それぞれの事情

                 『それぞれの事情』


トモヤ:元『映画研究部』の部員で、元自主制作映画監督。現在は、自衛隊員を経て、ヤクザの組員をしている。


カスミ:アニオタの、少女。トモヤの元カノ。今も、トモヤが、好きだが、トモヤが、ヤクザの、組員ということで、距離を置いている。


サオリ:アニオタの、少女で、トモヤの今カノ。トモヤが、ヤクザの、組員であることも、知っている。


カズヤ:元『映画研究部』の部員で、元自主制作映画監督。現在は、演劇の、戯曲家として、活動している。


アサヒ:アニオタの、少女で、コスプレイヤー、SNSで、コスプレ画像を、投稿したりしている。舞台女優、声優としても、活躍している。


ソフィア:インド人とハーフの、少女。文学少女で、ミュージカル女優として、活躍しているが、萌え文化だらけの、演劇界に、戸惑っている。


ミユキ:ソープ嬢の、少女。有名企業に、入社することもできたが、つまらないと言う理由で、入社しなかった。


サナエ:ソープ嬢の、少女。文学少女で、元『映画研究部』の部員で、現在も、自主制作映画監督を、続けている。


【シーン1】~過去のシーン~

 ここは、とある海。ここで、とある大学のサークル、『映画研究部』の部員である、トモヤ、カズヤ、サナエがいて、今ここで、トモヤの映画の撮影が、行われていて、今は、カズヤとサナエの、ラブシーンの撮影であった。そして、・・・・。


トモヤ「はい!カットぉ~!!クランクアぁ~ップ!」


 こうして、トモヤの撮影が、終わった・・・・。


サナエ「お疲れ様でした!♪」


カズヤ「お疲れ様♪♪」


トモヤ「じゃあ♪近くで♪ラーメン食い行きましょ♪♪」


サナエ「賛成ぇ~!!♪」


カズヤ「賛成♪」


トモヤ「もちろん!!♪飯代は!♪奢りで♪♪」


サナエ「おおっ!♪いいねぇ~♪」


カズヤ「さっさと!行こうや!♪」


サナエ「やねぇ~!♪」


トモヤ「そうッスね♪」


 こうして、トモヤ、カズヤ、サナエの3人は、撮影道具を、片付けていた・・・・。


【シーン2】~現代のシーン~

 ここは、カズヤの自宅。ここの、カズヤの部屋で、カズヤは、ノートパソコンで、演劇の台本を、書いていた・・・・。しばらく、書いていると、・・・・。


カズヤ「・・・・よしっ!♪完成♪♪・・・・」


 この後、カズヤは、ファイルを保存し、大きく、一息つく・・・・。


カズヤ「・・・・あ・と・は、とりあえず、読み返さないとな♪・・・・」


 この後、カズヤは、作った台本を、確認のため、読み返し始めた・・・・。


【シーン3】

 ここは、とある海。ここで、サナエは、とある男女の、俳優を使って、自分の、自主制作映画の、撮影を、していた・・・・。


サナエ「はい!カぁ~ット!!・・・・お疲れ様でしたぁ~!♪・・・・」


男性「・・・・お疲れ様です・・・・」


女性「お疲れ様でした」


サナエ「今日は!ありがとうございました!!・・・・これっ!・・・謝礼です!・・・・」


 こう言って、サナエは、この男女に、一枚ずつ、封筒を渡す・・・・。それを、男女は、それぞれ受け取り、中身を、確認する。中身は、もちろん、お札である・・・・。


男性「・・・・確かに・・・・」


女性「・・・・では・・・・」


 こうして、この男女の俳優は、帰って行き、サナエは、撮影道具を、片付ける・・・・。しばらくして、サナエは、撮影道具を、片付け、懐かしそうに、海を、眺める・・・・。


サナエ「・・・・あの頃が、懐かしいわ・・・・」


 この後、サナエは、しばらく、海を、眺めていた・・・・。


【シーン4】

 ここは、とあるヤクザの事務所。ここの、一部屋で、トモヤとサオリは、セックスしていた・・・・。


【シーン5】~セックス後、・・・・~

 ここは、とあるヤクザの事務所。ここの、一部屋で、トモヤとサオリは、ソファーの上で、一死纏わぬ姿で、横になっていた・・・・。


トモヤ「・・・・お前・・・ホントに、いい女やね・・・・」


サオリ「・・・・そう?・・・・」


トモヤ「・・・・ああっ・・・・」


サオリ「・・・・嬉し♪・・・・」


 こう言いながら、サオリは、笑顔で、トモヤに、抱きついた・・・・。だが、少しして、サオリは、不敵な笑みを、浮かべた・・・・。


【シーン6】

 ここは、とあるラーメン屋。ここのテーブルの一つに、カスミとアサヒが、それぞれ、ラーメンを、食いながら、座っている・・・・。


アサヒ「・・・・ヤクザかぁ~・・・・」


カスミ「・・・・うん・・・・」


 この後、アサヒは、しばらく、考え込む・・・・。


アサヒ「・・・・あたしは、関わりたく無いかなぁ~・・・・」


カスミ「・・・・あたしは、違うけど・・・・」


アサヒ「・・・・あたしは、怖い・・・・」


 これを聞いて、カスミは、苦笑する・・・・。


カスミ「・・・・あたしは、・・・怖いからと言うより、オタク辞めて欲しいって、しつこいからだけど・・・・」


アサヒ「・・・・その上、結婚してくれでしょ?・・・・」


カスミ「それぇ~っ!!」


アサヒ「・・・・それはそれで、やだぁ~。オタク辞めさせられる上、結婚とか・・・・」


 これを聞いて、カスミは、深く、ため息をつく・・・・。


カスミ「・・・・さすがに、オタク辞めさせられて、その上、一緒にいるとか・・・・」


アサヒ「うん!」


 この後も、カスミは、深く、ため息をついた・・・・。


カスミ「・・・・好きは、好きなんだけどなぁ~・・・・」


アサヒ「・・・・あたしだったら、切って、終わりだな・・・オタ活できないのは、嫌・・・・」


カスミ「・・・・うん、まあ・・・いい所は、・・・あるんよねぇ~・・・でも、やっぱ、窮屈・・・・」


アサヒ「・・・・うん!!窮屈だと思う!・・・・」


 この後も、カスミは、深く、ため息をつく・・・・。


カスミ「・・・・なんか・・・トモヤ以上の人、居ないかなぁ~・・・・」


アサヒ「・・・・あたしは、カズヤさんが、好き・・・・」


カスミ「・・・・ああっ・・・あの人ね・・・・」


アサヒ「・・・・うん・・・・」


 この後も、カスミは、深く、ため息をついた・・・・。


カスミ「・・・・あの人・・・オタク文化、どう思っとん・・・・」


アサヒ「・・・・う~ん・・・あたしとも、普通に、接してくれるし、オタク文化に、抵抗は、無さそうだけど・・・・」


カスミ「でもっ!!アサヒちゃんが!好きな人でしょ!?」


アサヒ「・・・・うん、まあ・・・・」


 この後も、カスミは、深く、ため息をついた・・・・。


カスミ「・・・・あたしは、アサヒちゃんの、後で、いいよ・・・・」


 これを聞いて、アサヒは、満面の笑みを、浮かべる・・・・。


アサヒ「・・・・ありがと♪・・・・」


カスミ「・・・・そりゃあ、友達だからね♪・・・・」


アサヒ「うん!あたしは、いい友達を、持ったものだ♪」


カスミ「・・・・あたしも・・・・」


 この後、アサヒとカスミは、共に、満面の笑みで、見つめ合っていた・・・・。


【シーン7】

 ここは、とあるファミレス。ここのテーブルの一角で、サナエとミユキが、それぞれ、料理を、食べながら、会話していた・・・・。


ミユキ「・・・・懲りずに、よく撮り続けるよね。映画・・・・」


サナエ「まあねぇ~♪」


 これを聞いて、ミユキは、深く、ため息をつく・・・・。


ミユキ「・・・・あたしだったら、続かないわ・・・・」


 これを聞いて、サナエは、苦笑する・・・・。


サナエ「・・・・ホントに、好きやけん・・・映画・・・・」


 これを聞いて、ミユキは、深く、ため息をつく・・・・。


ミユキ「・・・・体を売って稼いだ、大切な、お金なのに・・・・」


サナエ「・・・・分かるけどね・・・・」


 これを聞いて、ミユキは、再び、深く、ため息をつく・・・・。


ミユキ「・・・・まあ、いいけど・・・・」


 これを聞いて、サナエは、ギコちなく笑った・・・・。


【シーン8】

 ここは、とある演劇の稽古場。ここでは、とある劇団の、稽古が、行われていた。出演者は、アサヒとソフィアで、脚本・演出は、カズヤであり、カズヤが、演出を、付けていた・・・・。


カズヤ「・・・・うん・・・そんな感じで、いいと思うよ・・・・」


アサヒ「ありがとうございます!!♪」


ソフィア「・・・・ありがとう・・・ございます・・・・」


カズヤ「・・・・じゃあ・・・本番でも、それを、覚えてて下さい・・・・」


アサヒとソフィア「はい!!♪」


カズヤ「・・・・じゃあ、今日の稽古は、このくらいで・・・・」


アサヒとソフィア「お疲れ様でした!ありがとうございました!」


カズヤ「・・・・うん・・・解散・・・・」


 こうして、この日の稽古を、終えた・・・・。


【シーン9】

 ここは、トモヤの自宅。ここで、トモヤは、酒を飲みながら、泣いていた・・・・。


トモヤ「・・・・カスミ・・・・」


 こう呟きながら、トモヤは、昔を、思い出していた・・・・。


【シーン10】~過去のシーン~

 ここは、とある大学のサークル、『映画研究部』の、部室の、編集室。ここでは、トモヤが、映画の編集を、パソコンでしていて、近くには、部員でない、カスミも居た・・・・。


トモヤ「・・・・どう?・・・・」


カスミ「・・・・どうって・・・う~ん・・・何か・・・地味・・・・」


トモヤ「!地味!?」


カスミ「・・・・うん・・・何か・・・特に、派手さがない・・・・」


 これを聞いて、トモヤは、深く、ため息をつく・・・・。


トモヤ「・・・・何か無い?・・・ほら、・・・感動するとか・・・・」


 これを聞いて、カスミは、深く、ため息をつく・・・・。


カスミ「感動うぅ~??」


トモヤ「そっ!感動♪」


 この後、カスミは、再び、深く、ため息をつく・・・・。


カスミ「・・・・あたしは、感動とかに、興味無いなぁ~・・・・」


トモヤ「ええ~!!?」


カスミ「・・・・うん・・・・」


 この後、トモヤは、深く、ため息をつく・・・・。


トモヤ「・・・・ダメやねぇ~・・・カスミさぁ~・・・アニオタ辞めて、普通の趣味、持ってよ・・・・」


 これを聞いて、カスミは、深く、ため息をつく・・・・。


カスミ「辞めるか!!」


 この後、トモヤは、固まる・・・・。


トモヤ「・・・・やっぱり・・・・?」


カスミ「・・・・当たり前やん!・・・・」


 この後、トモヤは、深く、ため息をつく・・・・。


トモヤ「・・・・いいよ、もう・・・・」


 この後、カスミは、一息つき、トモヤは、再び、編集を進めた・・・・。


【シーン11】~現在のシーン~

 ここは、トモヤの自宅。ここで、トモヤは、酒を飲みながら、泣いていた・・・・。


トモヤ「・・・・カスミ・・・・」


 この後、トモヤは、腕で、涙を拭う・・・・。


トモヤ「・・・・やっぱり・・・アニメ、否定したのが、悪かったのかな・・・・?」


 この後、トモヤは、再び、酒を飲む・・・・。


トモヤ「・・・・あの頃に・・・戻りたい・・・・」


 こう言って、しばらく、呆然とすると、トモヤは、再び、酒を飲んだ・・・・。


【シーン12】

 ここは、カズヤの自宅。ここの、カズヤの部屋で、カズヤは、パソコンで、昔、自分が撮った、自主制作映画を見て、昔を、懐かしんでいた・・・・。


カズヤ「・・・・う~ん・・・今の生活も、悪く無いけど、正直、この頃が、一番、自由だったな・・・・」


 この後も、カズヤは、この映画を、懐かしそうに、見ていた・・・・。


【シーン13】

 ここは、サナエの自宅。ここで、サナエは、自分の部屋で、パソコンで、自分の自主制作映画の、編集をしていた・・・・。しばらくして、サナエは、深く、ため息をつく・・・・。


サナエ「・・・・カズヤも、トモヤも、艶業界の方が、稼げるのに・・・・」


 この後、サナエは、少しして、再び、黙々と、編集作業を、していた・・・・。


【シーン14】

 ここは、とある都会の街中。大勢の人が、行き交う、この街中を、カズヤは、1人で、歩いていた・・・・。しばらくして、そのカズヤに、ミユキが、近付く・・・・。


ミユキ「・・・・あのさ♪・・・・」


 こんなカズヤに、ミユキが、こう声をかける・・・・。


カズヤ「!はい!!何でしょう!?」


ミユキ「・・・・ヤらない♪?・・・・」


 こう言われ、カズヤは、ゴクリと、唾を飲む・・・・。


ミユキ「・・・・安くしとくよ♪・・・・」


 こう言われ、カズヤは、ミユキを、マジマジと見る・・・・。


カズヤ「・・・・いくら?・・・・」


ミユキ「・・・・3万♪・・・・」


 こう言われ、カズヤは、再び、ゴクリと、唾を飲んだ・・・・。


カズヤ「・・・・いいよ♪・・・3万ね♪・・・・」


ミユキ「オッケ~♪」


 この後、カズヤは、ミユキに、付いて行った・・・・。この様子を、少し離れた所から、ソフィアが、見ていた・・・・。


【シーン15】

 ここは、とある多目的女子トイレ。ここに、カズヤとミユキが入り、鍵を閉める。そして、ミユキは、服を、脱ぎ始める・・・・。


カズヤ「!おっ!♪いいねぇ~♪」


 この後、カズヤも、服を脱ぎ出し、カズヤとミユキは、互いに、一死纏わぬ姿になる・・・・。この後、ミユキは、不敵な笑みを、浮かべ、カズヤとミユキは、濃厚な口付けを、繰り返し、そのまま、セックスを、始めた・・・・。


【シーン16】

 ここは、とある夜の、風俗街。ここを、トモヤは、1人で、歩いていた・・・・。しばらくして、トモヤは、とあるソープ店に、立ち寄る・・・・。


店員「・・・・いらっしゃい・・・・」


 この後、トモヤは、ソープ嬢の、顔写真を見る。すると、・・・・。


トモヤ「・・・・!んっ!?・・・・」


 その顔写真の中に、サナエの姿を、見つける・・・・。


トモヤ「・・・・サナエちゃん・・・・?」


 この後、トモヤは、しばらく、その場で、呆然としていた・・・・。


トモヤ「・・・・すみません・・・・」


店員「・・・・はい・・・・」


トモヤ「・・・・この子、指名できますか・・・・?」


 こう言いながら、トモヤは、サナエの顔写真を、指差す・・・・。


店員「・・・・もちろんです。指名料、1000円かかりますが、・・・・」


トモヤ「・・・・じゃあ、それで、・・・・」


店員「・・・・分かりました。どうぞ、・・・・」


 この後、トモヤは、この店員に、中に、案内された・・・・。


【シーン17】

 ここは、とあるソープ店の、待合室。ここの椅子に、トモヤは、座っていた・・・・。


店員「・・・・お待たせしました。こちらへ、どうぞ・・・・」


 この後、トモヤは、この店員に、とある通路へ、案内された。すると、そこには、薄いキャミソール1枚で、土下座で、挨拶している、サナエの姿があった・・・・。


サナエ「・・・・いらっしゃいませ。どうぞこちらへ・・・!?えっ!!?・・・・」


 ふと顔を上げた、サナエは、客が、トモヤであったことに、気付き、驚きを、隠せなかった・・・・。


サナエ「・・・・トモヤ・・・・」


トモヤ「・・・・久しぶり・・・・」


 この後、サナエは、しばらく、固まっていたが、やがて、一息つき、落ち着きを、取り戻す・・・・。


サナエ「・・・・どうぞ・・・・」


 この後、トモヤは、サナエに、案内されるまま、通路を進んだ・・・・。


【シーン18】

 ここは、とあるソープ店の、1部屋。ここで、トモヤとサナエは、服を脱ぎ、サナエが、トモヤに、シャワーを、かけていた・・・・。


トモヤ「・・・・いつから・・・・?」


サナエ「・・・・うん・・・卒業して、内定の貰った会社に、入社は、したんだけど、・・・かなりの、ブラックで、・・・食べる寝る以外、ずっと仕事で、・・・自主制すら、撮る暇も、なくてね・・・それで・・・・」


 これを聞いて、トモヤは、納得し、一息つく・・・・。


トモヤ「・・・・なるほど・・・・」


 こうして、トモヤの体を、洗い終わる・・・・。


サナエ「・・・・ヤるん・・・よね?・・・・」


トモヤ「・・・・そういう・・・店だし・・・・」


サナエ「・・・・よね?・・・・」


トモヤ「・・・・うん・・・・」


サナエ「・・・・体位は?・・・・」


トモヤ「・・・・普通に、正常位で・・・・」


サナエ「・・・・オッケ・・・・」


 この後、サナエは、台の上に、横になり、その上に、トモヤが乗り、そのまま、正常位で、セックスを、始めた・・・・。


【シーン19】~セックス後、・・・・~

 ここは、とあるソープ店の、1部屋。ここで、トモヤとサナエは、台の上で、横になっていた・・・・。


トモヤ「・・・・あのさ・・・・」


サナエ「・・・・んっ?・・・・」


トモヤ「・・・・俺が、養ってやろうか?・・・・」


 これを聞いて、サナエは驚く・・・・。


サナエ「・・・・えっ?・・・・」


トモヤ「・・・・俺・・・今、・・・ヤクザだけど・・・・」


サナエ「!ヤクザ!?」


トモヤ「・・・・ああっ・・・・」


 この後、サナエは、一息つく・・・・。


サナエ「・・・・ああっ・・・それなら、収入には、困らないってことね・・・・」


トモヤ「・・・・まあね・・・こういう業界も、仕切ってるし・・・・」


サナエ「・・・・ああっ・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


トモヤ「・・・・自主制も、撮れるようにするよ・・・・」


 この後、サナエは、しばらく、考え込む・・・・。


サナエ「・・・・そうさせて貰おうかな?・・・・」


トモヤ「おうっ!それがいい♪」


 この後、少し、間があく・・・・。


サナエ「・・・・でも、・・・ただじゃ・・・ないよね・・・・?」


トモヤ「・・・・俺の女にはなる・・・・」


 これを聞いて、サナエは、深く、ため息をつく・・・・。


サナエ「・・・・そうよね?・・・・」


トモヤ「・・・・ここで、ずっと、男と寝るより、マシだろ?・・・・」


サナエ「・・・・まあね・・・・」


 この後、トモヤとサナエは、微笑みながら、見つめ合っていた・・・・。


【シーン20】

 ここは、とある演劇の稽古場。ここでは、とある劇団の、稽古が、行われていた。メンバーは、もちろん、アサヒ、ソフィア、カズヤだ・・・・。


カズヤ「・・・・はい、今日は、これ位で・・・・」


アサヒとソフィア「お疲れ様でした!ありがとうございました!」


 こうして、この日の稽古も、いつも通り終えた。アサヒは、この稽古場を出るが、ソフィアは、残っている・・・・。


カズヤ「?・・・・どうした??ソフィア?・・・・」


 こう言われても、ソフィアは、口籠もっている・・・・。しばらく、そのままで、いると・・・・。


ソフィア「・・・・カズヤさん・・・・」


カズヤ「!はい!?」


ソフィア「・・・・あの・・・・」


 この後、ソフィアは、何だか、モジモジしている・・・・。


ソフィア「・・・・私と・・・・」


カズヤ「?えっ??」


 この後も、ソフィアは、何となく、モジモジしていた・・・・。


ソフィア「・・・・私と・・・セックスしませんか・・・・?」


 これを聞いて、カズヤは驚く・・・・。


カズヤ「・・・・えっ!?・・・・」


 この後、この稽古場に、しばらく、静寂な時が、流れていった・・・・。


【シーン21】

 ここは、とあるヤクザの事務所。ここの、一部屋で、トモヤ、サオリ、サナエの3人は、3Pセックスを、展開していた・・・・。


【シーン22】~セックス後、・・・・~

 ここは、とあるヤクザの事務所。ここの、一部屋で、トモヤ、サオリ、サナエの3人は、一死纏わぬ姿で、ソファーで、横になっていた・・・・。


サナエ「・・・・何か・・・ハーレムやね・・・・」


トモヤ「・・・・みんな、一緒・・・・」


サナエ「?一緒??」


トモヤ「・・・・うん・・・みんな、職が無かったり、ブラックだったりで、艶業界や、風俗落ちした奴らを、俺が、拾って、養ってる・・・・」


サナエ「・・・・へえ~・・・・」


サオリ「・・・・あたしも♪♪その1人♪・・・・」


サナエ「・・・・ああ~・・・まあ、あたしも、同じようなものだけどね・・・・」


サオリ「それは♪♪分かる♪」


 この後、サナエとサオリは、見つめ合い、少しして、ケラケラと、無邪気に、笑い合った・・・・。


トモヤ「・・・・さてっ!・・・もう一回戦♪・・・・」


サナエ「オッケ~♪」


サオリ「望む所よ!♪」


 この後、トモヤ、サナエ、サオリの3人は、再び、3Pセックスを、始めた・・・・。


【シーン23】

 ここは、ソフィアの自宅。ここの、ソフィアの部屋で、カズヤとソフィアは、互いに、一死纏わぬ姿で、ベッドの上で、横になっていた。体位は、正常位である・・・・。


カズヤ「・・・・いいっ?・・・・」


ソフィア「・・・・うん・・・・」


カズヤ「・・・・じゃあ・・・・」


 この後、カズヤとソフィアは、正常位で、セックスを、始めた・・・・。


【シーン24】

 ここは、とあるファミレス。ここのテーブルの一角で、サナエ、ミユキ、サオリの3人は、それぞれ、料理を、食べながら、会話していた・・・・。


ミユキ「・・・・なるほどね・・・保護ね・・・・」


サナエ「それっ!!めっちゃいい話やろ!?」


ミユキ「・・・・確かに・・・・」


 この後、ミユキは、しばらく、考え込む・・・・。


ミユキ「・・・・私も、行こうかな?・・・その集まり・・・・」


サナエ「うん!!是非是非!♪」


サオリ「楽よぉ~!♪ホントに♪・・・・」


ミユキ「・・・・うん・・・ホントに、そうしよ・・・・」


サナエ「よぉ~し!!♪」


サオリ「・・・・食べよっか?・・・・」


ミユキ「・・・・そうね・・・・」


サナエ「うん♪」


 この後、サナエ、ミユキ、サオリの3人は、それぞれの、料理を、食べ進め始めた・・・・。


【シーン25】~数日後、・・・・~

 ここは、とあるヤクザの事務所。ここの、一部屋で、トモヤ、サオリ、サナエ、ミユキの4人は、4Pセックスを、展開していた・・・・。


【シーン26】

 ここは、トモヤの自宅。ここで、トモヤは、酒を飲みながら、泣いていた・・・・。


トモヤ「・・・・ああっ、あの頃に、戻りたいな・・・・」


 こう呟きながら、トモヤは、昔を、思い出していた・・・・。


【シーン27】~過去のシーン~

 ここは、とある海。ここで、とある大学のサークル、『映画研究部』の部員である、トモヤ、カズヤ、サナエがいて、今ここで、トモヤの映画の撮影が、行われていて、今は、カズヤとサナエの、ラブシーンの撮影であった。そして、・・・・。


トモヤ「はい!カットぉ~!!クランクアぁ~ップ!」


 こうして、トモヤの撮影が、終わった・・・・。


サナエ「お疲れ様でした!♪」


カズヤ「お疲れ様♪♪」


トモヤ「じゃあ♪近くで♪ラーメン食い行きましょ♪♪」


サナエ「賛成ぇ~!!♪」


カズヤ「賛成♪」


トモヤ「もちろん!!♪飯代は!♪奢りで♪♪」


サナエ「おおっ!♪いいねぇ~♪」


カズヤ「さっさと!行こうや!♪」


サナエ「やねぇ~!♪」


トモヤ「そうッスね♪」


 こうして、トモヤ、カズヤ、サナエの3人は、撮影道具を、片付けていた・・・・。


【シーン28】~過去のシーン~

 ここは、とある大学のサークル、『映画研究部』の、部室の、編集室。ここでは、トモヤが、映画の編集を、パソコンでしていて、近くには、部員でない、カスミも居た・・・・。


トモヤ「・・・・どう?・・・・」


カスミ「・・・・どうって・・・う~ん・・・何か・・・地味・・・・」


トモヤ「!地味!?」


カスミ「・・・・うん・・・何か・・・特に、派手さがない・・・・」


 これを聞いて、トモヤは、深く、ため息をつく・・・・。


トモヤ「・・・・何か無い?・・・ほら、・・・感動するとか・・・・」


 これを聞いて、カスミは、深く、ため息をつく・・・・。


カスミ「感動うぅ~??」


トモヤ「そっ!感動♪」


 この後、カスミは、再び、深く、ため息をつく・・・・。


カスミ「・・・・あたしは、感動とかに、興味無いなぁ~・・・・」


トモヤ「ええ~!!?」


カスミ「・・・・うん・・・・」


 この後、トモヤは、深く、ため息をつく・・・・。


トモヤ「・・・・ダメやねぇ~・・・カスミさぁ~・・・アニオタ辞めて、普通の趣味、持ってよ・・・・」


 これを聞いて、カスミは、深く、ため息をつく・・・・。


カスミ「辞めるか!!」


 この後、トモヤは、固まる・・・・。


トモヤ「・・・・やっぱり・・・・?」


カスミ「・・・・当たり前やん!・・・・」


 この後、トモヤは、深く、ため息をつく・・・・。


トモヤ「・・・・いいよ、もう・・・・」


 この後、カスミは、一息つき、トモヤは、再び、編集を進めた・・・・。


【シーン29】~現在のシーン~

 ここは、カズヤの自宅。ここの、カズヤの部屋で、カズヤは、酒を飲んでいた・・・・。


カズヤ「・・・・あの頃は、良かったな・・・・」


 この後も、カズヤは、酒を、飲み続けていた・・・・。


ナレーション(カズヤの声で)「・・・・頭いい人ばかりが、就職できる、この時代・・・果たして、どれだけの人間が、夢を、追えてるだろう?・・・どれだけの人間が、愛を、信じていけてるだろう?・・・僕は、学生時代は、愛を、信じていた・・・だが、このバカに、住みづらい、この時代・・・愛は、信じづらい・・・・」


ナレーション(サナエの声で)「・・・・私は、生活と、趣味のため、体を売った・・・・」


ナレーション(トモヤの声で)「・・・・俺は、ホントは、普通に、結婚したかった・・・ホントは、愛を、信じたかったし、ヤクザになど、なるつもりは、無かった・・・不景気で、ブラックの多い時代・・・これが、手一杯だ・・・・」


ナレーション(カズヤの声で)「・・・・結局、昔を、懐かしむ、自分がいる・・・今は、やりたい事が、やれていない・・・僕は、ホントは、サナエさんが、好きだった・・・・」


ナレーション(サナエの声で)「・・・・愛って何なん?・・・ホントに・・・・」


ナレーション(トモヤの声で)「・・・・カスミ・・・愛してるよ・・・ホントに・・・君が、恋しい・・・・」


ナレーション(カズヤとサナエとトモヤの声で)「・・・・今の生活・・・理想とは、程遠い・・・・」

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