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神様は、神様の顔をして助けてくれるとは限らない。

ある村で洪水が起きて、避難勧告が出た。信心深い男がいて「神様が助けてくださる」といって逃げなかった。家は浸水して、男は屋根に上がった。そこに救助ボートがきたが、男は「神様が助けてくれるはずだ」といって、ボートに乗ることを拒んだ。次に救助ヘリが来た。しかし、男はこれも拒んだ。そして、濁流にのまれて死んでしまった。

天国で、男はいった。「神様、なぜ私を助けてくださらなかったのですか」

神はこういった。「私は、おまえを3度助けに行った。お前が拒んだのだ」

何年か前に聞いた話だけど、忘れられない。

神様は、神様の顔をして助けてくれるとは限らない。

自分が今日、おざなりにした話は、神様の助けだったのかもしれない。近寄りたくない面倒ごとこそ、その糸をたぐれば、すばらしい世界に行けたのかもしれない。

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