シュウ〜愛の戦争〜Ⅱ

                『シュウ~愛の戦争~Ⅱ』


シュウ:アキヒロと、幼馴染の普通の、高校生。趣味で、ファンタジー小説を、書いている。『獣人カズヤ』も、その一つだ。


カズヤ:シュウの書いた小説、『獣人カズヤ』の主人公。鎧型の獣人で、闇属性の、気功術の使い手。悪魔に、変身することもできる。


アキヒロ:シュウの幼馴染。勇者が好きで、小さい頃、アンチヒーロー好きの、カズヤと、よく喧嘩になっていた。小さい頃、古いレトロゲーム、『勇者の冒険』で、遊んでいた。


ユウシャ:古いレトロゲーム、『勇者の冒険』の、主人公。勇者の剣、『エクスカリバー』を、所持している。魔法にも、長けている。


コウタ:女とヤることしか、考えてない、不良高校生。よくゲーセンに行き、格闘ゲーム、『デビルファイト』を、していた。愛用キャラは、『アクマ』。


カツマサ:成績優秀な、高校の、優等生。推理物の、小説が好きで、よく『推理探偵物語』を読んでいる。


コゴロウ:『推理探偵物語』の主人公。探偵兼刑事で、交番勤務ながら、様々な事件を、銃の腕前と、鋭い推理力で、解決していく。


アクマ:格闘ゲーム、『デビルファイト』の、登場キャラ。コウタの、愛用キャラで、悪魔独特の力を、使う。羽もあって、空も飛べる。


ミユキ:よくクラブに、遊び歩く、女子高生。女性の、奔放な性生活を、赤裸々に、歌い上げるアーティスト、エリザのファンで、そのアルバムを、よく聞いている。


エリザ:ミユキの、持ってるアルバムから、出て来た守護霊。ミユキの、理想のエリザ像が、具現化されている。戦うことも、できる。


ユカリ:太った体型が、原因で、モテなかった、女子高生。この世の、モテる女の子や、自分を振った、男達を、恨んでいる。


アマゾネス:太った女の子達の、モテなかった、怨念が、集まって、生まれた、守護霊。日本では、男に、モテない太った、女の子だらけだと、生まれる。


ハルカ:勉強のできる、真面目な優等生。レズビアンでもある。映画が好きで、『レズビアンの女神』という映画が、お気に入り。


スズ:『レズビアンの女神』に、登場する、戦うレズビアン。この映画は、ファンタジーで、神の力を、用いて、レズビアンを、助けるという、設定。


マユミ:オタク少女の、女子高生。漫画、『海賊レズビアン・ナミ』が、お気に入り。モテなかった、ユカリに、同情してる。


ナミ:『海賊レズビアン・ナミ』という漫画の、主人公。荒削りながら、剣の達人という、設定だが、その技は、全て、ファンタジック。やはり、漫画。


エリカ:高校の頃、男遊びの、激しかった、女子大生。今は、AV女優をしている。コウタとも、よくセックスしている。


【シーン1】~過去のシーン~

  ここは、とある高校への、通学路。ここを、シュウは、一人で、登校していた・・・・。


男子高校生①「おはよう!♪シュウ♪」


シュウ「おっ!おはよう!♪」


男子高校生②「シュウ!!おはよう!」


シュウ「おはよう!♪元気ぃ~♪?」


女子高校生①「シュウ君♪おはよう♪♪」


シュウ「おおっ!♪おはよう♪」


 こうして、シュウは、挨拶を、交わして、いきながら、登校していった・・・・。


【シーン2】~過去のシーン~

  ここは、とある高校の、とある教室。ここで、シュウは、大勢の生徒が、会話してる中、一人で、自作の小説、『獣人カズヤ』を、書いていた・・・・。


【シーン3】~過去のシーン~

  ここは、とあるゲーセン。ここで、コウタは、いつも通り、『デビルファイト』って、格闘ゲームで、愛用キャラ『アクマ』を、使用し、プレイしていた・・・・。


【シーン4】~過去のシーン~

 ここは、アキヒロの自宅の、アキヒロの部屋。ここで、アキヒロは、テレビゲーム、『勇者の冒険』で、遊んでいた・・・・。


【シーン5】~過去のシーン~

 ここは、ハルカの自宅の、ハルカの部屋。ここで、ハルカは、『レズビアンの女神』って、映画の、DVDを、見ていた・・・・。


【シーン6】~過去のシーン~

 ここは、マユミの自宅の、マユミの部屋。ここで、マユミは、漫画、『海賊レズビアン・ナミ』を、読んでいた・・・・。


【シーン7】~過去のシーン~

 ここは、カツマサの自宅の、カツマサの部屋。ここで、カツマサは、小説、『推理探偵物語』を、読んでいた・・・・。


【シーン8】~過去のシーン~

 ここは、ミユキの自宅の、ミユキの部屋。ここで、ミユキは、パソコンに、取り込んだ、アーティスト・エリザの、アルバムCDの曲を、ヘッドホンで、聴いていた・・・・。


【シーン9】~過去のシーン~

  ここは、都会の、とある道。大勢が、行き交う、この道を、ユカリは、1人で、歩いていた・・・・。しばらくして、ユカリは、深く、ため息をつく・・・・。


ユカリ「・・・・誰も、付き合ってくれない・・・・」


 こう言いながら、ユカリは、トボトボ、歩いていた・・・・。しばらく、トボトボ、歩いていると、・・・・。


コウタ「そうなんよぉ~!!あのデブ!俺に!告りやがったけんね!!」


 聞き覚えのある、この声を聞き、ユカリは、その方向に、振り向く。すると、そこには、エリカと、並んで歩く、コウタがいた・・・・。


エリカ「それ!ヤバいね!?」


コウタ「ヤバいやろ!!?デブのくせに!ぶりっ子で!マジ!!キモかったけんね!」


エリカ「キモぉ~い!!!!」


コウタ「いやっ!痩せろやし!!キメぇ~♪・・・・」


 こうして、コウタとエリカは、ゲラゲラと、笑っていた・・・・。これを聞き、ユカリは、泣きながら、この場を、走り去って行った・・・・。


【シーン10】~過去のシーン~

 ここは、とある神社の中。ここに、ユカリが、走って、入って来る・・・・。


ユカリ「ちくしょうううううううううぅぅぅぅぅぅぅぅ~っ!!!!」


 ユカリは、泣きながら、こう絶叫した・・・・。この後、ユカリは、しばらく、泣き続ける・・・・。


ユカリ「悔しい!!!!」


 この後も、ユカリは、しばらく、涙を、ポロポロ、流し続ける・・・・。


ユカリ「・・・・何で・・・何で、私が、・・・振られるの?・・・何で、私を、見てくれないの?・・・私・・・こんなに・・・・」


 この後も、ユカリは、涙を、流し続ける・・・・。


ユカリ「うわああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


 ユカリが、悔しさのあまり、こう絶叫する。すると、その悔しい思いから、発せられ、体から、邪気が、放たれる。すると、その邪気が、この神社の、神聖なエネルギーと、混じり合い、一箇所に、集まってくる・・・・。


ユカリ「・・・・えっ・・・・!?」


 その集まった邪気が、人の形を、型取り、そこから、ユカリの、怨念の、集まりによる、守護霊、アマゾネスが、生まれる・・・・。


ユカリ「?・・・・あなたは・・・・??」


 この後、少し、間があく・・・・。


アマゾネス「・・・・私は、アマゾネス・・・女性の味方・・・・」


 これを聞いて、ユカリは、パッ!と、目を輝かせる・・・・。


ユカリ「女性の味方ぁ~♪♪?」


アマゾネス「・・・・そうです・・・・」


 これを聞いて、ユカリは、ルンルンな、気分になった・・・・。


【シーン11】~過去のシーン~

 この後、アマゾネスの、エネルギーによる、黒い霧によって、シュウの、服は、ビリビリになり、全裸にされ、ユカリの方も、自らの制服を脱ぎ、全裸になる・・・・。


シュウ「やめてくれええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ~!!!!」


 この後、ユカリは、いつものように、シュウを、逆レイプしようとする・・・・。


シュウ「やめろおおおおぉぉぉぉ~!!!!やめてくれええええぇぇぇぇ~!!!」


 こう言いながら、シュウは、泣いている・・・・。これを見て、ユカリは、不敵な笑みを、受けべる・・・・。


ユカリ「やめない♪」


 これを見て、シュウは、ゾッとする・・・・。


シュウ「嫌だああああぁぁぁぁ~!!!!助けてくれええええぇぇぇぇ~!!!!」


 こう叫ぶと、シュウの鞄が、光り始める・・・・。


シュウ「・・・・えっ?・・・・」


ユカリ「なっ!!何なの!!?」


 この光の中から、シュウの、物語、『獣人カズヤ』のキャラクターである、カズヤが、出て来る。


ユカリ「・・・・何っ・・・あれ・・・・??」


シュウ「?・・・・まさか・・・カズヤ・・・・??」


カズヤ「・・・・ああっ、そうだ・・・・」


 これを聞いて、シュウは、目を輝かせる・・・・。


シュウ「マジかよぉ~♪♪あの鎧型獣人の、カズヤぁ~♪?」


【シーン12】~過去のシーン~

 この後、アマゾネスは、邪気による、漆黒のエネルギー砲を、上空の、カズヤに向かって、放つ・・・・。だが、カズヤは、その漆黒のエネルギー砲を、紙一重で、躱す・・・・。それを、アマゾネスは、大胆不敵に、笑う・・・・。


アマゾネス「はあぁ~っ!!」


 こう叫びながら、アマゾネスは、カズヤを追って、上空に飛ぶ・・・・。これに対して、カズヤは、つい、舌打ちをし、上空で、カズヤと、剣撃戦を、繰り広げる・・・・。


アマゾネス「はああああぁぁぁぁ~!!!!」


カズヤ「はああああぁぁぁぁ~!!!!」


 こうして、上空でも、アマゾネスとカズヤの、激しい剣撃戦が、繰り広げられる・・・・。しばらく、激しい剣撃戦が、繰り広げられた後、アマゾネスとカズヤは、互いに、上空で、間合いを取る・・・・。


カズヤ「・・・・やるな・・・・」


アマゾネス「・・・・あなたこそ・・・・」


 この後、アマゾネスとカズヤは、互いが互いの、出方を伺う・・・・。


アマゾネス「・・・・今日は、この辺で、・・・・」


カズヤ「・・・・そうだな・・・・」


 この後、アマゾネスとカズヤは、下に降りる・・・・。


ユカリ「?どうしたの!?」


アマゾネス「・・・・パワーを、使い過ぎました・・・充電が、必要です・・・・」


カズヤ「・・・・こっちもな・・・・」


 この後、ユカリは、シュウを、睨む・・・・。


ユカリ「・・・・私は、私を、デブって理由で、振った男達に、復讐する・・・絶対、思い知らせる・・・・」


シュウ「・・・・デブか・・・そうかもしれない・・・だけど、俺は、君が、好きじゃなかったんだ・・・分かって欲しい・・・・」


ユカリ「言い訳なんか!!聞きたくない!!!」


 この後、しばらく、静寂な時が、流れていく・・・・。


シュウ「・・・・言い訳じゃないよ・・・正直、力に訴えて、相手を、無理やり犯すのは、良くないと思う・・・・」


ユカリ「言い訳よ!!!!」


シュウ「・・・・そう思うのは、勝手だけどね・・・・」


 この後、ユカリは、憎しみいっぱいで、シュウを、睨み続ける・・・・。


ユカリ「・・・・行きましょ・・・・」


アマゾネス「・・・・はい・・・・」


 こうして、ユカリとアマゾネスは、この場を、去って行った・・・・。


【シーン13】~現在のシーン~

 ここは、シュウの、自宅の中。ここで、シュウは、改めて、自分の作品、『獣人カズヤ』を、読みなおしていた・・・・。


シュウ「・・・・あのさ・・・・」


カズヤ「!んっ!?」


 自分の読んでいる、『獣人カズヤ』の中の、カズヤが、こう返事する・・・・。


シュウ「・・・・お前は、・・・やっぱり・・・・」


カズヤ「・・・・ああっ『カズヤ』だ・・・・」


シュウ「・・・・だよな・・・・?」


カズヤ「・・・・ああっ・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


シュウ「・・・・なあっ?・・・・」


カズヤ「!んっ!?」


シュウ「・・・・今からでも、出て来れるのか・・・・?」


カズヤ「・・・・来れるよ・・・・」


シュウ「!えっ!?じゃあ♪出て来てくれない♪?」


カズヤ「・・・・いいよ・・・・」


 この後、シュウの持っている、『獣人カズヤ』の小説から、カズヤが、出て来る・・・・。


シュウ「・・・・うわぁ~・・・・」


カズヤ「・・・・うん・・・まあ・・・でも、なるべく、中にいた方が、いいだろ・・・俺は、この世界に、住民じゃないし・・・・」


シュウ「・・・・それは、確かに・・・・」


カズヤ「・・・・じゃあ・・・戻るよ・・・・」


シュウ「・・・・うん・・・・」


 この後、カズヤは、シュウの、『獣人カズヤ』の、小説の中に、戻って行った・・・・。


カズヤ「・・・・こうしてても、会話はできるよ・・・・」


シュウ「・・・・なるほど・・・・」


カズヤ「・・・・うん・・・・」


 この後、シュウは、一息ついた・・・・。


シュウ「・・・・それにしてもさ・・・・」


カズヤ「?んっ??」


シュウ「・・・・あの、ユカリの、あれも・・・・」


カズヤ「・・・・さあな、俺は、この中の世界しか、知らんからな・・・何で、出て来れるようになったかも、知らんしな・・・・」


 これを聞いて、シュウは、ガクッ!とする・・・・。


シュウ「・・・・そっか・・・・」


カズヤ「・・・・うん、まあ・・・・」


 この後、シュウは、深く、ため息をついた・・・・。


【シーン14】~次の日、・・・・~

 ここは、とある高校への、通学路。ここを、シュウは、一人で、登校していた・・・・。


男子高校生①「おはよう!♪シュウ♪」


シュウ「おっ!おはよう!♪」


男子高校生②「シュウ!!おはよう!」


シュウ「おはよう!♪元気ぃ~♪?」


女子高校生①「シュウ君♪おはよう♪♪」


シュウ「おおっ!♪おはよう♪」


 こうして、シュウは、挨拶を、交わして、いきながら、登校していった・・・・。


シュウ「・・・・それにしても、ユカリさん・・・確かに、僕は、デブってことで、振ったけど・・・あの人を、デブで、振らない人間は、そういないし、あのまま、放っとく訳にも・・・何とかしないと・・・・」


 こう言いながら、シュウは、深く、考え込んでいた・・・・。


【シーン15】~同じ日、・・・・~

 ここは、アキヒロの自宅。ここで、アキヒロは、怯えながら、テレビゲーム、『勇者の冒険』を、プレイしていた・・・・。


アキヒロ「・・・・何でだよ・・・何で、僕が、あんなデブに、レイプされなきゃ、いけないんだ?・・・・」


 こう言いながら、アキヒロは、やはり、怯えている・・・・。


アキヒロ「・・・・僕は、・・・勇者のヒロインと、恋愛したかったんだ・・・それなのに・・・誰も、僕に、振り向いてくれない・・・みんな、ヒロインじゃない・・・みんな、可愛くない・・・僕は・・・この世を、『勇者の冒険』のように、したいんだ・・・それなのに、・・・みんな死ね!・・・みんな死ね!!・・・・」


 こう言った後、アキヒロのプレイしてる、『勇者の冒険』ってソフトが、急に、光り出す・・・・。


アキヒロ「!!何だ!!?」


 この光は、だんだん、大きくなっていった・・・・。


【シーン16】~同じ日、・・・・~

 ここは、コウタの自宅。ここで、コウタは、怯えながら、いつも、ゲーセンで、プレイしていた、格闘ゲーム、『デビルファイト』の、テレビゲーム用の、ソフトを買って、プレイしていた・・・・。


コウタ「・・・・あのデブ、マジ!厄介・・・何で、あんなに、犯されないかんとやって!・・・ムカつく!・・・あんな、厄介なの、引き連れて・・・意味分からん!!・・・・」


 こう言いながらも、コウタは、やはり、怯えている・・・・。


コウタ「・・・・ああっ・・・マジ・・・あんなデブじゃなく、美女とヤりてえぇ~・・・・」


 こう言った後、コウタのプレイしてる、『デビルファイト』ってソフトが、急に、光り出した・・・・。


【シーン17】~同じ日、・・・・~

 ここは、とある高校への、通学路。ここを、シュウは、一人で、下校していた・・・・。


シュウ「・・・・なんか・・・アキヒロの奴、学校に、来なかったな・・・コウタや、カツマサさんも、来なかったみたいだし・・・・」


 こう言いながら、シュウは、しばらく、深く、考え込む・・・・。


シュウ「・・・・やっぱり・・・ユカリさんに、怯えてる?・・・まあ、俺が襲われた訳だし、他の人が、襲われても、不思議じゃない・・・・」


 この後、少し離れた所から、爆発音が、聞こえる・・・・。


シュウ「!!何だ!!?」


 シュウは、しばらく、その方向を、呆然と眺める・・・・。


シュウ「・・・・行ってみるか・・・・」


 この後、シュウは、その爆発した方向に、駆け出す・・・・。


シュウ「・・・・また・・・ユカリさんか・・・・」


 シュウは、駆けて行きながら、静かに、そう呟いた・・・・。


【シーン18】

 ここは、とある住宅街の、十字路。ここに、コウタは、『デビルファイト』から、出て来たキャラクター、『アクマ』に命じて、女子高生の、手足を押さえ、動けなくしていた・・・・。


女子高生①「・・・・いやっ・・・お願い・・・助けて・・・・」


 こんな女子高生を見て、コウタは、エロそうな笑みを、浮かべていた・・・・。


コウタ「いやぁ~♪♪これだよこれ♪かわいいぃ~♪♪やっぱ♪ヤるなら♪♪あんなデブじゃなくて♪かわい子ちゃんじゃないと!!♪」


 これを聞いて、この女子高生は、恐怖に、怯える・・・・。


女子高生①「いやぁ~!!!!誰か助けてぇ~!!誰かぁ~!!!」


コウタ「いやぁ~♪♪叫び声も♪たまんねえ~♪♪」


 こう言いながら、コウタは、この女子高生に、近付いて行く・・・・。


女子高生①「いやぁ~!!!!」


アキヒロ「・・・・なるほどね・・・僕の他にも、いるんだ・・・・」


コウタ「!んっ!?」


 このセリフが、聞こえて来た方向を、見ると、そこには、アキヒロと、『勇者の冒険』から出て来た、『ユウシャ』がいた・・・・。


女子高生①「お願い!!助けて下さい!!!!」


アキヒロ「・・・・う~ん♪そうやねぇ~♪♪・・・・」


コウタ「・・・・何だ!?邪魔すんのか!??・・・・」


 コウタは、イライラした様子で、こう言った・・・・。


アキヒロ「・・・・どうかなぁ~♪?・・・こいつ次第♪・・・・」


 こう言いながら、アキヒロは、この女子高生の方を、指差す・・・・。


コウタ「ほう♪」


 この後、アキヒロは、この女子高生の方を見る・・・・。


アキヒロ「・・・・君♪・・・・」


女子高生①「!!はっ!はい!!」


アキヒロ「・・・・勇者好き♪?・・・・」


女子高生①「・・・・えっ?・・・・」


 こう言いながら、この女子高生は、キョトンッ!とする・・・・。


女子高生①「・・・・はっ・・・はい・・・・」


 この女子高生は、恐る恐る、こう言う・・・・。これに対して、アキヒロは、キツネのような、笑みを見せる・・・・。


アキヒロ「・・・・じゃあ、このキャラ知ってる♪?・・・・」


 こう言いながら、アキヒロは、ピリピリしてそうな、笑顔で、『ユウシャ』の方を、指差した・・・・。


女子高生①「・・・・えっ?・・・しっ知らないです・・・はい・・・・」


 この後、アキヒロは、笑顔を、強めるものの、更に、ピリピリし、イラッとしていた感じの、表情になった・・・・。


アキヒロ「・・・・そっ♪・・・・」


 この後、アキヒロは、コウタの方を見る・・・・。


アキヒロ「襲っていいよ♪♪こいつ♪」


 これを聞いて、この女子高生は、絶望する・・・・。


女子高生①「・・・・えっ??・・・・」


 そして、コウタは、意地悪そうな、満面の笑みを、浮かべた・・・・。


コウタ「お前♪話せるねぇ~♪♪」


 この後、コウタは、エロそうな笑みを、強める・・・・。


女子高生①「いやああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


シュウ「やめろぉ~!!!!」


コウタ「!?んっ!!?」


アキヒロ「・・・・シュウか・・・・」


 この後、コウタとアキヒロが、このセリフの、聞こえた方を見ると、そこには、シュウがいた・・・・。


コウタ「・・・・シュウ・・・・」


 こう言っている、コウタは、怨めしそうだった・・・・。


シュウ「やめろ!!コウタ!アキヒロ!」


 この後、コウタとアキヒロは、こんなシュウを、憎ったらしそうに、睨む・・・・。


コウタ「・・・・俺さぁ~・・・前から、お前のこと、気に食わなかったんだよなぁ~・・・いつもいつも、合コンの誘い、断ってばっかだったからなぁ~・・・・」


アキヒロ「・・・・俺も、お前が、嫌いだ・・・『ユウシャ』を、バカにしてさぁ~・・・・」


 こう言っている、2人に、アキヒロの前には、『ユウシャ』が、コウタの前には、『アクマ』が、それぞれ着いた・・・・。


シュウ「・・・・話しても、無駄か・・・『カズヤ』!!・・・・」


 これを聞いて、コウタとアキヒロは、怪訝な顔をする・・・・。すると、シュウの鞄から、『カズヤ』が、現れた・・・・。これに、コウタとアキヒロは、妙に納得する・・・・。


コウタ「・・・・お前もか・・・・」


アキヒロ「・・・・みたいだね・・・・」


シュウ「・・・・ああっ・・・・」


 この後、ユウシャとアクマvsカズヤという、構図になった・・・・。こうして、しばらく、互いが互いの、出方を伺う。そして、・・・・。


カズヤ「はああああぁぁぁぁっ!!!!」


ユウシャ「はああああぁぁぁぁっ!!!!」


 こう叫びながら、カズヤとユウシャは、剣を、振りかぶりながら、互いの間合いを、急速に詰め、互いの剣が、ぶつかり、そのまま、鍔迫り合いの、状態になる・・・・。


カズヤ「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


ユウシャ「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


 こうして、カズヤとユウシャの、激しい鍔迫り合いが、展開される。その間に、アクマは、自らの羽で、上空に飛ぶ・・・・。


カズヤ「!!何っ!!?」


アクマ「はああぁぁ~!!!!」


 こう叫びながら、アクマは、悪魔の力で、カズヤに向けて、漆黒のエネルギー砲を放つ・・・・。これを見て、カズヤは、つい、舌打ちをする・・・・。


カズヤ「くそっ!!」


 この後、カズヤは、悪魔の姿に、変身し、自らの羽で、上空に飛ぶ・・・・。


ユウシャ「!くっ!!浮遊っ!!」


 この呪文により、ユウシャも、空を飛ぶ・・・・。こうして、上空には、カズヤ、ユウシャ、アクマが居た・・・・。ユウシャ、アクマとカズヤは、互いが互いの、出方を伺う。そして、・・・・。


ユウシャとアクマ「はああぁぁ~っ!!!!」


カズヤ「はああぁぁ~っ!!!!」


 こう叫びながら、ユウシャは、聖なるエネルギー砲を、アクマは、悪魔の力による、漆黒のエネルギー砲を、カズヤも、悪魔の力による、漆黒のエネルギー砲を放った・・・・。ユウシャのエネルギー砲と、アクマのエネルギー砲は、合体技である・・・・。


ユウシャとアクマ「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


カズヤ「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


 こうして、エネルギー砲の、押し合いが、始まるが、やはり、2対1。やはり、カズヤの方が、押されていた・・・・。


カズヤ「・・・・くっ!・・・くっ!!・・・くっ!!!・・・・」


ユウシャとアクマ「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


シュウ「・・・・ヤバい・・・カズヤが、押されている・・・何とか・・・何とかできないか?・・・・」


アキヒロ「いいぞ!いいぞぉ~♪!ユウシャぁ~♪♪」


コウタ「そのまま!ヤっちまえ!!アクマぁ~!」


シュウ「・・・・ちくしょう!・・・ちくしょう!!・・・・」


 こうして、シュウが、悔しがっていると、シュウは、とあることを、思い出す・・・・。


【シーン19】~過去のシーン~

 ここは、とある高校の、正門前。ここで、シュウとカズヤは、会話していた・・・・。


シュウ「・・・・ヤバいのに、目を付けられたな・・・・」


カズヤ「・・・・大丈夫・・・俺は、お前を守る・・・・」


 この後、シュウは、一息つく・・・・。


シュウ「・・・・僕も・・・戦えないかな・・・・?」


カズヤ「・・・・霊気を、操れるようになれば、何とか・・・・」


シュウ「・・・・なるほど・・・でも、・・・どうやって・・・・」


 これを聞いて、カズヤは、シュウに、微笑む・・・・。


カズヤ「・・・・俺を、具現化できたんだ・・・できるよ・・・きっと・・・・」


シュウ「・・・・そうなのかぁ~♪?・・・・」


カズヤ「・・・・そうだよ・・・霊能力は、そうできてる・・・・」


シュウ「・・・・なるほど・・・・」


 こうして、シュウとカズヤは、神妙に、空を、見上げていた・・・・。


【シーン20】~現在のシーン~

 ここは、とある住宅街の、十字路。ここの上空では、シュウ、アキヒロ、コウタの、それぞれの守護霊である、カズヤ、ユウシャ、アクマが、戦っていた。今は、エネルギー砲の、押し合いだが、カズヤの方が、ユウシャ、アクマに、押されていた・・・・。


シュウ「・・・・霊気を・・・操る・・・・」


【シーン21】~過去のシーン~

 ここは、とある高校の、正門前。ここで、シュウとカズヤは、会話していた・・・・。


カズヤ「・・・・霊気を、操れるようになれば、何とか・・・・」


シュウ「・・・・なるほど・・・でも、・・・どうやって・・・・」


 これを聞いて、カズヤは、シュウに、微笑む・・・・。


カズヤ「・・・・俺を、具現化できたんだ・・・できるよ・・・きっと・・・・」


シュウ「・・・・そうなのかぁ~♪?・・・・」


カズヤ「・・・・そうだよ・・・霊能力は、そうできてる・・・・」


【シーン22】~現在のシーン~

 ここは、とある住宅街の、十字路。ここの上空では、シュウ、アキヒロ、コウタの、それぞれの守護霊である、カズヤ、ユウシャ、アクマが、戦っていた。今は、エネルギー砲の、押し合いだが、カズヤの方が、ユウシャ、アクマに、押されていた・・・・。


シュウ「・・・・具現化・・・・」


 この後、シュウは、意識を集中し、上空の、ユウシャ、アクマの方に、手を翳す・・・・。


シュウ「・・・・具現化・・・具現化!・・・具現化!!・・・・」


 こう言いながら、シュウは、瞳を閉じる。こんな、シュウの方を見て、アキヒロとコウタは、不思議そうな顔をする・・・・。


コウタ「・・・・何やってんだ?・・・あいつ・・・・」


アキヒロ「・・・・さあ?・・・・」


 この後、シュウは、目を見開く・・・・。


シュウ「はああああぁぁぁぁ~っ!!!!」


 シュウが、こう叫ぶと、シュウの翳している、掌から、シュウの、霊気による、青白いエネルギー砲が、ユウシャ、アクマに向かって、放たれた・・・・。


アキヒロとコウタ「!!?嘘ぉ~!!!?」


 この青白いエネルギー砲が、ユウシャ、アクマに、直撃する・・・・。


アキヒロとコウタ「!!何だとぉ~!??」


 ユウシャとアクマは、消滅は、しなかったが、集中は切れた・・・・。


ユウシャ「・・・・くっ!・・・・」


アクマ「・・・・何だぁ~!?・・・・」


 この後、カズヤは、不敵な笑みを、浮かべる・・・・。


カズヤ「よしっ!♪はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~っ!!!!」


 こう叫びながら、カズヤは、悪魔の力による、漆黒のエネルギー砲の、パワーを強める・・・・。


ユウシャ「!!なっ!!?」


アクマ「!!何だとぉ~!!??」


カズヤ「はああああぁぁぁぁ~っ!!!!」


 カズヤの、漆黒のエネルギー砲は、ユウシャ、アクマに、直撃した・・・・。


ユウシャとアクマ「うわああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


 ユウシャとアクマは、消滅した・・・・。この事に、アキヒロとコウタは、愕然とし、地面に、膝を付く・・・・。


コウタ「俺の『アクマ』がああああぁぁぁぁ!!!!」


アキヒロ「・・・・『ユウシャ』が・・・負けた・・・・」


 アキヒロとコウタは、この事で、頭が、真っ白になった・・・・。だが、・・・・。


ユウシャ「・・・・アキヒロ君・・・・」


アキヒロ「!えっ!?」


 アキヒロが、鞄に入れて、持って来た、ゲームソフト、『勇者の冒険』から、このユウシャの声が、聞こえて来た・・・・。


ユウシャ「・・・・安心しろ、僕は居る・・・パワーが、ゼロになり、具現化できなくなっただけだ・・・・」


アキヒロ「!!じゃあ!!♪」


ユウシャ「・・・・ああっ・・・パワーが、溜まれば、また、戦える・・・・」


アクマ「・・・・俺もだぞ。コウタ・・・・」


 同じく、コウタが、鞄に入れて、持って来た、ゲームソフト、『デビルファイト』から、このアクマの声が、聞こえて来る・・・・。


コウタ「マジかぁ~!!!!良かったぜぇ~!!!いやぁ~!!荒らせないかと!!思ったぜぇ~!♪」


 こうして、アキヒロとコウタの、様子を聞いて、シュウは、深く、ため息をつく・・・・。この間に、カズヤは、降りて来る・・・・。


シュウ「・・・・そうは、させないけどね・・・・」


カズヤ「・・・・だな・・・・」


シュウ「・・・・ああっ・・・・」


 この後、アキヒロとコウタは、この場から、走り去る・・・・。


コウタ「覚えてろよ!!シュウ!」


アキヒロ「次は!!こうは!いかないよ!!」


 こうして、アキヒロとコウタの姿は、見えなくなった・・・・。この後、シュウは、深く、ため息をつく・・・・。


シュウ「・・・・全く・・・どうなっちまうんだぁ~・・・・??」


カズヤ「・・・・さあな・・・・」


シュウ「・・・・うん・・・・」


 この後も、シュウは、深く、ため息をついた・・・・。


シュウ「・・・・帰るか・・・・」


カズヤ「・・・・ああっ・・・・」


  この後、カズヤは、シュウが、鞄に入れて、持って来た、自作小説、『獣人カズヤ』に入った・・・・。そのまま、シュウも、走り去って行った・・・・。この様子を、ユカリは、自分の守護霊、『アマゾネス』と共に、見ていた・・・・。


ユカリ「・・・・どっちもどっち・・・私を、デブってことで、振ったくせに・・・・」


 ユカリは、怨めしそうに、こう言った・・・・。

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