新勇者カズヤ

                 『新勇者カズヤ』


カズヤ:聖剣『エクスカリバー』に、選ばれた勇者。剣術、気功術、魔法、パワーの能力の、バランスがいい。


ゴウリキ:パワーが、物凄く強い、筋肉質な大男。パワー以外に、自慢がない。ポッチャリ好きで、恋愛対象は、太った女の子。武器は、棍棒。


ユカリ:パワー自慢の、太った女の子。ゴウリキのような、筋肉質な大男が、好み。それだけに、戦闘スタイルは、ゴウリキと同じ。武器は、同じく、棍棒。


レイン:剣術に長けた剣士。剣が命で、他に取り柄がない。使用する剣は、西洋刀で、滑らかな剣捌きである。


ランス:レインと同じく、剣士だが、剣は、豪剣で、パワフルな剣。使用する剣は、西洋刀だが、よく、パワフルに、体当たりもする。


ゴエモン:日本刀を持つ侍。文武両道で、生真面目な性格。無欲であることを、美徳としている。だが、女に、興味がないわけではない。


セイカ:攻撃魔法、回復魔法、補助魔法に、長けた賢者の少女。その魔力は、計り知れない。冷静な性格を、している。


マナミ:攻撃魔法に、長けている、魔法使い。同じく、膨大な魔力を、誇っている。かなり、攻撃的な、性格をしている。


ミナミ:回復魔法、補助魔法に、長けている、僧侶。こちらも、同じく、膨大な魔力を、誇っている。優しさと、冷静さを、併せ持っている。


メル:剣と気功術が、ちょっと使える、女剣士。並の剣士より、剣には、長けている。魔法は、てんでダメである。


シュウ:先代勇者。能力は、カズヤと、ほぼ同じ。


ダークサイ:この作品内の、ボス。


ナイトメア:大魔王


【シーン1】~過去のシーン~

 ここは、大魔王ナイトメアのいる、暗黒城の、最上階。ここでは、大魔王ナイトメアと、先代勇者のシュウが、互いに、ゼイゼイ、息を切らしながら、対峙していた・・・・。


ナイトメア「・・・・まさか・・・この私が、ここまで、追い詰められるとは・・・・」


シュウ「・・・・当たり前だ・・・俺は、勇者・・・お前を倒すのは、俺の役割・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


ナイトメア「・・・・それは、お前の都合・・・お前の存在は・・・私の世界征服の・・・邪魔だ!!・・・・」


シュウ「・・・・邪魔するために、・・・俺はいる・・・・」


 この後、シュウとナイトメアは、互いに、最後の構えに入る・・・・。


ナイトメア「・・・・これで・・・最後だ!・・・・」


シュウ「・・・・それは、お互い様だ・・・・」


 この後、ナイトメアとシュウは、互いに互いの、出方を伺う。そして、・・・・。


ナイトメア「はああああぁぁぁぁ~っ!!!!」


シュウ「はああああぁぁぁぁ~っ!!!!」


 この後、ナイトメアは、暗黒の力を、フルパワーで、大きなエネルギー砲を、両手から、放出し、シュウの方は、光属性の、気功術の、大きなエネルギー砲を、聖剣『エクスカリバー』を、持ってない、左の掌から、放出した。その二つが、正面から、ぶつかる・・・・。


ナイトメア「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


シュウ「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


 こうして、ナイトメアとシュウの、互いの、大きなエネルギー砲の、一進一退の、押し合いが、続く・・・・。


ナイトメア「・・・・グッ!・・・グッ!・・・グッ!・・・・」


シュウ「・・・・クッ!・・・クッ!・・・クッ!・・・・」


 この押し合いは、続く・・・・。


ナイトメア「はああぁぁ~っ!!!!」


 この叫び声と共に、ナイトメアの、暗黒の力による、大きなエネルギー砲が、シュウの方に、押して行く・・・・。


シュウ「・・・・グッ!!・・・グウウゥゥ~ッ!!!・・・・」


 このナイトメアの、暗黒の力による、エネルギー砲の、進行を、シュウは、何とか、食い止める・・・・。


シュウ「・・・・グッ!!・・・グウゥ~ッ!・・・はああああぁぁぁぁ~っ!!!!」


 この後、シュウは、相手の、暗黒の力による、大きなエネルギー砲を、何とか、押し返す・・・・。


ナイトメア「!!何っ!!?・・・・グッ!・・・グウッ!!・・・・」


 こう言って、ナイトメアの方も、何とか、持ち堪える・・・・。


シュウ「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


 シュウの、渾身の、フルパワーによる、エネルギー砲も、ナイトメアは、何とか、持ち堪える・・・・。


ナイトメア「・・・・くっ!・・・くそっ!・・・こんな!・・・こんなことが!!・・・・」


シュウ「はああああぁぁぁぁ~っ!!!!」


 この叫び声と共に、ナイトメアの、暗黒の力による、エネルギー砲は、完全に、押し負け、そのエネルギー砲ごと、ナイトメアを、吹っ飛ばし、ナイトメアの、体が、消滅していく・・・・。


ナイトメア「・・・・そんな!!・・・大魔王たる!この俺が!・・・たかが!・・・たかが!!人間如きにぃ~!!!!・・・・」


 こうして、大魔王ナイトメアは、消滅した・・・・。シュウの方は、限界を、超えたパワーだったため、疲労で、両膝が、崩れるように、地面に付き、そのまま、両手も、地面に付き、その状態で、ゼイゼイ、息を切らしていた・・・・。


シュウ「・・・・終わった・・・・」


 この後、シュウは、そのまま、体を、大の字にして、仰向けに、地面に、横たわった・・・・。


シュウ「終わったぞぉ~!!!♪♪」


 こうして、大魔王ナイトメアと、勇者シュウの戦いは、幕を終えた・・・・。


【シーン2】~現在のシーン~

 ここは、とある村の、遊び場。ここでは、カズヤとメルが、互いに、木刀で、剣の試合を、していた・・・・。試合の結果、カズヤが勝つ・・・・。


カズヤ「メルの負け♪」


メル「もう!!何で!?そんなに!強いの!!?」


カズヤ「やっぱ!♪剣は!♪男の武器ってこと♪?」


 これを聞いて、メルは、不機嫌になる・・・・。


メル「男女差別だぁ~!!」


カズヤ「そう言われてもねぇ~♪♪」


メル「・・・・意地悪!!・・・・」


 この後、カズヤは、ケラケラ笑う・・・・。


カズヤ「まあまあ♪そう言うなって♪♪」


メル「・・・・もう!!・・・・」


 この後、倒れてるメルに、カズヤは、手を貸そうとする・・・・。


カズヤ「さっ♪村に戻ろうか♪?」


 そのカズヤの様子に、メルは、イライラし、その手を、払い除ける・・・・。


メル「まだまだぁ~!!もうひと勝負よ!!」


 これを聞いて、カズヤは、ため息をつく・・・・。


カズヤ「・・・・しょうが無いなぁ~・・・・」


 こうして、カズヤとメルは、再び、木刀を、構え合う。そして、しばらくして、再び、木刀による、試合が始まった・・・・。その様子を、ゴウリキ、ユカリ、レイン、ランス、ゴエモン、セイカ、マナミ、ミナミが、眺めていた・・・・。


ゴウリキ「いやぁ~!!メル殿も!女の身で!よう!やりよるのぉ~!!♪」


ユカリ「えらい!!♪」


ランス「・・・・しかし、・・・剣は、男の世界・・・女が、勝ち続けるには、厳しい・・・・」


ゴエモン「・・・・同感・・・・」


マナミ「それでも!♪負けたくないのよ♪女って理由で♪」


セイカ「分からなくは、ないかな♪?」


ミナミ「・・・・でも、危ない真似は、やめて欲しい・・・・」


セイカ「それも、同感♪」


レイン「・・・・だな・・・・」


 この後、この場の空気は、笑いに包まれた・・・・。


【シーン3】

 ここは、大魔王ナイトメアの、滅ぼされた、暗黒城の、最上階。この部屋の、天井を、ぶち抜いて、暗雲から、雷が落ちる。何発も、ここに、雷が落ちる内に、やがて、その電流が、人の形を模る。そして、その人型は、大魔王ナイトメアとなる。大魔王ナイトメアが、復活したのだ・・・・。


ナイトメア「・・・・いやぁ~♪・・・人間とは、面白いものだ♪・・・平和を、望むかと思えば、平和になれば、破滅を、望むものだからなぁ~♪・・・・」


 この後、ナイトメアは、不敵な笑みを、浮かべる・・・・。


ナイトメア「・・・・それにしても、人間を、守る価値など、無いことに、勇者は、いつ気付くんだかな♪・・・なぜなら、人間供の、邪な邪気が、私を、復活させるのだからなぁ~・・・・」


 この後、ナイトメアは、勝ち誇ったように、高笑いを、していた・・・・。


【シーン4】

 ここは、とある村の近くの、丘の上。ここには、先代勇者、シュウの使用してた聖剣、『エクスカリバー』が、地面に、刺さっていた・・・・。ここに、カズヤとメルがいた・・・・。


メル「・・・・『エクスカリバー』・・・か・・・・」


カズヤ「・・・・ああ・・・勇者の剣・・・いつ見ても!♪・・・いいなぁ~♪♪・・・・」


メル「・・・・そうね・・・・」


 この後、カズヤは、一息つく・・・・。


カズヤ「・・・・もし、再び、大魔王が、現れたら、俺が、この聖剣『エクスカリバー』を、引き抜いて、大魔王を、倒すんだ♪・・・・」


メル「あらっ、それ、私の役目よ♪」


カズヤ「お前には♪無理だよ♪女だもん♪♪」


メル「何よ!!男女差別よ!」


カズヤ「何言ってんだよ!♪剣は、俺の方が、強いのにねぇ~♪」


メル「・・・・この野郎ぅ~!!・・・・」


カズヤ「やるかぁ~!!!?」


 この後、カズヤとメルは、殴り合いの、大ゲンカを、始めた・・・・。しばらく、この大ゲンカが、続いた後、カズヤとメルは、草むらの上で、横に、大の字になって、並び、共に、満面の笑みを、浮かべていた・・・・。


カズヤ「・・・・バカだなぁ~♪♪俺達って♪・・・・」


メル「・・・・ねえ~っ♪♪・・・・」


 この後、カズヤは、メルと、ケラケラと、笑い合った・・・・。こうして、楽しい時間を、過ごしていると、空に、暗雲が、立ち込めてしまう・・・・。


カズヤ「・・・・何だぁ~??急に、天気が、悪くなって、きやがった・・・・」


メル「村に、戻りましょう♪」


カズヤ「・・・・そうだな・・・・」


 こうして、カズヤとメルは、村の方に、戻って行った・・・・。


【シーン5】

 ここは、大魔王ナイトメアのいる、暗黒城の、最上階。ここでは、大魔王ナイトメアが、どんどん、力を、取り戻していた・・・・。


ナイトメア「・・・・よぉ~し♪・・・いいぞぉ~♪♪・・・世界を♪再び♪我が手に♪♪・・・・」


 こうして、大魔王ナイトメアの、邪な、暗黒の力によって、暗雲が、世界を覆い、その暗雲から、黒い雷が、世界中の土地に、放たれ、その黒い雷から、モンスターが、次々に、現れた・・・・。大魔王ナイトメアは、高々と、高笑いをしていた・・・・。


【シーン6】

 ここは、とある村。ここには、暗雲の、黒い雷からの、モンスターが、次々に現れ、村人達を、襲っていた。この現場に、カズヤとメルは、ちょうど、帰って来る・・・・。


カズヤ「・・・・そんな・・・・」


メル「・・・・村が・・・・」


 この光景に、カズヤとメルは、しばらく、呆然としていたが、やがて、怒りに、震え上がる・・・・。


カズヤ「・・・・ちきしょう!!!!・・・・」


メル「ここは!私達の村よ!!」


 こうして、カズヤとメルは、腰の剣を、鞘から抜いて、村を襲う、モンスター達を、剣で、攻撃していく・・・・。


カズヤ「おらああぁぁ~!!!!」


メル「はああぁぁ~っ!!!!」


 こうして、カズヤとメルは、モンスターを、撃退していきながら、村の中を、進んで行く。すると、同じように、モンスターを、撃退していっている、ゴウリキ、ユカリ、レイン、ランス、ゴエモン、セイカ、マナミ、ミナミと、合流する・・・・。


カズヤ「!!みんな!!!!」


ゴウリキ「おうっ!!カズヤ!良かった!」


カズヤ「それにしても!!これは一体!」


レイン「・・・・大魔王が、復活したんだ・・・・」


 これを聞いて、カズヤとメルは、怪訝な顔をする・・・・。


カズヤ「・・・・えっ・・・・!?」


メル「・・・・大魔王が・・・・??」


セイカ「・・・・間違いない。言い伝えの通りよ・・・・」


メル「・・・・ホントに・・・大魔王が・・・・??」


 この後、カズヤは、モンスターを、倒しながら、考え込むと、再び、聖剣『エクスカリバー』の刺してある、あの丘に、向かって、走って行った・・・・。


ランス「!どこへ行く!?」


カズヤ「どこって!抜いてやるんだよ!!伝説の聖剣!『エクスカリバー』を!!」


ランス「『エクスカリバー』って!あの勇者の剣の!?」


カズヤ「そうだよ!!大魔王を!倒すには!あれしか無いだろ!!」


ランス「・・・・そうだけど・・・・」


カズヤ「じゃあ!!行くぞ!!!」


ランス「!!おいっ!!!!・・・・聞いたか!?」


レイン「・・・・ああっ・・・・」


ランス「・・・・どうする・・・・?」


ゴウリキ「・・・・どうするって、・・・カズヤの、援護じゃねえの・・・・??」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


セイカ「・・・・援護しましょ・・・・」


ランス「!おいっ!マジかよ!?」


セイカ「・・・・カズヤが、勇者か、分からないけど、可能性には、賭けてみるべきよ・・・・」


 この後も、しばらく、間があく・・・・。


マナミ「・・・・そうね・・・・」


ミナミ「・・・・可能性が、ある限りね・・・・」


メル「・・・・勇者になって、世界を救うって、言ってたもんね♪・・・・」


ゴエモン「・・・・ふむ・・・・」


レイン「・・・・賭けてみよう・・・・」


ゴウリキ「だなっ!!♪」


 この後、ランスは、一息つく・・・・。


ランス「・・・・しゃあねえか!!!!・・・・」


ユカリ「やろう!やろう!」


 こうして、考えが、まとまった後、ゴウリキ、ユカリ、レイン、ランス、ゴエモン、セイカ、マナミ、ミナミ、メル達は、カズヤを、援護するため、モンスターを、倒しながら、カズヤの後を追った・・・・。


【シーン7】

 一方、カズヤ側、カズヤは、モンスターを、倒しながら、丘の方へ、駆けて行っていた・・・・。


カズヤ「・・・・ホントに、こうなると思わなかった・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


カズヤ「・・・・俺・・・ホントに・・・『エクスカリバー』に、選ばれるんだろうか・・・・??」


 こうして、駆けて行くと、カズヤの周囲が、大勢の、モンスター達に、取り囲まれる・・・・。


カズヤ「・・・・ちょっと、多いかな?・・・・」


 こうして、カズヤは、剣を構え、戦う体勢に入る・・・・。


カズヤ「・・・・来るなら、来い・・・・」


 この後、カズヤと、モンスター達は、ジリジリと、互いの出方を伺う・・・・。そして、・・・・。


モンスター達「ぎゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~っ!!!!」


 こう叫びながら、モンスター達は、カズヤに、襲いかかる・・・・。だが!・・・・。


マナミ「炎よ!!」


 この呪文で、カズヤの周囲の、モンスター達は、一気に、炎で、焼き払われた・・・・。


カズヤ「!?えっ!!?」


 ふと、後方を、見ると、そこには、ゴウリキ、ユカリ、レイン、ランス、ゴエモン、セイカ、マナミ、ミナミ、メル達が、いた・・・・。


カズヤ「・・・・お前ら♪・・・・」


 このカズヤのセリフに対し、ゴウリキ、ユカリ、レイン、ランス、ゴエモン、セイカ、マナミ、ミナミ、メル達は、得意気な笑みを、浮かべていた・・・・。


マナミ「みんなで!行こう!♪」


ランス「『エクスカリバー』の所まで!援護する!!」


ゴウリキ「一人で!カッコつけんなよ!♪」


レイン「・・・・お前でなくとも、他の人間が、抜けるかもしれないからな・・・・」


ゴエモン「・・・・ふん・・・・」


セイカ「援護するよぉ~♪♪」


ミナミ「援護します!!」


ユカリ「モンスター共は!!任せな!」


メル「・・・・私だって、抜けるかもしれないしね・・・・」


 これを聞いて、カズヤは、呆然としていたが、やがて、決意が固まる・・・・。


カズヤ「うん!みんなで!行こう!!」


 これを聞いて、この場の全員が、満面の笑みを、浮かべる・・・・。


ランス「よぉ~し♪」


ゴウリキ「行こうぜ!!」


カズヤ「ああっ!♪」


 この後、周囲が、また、モンスター達に、囲まれる・・・・。


カズヤ「・・・・よぉ~し♪・・・・」


 この後、カズヤ、ゴウリキ、ユカリ、レイン、ランス、ゴエモン、セイカ、マナミ、ミナミ、メル達は、全員で、固まって、モンスター達を、撃退していきながら、『エクスカリバー』の方に向かって、全員で、進んで行っていた・・・・。


【シーン8】

 ここは、村の中。大勢のモンスター達が、襲っている、この村に、モンスター達の、リーダー格の、ダークサイがいた・・・・。


ダークサイ「今日は!めでたい日だ!何せ!!大魔王ナイトメア様の!!!復活の日だからな!!」


 こう言いながら、ダークサイは、ゲラゲラと、下品に、笑っていた・・・・。


モンスター①「・・・・申し上げます・・・・」


 こう言いながら、このモンスター①は、ダークサイに、跪く・・・・。


ダークサイ「!何だ!?」


モンスター①「・・・・この村から、10名程、逃げ出しております・・・・」


 これを聞いて、ダークサイは、怪訝な顔をする・・・・。


ダークサイ「・・・・何っ・・・・!?」


モンスター①「如何いたします?」


ダークサイ「そんなもん!!追うに決まっとろうが!!!」


モンスター①「・・・・はい、分かりました・・・・」


ダークサイ「行くぞ!!!」


モンスター①「・・・・はい・・・・」


 こう言いながら、ダークサイも、カズヤ、ゴウリキ、ユカリ、レイン、ランス、ゴエモン、セイカ、マナミ、ミナミ、メル達を追って、ここを、跡にした・・・・。


【シーン9】

 一方、こちらは、勇者の聖剣、『エクスカリバー』の刺さっている、丘の上。大勢の、モンスター達が、いるのを、潜り抜け、カズヤ、ゴウリキ、ユカリ、レイン、ランス、ゴエモン、セイカ、マナミ、ミナミ、メル達が、辿り着く・・・・。


ゴウリキ「・・・・着いたな・・・・」


カズヤ「・・・・ああっ・・・・」


 この後、カズヤは、深呼吸する・・・・。


ランス「カズヤ!!剣を抜け!モンスター共は!俺達が!!食い止める!」


カズヤ「・・・・ああっ・・・・」


 この後、カズヤは、一息つき、地面に、刺さっている、聖剣『エクスカリバー』の方に、近付いていく・・・・。


カズヤ「・・・・勇者の聖剣、『エクスカリバー』よ・・・・」


 この後、カズヤは、『エクスカリバー』に、手をかける・・・・。


カズヤ「力を!!貸してくれええええぇぇぇぇ~!!!!」


 この後、その勇者の聖剣、『エクスカリバー』は、光り出し、その聖剣は、スッポリと、抜けた・・・・。


カズヤ「・・・・抜けた・・・・」


 この後、カズヤは、少しの間、呆然としている・・・・。


カズヤ「抜けたぞおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ~!!!!」


 この叫び声を聞いて、ゴウリキ、ユカリ、レイン、ランス、ゴエモン、セイカ、マナミ、ミナミ、メル達は、歓喜する・・・・。


ゴウリキ「やったな!!!!」


ユカリ「やったじゃん!!♪」


レイン「やりましたね♪」


ランス「やったじゃねえか!!♪」


ゴエモン「・・・・ふん・・・・」


セイカ「やったね!♪」


マナミ「・・・・おめでと・・・・」


ミナミ「やりましたね♪」


メル「・・・・勇者の座は、譲るよ・・・・」


 これを聞いて、カズヤは、満面の笑みを、浮かべる・・・・。


カズヤ「・・・・よぉ~し!!♪・・・・」


 この後、モンスター撃退に、勇者の聖剣、『エクスカリバー』を、手にした、カズヤも、加わる・・・・。


カズヤ「・・・・何って、斬れ味だ・・・これなら・・・・」


 こうして、『エクスカリバー』を、手にした、カズヤを加え、この場の、防戦一方の、戦いは変わり、カズヤ、ゴウリキ、ユカリ、レイン、ランス、ゴエモン、セイカ、マナミ、ミナミ、メル達が、戦況を、押し始める・・・・。そして、あまりの、カズヤ、ゴウリキ、ユカリ、レイン、ランス、ゴエモン、セイカ、マナミ、ミナミ、メル達の強さに、モンスター達は、怯んでしまい、攻撃しなくなる・・・・。


モンスター①「・・・・あれ・・・『エクスカリバー』だよな・・・・?」


モンスター②「・・・・ああっ・・・そうだな・・・・」


モンスター③「・・・・じゃあ、あいつ・・・勇者・・・・??」


モンスター④「・・・・そう・・・なるよな・・・・??」


モンスター⑤「勝てるわけねえぇ~!!!!」


 こんなことを、言いながら、このモンスター達は、一目散に逃げた・・・・。


カズヤ「・・・・逃げたか・・・・」


メル「・・・・カズヤが、勇者と知って、恐れをなしたのね・・・・」


セイカ「・・・・でしょうね・・・・」


ゴウリキ「何は!!ともあれ!勝ったぞおおおおぉぉぉぉ~!!!!」


ユカリ「そうね!!♪」


レイン「・・・・だな・・・・」


ランス「ああっ!!」


ゴエモン「・・・・ふん・・・・」


マナミ「・・・・よし♪・・・・」


ミナミ「やったぁ~♪♪」


 こうして、カズヤ、ゴウリキ、ユカリ、レイン、ランス、ゴエモン、セイカ、マナミ、ミナミ、メル達が、勝利の余韻に、浸っていると、・・・・。


ダークサイ「喜ぶには、まだ早いぞ♪」


 この声が、聞こえて、カズヤ、ゴウリキ、ユカリ、レイン、ランス、ゴエモン、セイカ、マナミ、ミナミ、メル達は、この声の、聞こえてきた方へ、振り向く。すると、そこには、ダークサイがいた・・・・。


カズヤ「・・・・お前は、・・・・」


 これを聞いて、ダークサイは、不敵な笑みを、浮かべていた・・・・。


ダークサイ「・・・・初めまして、私は、『ダークサイ』・・・大魔王『ナイトメア』様の、下部です・・・・」


 これを聞いて、カズヤ、ゴウリキ、ユカリ、レイン、ランス、ゴエモン、セイカ、マナミ、ミナミ、メル達は、神妙な面持ちになる・・・・。


ゴウリキ「やはり!!復活したんだな!大魔王は!」


 この後も、ダークサイは、不敵な笑みを、浮かべる・・・・。


ダークサイ「・・・・ええっ・・・・」


 これを聞いて、カズヤも、不敵な笑みを、浮かべた・・・・。


カズヤ「・・・・そうか・・・だが!!大魔王には!もう一度!眠ってもらう!!・・・・」


 これを聞いて、ダークサイは、再び、不敵な笑みを、浮かべる・・・・。


ダークサイ「・・・・威勢が、いいな・・・だが、その前に、お前らに、眠ってもらう・・・・」


ゴウリキ「そうは!!いくかぁ~!!!!」


 こう叫びながら、ゴウリキは、棍棒で、ダークサイに、攻撃する。その攻撃は、ダークサイに、ヒットするものの、ダークサイには、ノーダメージで、逆に、棍棒の方が、粉々に、砕ける・・・・。


ゴウリキ「!!そんな!!!!」


ダークサイ「はああぁぁ~っ!!!!」


 こう叫びながら、ダークサイは、自らの、左手の掌から、ゴウリキに向かって、暗黒の力による、エネルギー砲を、放って、ゴウリキを、吹っ飛ばす・・・・。


カズヤ「ゴウリキぃ~!!!!」


ランス「・・・・の野郎!!!!」


 この後、ランス、レイン、ゴエモン、メルの四人も、自らの剣で、ダークサイに、攻撃するが、ヒットしたが、やはり、剣の方が、粉々に、砕ける・・・・。


ランス「!そんな!?」


レイン「バカな!!」


ゴエモン「・・・・くっ!・・・・」


メル「私の剣が!!!!」


 このことで、ダークサイは、再び、不敵な笑みを、浮かべた・・・・。


ダークサイ「はああぁぁ~っ!!!!」


 こう叫びながら、ダークサイは、両手から、それぞれ、4方向に、暗黒の力による、エネルギー砲を、放ち、ランス、レイン、ゴエモン、メルを、それぞれ、吹っ飛ばす・・・・。


カズヤ「ランス!!レイン!!ゴエモン!!メル!!」


ユカリ「・・・・このおおぉぉ~っ!!!!」


 こう言いながら、ユカリも、棍棒で、ダークサイに、攻撃するが、やはり、棍棒の方が、粉々に、砕ける・・・・。


ダークサイ「はああぁぁ~っ!!!!」


 この後も、やはり、ダークサイの、暗黒の力による、エネルギー砲で、ユカリは、吹っ飛ばされる・・・・。


カズヤ「ユカリぃ~!!!!」


 この後、マナミ、ミナミの表情が、恐怖心で歪む・・・・。


マナミ「・・・・化け物・・・・」


 だが、カズヤは、ダークサイに対して、聖剣、『エクスカリバー』を、構える・・・・。


ダークサイ「・・・・勇者が、使用したと言われる、聖剣、『エクスカリバー』・・・こんな、辺境の村に、あったとは・・・・」


カズヤ「・・・・そうかよ!!・・・・」


ダークサイ「面白い。現勇者の力、見せてもらう」


カズヤ「・・・・望む所だ・・・・」


 この後、カズヤとダークサイは、間合いを、ジリジリ、縮めながら、互いが互いの、出方を伺う・・・・。しばらく、出方を、伺っていると、・・・・。


カズヤ「先手必勝!!!!」


 こう言いながら、カズヤは、聖剣『エクスカリバー』を、持ってない方の手から、バレーボールくらいの、無属性気功術による、エネルギー弾を、連続で、放っていく・・・・。それを、ダークサイは、全て、まともに、喰らっていくが、ノーダメージだ・・・・。これに、対して、カズヤは、舌打ちをする・・・・。


ダークサイ「そんなもんかああああぁぁぁぁ~!!!!」


 こう言いながら、ダークサイは、暗黒の力による、気迫で、このエネルギー弾を、全て、掻き消す・・・・。


カズヤ「・・・・化け物め・・・・」


 この後、カズヤは、ダークサイの方に、駆けて行き、間合いを詰めていく・・・・。


ダークサイ「死ねええぇぇ~!!!!」


 ダークサイは、こう叫ぶと、暗黒の力により、大きな、エネルギー砲を、カズヤに放つ・・・・。だが、カズヤは、勇者の聖剣、『エクスカリバー』で、そのエネルギー砲を、横一閃で斬る・・・・。


ダークサイ「!?何っ!!?」


カズヤ「死ぬのは!!お前だああああぁぁぁぁ~!!!!」


 こう言いながら、カズヤは、素早く、ダークサイとの、間合いを、詰めると、ダークサイの、銅を斬り、ダークサイの、体を、真っ二つにした・・・・。


ダークサイ「・・・・そ・ん・な・・・・」


 このまま、ダークサイは、絶命した・・・・。


カズヤ「・・・・俺の勝ちだ・・・・」


 こうして、カズヤは、死体となった、ダークサイを、見下ろしていた・・・・。


【シーン10】~次の日、・・・・~

 ここは、朝の、ここは、村の入り口付近。ここで、カズヤ、ゴウリキ、ユカリ、レイン、ランス、ゴエモン、セイカ、マナミ、ミナミ、メル達は、大勢の村人に、見送られながら、出発する所であった・・・・。


カズヤ「・・・・犠牲者が、・・・いっぱい出たな・・・・」


村人①「・・・・仕方ないさ・・・大魔王が、復活したんだ・・・・」


村人②「・・・・そうさ・・・仕方ない・・・・」


村人③「・・・・むしろ、ウチの村から、勇者様が、出て来たんだ。それが、誇りだ・・・・」


村人④「・・・・そうだとも、そうだとも・・・・」


 こうして、村人達は、カズヤ、ゴウリキ、ユカリ、レイン、ランス、ゴエモン、セイカ、マナミ、ミナミ、メル達を、励ましていた・・・・。


カズヤ「・・・・ありがとう・・・みんな・・・・」


村人⑤「お礼を言うのは、俺達の方さ。モンスター、退治してくれて、ありがとな・・・・」


 村人達は、笑顔で、こう言った・・・・。


カズヤ「・・・・それじゃあ・・・行きます・・・・」


村人①「・・・・ああっ♪・・・・」


 この後、カズヤ、ゴウリキ、ユカリ、レイン、ランス、ゴエモン、セイカ、マナミ、ミナミ、メル達は、暗黒城に、向けて、出発した・・・・。


村人①「しっかり!!大魔王!倒して来ぉ~い!!!!」


 これを聞いて、カズヤは、無邪気に笑う・・・・。


カズヤ「分かってますよぉ~!!♪♪」


 こうして、村人達は、ニコやかに、カズヤ、ゴウリキ、ユカリ、レイン、ランス、ゴエモン、セイカ、マナミ、ミナミ、メル達を、送り出した・・・・。


村人①「・・・・立派に、成長したな・・・あの子達・・・・」


村人②「・・・・ああっ・・・・」


村人③「大魔王も!きっちり!!倒してくれるさ!♪」


村人④「そうだとも!!♪あの子達は!♪やり遂げるさ!♪♪」


村人⑤「・・・・ああっ・・・何せ、あの子達は、勇者パーティだからな・・・・」


村人⑥「うだうだ♪」


 こうして、カズヤ、ゴウリキ、ユカリ、レイン、ランス、ゴエモン、セイカ、マナミ、ミナミ、メル達への、見送りは、終わった・・・・。


【シーン11】

 ここは、大魔王ナイトメアのいる、暗黒城の、最上階。ここで、ナイトメアは、水晶玉で、カズヤ達の様子を、見ていた・・・・。


ナイトメア「・・・・聖剣、『エクスカリバー』が、引き抜かれたか・・・・」


 この後、ナイトメアは、不敵な笑みを、浮かべていた・・・・。


ナイトメア「・・・・勇者め・・・・」


 この後、ナイトメアは、水晶越しに、恨めしそうに、カズヤを、睨んでいた・・・・。

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