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敗者のゲームに勝つ方法

 こんにちは。サラリーマン弁理士のnabです。本日は「敗者のゲームに勝つ方法」というタイトルで、投資に関する心構えを記した書籍「敗者のゲーム」を要約しつつ、著書の内容を、経営や人生観に一般化・拡張して解説していきたいと思います。

①投資の世界は敗者のゲーム

 私は最初の会社で得た退職金を株式投資で資産運用しており、運用を始めて2年ほどですが今のところ利益が出ています。しかし、著書において、投資運用は敗者のゲームになったと戒めています。

 その要因として、インターネットの普及や法規制によって、以下の変化が起こったためと考えられます。
1.投資家は投資情報を簡単に早く得ることができるようになった。
2.投資家の質・量が上がった。
3.株式売買の取引対象、取引数が上がった。

②敗者のゲームで勝つ方法

 著書では、そんな敗者のゲームと化した、株式投資の世界で勝つための方法を示唆しています。

具体的には、

(1)インデックスファンドに投資する。

本著では、市場をそのまま反映するインデックスファンドを推奨しています。

・理由は主に2つです。
(a)株式市場は歴史的に平均に戻る力が働いており、株式平均価格は
   世界的にみて上昇し続けている。
(b)インデックス株は、アクティブ運用株と比較して手数料が安い。

(2)インデックス株式を長期で保有する。

 (1)で述べたように、株式市場は歴史的に平均に戻る力が働いています。すなわち、株価が下がればいずれは平均に向かって上昇し、株価が上がれば平均に向かって下降するものなのです。

 著書では、これをバーゲンセールに例えています。
『皆はバーゲンセールで、こぞって商品を購入するくせに、株式市場では、株価が下がったときに、株を買わずに売り離してしまう。』とのこと。

 株価が下がったときに、売って損益を確定させずに持ち続けることで、平均株価は必ず上昇に転じるとのことです。

③リスクに備えよう

 本著では、もう一点運用時のリスク管理について触れています。投資を行うにあたっての主なリスクは、インフレリスクです。

(1)恐るべきインフレリスク
 
投資をする人にとって、恐るべきそして過小評価されているリスクがインフレーションリスクであると著者は語っています。インフレによって、モノの価格があがれば、当然購買力が低下しますよね。
 一般的に2%のインフレが続けば、購買力は36年で半減するそうです。

購買率に対するインフレの影響

 投資する場合には、このインフレーションによるリスクを考慮しなくてはなりません。

(2)市場リスクとインフレリスク

 投資家が意識しなければならないのは、市場リスクインフレリスクだそうです。下記のデータは、過去80年にわたって、市場リスクを取らなければ、インフレリスクに対抗できないことを示しています。

敗者のゲームより抜粋

 上記のデータから、投資によるリターンの一部はインフレーションによって相殺されることを考慮しなくてはならないことが言えますね。

まとめ

 著者に言わせれば、敗者のゲームに勝つ秘訣は、計画をしっかりと考え、それに従って長期的に実行すること。ただそれだけだそうです。
  これは、株式投資にかぎらず、人生の様々な場面で必要になってきますね。一時的なトラブルにあったときに、当初の計画に立ち返ることができれば、再び落ち着いた判断ができるようになれるはずですね。ぜひとも、敗者のゲームに勝利してみてください。

 最後までおつきあいいただきましてありがとうございました。




 

 



 



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