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精神科病院入院日記(閉鎖病棟)28日目

2020年9月21日月曜日、入院28日目。

この日の様子、入院4週間目

コンビニで働いて居たときの嫌な夢をみる。
この日は「無駄な時間」というのを計測しています。
朝食から検温までの時間が無駄とか、朝食からOT(作業療法)までの時間が無駄とか。精神科入院は如何に無駄の時間ばかりか、というのを訴えたかったのでしょう。
検温のときにナースから「不満に思っていることはあるか?」という質問に結構素直に「実家から遠いのが不満、制限が多すぎるのが不満」など喋ったと思います。

東3棟は月曜日の午前がお風呂で、この時期になると流石に慣れも出てきますが、それでも集団で入るということに抵抗があります。更衣室に5.6人詰め込むので肌が他の患者と触れ合うのが本当に嫌でした。他人の裸だって見たくもない。
それでも風呂で髪を洗わないとかゆくて仕方ないので髪は入念に洗っていました。湯船には一回も入らなかったですね。

13時30分からは記入忘れしたいますが作業療法でした。
月曜日は「創作」で絵を描いたりパズルをしたりです。
16時に次の転棟が「西3棟」と決まり、その前に事前に転棟先を見せて欲しいと言っていたので「西3棟」を見学しました。
東3棟はある程度の病棟にMAX26人で、ロビーもありますが、
西3棟は同じ規模の病棟にMAX52人と倍の密度で、ロビーもありません。
狭く、暗く、騒がしく、とても嫌に感じました。

その後の夕食はあまり箸が進まず。
西3棟に決まったことを実家に電話しますが、実家と離れて4週間、実家のリズムと合わなくなっており、電話する時間を以後固定することに決めます。
親も大変だという呟きは私には堪え、次のページに数多く書き込むほど落ち込みました。

9月21日の様子1

動揺

病院に対する不満がまた溢れています。
婦長に気に入られなければ碌な転棟は無い、とか
いかにこの病院の犬になるか、とか
トイレを20分も占領されるのが嫌だ、とか。

書き込みしているうちに気持ちが整理されて少し内容が変わっていきます。

親が気を利かせてもってきてくれていた「クレヨン」が使用OKになります。
絵を描くのが好きだし、時間潰しになるし、これは助かりました。
そして、自分自身に「なにごとにも余裕をもたせる」ということを考えます。これは「相手に余裕をもたせる」意味を含んでいます。
ナースは職員は忙しい、そんな中で患者から頼み事とかされても対応できないから、余裕のある時間にしてくれ、ということです。
退院した今思えば、単純に患者に対してナースが足りていないことが問題かと思います。この時はナースに言いくるめられていますね。

だいぶ失望というか、諦めの感情が強く、
「病院に要求することは退院が伸びるリスク」と捉えています。実際はそうでもないでしょうが。
「自分の意見・主張を通そうなど思わないほうがいい」と記しています。
それはこの病院に入院するような「患者」にはほぼほぼ当たっていることではあるでしょう。

入院して他の患者も観察して思うのは「みんな自分のことばかり」ということです。自分も例外ではありません。

2か月か8週間の入院で退院できたなら、この日は折り返しでしたが、実際にはそんなことは無く、長い入院生活はまだまだ続きます。

だいぶ不満が溜まっている

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