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済州島のルームメイト

Facebookのお知らせに、2014年一番コメントが付いた記事が出てきた。2014年と言えば、生まれて初めて済州島に行ったことが一番の思い出だ。

わたしの旅は、ハマった映画のロケ地巡り、今でいう「聖地巡礼」に行くのが主体。行く前に徹底的に調べて、そして、現地でも聞くオリエンテーリングのような旅で、そして、現地の方と交流し、現地の物を食べる。
そんな旅を行っている。
この時の旅は、韓国映画「建築学概論」の旅だった。

2014年7月。いつものごとく、ホテル代を浮かそうとホステルを選ぶ。
通常一泊5000円位が2000円位になる。
そして、同じ部屋の方と仲良くなるのが定番。

そんな中、その時のルームメートは中国人女性の通称ナンちゃんだった。

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ナンちゃんは当時26歳。写真の通りあちこちやりっぱなし。
食べた物を置きっぱなしにしたり、昼まで眠っててクリーニングに入れない従業員を困らせたりしてた。

でも、声を掛けると、一旦、起きて片づけてくれて、クリーニングの方を入れてくれるなど、話せばわかる子で、とても楽だった。
わたしが今まで会った中国人の方は大体話せばわかる方ばかりだ。
気が付かない行為は、話すと大体快く応じてくれるので、その後、仲良くなることが多い。

誰かが部屋にいると眠りが浅くなるわたしとしては、
旅だからといつも割り切っているのだけれど、
10畳以上あるとても広い部屋に、二段ベッドが2つ、その各ベッドの下の段にナンちゃんとわたしだけがずっといた。
私たちがいる間、他の人は誰も入ってこなかった。

彼女の物を片付けが苦手なわたしが片付けたなんて、笑ってしまったし、毎朝、わたしがもたもたしながら、朝の準備をしていても、全然、起きないので、わたしとしてはとても楽だった。

2,3日目の夜に「近くのスーパーに行くけど一緒に行く?」と聞くと「行く。」と言うので、一緒に行って、半カットのスイカを買い、2つに割って一緒に食べた。
写真は最終日のさよなら飲み会だ。
2人で焼酎とマッコリとビールを飲んだ。

ナンちゃんは、付き合ってた彼氏と別れ、済州島に1か月半旅していたそうだ。自営業の一人娘なのに、ずっと安いホステルにいたのは、やはり独りでホテルは寂しかったのかもしれない。

わたしの旅は、月曜日にチェックイン、土曜日にチェックアウトで、
部屋には、ずっとナンちゃんがいたけれど、一緒にいて居心地良くて、楽で、楽しかったので、お互いに名残惜しかった。
やっぱ一緒にいて楽って重要なんだなって思った。

帰国後、ナンちゃんにメールで「I miss you!」と送ると
「別のホステル先でiPhoneを失くした!」とメールが返ってきた。
最後の最後までやっちまった感のナンちゃん、もう7年経ってるから
もっともっと美しくなっているだろう。

ナンちゃんにまた会いたいなぁ。
そんな良い思い出を作ってくれたナンちゃんに感謝!

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