わたしは食べたものからつくられる
26歳の冬。3か月間飲まず食わずになって、体重が38キロになった。
後にも先にも、こんなにやせ細ったのはこの時だけだと思う。
食べ物を食べると、おなかに激痛が走り、おなかを下す毎日。
どんどん体がやせほそり、ベッドから起き上がると立ち眩みがとまらないほどになった。食事をとらないとこんなに弱ってしまうのか。
原因はわからなかったが、病名はわかった。
『感染性大腸炎』
この腸炎になっている間は、人にうつすかもしれないから、治るまでは院内で完全隔離。
誰とも会えず、来てくれるのは完全防護服をまとった掃除の方と看護師さん。( ありがとうございました(´;ω;`) )
暇だし、あるのはノートとペンだけだったので、入院している3か月の中で、ノート一冊分の手書きのレシピ集を作った。
食べたい思いだけで書き綴ったイラスト入りのレシピ。
そこには退院後に食べたいものや、腸炎のあとでも食べられるもの(しかも簡単に作れるもの)をまとめておいた。
すっかり忘れていたけれど、読み返してみると、
療養メニューには「おかゆ」や「温豆腐」、「すまし汁」といった体に優しいレシピがならぶ。
「あぁ、そうだ。このときは、なにもたべられなかったなあ…。」
3か月後にはじめて口にしたおかゆ(重湯のようなもの)に、それはそれは感動したのを覚えている。
添加物について勉強して、日本には1000種類以上の添加物があると知った。腐りにくくする防腐剤や、色味をよくする発色剤…いろいろと恩恵を受けつつも、とりすぎもよくないな…と思う。
そして、すっかり元気になって、普通食が食べられるようになると、食生活への意識が低くなってきたような…?
あんなに食事に気を使っていたのに。
体質なのか、スナック菓子や揚げ物類を食べると肌荒れしちゃう。
けど、おいしいし、みんなが喜んでくれるから、たまにはいいよね✨…と思う。
たまには…ね✨
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?