映画研究部

                  『映画研究部』


カズヤ:とある大学の、大学一年生の、男子大生。小さい頃から、映画が好きで、『映画研究部』に、所属する。自主制作映画も、撮っている。


サナエ:とある大学の、大学二年生の、女子大生。マニアックな映画が好きで、『映画研究部』でも、自主制作映画を、撮っている。性欲が強い。


トモ:とある大学の、『映画研究部』ってサークルのOB。『映画研究部』では、伝説の自主制映画監督と、呼ばれる。サナエの、元カレ。


フタバ:とある大学の、大学一年生の、女子大生。高校では、『演劇部』に、所属していて、とある劇団にも、所属していたが、この大学では、なぜか、『映画研究部』に、所属する。


コウイチロウ:とある大学の、大学四年生の、男子大生。就活しなければならないが、なぜか、『映画研究部』で、自主制作映画を、撮り続けている。


ハルキ:とある大学の、大学三年生の、男子大生。『映画研究部』に、所属していて、自主制作映画も、撮っている。


サヤカ:とある大学の、大学一年生の、女子大生。映画が好きで、当然、『映画研究部』に、所属している。ケイタを、尊敬している。ショウの彼女。


ケイタ:とある大学の、大学三年生の、男子大生。映画が好きで、『映画研究部』に、所属している。年間に、見ている映画の数は、半端ない。


ショウ:とある大学の、大学一年生の、男子大生。『映画研究部』に、所属している。自主制作映画も、撮っている。


タカシ:高校時代、ロックバンドの、ギターボーカルで、リーダーもしていた、とある大学の、男子大生。なぜか、『映画研究部』に、所属する。


【シーン1】~過去のシーン~

 ここは、とある大学敷地内の、とある自主制作映画の、撮影が、行われている場所。ここで、当時、大学一年生だった、トモは、自分の自主制作映画の、撮影をしていた。出演者は、この当時の、同級生だった・・・・。


トモ「・・・・カット・・・今日は、これで終わりです・・・・」


男子大生①「よっしゃ~!!終わったぁ~!♪」


 この後、トモは、機材を、片付け始めた・・・・。


男子大生②「今回も、楽しみにしてるよ♪」


トモ「おうっ!!任せとけ!とりあえず、みんな帰っていいよ♪」


男子大生①「おうっ!!編集がんばれ!」


トモ「おうっ!!」


 こうして、この2人の男子大生は、この場を、跡にし、トモは、1人、カメラや三脚、ガンマイクなどを、片付け始めた・・・・。


【シーン2】~過去のシーン~

 ここは、とある大学の、自主制上映会場。ここで、トモは、今上映会で、集まった、『映画研究部』の、上映が、行われている・・・・。


トモ「・・・・やっぱ、俺のに比べて、大したこと無いね♪・・・・」


 ずっと、映画を見ていって、トモは、つい、欠伸が出てしまった・・・・。


トモ「・・・・何か・・・やっぱ・・・何がしたいか、分からん・・・・」


【シーン3】~過去のシーン~

 ここは、とある大学の、自主制作映画の、上映会の、打ち上げ会場。ここに、当時、大学2年生だった、トモがいて、仲良い後輩に、コウイチロウが、トモの横にいた・・・・。


コウイチロウ「・・・・いやっ・・・実際、トモさんの作品、凄いよ・・・うん・・・・」


トモ「そうかそうか、それは、良かった♪」


コウイチロウ「トモさん!『ぴあ』とか、出しましょう!!?」


トモ「それは、俺も、考えとるよ♪」


コウイチロウ「・・・・何か・・・ユニット、組みません??」


トモ「おっ!いいねぇ~♪」


コウイチロウ「おっ!そしたら、団体名、どうする!?」


トモ「・・・・風俗街に、『マンゾクホテル』ってあるから、『マンゾクproject』ってどう・・・・??」


コウイチロウ「!おっ!いいねぇ~♪風俗大好き♪♪」


トモ「これから、ドンドン、映画撮ってこうぜ♪」


コウイチロウ「そうやね♪♪ダンダン、燃えて来た!♪」


トモ「そうこないと!!♪」


コウイチロウ「そりゃね♪♪」


 こんな会話をさせながら、楽しく会話してた・・・・。


【シーン4】~過去のシーン~

 ここは、とある大学敷地内の、撮影場所。ここで、トモは、コウイチロウと共に、自分の自主制作映画の、撮影をしていた。出演者は、この当時の、同級生だった・・・・。監督は、コウイチロウである・・・・。


コウイチロウ「・・・・いいぞぉ~いいぞぉ~・・・はい!!カット!・・・・」


トモ「お疲れ様でした♪」


男子大生①「・・・・では、私は、これで・・・・」


男子大生②「・・・・私も・・・・」


コウイチロウ「お疲れ様でした!!」


 この後、この2人の、男子大生は、帰って行き、トモとコウイチロウは、カメラ、三脚などの、機材を、片付け始めた・・・・。


【シーン5】~過去のシーン~

 ここは。『映画研究部』の、部室の編集室。編集には、『Windows XP』内の、『premiere』を、使用していた。部室の、ハンディカメラは、3台ある・・・・。ここで、コウイチロウは、編集していて、それを、トモが、見ている・・・・。


トモ「・・・・お前・・・マジ・・・面白いねぇ~♪♪・・・・」


コウイチロウ「そうでしょう♪僕は、大マジです♪」


 これを聞いて、トモは、ケラケラ笑う・・・・。


トモ「・・・・お前・・・いいよ・・・マジいい!♪・・・・」


コウイチロウ「ありがとうございます!!」


トモ「・・・・いやっ・・・お世辞抜きで、マジで・・・・」


コウイチロウ「そこまで言われると、流石に、照れる♪」


トモ「・・・・いやぁ~、お前がいて、マジ良かった・・・・」


コウイチロウ「いやぁ~♪」


トモ「やっぱ、撮るなら、女の子、裸にしたいよねぇ~♪」


コウイチロウ「!流石に!それは!無理でしょう!?」


トモ「まあね。サークルやけんね♪」


コウイチロウ「・・・・でも、エロは、大事やね・・・・♪」


トモ「そういうこと!♪話が、分かるねぇ~♪♪」


コウイチロウ「そりゃね♪♪」


 この後、トモとコウイチロウは、ケラケラ笑った・・・・。


【シーン6】~過去のシーン~

 ここは、トモの自宅で、ここでは、当時、大学三年生だった、トモと、後輩のコウイチロウ、ハルキの3人が、宅飲みを、していた・・・・。


ハルキ「・・・・確かに、トモ先輩も、コウイチロウ先輩も、凄いよ!確かに。でも、俺は、トモさんも!コウイチロウも!超えて見せる!!・・・・」


コウイチロウ「大きく出たねぇ~♪」


トモ「いやっ!面白い!!」


 この後、トモは、しばらく、考え込む・・・・。


トモ「よしっ!次の上映会、漫画原作の、作品作りを、テーマにしようぜ♪」


コウイチロウ「!おっ!いいねぇ~♪」


ハルキ「でも!!負けねぇ~!俺の実力見せてやる!」


トモ「その意気、その意気♪これで、お前も、立派な、『マンゾクproject』の、一員やね♪」


ハルキ「おっしゃ~!!やるぞぉ~!♪」


 この後、トモ、コウイチロウは、ケラケラ笑っていた・・・・。


【シーン7】~過去のシーン~

 ここは。『映画研究部』の、部室の編集室。編集には、『Windows XP』内の、『premiere』を、使用していた。部室の、ハンディカメラは、3台ある。ここで、トモ、コウイチロウ、ハルキの3人は、それぞれ、自分の映画作品を、黙々と、編集していた・・・・。


トモ「ハルキぃ~♪面白いのできそう♪?」


ハルキ「・・・・形には、なってるけど、・・・思ったより、思い通りに、できてない・・・・」


トモ「ああね」


コウイチロウ「難しいよねぇ~??映画って?」


ハルキ「・・・・マジ、甘く見とった・・・・」


トモ「今回は、それだけ分かれば、いいよ。次に、活かせる」


ハルキ「・・・・なるほどッスね・・・・」


トモ「・・・・まっ・・・がんばれ・・・・」


ハルキ「・・・・おぉ~し・・・・!!!!」


 ハルキは、気合いを、入れ直した・・・・。


【シーン8】~過去のシーン~

 ここは、『映画研究部』の、部室。ここで、当時、大学四年生で、OBとなった、トモと、コウイチロウ、ハルキといて、もう1人、この年の新入生の、サナエも居た・・・・。


サナエ「・・・・えっ!?・・・私は、『マンゾクproject』は入れないんですか??・・・・」


 この後、トモ、コウイチロウ、ハルキの3人は、困ったように、互いに、顔を合わせていた・・・・。


コウイチロウ「・・・・だって・・・サナエはなぁ~・・・女だし・・・・」


トモ「・・・・ヤリマンだし・・・・」


ハルキ「・・・・『マンゾクproject』は、童貞が、入る資格があるし・・・・」


サナエ「ええ~!♪?」


トモ「・・・・いや、男にしても、ヤリチンやろ?・・・実際・・・・」


サナエ「そんな基準なんですかぁ~♪?」


トモ「・・・・まあ・・・・」


サナエ「ええ~!♪?入りたいですよぉ~!♪」


 この後、トモ、コウイチロウ、ハルキは、再び、困ったように、顔を合わせるが、やがて、トモ、コウイチロウ、ハルキは、エロそうに、ニヤニヤしながら、サナエを見る・・・・。


コウイチロウ「・・・・サナエさぁ~♪・・・4Pせん♪?・・・・」


 この後も、サナエは、キョトンッ!とする・・・・。


サナエ「・・・・えっ!?・・・・」


トモ「俺も!!同じこと思いよった!」


ハルキ「僕もです!♪」


コウイチロウ「いやっ、4Pさせてくれたら、今後も、一緒に、行動していいよ♪」


トモ「『マンゾク』には、入れんけどね♪♪」


ハルキ「ヤろヤろ♪」


 この後、サナエは、少しの間、考え込むが、その後、笑顔になる・・・・。


サナエ「いいですよ♪♪」


 この後、トモ、コウイチロウ、ハルキは、無邪気に笑う・・・・。


トモ「いいねぇ~♪♪」


コウイチロウ「そんじゃ!♪」


ハルキ「頂きまぁ~す♪♪」


 こうして、トモ、コウイチロウ、ハルキ、サナエの4人は、そのまま、4Pを始めた・・・・。


【シーン9】~過去のシーン~

 ここは、トモの自宅。ここの寝室の、真ん中の、布団の上で、トモとサナエは、濃厚な口付けを、繰り返しながら、互いが互いの、衣服を、一枚一枚、脱がせていった・・・・。


サナエ「・・・・好きです・・・トモ先輩・・・・」


トモ「・・・・まあ、俺も・・・・」


 こうして、トモとサナエは、そのまま、布団の上で、セックスを始めた・・・・。


【シーン10】~過去のシーン~

 ここは、とある大学の、『映画研究部』の部室。ここの、編集室で、トモとサナエは、話している・・・・。


サナエ「・・・・トモ先輩にとって、私って・・・そんなもの、なんですね・・・・?」


トモ「・・・・そう・・・言われても・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


サナエ「・・・・いいです・・・分かりました・・・・」


トモ「・・・・あっ・・・ああっ・・・じゃあ・・・・」


 この後、トモは、この部室の、編集室を、跡にした・・・・。サナエは、一粒の、涙を流した・・・・。


【シーン11】~過去のシーン~

 ここは、とある大学の、『映画研究部』の、部室の中。ここで、当時、大学四年生の、コウイチロウと、大学三年生のハルキと、新入生の、ショウ、タカシは、楽しく会話していた・・・・。


コウイチロウ「いやぁ~♪♪お前達が、入って良かったよ♪」


ショウ「?そうなんですか??」


コウイチロウ「いやっ!お前達が、おらんかったら、『マンゾクproject』は、あと、2年で、終わっとったね♪」


ハルキ「マジマジ!トモ先輩、コウイチロウ先輩、そして俺で、終わっとったよ」


タカシ「!!マジっスか!?」


ハルキ「マジマジ!」


コウイチロウ「いやぁ~♪ヤバかったねぇ~♪」


ショウ「・・・・サナエ先輩は・・・・??」


コウイチロウ「あんなんダメ!!女やし!」


ハルキ「おまけに!ヤリマン!!」


ショウ「ヤリマンっスかぁ~!?かわいいのに!」


コウイチロウ「ヤリマンよぉ~♪俺ら、4P楽しんだし♪」


ショウ「マジっスか!?」


タカシ「やばいっスねぇ~♪」


コウイチロウ「ヤバいヤろうぅ~♪?」


ショウ「ヤバい!!」


タカシ「・・・・ってか、普通に、ヤりたい♪・・・・」


コウイチロウ「ヤらせてくれるよ♪♪サナエなら♪」


タカシ「マジっスか!!?」


コウイチロウ「マジマジ♪」


ショウ「・・・・でも、ヤリマンとか、引くわぁ~・・・・」


コウイチロウ「だから!♪『マンゾクproject』なんよ♪」


ショウ「そっちっスかぁ~♪♪」


コウイチロウ「そっちそっち♪」


 こうして、コウイチロウ、ハルキ、ショウ、タカシの4人は、ゲラゲラ、笑いながら、会話していた・・・・。


【シーン12】~過去のシーン~

 ここは、とある大学の、『映画研究部』の、部室の編集室。ここで、当時、大学二年の、サナエと、新入生の、カズヤは、それぞれの、『Windows XP』で、それぞれの、自主制作映画の、編集を、していた・・・・。


サナエ「・・・・編集・・・進んどる・・・・?」


カズヤ「・・・・ボチボチ・・・・」


サナエ「・・・・そっ・・・・」


カズヤ「・・・・はい・・・・」


 この後も、カズヤとサナエは、黙々と、編集作業を、進める・・・・。


サナエ「・・・・君・・・『マンゾク』入ったぁ~・・・・?」


カズヤ「・・・・いえっ・・・・」


サナエ「!入らんかったん!?」


カズヤ「・・・・いえっ・・・入れませんでした・・・・」


サナエ「?何でぇ~!?」


カズヤ「・・・・さあ~っ・・・・」


 この後、サナエは、編集しながら、考え込む・・・・。


サナエ「・・・・君・・・ヤリチン・・・・??」


カズヤ「・・・・いえっ、童貞です・・・・」


サナエ「!童貞かぁ~・・・じゃあ、違うなぁ~・・・・」


カズヤ「?何がです??」


サナエ「・・・・いやっ、『マンゾク』入る条件に、童貞ってあったけん・・・・」


カズヤ「・・・・ああっ・・・そうなんですね・・・僕は、童貞ですけど、何でですかね?・・・・」


サナエ「・・・・さあ・・・・??」


 この後、サナエも、カズヤも、しばらく、深く、考え込む・・・・。


サナエ「!君が!同性愛者とか!?」


カズヤ「・・・・いえっ・・・僕の恋愛対象は、女性です・・・・」


サナエ「・・・・それも、違うか・・・・」


 この後も、サナエは、しばらく、深く、考え込む・・・・。


サナエ「!君が!萌えオタ!?」


カズヤ「・・・・いえっ、僕は、普通に、リアルな女の子に、恋します・・・・」


サナエ「・・・・それも、違うかぁ~・・・・」


カズヤ「・・・・はあ・・・・」


 この後も、また、サナエは、しばらく、深く、考え込んだ・・・・。


サナエ「・・・・何か・・・仲間やね♪?・・・ウチら♪・・・・」


カズヤ「?何の仲間です??」


サナエ「『マンゾク』入れんかった者同士♪」


カズヤ「・・・・まあ・・・確かに・・・・」


 この後、カズヤとサナエは、しばらく、黙々と、編集作業を、続ける・・・・。


サナエ「・・・・あのさ♪♪・・・・」


カズヤ「?・・・・はい・・・・??」


サナエ「・・・・セックスせん・・・・??」


 これを聞いて、カズヤは、怪訝な顔をする・・・・。


カズヤ「?・・・・へっ・・・・??」


サナエ「・・・・うん・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


サナエ「・・・・ウチら・・・意外と、うまくいくと思うよ・・・・」


 これを聞いて、カズヤは、しばらく、呆然とする・・・・。


カズヤ「・・・・僕は、・・・嬉しいですけど・・・・」


サナエ「!そっ!♪じゃっ!ヤろ♪?」


カズヤ「・・・・いい・・・ですけど・・・・」


サナエ「よしっ!♪」


 この後、カズヤとサナエは、編集の手を止め、席から、立ち上がり、そのまま、向かい合った後、2人共、ソファーの方に向かい、キスを、繰り返しながら、互いが互いの、服を、一枚ずつ、脱がせていき、そのまま、セックスを始めた・・・・。


【シーン13】~過去のシーン~

 ここは、ケイタの自宅。ここで、ケイタとサヤカは、映画のDVDを、プロジェクターで、壁に、大画面で、鑑賞していた・・・・。


サヤカ「・・・・なんか・・・?カズヤさんって、何で、『マンゾクproject』入れなかったんですかね・・・・??」


ケイタ「・・・・さあ??・・・でも、好感持てるね♪・・・・」


サヤカ「・・・・私もです♪♪・・・・」


ケイタ「でしょ♪?」


サヤカ「・・・・はい♪♪・・・・」


ケイタ「あそこまで、本気で、映画が好きな部員、おらんもんね♪♪」


サヤカ「それです!!♪」


ケイタ「やっぱり♪?」


サヤカ「・・・・はい♪♪・・・・」


 この後、ケイタとサヤカは、互いに、微笑み合う・・・・。


ケイタ「・・・・まあ・・・『マンゾクproject』は、本気では!!映画は撮ってるよ!本気では!・・・でも、映画は、見てないね♪・・・・」


サヤカ「・・・・そうなんですよねぇ~・・・見たこと無いような、映画は、撮るけど、見てる感じじゃ、ないですよね?・・・・」


ケイタ「そうなんよぉ~♪・・・・何か・・・本気だけど・・・カズヤ君ほど、映画愛は、感じないね・・・・」


サヤカ「・・・・そうなんですよねぇ~・・・でも、悔しいけど、面白いんですよねぇ~・・・・」


ケイタ「・・・・いやっ・・・斬新なだけ・・・面白くない・・・・」


サヤカ「!『マンゾク』ですか??・・・・」


ケイタ「・・・・うん・・・何か・・・斬新なんだけど・・・何か・・・面白くない・・・・」


 これを聞いて、サヤカは、驚きを、隠せない・・・・。


サヤカ「・・・・ほおっ!!・・・・」


ケイタ「・・・・うん・・・何か・・・娯楽に、偏り過ぎって、感じがする・・・・」


サヤカ「!確かに!!それは!ありますね!」


ケイタ「でしょ!!?」


サヤカ「正直!!」


ケイタ「・・・・そうなんだよぉ~♪・・・何か・・・カズヤ君の場合、芸術性も、感じる・・・・」


サヤカ「確かに!!カズヤさんの場合!脚本から深い!!」


ケイタ「でしょ!!?」


サヤカ「はい!!」


 この後、ケイタは、無邪気な笑みを、見せる・・・・。


ケイタ「芸術ほど!斬新な映画は!無いのに!『マンゾクproject』は!飽きさせないで!!見せることに!拘り過ぎ!」


サヤカ「なるほどぉ~!!♪」


 ケイタは、やはり、無邪気な笑みを見せる・・・・。


ケイタ「カズヤ君は、映画の申し子だよ♪」


サヤカ「それは♪分かります♪♪」


ケイタ「カズヤ君は、娯楽と芸術の、融合のような、カズヤワールドを、感じる♪」


サヤカ「独特ですよねぇ~♪?」


ケイタ「ホントだよぉ~♪♪」


 この後、少しして、ケイタとサヤカは、互いに、無邪気に、笑い合った・・・・。


【シーン14】~過去のシーン~

 ここは、とある大学内の、とある自販機の前。ここに、トモ、コウイチロウ、ハルキ、ショウ、タカシの5人は、屯っていた・・・・。


トモ「・・・・あいつは、ダメ・・・映画オタク過ぎる。ケイタとサヤカって後輩と、一緒・・・・」


ショウ「?オタク過ぎると、ダメなんですか??」


トモ「ダメ!!芸能界じゃあ、煙たがられる。やけん、連れて行けん」


 これを聞いて、コウイチロウ、ハルキ、ショウ、タカシの4人は、呆然としてしまう・・・・。


ショウ「・・・・はあ~・・・・」


コウイチロウ「・・・・面白いけどね・・・・」


ハルキ「・・・・いやっ・・・ダメ・・・・」


コウイチロウ「!マジで!?」


ハルキ「・・・・いやっ・・・俺の目から見ても・・・・」


タカシ「・・・・まあ・・・V系への、拘りは、どうかと思うけど・・・・」


ハルキ「・・・・いやっ・・・それも、デカい・・・・」


タカシ「!?ええ~っ!!?」


トモ「・・・・いやっ・・・デカいね・・・・」


タカシ「!!マジっスか!!?」


トモ「・・・・マジ・・・・」


タカシ「!?ええ~っ!!?」


ショウ「・・・・まあ・・・トモ先輩が、そう言うなら・・・・」


タカシ「・・・・確かに・・・・」


コウイチロウ「・・・・面白いけどね・・・・」


ショウ「・・・・うん・・・まあ・・・・」


タカシ「・・・・それなんだけどなぁ~・・・・」


ハルキ「・・・・いやっ・・・ダサい・・・・」


トモ「・・・・ダサいね・・・・」


コウイチロウ「・・・・まあ・・・V系は、ダサいね・・・・」


トモ「・・・・ダサいダサい・・・・」


タカシ「・・・・確かに・・・・」


ショウ「・・・・うん・・・・」


 この後、トモは、深く、ため息をついた・・・・。


【シーン15】~過去のシーン~

 ここは、タカシの自宅。ここの、寝室の、布団の上で、タカシとフタバは、互いに、一矢纏わぬ姿で、並んで横になっていた・・・・。


タカシ「・・・・どう思う?・・・・」


フタバ「・・・・まあ・・・仕方ないんじゃない?・・・・」


タカシ「・・・・まあ・・・・」


 この後、タカシとフタバは、しばらく、呆然と、天井を眺める・・・・。


フタバ「・・・・でも、カズヤさんは、カズヤさんだし、トモさんは、トモさんだと思う・・・・」


 これを聞いて、タカシは、怪訝な顔をする・・・・。


タカシ「?・・・・えっ!?どういうこと??・・・・」


フタバ「・・・・そのままだよ♪・・・・」


 これを聞いて、タカシは、更に、怪訝な顔をする・・・・。


タカシ「??・・・・えっ!?・・・・」


 この後、フタバは、無邪気に、微笑んでいた・・・・。


【シーン16】~過去のシーン~

 ここは、サナエの自宅。ここの、寝室の、布団の上で、カズヤとサナエは、互いに、一矢纏わぬ姿で、並んで横になっていた・・・・。


サナエ「・・・・ねえ♪?・・・・」


カズヤ「・・・・はい、何ですか・・・・?」


サナエ「・・・・このまま、映研生活が、永遠に、続いたら、いいと思わない♪?・・・・」


カズヤ「!えっ!?・・・・そりゃあ、まあ・・・・」


サナエ「・・・・だよね♪?・・・・」


カズヤ「・・・・はあ・・・・」


 この後、サナエは、無邪気に、微笑んでいた・・・・。


【シーン17】~現在のシーン~

 ここは、とある大学の、『映画研究部』の部室。もう、大学4年生となった、カズヤは、ここの、編集室で、編集で、使用していた、『Windows XP』を、愛おしそうに、眺めていた。カズヤは、スーツ姿である・・・・。


カズヤ「・・・・こいつとも、おさらばか・・・・」


 こう言っているカズヤは、やはり、名残惜しそうであった・・・・。このまま、しばらく、カズヤは、この『Windows XP』を、眺めていた・・・・。この後、カズヤは、一息つく・・・・。


カズヤ「・・・・さてっ!♪・・・面接だな♪・・・・」


 この後も、カズヤは、この『Windows XP』を、眺めた後、この編集室を、跡にした・・・・。


【シーン18】

 ここは、とある大学内の、とあるベンチ。ここで、カズヤは、スーツ姿で、コーラを、飲んでいた・・・・。


カズヤ「・・・・とりあえず、内定か・・・・」


 この後、カズヤは、空を見上げていた。すると、近くを、ショウ、タカシ、フタバが、通りかかる・・・・。


ショウ「!おうっ♪カズヤ♪」


カズヤ「・・・・おうっ・・・・」


 この後、ショウ、タカシ、フタバの3人は、カズヤの近くまで来る。3人共、就活しておらず、私服である・・・・。


ショウ「・・・・何か・・・真面目に、就活しよるね・・・・♪」


カズヤ「・・・・そりゃね・・・そっちと違って、『マンゾク』じゃないから・・・・」


ショウ「まあね♪」


 この後、カズヤは、深く、ため息をつく・・・・。


カズヤ「・・・・いいよなぁ~、お前ら・・・映画、続けれて・・・・」


ショウ「まあね♪♪」


タカシ「・・・・そういえば、サナエ先輩は、どうしてんだろ・・・・?」


カズヤ「・・・・やっぱ、トモ先輩が、忘れられないんだってさ・・・・」


 これを聞いて、ショウとタカシは、ゾッ!としてしまう・・・・。


タカシ「・・・・マジ!!?・・・・」


カズヤ「・・・・マジ・・・それで、『お前は、もういい、別れよう』って・・・・」


 これを聞いて、ショウとタカシは、怪訝な顔をする・・・・。


タカシ「・・・・『もういい』??・・・・」


ショウ「?・・・・どういうこと・・・・??」


カズヤ「・・・・さあ?やっぱ、遊びだったんじゃない?俺とは・・・・」


タカシ「・・・・ああね・・・・」


ショウ「・・・・所詮、ヤリマンやね・・・・」


 この後、カズヤは、ため息をつく・・・・。


カズヤ「・・・・かもね・・・・」


ショウ「・・・・うん・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


ショウ「・・・・っで、・・・内定取れたと・・・・?」


カズヤ「・・・・とりあえずね・・・・」


 これを聞いて、ショウは、一息つく・・・・。


ショウ「・・・・そっか♪・・・・」


カズヤ「・・・・うん・・・・」


 この後、ショウは、微笑む・・・・。


ショウ「・・・・いよいよ、カズヤも、社会人か♪・・・・」


カズヤ「・・・・なりたく無かったけどね♪・・・・」


ショウ「そんなん!みんなそうよ!♪」


タカシ「俺も!ライブばっか!してたいよ!♪」


 この後、カズヤは、深く、ため息をつく・・・・。


カズヤ「・・・・それでも、お前達は、映画、続けられるやん♪・・・・」


ショウ「まあね♪♪」


タカシ「そうやけどさぁ~♪社会に出るから♪やっぱ♪違うんじゃね♪?」


カズヤ「・・・・多少やろ♪?・・・・」


ショウ「まあね♪♪」


タカシ「多少ね♪♪」


 こうして、カズヤ、ショウ、タカシは、無邪気に、笑い合っていた。それを、フタバは、無表情で、見つめていた・・・・。


【シーン19】

 ここは、とある小さな映像制作会社。ここの、とある部屋で、トモ、コウイチロウ、ハルキの3人は、上司に、怒られていた・・・・。


上司「・・・・お前達・・・舐めてるだろ?・・・・」


トモ「・・・・いえっ・・・舐めて無いです・・・・」


 この後、この上司は、深く、ため息をつく・・・・。


上司「・・・・あのな・・・世の中には、流行って物が、あるんだ・・・分かるか?・・・・」


トモ「・・・・はい・・・・」


 この後も、この上司は、深く、ため息をつく・・・・。


上司「・・・・今はな・・・オタク文化が、流行ってるんだ・・・オタクは、何を求めてるか、知ってるか?・・・・」


トモ「・・・・いえっ・・・・」


 この後、この上司は、呆れたように、深く、ため息をついた・・・・。


上司「萌えだよ!!萌え!」


トモ「・・・・はい・・・・」


 この後、この上司は、深く、ため息をつく・・・・・


上司「・・・・お前達のネタは、オタクを、バカにした物ばかり・・・ウケるわけ!無いだろう!!」


トモ「・・・・はい・・・・」


 この後、この上司は、頭に手を当て、深く、ため息をつく・・・・。


上司「・・・・とにかく!・・・萌えだ!女の子だ!メイド服だ!!・・・それを取り入れて、映像制作に望め・・・いいな?・・・・」


トモ「・・・・はい・・・・」


上司「・・・・よし・・・では、行っていい・・・・」


トモ「・・・・はい・・・・」


 この後、トモ、コウイチロウ、ハルキは、この部屋を、跡にした・・・・。


【シーン20】

 ここは、とあるファミレス。ここで、トモ、コウイチロウ、ハルキ、ショウ、タカシの5人は、目の前の料理を、食べながら、会話していた・・・・。


トモ「・・・・商業企業って、思ったより、ダサいよ・・・・」


ショウ「そうなんですか!!?」


トモ「・・・・うん・・・・」


 この後、ショウとタカシは、キョトンッ!とする・・・・。


ショウ「・・・・えっ!?何が、ダメなんですか??・・・・」


タカシ「そうですよぉ~!!」


ハルキ「・・・・いやっ・・・ダサいよ・・・実際・・・・」


コウイチロウ「ダサい!!」


 これを聞いて、ショウとタカシは、顔を見合わせる・・・・。


ショウ「?・・・・何か・・・あったんですか・・・・??」


トモ「・・・・いやっ・・・俺・・・商業企業に、ガッカリやわ・・・・」


 この後も、ショウとタカシは、キョトンッ!としている・・・・。


コウイチロウ「・・・・いやさ・・・俺らが、俺らのスタイルで、面白い物を、提供しようとしたら、『オタクに、媚び売れ』げな・・・・」


 これを聞いて、ショウとタカシは、怪訝な顔をする・・・・。


ショウとタカシ「はあぁ~!!!??」


コウイチロウ「分かるやろ!!?」


ハルキ「・・・・萌え文化とか・・・・」


トモ「・・・・面白くねえと!!・・・・」


ショウ「マジで!!ダサいじゃ無いですかぁ~!」


タカシ「ダサいダサい!!」


トモ「やろう!!?」


ハルキ「萌えよ!!萌え!」


タカシ「・・・・ヤバイっスね!?・・・・」


コウイチロウ「・・・・AVの方が、マシ・・・・」


トモ「マジ!!やめてぇ~し!」


ハルキ「・・・・俺も、それ・・・・」


 これを聞いて、ショウとタカシは、呆然としている・・・・。


ショウ「・・・・何だよぉ~・・・期待外れだなぁ~・・・・」


トモ「やろ!!?」


ショウ「・・・・はい・・・・」


タカシ「・・・・うわぁ~・・・・」


 この後、トモは、深く、ため息をつく・・・・。


トモ「?・・・・何で、オタク文化が、こう流行っとうとかいな・・・・??」


コウイチロウ「・・・・ダサいよね?・・・・」


ハルキ「・・・・マジ、どうなっとうとや!?この国!・・・・」


 この後、ショウとタカシは、ほぼ同時に、深く、ため息をつく・・・・。


ショウ「・・・・この国、そんなに、オタクばっかとかいな?・・・・」


タカシ「・・・・俺も思った・・・・」


コウイチロウ「・・・・ヤバいよね?・・・・」


タカシ「・・・・ヤバいヤバい・・・・」


 この後、トモは、深く、ため息をついた・・・・。


トモ「・・・・何か・・・映研の頃が、懐かしい・・・・」


コウイチロウ「・・・・俺も・・・・♪」


ハルキ「・・・・俺も・・・・」


 これを聞いて、ショウとタカシは、失望を、隠しきれない・・・・。


ショウ「・・・・結局・・・商業なんて、商売に、過ぎんってことか・・・・」


タカシ「マジ!!ガッカリ!」


ハルキ「・・・・ダセえ・・・・」


トモ「・・・・ダサい・・・・」


コウイチロウ「・・・・ダサい・・・・」


 この後、トモ、コウイチロウ、ハルキは、ほぼ同時に、深く、ため息をついた・・・・。この様子を、遠くの席から、サナエが、見ている・・・・。


サナエ「やっぱ!♪『マンゾク』やん♪」


 この後、サナエも、目の前の料理を、食べ進めていた・・・・。


【シーン21】

 ここは、とある大学の、多くのサークルの、部室がある、建物の中。ここの廊下を、もう既に、OBのサナエは、歩いていて、『映画研究部』の、部室に、向かっていた・・・・。やがて、サナエは、部室前に、辿り着き、ノックをする・・・・。


フタバ「!はい!?」


 ドアの向こうから、フタバの声が、聞こえて来る・・・・。


サナエ「!あれ!?フタバちゃん??」


フタバ「!あっ♪サナエさん!♪」


 この後、部室のドアが開く・・・・。


フタバ「お久しぶりです♪」


サナエ「久しぶりやね♪就活せんの?」


フタバ「はい、タカシの、専業主婦をしながら、舞台をするので・・・・」


サナエ「あっ!そういえば、フタバちゃん、演劇の人やったね♪」


フタバ「はい、まあ♪」


サナエ「・・・・入っていい・・・・?」


フタバ「はい!♪どうぞ♪」


サナエ「・・・・じゃあ・・・・」


 この後、サナエは、部室の中に入った・・・・。


サナエ「・・・・相変わらずやね♪?・・・・」


フタバ「・・・・まあ・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


サナエ「・・・・パソコン・・・捨てるんだって・・・・?」


フタバ「はい、そう聞いてます♪」


サナエ「・・・・そっか・・・・」


 この後も、しばらく、間があく・・・・。


サナエ「・・・・パソコン・・・貰えんかいな・・・・?」


フタバ「!あっ!良いんじゃないですか!?・・・・ってか、私も、貰いに来たんですよ♪・・・・」


サナエ「!マジでぇ~!?」


フタバ「はい、処分代浮くから、貰えるなら、貰って下さいとのことです♪」


サナエ「ああね♪」


フタバ「・・・・まあ、一台じゃありませんし、良いんじゃないんですか・・・・?」


サナエ「そやね♪」


フタバ「新しいパソコンは、今日、届くらしいので、古いの貰うのなら、今日ですよ♪」


サナエ「うん♪今日、代えるって、聞いたけん♪」


フタバ「やっぱり♪」


サナエ「まあね♪」


 この後、少し間があく・・・・。


サナエ「・・・・じゃっ♪・・・取りに行くか♪・・・・」


フタバ「・・・・はい♪・・・・」


 この後、サナエとフタバは、編集室に、向かって行った・・・・。そして、編集室に入る・・・・。


サナエ「・・・・うわぁ~・・・やっぱ、懐かしいわ・・・・」


フタバ「・・・・サナエさんは、一年ぶりですもんね♪・・・・」


サナエ「・・・・就活しよったけんね・・・・」


フタバ「・・・・社会人になって、どうですか・・・・?」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


サナエ「・・・・辞めた・・・・」


 これを聞いて、フタバは、怪訝な顔をする・・・・。


フタバ「?・・・・えっ・・・・??」


サナエ「・・・・実は、会社、辞めたんよ・・・・」


フタバ「?・・・・それまた、どうして・・・・??」


サナエ「・・・・うん・・・映研が、懐かしくてね・・・・」


 これを聞いて、フタバは、妙に、納得する・・・・。


フタバ「・・・・やっぱ、ここは、自由でしたよね・・・・♪?」


サナエ「・・・・うん・・・社会人と違う・・・・」


フタバ「・・・・分かります・・・・♪」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


サナエ「・・・・さっ♪・・・持って帰るか!♪・・・・」


フタバ「はい♪」


 この後、サナエとフタバは、それぞれが、それぞれの、『Windows XP』を持って帰る準備を、していた・・・・。


サナエ「・・・・やっぱ、このパソコンじゃないと♪・・・・」


フタバ「・・・・ですね・・・・♪」


 こうして、サナエとフタバは、それぞれ、『Windows XP』を、鞄に入れると、そのまま、それぞれの、鞄を持って、この編集室を出た・・・・。


【シーン22】

 ここは、サナエの自宅。ここで、サナエは、自分の部屋の、真ん中に、ある魔法陣を描いた、紙を置き、その上に、『Windows XP』を乗せ、その『Windows XP』に向かって、手を合わせていた・・・・。


サナエ「・・・・トモ先輩も、『マンゾク』のメンバーも、カズヤも、一緒・・・一緒だよ・・・・」


 この後も、サナエは、この『Windows XP』に向かって、手を合わせて、拝み続けた・・・・。


【シーン23】

 ここは、トモの自宅。ここの寝室で、トモは、悔しそうに、お酒を、飲んでいた・・・・。


トモ「・・・・ちくしょう!何が!!萌えや!・・・・」


 この後も、トモは、お酒を、飲んでいる・・・・。


トモ「・・・・萌えより、俺の方が、面白いったい!・・・・」


 こう言いながら、トモは、ベッドの上に座った・・・・。


トモ「・・・・ぜってぇ~、『マンゾクproject』のがいい・・・・」


 こう言いながら、トモは、意気消沈していた・・・・。しばらくして、トモは、ベッドの上に、横になる・・・・。


トモ「・・・・マジ、映研の頃が、懐かしい・・・・」


サナエ「・・・・戻れるよ・・・・」


 トモは、誰も居ない所から、サナエの声が、聞こえ、ガバッ!と、起き上がる・・・・。


トモ「・・・・サナエ?・・・・」


サナエ「・・・・うん、ウチ・・・・」


トモ「!えっ!?」


 その方向に、振り向くが、やはり、そこには、サナエどころか、誰も居ない・・・・。


トモ「・・・・えっ・・・・!?」


サナエ「・・・・ウチは、おらんよ・・・霊能力で、話しかけとうけん・・・・」


 これを聞いて、トモは、怪訝な顔をする・・・・。


トモ「・・・・はっ!!?・・・・」


サナエ「・・・・だから、これは、霊能力なんよ・・・やけん、声だけ・・・・」


 これを聞いて、トモは、しばらく、呆然としている・・・・。


トモ「・・・・えっ!?・・・サナエって・・・霊能力者やったと??・・・・」


サナエ「・・・・まあね・・・・」


 この後も、トモは、しばらく、呆然としていた・・・・。


トモ「・・・・えっ!?戻れるって、どういうこと??・・・・」


サナエ「・・・・信じて欲しい・・・そのために、霊能力使ったけん・・・・」


トモ「!えっ!?・・・・あっ・・・ああっ・・・・」


サナエ「・・・・信じる?・・・・」


トモ「!えっ!?・・・・ああっ、信じるよ・・・・」


サナエ「・・・・よしっ♪・・・・」


トモ「・・・・うん・・・っで、どうすればいいと?・・・・」


サナエ「・・・・うん・・・とりあえず・・・・」


トモ「・・・・うん・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


サナエ「・・・・映画撮って欲しい♪・・・・」


 これを聞いて、トモは、怪訝な顔をする・・・・。


トモ「・・・・はっ!!?・・・・」


 この後、サナエは、一息つく・・・・。


サナエ「映画撮って欲しいんよ♪それも、『映研』を、舞台にして、理想の『映研』を、描いた作品を・・・・」


 これを聞いて、トモは、更に、怪訝な顔をする・・・・。


トモ「・・・・?いいけど、それが、何になると??・・・・」


サナエ「信じて♪」


 この後、少し、間があく・・・・。


トモ「・・・・あっ・・・ああっ・・・・」


サナエ「・・・・あと、・・・・」


トモ「?他にもあると??」


サナエ「・・・・うん・・・・」


トモ「?・・・・なん・・・・??」


サナエ「・・・・『マンゾク』のメンバーを、集めて、『マンゾク』のメンバー、一人一人にも、同じ条件で、映画撮らせて欲しい・・・・」


 これを聞いて、トモは、やはり、怪訝な顔をする・・・・。


トモ「・・・・はっ!!?・・・まあ、いいけど・・・・」


サナエ「・・・・うん・・・あとさ♪・・・・」


トモ「!?まだ、あると!!?」


サナエ「・・・・うん・・・理想の映研、教えて・・・遠慮せずに・・・・」


 これを聞いて、トモは、キョトンッ!とする・・・・。


トモ「・・・・いいけど・・・・」


サナエ「よしっ♪じゃあ♪♪早速♪」


トモ「・・・・ええっ!?・・・そうやねぇ~・・・やっぱ、かわいい女の子が、部員になって欲しいし、エロいシーンとかも、撮りたいし、俺を、崇めて欲しいし、・・・ああっ、やっぱ、ライブしたいね。ロックの・・・それに、商業企業並みの規模で、映画撮りたいし、セックスしたい。かわいい子と・・・そんなもんかな?・・・・」


 この後、サナエは、苦笑する・・・・。


サナエ「・・・・分かった・・・・♪」


 これを聞いて、トモは、怪訝な顔をする・・・・。


トモ「・・・・それ知って!どうなると!?・・・・」


サナエ「・・・・信じて♪・・・・」


 この後、トモは、腑に落ちない表情になる・・・・。


トモ「・・・・あっ・・・ああっ・・・・」


サナエ「・・・・じゃあ・・・頼むね・・・・♪」


トモ「・・・・ああっ・・・・」


 この後、サナエとの、霊能力の、通信が切れる・・・・。


トモ「・・・・まあ、・・・映画が撮れるのは、いいっちゃけどね・・・・」


 この後、トモは、頭を、ポリポリとかいた・・・・。


【シーン24】~同じ日、・・・・~

 ここは、カズヤの自宅。ここで、カズヤは、DVDで、自分の、自主制作映画を、見ていた・・・・。


カズヤ「・・・・やっぱ、こうして、映画撮ってたかったな・・・・」


 この後、しばらく、自分の映画を、見ることに、集中する・・・・。


カズヤ「・・・・俺と、『マンゾク』・・・何が、違ったっちゃろ・・・・??」


 この後、カズヤは、深く、ため息をつく・・・・。


サナエ「・・・・もっ回、映研、戻りたかろ・・・・?」


カズヤ「!えっ!?・・・・」


 こう言いながら、カズヤは、映画の再生を、止める・・・・。そのまま、しばらく、間があく・・・・。


カズヤ「・・・・サナエ・・・さん・・・・??」


サナエ「・・・・うん、ウチ・・・・」


カズヤ「!えっ!?」


 こう言いながら、カズヤは、声のした方向に、振り向くが、そこには、サナエは、おろか、誰も居なかった・・・・。


カズヤ「・・・・気のせい・・・かな・・・・?」


サナエ「・・・・違うよ♪・・・・」


 正面から、この声が、聞こえて、カズヤは、呆然とする・・・・。


カズヤ「?・・・・えっ・・・・??」


 この後、しばらく、静寂な時が、流れていく・・・・。


サナエ「・・・・困惑しとるよね・・・・?」


カズヤ「・・・・サナエさん・・・もしかして・・・幽霊??・・・・」


サナエ「・・・・違うけど、近い♪・・・・」


 これを聞いて、カズヤは、本当に、困惑する・・・・。


カズヤ「・・・・違うけど・・・近い・・・・」


サナエ「・・・・うん・・・ってか、勝手に殺すな♪・・・・」


カズヤ「!あっ!死んでないんだ♪良かった♪・・・・でも・・・じゃあ・・・これは??・・・・」


サナエ「・・・・霊能力だよ・・・幽霊じゃなくて・・・・」


 これを聞いて、カズヤは、驚きを隠せない・・・・。


カズヤ「・・・・えっ・・・・!?」


 この後、しばらく、静寂な時が、流れていく・・・・。


カズヤ「・・・・そっか・・・サナエさん・・・霊能力者なんだ・・・それでも、驚くけど・・・うん・・・・」


サナエ「・・・・まあ・・・そうよね?・・・うん・・・・」


カズヤ「・・・・うん・・・こうやって、目の前で、聞こえてなきゃ、信じられないよ・・・うん・・・・」


サナエ「・・・・うん・・・信じてもらうため、こうしてる・・・・」


カズヤ「・・・・こうされりゃ、信じるね・・・うん・・・・」


サナエ「・・・・うん・・・そりゃ、良かった・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


カズヤ「・・・・それで・・・一体・・・何なの・・・・??」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


サナエ「・・・・映研・・・戻りたくない・・・・?」


 これを聞いて、カズヤは、戸惑う・・・・。


カズヤ「・・・・えっ!?・・・そりゃあ・・・戻りたいけど・・・・」


サナエ「そよね♪?戻りたいよね♪♪?」


カズヤ「・・・・うん・・・まあ・・・・」


 この後、サナエは、クスクスと、笑っている・・・・。


サナエ「・・・・戻れるよ♪・・・映研に♪・・・・」


 これを聞いて、カズヤは、驚きを、隠せない・・・・。


カズヤ「・・・・えっ!?・・・どうやって??・・・・」


サナエ「・・・・信じて♪・・・・」


 これを聞いて、カズヤは、戸惑う・・・・。


カズヤ「・・・・えっ!?・・・うっ・・・うん・・・・」


 このカズヤの反応に、サナエは、再び、クスクスと笑う・・・・。


サナエ「かわいい♪」


カズヤ「・・・・えっ!?・・・あっ・・・うん・・・・」


 この後、サナエは、一息つく・・・・。


サナエ「・・・・まずは、ウチの言う通りにして♪・・・・」


カズヤ「!えっ!?・・・うっうん・・・・」


 この後も、サナエは、クスクスと、笑っている・・・・。


カズヤ「・・・・あっあの・・・・」


サナエ「!んっ!?」


カズヤ「・・・・あっ・・・いやっ・・・どうすれば・・・・」


サナエ「・・・・んっ?・・・ああっ♪・・・とりあえず、映画撮って♪・・・・」


 これを聞いて、カズヤは、怪訝な顔をする・・・・。


カズヤ「・・・・えっ!?・・・・」


サナエ「・・・・うん、映画・・・それも、『映研』を、舞台にして、理想の『映研』を、描いた作品を・・・・」


 これを聞いて、カズヤは、呆然とする・・・・。


カズヤ「・・・・そんなことで、映研に、戻れるの・・・・?」


サナエ「うん♪信じて♪♪」


 これを聞いて、カズヤは、惚ける・・・・。


カズヤ「・・・・まあ・・・信じてみます・・・・」


サナエ「よしっ♪」


 この後、サナエは、ケラケラと笑う・・・・。


サナエ「・・・・因みに、君の理想の、映研像は何・・・・?」


カズヤ「・・・・えっ!?・・・いやっ・・・自由に、映画さえ撮れれば、それで・・・・」


 これを聞いて、サナエは、クスクスと笑う・・・・。


サナエ「やっぱ♪かわいい♪♪」


 これを聞いて、カズヤは、何だか、照れてしまう・・・・。


カズヤ「・・・・はっ・・・はあ・・・・♪」


サナエ「・・・・でもさ♪・・・エッチシーン入れたいとか、思わん♪?・・・・」


カズヤ「!えっ!?・・・・そりゃあ・・・サークルで、そんなことできるなら・・・・」


サナエ「やろ♪?」


カズヤ「・・・・まあ・・・・」


サナエ「・・・・やっぱ、商業映画並みの規模で、映画、撮りたかろ♪?・・・・」


カズヤ「!えっ!?・・・・そんなことできるなら・・・そんな願い、叶うんですか??・・・・」


サナエ「叶うよ♪?信じて♪♪」


カズヤ「・・・・はっ・・・はあ・・・・」


 この後、サナエは、クスクスと笑う・・・・。


サナエ「とにかく♪映画、撮ってね♪」


 これを聞いて、カズヤは、釈然としない感じになる・・・・。


カズヤ「・・・・はっ・・・はあ・・・まあ・・・・」


 こうして、サナエの声が、消えた・・・・。カズヤは、しばらく、呆然とする・・・・。


カズヤ「・・・・とりあえず、出演は、元映研部員に、頼むとして・・・とりあえず、脚本やね・・・・」


 この後、カズヤは、一息つく・・・・。


カズヤ「・・・・とりあえず、続きを見るか・・・・」


 この後、カズヤは、自分の、自主制作映画の、DVDの続きを、見始めた・・・・。


【シーン25】~同じ日、・・・・~

 ここは、サナエの自宅。ここで、サナエは、『Windows XP』に、手を合わせるのをやめ、霊能力の、使用を解き、大きく一息ついた・・・・。


サナエ「・・・・トモ先輩・・・カズヤ・・・行こ・・・映画研究部に・・・・」


 この後、サナエは、この『Windows XP』の、コンセントを繋いだ後、起動し、立ち上げる。その後、この『Windows XP』の、『ワードパッド』で、『映画研究部』を、舞台にした、トモとカズヤの、理想と、自分の理想を、合わせた『映画研究部』の物語の、小説を、執筆し始める。その物語は、かなり長い小説で、書き上げるのに、何日もかかった・・・・。


【シーン26】~数日後、・・・・~

 ここは、とあるファミレス。ここで、トモ、コウイチロウ、ハルキ、ショウ、タカシの5人は、目の前の料理を、食べながら、会話していた・・・・。


ショウ「?『映研』を、舞台にして、理想の『映研』を、描いた作品・・・ですか??」


トモ「・・・・うん・・・・」


 この後、トモは、目の前の料理を、食べ進める・・・・。


ショウ「・・・・えっ!?どういうことですか??・・・・」


トモ「・・・・いやっ『マンゾクproject』の精神を、忘れさせないための、最後の企画やね・・・・」


 これを聞いて、コウイチロウ、ハルキ、ショウ、タカシの4人は、呆然としている・・・・。トモは、相変わらず、料理を、食べ進める・・・・。


ハルキ「・・・・いいんじゃない・・・・?」


コウイチロウ「・・・・うん・・・・」


ショウ「!えっ!?そうなんスか!??」


タカシ「・・・・ってか・・・俺も!?・・・・」


コウイチロウ「・・・・会社の言う通りの日々とか、ファックやけんね・・・・」


ハルキ「それ!!」


トモ「やろ!?」


コウイチロウ「・・・・うん・・・・」


ハルキ「・・・・その方が、よっぽど面白いよ・・・・」


 この会話を聞いて、ショウとタカシは、惚ける・・・・。


ショウとタカシ「・・・・マジ!!?・・・・」


【シーン27】

 このシーンでは、トモ、コウイチロウ、ハルキ、ショウ、タカシ、カズヤが、元映研部員達などを使って、何日もの時間をかけて、脚本、監督、編集、DVD-Rへの記録まで含めて、『『映研』を、舞台にして、理想の『映研』を、描いた作品』の自主制作映画を、作ったシーンが、次々に、流れていく・・・・。


ナレーション(カズヤの声で)「こうして、僕らの、『『映研』を、舞台にして、理想の『映研』を、描いた作品』の、自主制作映画作りが、始まった。それぞれが、それぞれの、特色のある、様々な、映画が、できていく。みんな、社会には、馴染めなかっただけに、今回の作品に、かける情熱は、半端なかった。トモ先輩と、俺は、どうなるか、分からないながらも、サナエさんの、言葉を信じた。そうして、みんな、それぞれ、作品を、作り上げた・・・・」


【シーン28】~作品達が、出来上がった後、・・・・~

 ここは、サナエの自宅。ここで、サナエは、自分の部屋の、真ん中に、ある魔法陣を描いた、紙を置き、その上に、『Windows XP』を乗せ、その『Windows XP』に向かって、手を合わせていた・・・・。


サナエ「・・・・ありがとう・・・みんな・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


サナエ「・・・・帰ろ・・・映研に・・・・」


 この後、この『Windows XP』は、光り出し、その光が、この部屋中を、包み込み、サナエは、この世から、消える・・・・。同じように、他の場所の、トモ、コウイチロウ、ハルキ、ショウ、タカシ、カズヤの6人も、それぞれの部屋が、光り出し、この世から、消えてしまった・・・・。


【シーン29】

 ここは、トモ、コウイチロウ、ハルキ、ショウ、タカシ、カズヤ、サナエ達の、理想の『映画研究部』の世界。ここには、自分達の、今回の作品の、登場人物達、登場する映画研究部員達が居て、映研生活を、楽しんでいた・・・・。


カズヤ「・・・・ここは・・・・?」


サナエ「・・・・映研よ・・・・」


カズヤ「!サナエさん!!」


トモ「サナエ!!・・・・えっ!?・・・これどうなっとうと!!?」


 この後、サナエは、無邪気に笑う・・・・。


サナエ「言ったやん!!♪帰れるって!♪」


 これを聞いて、トモとカズヤは、落ち着くが、コウイチロウ、ハルキ、ショウ、タカシは、まだ、混乱し、狼狽えている・・・・。


コウイチロウ「!えっ!?何の話!!?」


ハルキ「俺も!!知りたい!」


ショウ「ってか!映研やねぇ~!!♪」


タカシ「ヤバいよ!!ショウ君!」


ショウ「ヤバいね!タカシ君!」


 この様子を見て、サナエは、ケラケラ、笑っている・・・・。


サナエ「・・・・帰ろ♪・・・ウチらの映研に♪・・・・」


 この後、トモもカズヤも、呆然としていて、コウイチロウ、ハルキ、ショウ、タカシの4人も、落ち着く・・・・。


トモ「・・・・帰ろ・・・・」


カズヤ「・・・・うん・・・・」


コウイチロウ「何か知らんけど!映研やぁ~ん!♪」


ハルキ「映研♪」


ショウ「映研ですね!!♪」


タカシ「何か知らんけど!♪凄え!!♪」


 この様子に、サナエは、無邪気に、ケラケラ笑う・・・・。


サナエ「やっぱ♪ここが♪一番♪♪」


 こうして、トモ、コウイチロウ、ハルキ、ショウ、タカシ、カズヤ、サナエは、並んで、この世界の、映画研究部の、部室の方に、向かって行った・・・・。


【シーン30】~現実世界~

 ここは、フタバの自宅。ここで、フタバは、自分が、貰った『Windows XP』の、『ワードパッド』で、『映研』を、舞台にして、理想の『映研』を、描いた小説を、執筆していた・・・・。


フタバ「・・・・私も、行くよ♪・・・みんな♪・・・・」


 こうして、フタバは、この小説の、執筆を、続けていた・・・・。

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