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安定的なオペレーション確立しようとすると、組織は凡庸になってしまうし、ゆらぎを起こし続けようとすると、平準化しづらい。

安定的なオペレーション確立しようとすると、組織は凡庸になってしまうし、ゆらぎを起こし続けようとすると、平準化しづらい。

とFacebookに投稿したら、主に経営者の友人を中心に「わかる!」とゆー共感をもらった。(というか、ほぼ経営者からしか反応なかったw)

創業期のベンチャーの時代には、エッジがあって面白かったのに、規模が拡大するにつれてカドがとれて「ふつうの」会社になっていくという話と言いかえてもいいのだと思う。

人間、放っておけば、マニュアル化したがるし、前例に従いたがるし、意味なく複雑化したがる。

たとえば組織に共通の理念があったとして、社員が20人くらいしかいない時には、その理念を共有するだけでいろんなことが回っていたものが、100人、200人を超えるようになると、その理念を誰かが行動規範に落としてマニュアル化し始めたり、ひとたび行動規範に落とし込むや「じゃあ例外の事態にはどーするんだ!!」などと言い始めて、例外規定のような取り決めがフジツボのよーに増殖し、承認や決済のプロセスが細分化され、仕事する人=意思決定する人ではなくなっていく。「部長が言ったから」「前例にないから」という理由で動くのが「正しい」仕事スタイルになっていく。

そういや、前職の社長は、よく「マニュアルはつくるな」と言っていた。「つくった瞬間に古びていくから」「それよりも頭で考えて、改善していってほしい」と。(ちなみに「もしどうしてもつくるなら、新しく入ってきた社員につくってもらえ。そのプロセスで業務を理解できるから」とも言っていたが、それを実行した新入社員はいなかったように思う)

では、そういう一切合財を放棄するとどうなるかといえば、あたりまえだけど、オペレーションが安定しづらい。

しかも現場が混乱するので、リーダーがよほど注意していないと、現場現場で細かなルールが逆に増えて、全体整合がとれなくなっていく。

組織にゆらぎを起こし続けようとするリーダーにとって、大事な仕事って、ビジョンを掲げることももちろんだけど、放っておくと自己増殖していくフジツボのようにウジャウジャした細かなルールや前例主義を、どこまで不要といい続けられるか、その「下草取り」みたいな作業なんじゃないかなって思う。

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