦にまでこぎつければよし、あるいは飯伏さんが言葉のプロレスできちんと返してきたらラッキー、あるいはファンたちやメディアが食いついてくればそれもよし、ってなもんです。
彼らがどこまで考えて発言したかはわかりません。単純なその時の感情かも知れないし。あるいはプロレスなのかもしれない。でもこの喧嘩を飯伏さんが買ったとしてもDDTでは(自分が)楽しい試合をしたいだけの飯伏さんにいいことは何もないし、いい試合をして勝とうが別に自分の価値があがるわけでもない。
それに、9月の後楽園に出る武知海青さんのように、芸能人や大物ゲストを呼んでそれ目当てで大会を見に来たファンたちをも自分たちのお客さんとして取り込むのってDDTは得意なはずではなかったですか? ならば飯伏さんは攻撃すべき外敵ではなくDDTにとってのチャンスだったのでは?飯伏ファンを自分たちのファンとして取り込めばよかったのでは。
とはいえ、飯伏さんのあの反応も僕は100点満点とは思いません。お客さんの目に触れた部分を見れば飯伏さんが頼んでDDTにあげてもらった形です。ならばいわゆるもう少し大人な対応をすべきだったかと思うし、なんなら無視でもよかった。その後DDTに不満を言うってこともできたはずだし。でも飯伏さんのファンたちに向けられたともとれる発言に対して何かを言わずにはいれなかったのかも知れません。だからあんな言い方になってしまったのかも。
これは僕の視点からの話なんで、現場にいた選手の方々はまた違う視点をお持ちかもしれません。僕はその方々の言う事を否定するつもりもありません。みんなどのような視点で今回の事を見ているのかなと思ってここにこの文を共有させていただきました。
まあでも他人事なんで楽しく見守らせていただこうかな。(笑)
とりあえず、9月8日の名古屋国際では楽しくやろうじゃないですか飯伏さん。
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