女性表現者達

                  『女性表現者達』


カズヤ:セイジの幼馴染みの、男子大学生。大学では、『映画研究部』に所属している。オカルト、ゴシック趣味である。


アサミ:女性のための、表現活動を、応援する『映画✖️演劇』の団体の、『ヒロインの会』の代表。ロックが好き。


カエデ:演劇に、命を燃やす、女子高生。もちろん、『演劇部』に、所属しているが、『ヒロインの会』にも、所属している。生真面目で、優しい。


モモハ:『ヒロインの会』に所属している、女子高生。映画でも、演劇でも、高い演技力が、評価されている。


ミユキ:不良少女だったが、成績優秀で、大学まで来た、女子大生。勉強にも、不真面目で、サークルにも、特に入っていない。恋愛面も、だらしない。


トモヤ:大学の、『映画研究部』の、カズヤの同級生。不良だったらしく、ケンカが強い。それでも、映画は、感動作が好き。


ユカリ:大学の、『演劇部』に、所属している、セイジの、同級生で、『ヒロインの会』にも、所属している、女子大生。


セイジ:カズヤの幼馴染みで、同じ大学の、同級生。大学では、『演劇部』に、所属している。趣味は、男ながら、少女趣味で、口調が、オカマっぽい。


ソフィア:インド人とハーフの、女子大生で、『演劇部』に、所属している。また、『ヒロインの会』にも、所属している。


【シーン1】~過去のシーン~

 ここは、とある小学校の教室。ここでは、当時、小学生だった、セイジが、泣きながら、その場に、座り込み、同じく、小学生だった、カズヤは、この教室中の、男子小学生達を、片っ端から、殴りまくっていた・・・・。


男子小学生①「すみませんでしたぁ~!!!!ごめんなさぁ~い!!」


男子小学生②「すみません!!すみません!!すみません!!」


男子小学生③「許して下さぁ~い!!!!」


男子小学生④「ひえぇ~!!!!」


男子小学生⑤「助けてぇ~!!!!」


 この教室中の、男子小学生達を、ボコボコにしたカズヤは、ゼイゼイ息を、切らしながら、汗だくで、堂々と、突っ立っていた・・・・。


カズヤ「・・・・いいか!!!こいつは!!!!オカマで!!少女趣味かもしれない!!だが!!!だからと言って!!!!イジめて!!いいことには!!ならない!!!分かったか!!!?・・・・」


 これを聞いて、教室中の、男子小学生達は、すっかり、カズヤに、怯え切っていた・・・・。


男子小学生⑥「・・・・はい・・・・」


男子小学生⑦「・・・・すみませんでした・・・・」


男子小学生⑧「・・・・もうしません・・・・」


 こんな、怯えながらの、謝罪を聞いて、カズヤは、不機嫌そうにしながらも、泣いているセイジの方に、近付き、手を差し伸べた・・・・。


カズヤ「・・・・もう・・・大丈夫だよ・・・・♪」


 こんなカズヤを、セイジは、見上げて、しばらく、キョトンッ!と、見つめていた・・・・。


セイジ「・・・・えっ!?・・・・」


 この後、カズヤは、セイジに、ニッコリと、微笑んだ・・・・。


カズヤ「・・・・さっ♪・・・・」


 この後も、セイジは、カズヤを、しばらく、キョトンッ!と、見つめていたが、やがて、そんなカズヤの、手を掴んで、そのまま、立ち上がった・・・・。


カズヤ「・・・・行こ・・・・♪」


 こう言ったカズヤを、セイジは、しばらく、呆然と、見つめていた・・・・。


セイジ「・・・・うん♪♪・・・・」


 この後、カズヤは、得意気な笑みを、浮かべた・・・・。


カズヤ「よしっ♪♪」


 この後、カズヤとセイジは、2人で、この教室を、跡にした・・・・。


【シーン2】~現在のシーン~

 ここは、とある大学の、『映画研究部』と言う、サークルの部室。ここで、カズヤは、iPodで、音楽を聴いていた。ジャンルは、V系ロックだ・・・・。しばらく、聴いていると、この部室に、トモヤが、入って来る・・・・。


トモヤ「!おう!♪カズヤぁ~♪お疲れ♪」


カズヤ「!おう!お疲れ♪」


 この後、トモヤは、部室内の、椅子に座る・・・・。


トモヤ「・・・・カズヤ・・・次も、感動作の、映画、撮りたいんだけど、いつも通り、アドバイスして♪・・・・」


カズヤ「!んっ!?いいよ♪」


トモヤ「おしっ♪」


カズヤ「・・・・うん・・・っで♪どんな構想を、思い描いとる♪?」


 これを聞いて、トモヤは、得意気な、笑みを浮かべる・・・・。


トモヤ「それはねぇ~♪♪」


カズヤ「うんうん♪」


 この後、トモヤは、気を、落ち着かせるように、一息ついた・・・・。


【シーン3】

 ここは、とある大学の、『演劇部』の部室。ここで、セイジは、iPadで、ネット上の、小説を、読んでいた・・・・。しばらくして、この部室に、ユカリが、入って来る・・・・。


ユカリ「お疲れ様です!♪」


セイジ「・・・・お疲れ様です・・・・」


ユカリ「いつも、小説読んでますね♪」


セイジ「・・・・いやっ・・・表現者には、大切なことよ・・・・」


ユカリ「・・・・はあ・・・・」


セイジ「・・・・僕は、いつも、嘆いてるよ・・・なぜ、平和な日常は、訪れないんだろうって・・・・」


ユカリ「?日本、戦争してませんよね??」


セイジ「・・・・でも、イジメは、無くならないし、差別は、横行している・・・平和には、程遠いんじゃないのかな・・・・」


ユカリ「・・・・はあ・・・まあ、セイさんらしいですね・・・・」


セイジ「・・・・僕は、本を読み続けて、平和への道を、探してる・・・・」


ユカリ「・・・・はあ・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


ユカリ「・・・・でも、・・・本で、平和になるんですか?・・・・」


セイジ「・・・・少なくとも、本を、読まなければ、平和は、永遠に、訪れない・・・・」


ユカリ「・・・・はあ・・・・」


 この後も、しばらく、静寂な時が、流れて行った・・・・。


【シーン4】

 ここは、とあるラーメン屋。ここの、テーブルの一角で、カズヤとセイジは、それぞれ、ラーメンを、食べながら、会話していた・・・・。


カズヤ「・・・・平和のために、武力が、必要かどうかで、俺達の意見は、割れてる訳だが・・・・」


セイジ「・・・・僕は、必要ないと思う。みんなが、武力を、捨てて、笑い合えれば、それが、平和だと思う・・・・」


カズヤ「・・・・いやっ・・・それは、理想論だよ。ホント・・・みんなが、武力を、捨てた状態で、誰かが、武力を持つと、たちまち、支配されてしまう・・・・」


セイジ「・・・・いやっ、そこは、武力を、捨てるように、言葉で、訴えかけて・・・・」


カズヤ「・・・・聞かないと思うよ・・・そんな、訴え・・・・」


セイジ「どうしてぇ~?」


カズヤ「・・・・いやっ、平和な世で、武力を、持つと言うことは、そいつは、平和を、望んでないと思うよ・・・・」


セイジ「だからこそ!!平和の大切さを!訴えかけて!」


カズヤ「・・・・聞かない・・・絶対聞かない・・・・」


セイジ「聞かなぁ~い?」


カズヤ「・・・・聞かないね・・・・」


セイジ「いやっ!戦いとは!怖いものだと!訴えかけ続ければ!!」


カズヤ「・・・・武力を、持った者が、武力を、持たない者を、怖がると思う?・・・・」


セイジ「・・・・いやっ!・・・平和の尊さを!!訴えかければ!・・・・」


カズヤ「・・・・平和を、望まないんだから、反撃して来ないと思って、調子に乗るだけだと思うよ・・・・」


セイジ「ええ~!!?・・・・」


カズヤ「・・・・俺は、武力で来ても、ビクともしない武力は、必要だと思うよ・・・・」


セイジ「・・・・でも、武力に、武力で、対抗したら、ますます、平和じゃなくなると思う・・・・」


カズヤ「・・・・だから、攻めて来られたら、反撃の意を、示すだけに、留めるんだよ・・・欲を出さずに、相手に攻め込まずに・・・・」


セイジ「・・・・そっかぁ~・・・・」


カズヤ「・・・・うん・・・アメリカと、ロシアの、核の均衡が、平和には、大事だよ・・・・」


セイジ「でもさ!!その均衡が!破られたら!世界は!滅びるんでしょ!?」


カズヤ「だから、アメリカも、ロシアも、相手に、攻撃しない。世界が、滅びるから・・・・」


セイジ「・・・・その平和って、不安定だと思うなぁ~・・・・」


カズヤ「・・・・反撃する力も無く、たちまち、支配されてしまうより、マシだよ・・・・」


セイジ「・・・・う~ん・・・・」


 この後、セイジは、しばらく、深く、考え込む・・・・。


セイジ「・・・・何か・・・武力以外で、支配されない方法は、無いのかなぁ~・・・・」


カズヤ「・・・・無いね・・・武力には、武力・・・中立の立場の、軍事国家が、理想だよ・・・だから、日本にも、自衛隊がある・・・・」


セイジ「・・・・まあねぇ~・・・・」


 この後、セイジは、天井を、見上げ、考え事をする・・・・。


セイジ「・・・・芸術家ってさぁ~・・・芸術の力で、平和を訴えかけるって、言うし、それで、何とかできないか、模索してる・・・・」


カズヤ「・・・・戦争の、愚かさ・・・戦争の、悲惨さ・・・それを、作品で、悲しい戦争を、繰り返さないように、訴えかける・・・それは、できるだろうね・・・・」


セイジ「!じゃあ!♪作品で!訴えかけ続ければ!!いいんだ!♪」


カズヤ「・・・・限界あるよ・・・芸術に、興味を、持つ人ばかじゃないし・・・・」


セイジ「だったらさぁ~!!芸術を!広めれば!!いいんじゃない!!?」


カズヤ「・・・・大抵の人は、芸術より、娯楽に、目を向けるよ・・・・」


 これを聞いて、セイジは、意気消沈する・・・・。


セイジ「・・・・そっかぁ~・・・・」


 この後、セイジは、しばらく、深く、考え込み、カズヤは、ラーメンを、食べ進める・・・・。


セイジ「・・・・でもさぁ~・・・平和の尊さって、大事だと思うし、それを、表現できるのは、芸術だと思う・・・・」


カズヤ「・・・・そこには、賛成だよ・・・ただ、平和を望まない人って、いつの世にも、必ずいる訳で、侵略を、食い止める武力は、必ず、必要になってくると思うよ・・・・」


セイジ「でも!こっちが!!侵略されないためでも!命を!!奪う訳でしょ!?」


カズヤ「・・・・そう言うのは、正当防衛だよ・・・相手から、攻めて来た訳だし・・・・」


セイジ「・・・・そうだけどさぁ~・・・・」


カズヤ「・・・・こっちを、侵略して来た、代償でしょ?そんなの・・・・」


セイジ「・・・・代償かぁ~・・・・」


カズヤ「・・・・うん・・・・」


 この後も、セイジは、しばらく、深く、考え込み、カズヤは、ラーメンを、食べ進める・・・・。


セイジ「・・・・でもさぁ~・・・相手の兵士って、戦争したくない人も、攻めて来る訳でしょ?偉い人の命令で・・・・」


カズヤ「・・・・そうね・・・・」


セイジ「だったらさぁ~!!向こうも!罪無いんじゃ無いかなぁ~!?」


カズヤ「・・・・っで、自分達は、みすみす死ぬつもり?・・・・」


セイジ「・・・・いや、だから、武器を捨てるように、訴えかけて・・・・」


カズヤ「・・・・反撃しないと、分かってたら、武器は捨てないでしょ?兵士だし・・・・」


セイジ「相手が!戦争望んで無くても!?」


カズヤ「・・・・生死が、隣り合わせの、戦場だからね・・・気を抜いたら、殺される戦場じゃあ、反撃しなかったら、自分が、死ぬだけ・・・・」


セイジ「・・・・そっかぁ~・・・・」


 この後、セイジは、腕を組んで、考え込む・・・・。


セイジ「・・・・じゃあ・・・芸術が、・・・音楽が、世界を、平和にするって、嘘なのかなぁ~?・・・・」


カズヤ「・・・・嘘じゃないよ・・・芸術は、戦争の愚かさを、訴えかけて、戦争を、起こそうとする意志を、無くすことには、役に立つ・・・・」


セイジ「・・・・ああ~っ・・・・」


カズヤ「・・・・それでも、そんな、芸術も、万能じゃない・・・だから、万が一のために、武力は、必要だと思うよ・・・・」


セイジ「・・・・う~ん・・・なんか、ヤダなぁ~・・・武力なんてぇ~・・・・」


カズヤ「・・・・でも、芸術は、無駄な、命の奪い合いを、防止する役目は、果たしてると思うよ・・・芸術も、無駄じゃない・・・・」


セイジ「・・・・なるほどねぇ~・・・・」


 この後、セイジは、微笑気味に、一息つく・・・・。


セイジ「・・・・僕は、芸術活動を、続ける・・・日本を、平和にする・・・・」


カズヤ「・・・・確かに、今の、日本は、平和には、程遠いな・・・ブラック企業が、横行し、就職難で、AV女優が増え、芸術よりも、萌え文化が、優先され、小学生すら、アイドルをやっている・・・・」


セイジ「・・・・萌え文化は、いいと思うけど・・・・」


カズヤ「・・・・萌え文化が、AV女優を、増やしてるのを、助けてる側面もある・・・いいことに、思えないな・・・・」


セイジ「?何で、萌え文化が、AV女優を、増やしてるのを、助けてると思うの??」


 これを聞いて、カズヤは、深く、ため息をつく・・・・。


カズヤ「・・・・萌え文化が、あることで、外見が、可愛いだけじゃ、売れなくなったんだよ。アイドルも・・・アイドルになるのも、厳しくなった・・・萌え文化に沿った、アイドルしか、売れなくなったんだ・・・萌え文化から、外れ、干されたアイドルは、普通には、就職できず、AV女優になってしまう者も、多くなった・・・これが、理由だよ・・・・」


セイジ「・・・・そっかぁ~・・・・」


 この後、カズヤは、一息つく・・・・。


カズヤ「・・・・アイドルも、狭き門・・・就職も、難しく、女優も、演技力よりも、アイドル性を、重視される・・・残るは、AV女優ってわけ・・・・」


セイジ「・・・・えっ!?・・・でも、AV女優も、狭き門って聞くけど・・・・」


カズヤ「・・・・アイドル並の、外見の、AV女優が、増えたからだよ・・・お陰で、外見が良くても、売れないAV女優も、増えた・・・今、日本は、ホントに、AV女優が、増えたし、AV女優に、登録してるのに、仕事のない、AV女優も増えた・・・お陰で、裏AVも増えた・・・今の、日本の、実状だよ・・・・」


セイジ「・・・・へえ~・・・・」


カズヤ「・・・・まあ・・・平和から、程遠いのは、間違いない・・・・」


セイジ「・・・・だねぇ~・・・・」


カズヤ「・・・・そういうこと・・・・」


 この後、カズヤは、一息ついた後、再び、ラーメンを、食べ進め始め、セイジも、少しして、ラーメンを、食べ進め始めた・・・・。


【シーン5】~過去のシーン~

 ここは、とある小学校の、体育館裏。ここで、カエデとモモハは、壁を背に、4人の、女子小学生達から、次々に、悪口を、言われながら、次々に、石を投げられていた・・・・。


女子小学生①「ちょっと!!可愛いからって!調子乗んな!!」


女子小学生②「私達の!アイドルに!近寄らんでぇ~!」


女子小学生③「生意気なんだよ!!顔かわいいからって!」


女子小学生④「学校来んな!!ウザい!!!」


 このカエデとモモハへの、イジメに、モモハは、泣きながら蹲り、カエデは、モモハを、庇って、投げられる石を受け、キッ!と、石を投げて来る、4人の、女子小学生達を、睨んでいた・・・・。


【シーン6】~現在のシーン~

 ここは、とある高校への、通学路。大勢の、この高校の、生徒達が、登校する中、カエデとモモハは、横に並んで、手を繋いで、登校していた・・・・。


モモハ「・・・・好きだよ・・・カエデちゃん・・・・」


カエデ「・・・・私もだよ・・・モモハちゃん・・・・」


 この後、カエデとモモハは、互いに、見つめ合っていた・・・・。


【シーン7】

 ここは、放課後の、とある高校の、視聴覚室。ここでは、『演劇部』の活動が、行われていた。この部活には、部員の、カエデとモモハも、参加している。今は、基礎発声の、練習中である・・・・。


部長「次!外郎売り!!」


全部員(カエデと、モモハも含む)「はい!!」


 こうして、この『演劇部』の、『外郎売り』の練習が、始めた・・・・。


【シーン8】

 ここは、『ヒロインの会』の事務所の中。事務所と言っても、とあるマンション内の、一部屋で、一般的な、賃貸の部屋と、変わらないのだが、・・・・。ここには、代表のアサミと、メンバーの、ユカリとソフィアが居て、公演の、チラシの印刷を、行っていた・・・・。しばらくして、アサミは、深く、ため息をつく・・・・。


アサミ「・・・・今の日本・・・女性に、住み難くなったね・・・・」


ユカリ「・・・・何か・・・萌え文化が、発達しすぎて、どの分野でも、オタクに、ご機嫌伺いしないと、やってけなくなりましたよね・・・・?」


ソフィア「・・・・ってか・・・オタク文化が、理解できない・・・・」


ユカリ「ってか、アイドルも、多いし・・・・」


ソフィア「・・・・それ・・・ウチの団体も、アイドルグループ扱いだし・・・映画と演劇の、団体なのに・・・・」


ユカリ「!それっ!!」


アサミ「・・・・オタク文化がねぇ~・・・・」


 この後、この部屋の、インターホンが鳴る・・・・。


アサミ「!はい!♪」


カエデ「・・・・カエデとモモハです・・・・」


アサミ「!あっ!どうぞ♪」


 この後、カエデとモモハが、ドアから、入って来る・・・・。


カエデ「・・・・予約状況、どんな感じですか?・・・・」


アサミ「・・・・いつも通りね・・・今公演も、大赤字だわ・・・・」


 これを聞いて、カエデとモモハは、ガッカリする・・・・。


カエデ「・・・・厳しいですね・・・・」


アサミ「・・・・まあね・・・・」


 こう言いながら、アサミは、深く、ため息を、ついていた・・・・。


【シーン9】

 ここは、とあるラーメン屋。ここの、テーブルの一角で、カエデとモモハは、それぞれ、ラーメンを、食べながら、会話していた・・・・。


モモハ「・・・・何か・・・みんな、キレイ過ぎるな・・・・」


カエデ「・・・・うん・・・やたら、細かいことに、うるさいし、女性に、清純さを、求め過ぎだと思う・・・・」


 これを聞いて、モモハは、深く、ため息をつく・・・・。


モモハ「・・・・何か・・・疲れちゃう・・・・」


カエデ「・・・・だね・・・・」


モモハ「・・・・うん・・・・」


 この後、カエデとモモハは、ラーメンを、食べ進める・・・・。しばらくして、モモハは、深く、ため息をつく・・・・。


モモハ「・・・・男子って・・・何か、ダメ・・・・」


カエデ「・・・・うん、分かる・・・・」


モモハ「・・・・イジめられてても、助けに来ないし・・・・」


カエデ「・・・・女の子は、女の子同士で、助け合ってるし・・・・」


モモハ「・・・・それっ・・・・」


 この後、カエデとモモハは、ほぼ同時に、深く、ため息をつく・・・・。


モモハ「・・・・何か・・・素敵な男性って、居ないのかな?・・・・」


カエデ「・・・・男なんて、清純願望が、あるだけよ・・・・」


モモハ「・・・・だよね・・・・」


カエデ「・・・・うん・・・・」


 この後も、カエデとモモハは、黙々と、ラーメンを、食べ進めていた・・・・。


【シーン10】

 ここは、夜の、『映画研究部』の、部室の編集室。ここで、カズヤは、部室のパソコンで、自分の、自主制作映画の、編集をしていた・・・・。


カズヤ「・・・・もうちょいかな?・・・・」


 こうして、カズヤは、黙々と、自分の映画の、編集をしていた・・・・。


【シーン11】~文化祭の日~

 ここは、この日の、『映画研究部』の、上映会の会場。ここでは、『映画研究部』の、部員達の、自主制作映画が、上映されていた。文化祭なため、他校や、一般の人も、部員達の、自主制作映画を、鑑賞していた。カエデとモモハも、そうだった。カエデもモモハも、カズヤの自主制作映画に、魅入っていた・・・・。


カエデ「・・・・すごい・・・・」


 カエデは、小声で、ポツンッと、こう呟いた・・・・。


【シーン12】~数日後、・・・・~

 ここは、とあるラーメン屋。ここで、カズヤとセイジは、いつも通り、それぞれ、ラーメンを、食べていた・・・・。それを、カエデとモモハが、制服姿で、見つめている・・・・。


モモハ「?・・・・どっち・・・・??」


カエデ「・・・・ロックンローラーみたいな、服を着てる方よ♪・・・・」


 ロックンローラーみたいな、服を着てる方とは、カズヤの方であった・・・・。


モモハ「・・・・あの映画・・・あの人の作品なんだぁ~♪・・・・」


カエデ「・・・・凄いよねぇ~♪・・・・」


モモハ「・・・・うん♪・・・・」


 この後、カエデとモモハは、カズヤに、見惚れている・・・・。


モモハ「・・・・あの人・・・『ヒロインの会』のメンバーに、入れられないかなぁ~♪?・・・・」


カエデ「!・・・・ええ~!?・・・でも、男だよぉ~♪?・・・・」


モモハ「・・・・分かるけど・・・でもなぁ~♪・・・・」


カエデ「・・・・まあ、確かに・・・ね♪・・・・」


モモハ「・・・・うん・・・・」


 この後も、カエデとモモハは、カズヤに、見惚れていた・・・・。


セイジ「・・・・僕はさぁ~・・・萌え文化は、残って欲しいけど、AV文化は、無くなって欲しいと思う・・・・」


カズヤ「・・・・萌え文化は、アイディアは、面白いけど、欠点がある・・・・」


セイジ「?何っ??」


カズヤ「・・・・清純過ぎる・・・つまり、純潔主義過ぎる・・・・」


セイジ「?・・・・それが、悪いことなの・・・・??」


カズヤ「・・・・悪いね・・・女は、本来、強く逞しいものだし、か弱い訳ではない・・・・」


セイジ「!ええ~!?」


カズヤ「・・・・純潔主義はダメだよ・・・誰かと、結ばれた後でも、男女は、恋に落ちる・・・不倫や浮気をしないなんて、キレイ事だよ・・・・」


セイジ「・・・・いや!そうは思うよ!!・・・でもさ・・・平和な世においては、萌え系の、女の子って、平和の象徴だと思うんだ♪・・・・」


カズヤ「・・・・前も話したけど、萌え文化のせいで、AV文化が、発達してる・・・・」


セイジ「だからさ!♪AV文化を無くし、萌え文化を、残せないかなって♪」


カズヤ「・・・・いや、萌え文化も、いい物じゃないって・・・・」


セイジ「ええ~!?」


カズヤ「・・・・少なくとも、女性は、萌え文化は、無くして欲しいと、思ってると思うよ。清純なんて、締め付けが、キツいだけだし、自分に、清純を、求められても、困ると思うよ・・・・」


セイジ「・・・・そうかなぁ~・・・・?」


カズヤ「・・・・うん・・・女は、清純なんかじゃないよ。決してね・・・・」


セイジ「・・・・そうか・・・・」


カズヤ「・・・・うん・・・・」


 この後、セイジは、深く、考え込み、カズヤは、ラーメンを、食べ進める・・・・。


セイジ「・・・・じゃあ・・・清純が、ダメなら、AVは、いいの?・・・・」


カズヤ「・・・・良くないから、問題なんでしょ?・・・萌えは、清純の押し売りで、締め付けが、キツい。AVは、男の願望、丸出し・・・どっちも、男の願望を、自分勝手に、押し付けてるって意味じゃ、変わらない・・・・」


 この後、セイジは、深く、考え込む・・・・。


セイジ「・・・・そうかぁ~・・・じゃあ、どうするのが、理想なの?・・・・」


カズヤ「・・・・女性の権利だね・・・日本は、萌え文化も、AV文化も、男の願望を、叶えてるだけ・・・女性の権利が、認められ、女性が、望む物を、提供することが、今の日本に、求められている・・・・」


 これを聞いて、セイジは、しばらく、呆然とする・・・・。


セイジ「・・・・でも・・・それ・・・どうすれば、いいの?・・・・」


カズヤ「・・・・女性が、立ち上がって、革命でも、起こさないと、無理だね・・・・」


セイジ「!革命!?」


カズヤ「・・・・うん・・・女性が、男性に、尽くしてる限り、無理だね・・・・」


セイジ「・・・・じゃあ・・・萌え文化も、AV文化も、無くなった方が、いいって?・・・・」


カズヤ「・・・・無い方が、いいよ。どっちも・・・その方が、女性には、平和だよ・・・・」


 これを聞いて、セイジは、再び、しばらく、呆然とする・・・・。その後、セイジは、しばらく、深く、考え込む・・・・。


セイジ「・・・・カズヤさぁ~・・・・」


カズヤ「!んっ!?」


セイジ「・・・・『ヒロインの会』って知ってる・・・・?」


カズヤ「?・・・・何それ・・・・??」


セイジ「・・・・カズヤの言ってること、そこの理念と、たぶん一緒だよ・・・・」


 これを聞いて、カズヤは、キョトンッ!としてしまう・・・・。


カズヤ「・・・・ああ・・・そうなんだ?・・・知らんけど・・・・」


セイジ「・・・・うん・・・でも、僕は、清純な女性に、憧れるけどなぁ~♪・・・・」


カズヤ「・・・・それを、『男の願望』と言う・・・・」


セイジ「・・・・はい♪♪・・・・」


カズヤ「・・・・うん・・・・」


 この後、カズヤとセイジは、再び、ラーメンを、食べ進め始めた・・・・。


モモハ「・・・・なんか・・・ホントに、『ヒロインの会』に、入れたいね・・・・」


カエデ「・・・・うん・・・・」


 この後、カエデとモモハは、呆然と、カズヤを、見つめていた・・・・。


【シーン13】

 ここは、夜の居酒屋。ここのバーカウンターで、アサミとユカリは、飲みながら、会話していた・・・・。


アサミ「・・・・平和のために、本ねぇ~・・・・」


ユカリ「・・・・そうなんですよ・・・なんか・・・平和主義なのは、いいんですけど・・・なんか・・・妙に、美化思考なんですよね・・・・」


アサミ「・・・・なるほどねぇ~・・・・」


ユカリ「・・・・なんか・・・変えたいんですよ!!・・・情けないと言うか!・・・毒気がないと言うか!・・・・」


アサミ「・・・・う~ん・・・・」


 この後、アサミは、しばらく、深く、考え込む・・・・。


アサミ「・・・・やっぱ・・・あの子かな?・・・うん・・・・」


ユカリ「?あの子??」


アサミ「・・・・ミユキちゃん・・・・」


ユカリ「!ああっ!♪確かに♪♪」


アサミ「でしょ?」


ユカリ「はい!♪良い薬だと思います♪♪」


アサミ「・・・・よしっ♪早速!♪頼んでみる♪・・・・」


 こう言いながら、アサミは、スマホを、取り出す・・・・。


ユカリ「お願いします!!」


アサミ「・・・・うん・・・・」


 こう言いながら、アサミは、スマホで、電話を、かけ始める・・・・。


アサミ「・・・・もしもし?・・・・」


ミユキ「・・・・もしもし・・・どうしたとぉ~?・・・・」


アサミ「・・・・うん・・・ちょっと、頼みたいことがあって・・・・」


ミユキ「?何ぃ~??」


アサミ「・・・・うん・・・それがさぁ~・・・・」


【シーン14】

 ここは、とある大学の、『演劇部』の部室。ここで、セイジは、iPadで、ネット上の、小説を、読んでいた・・・・。近くには、ユカリも居て、iPodで、音楽を、聴いている・・・・。しばらくして、ユカリは、iPodを止め、イヤホンと、iPodを、鞄に入れ、椅子から、立ち上がる・・・・。


ユカリ「・・・・お疲れ様でぇ~す♪♪・・・・」


セイジ「・・・・お疲れ様です・・・・」


 こう言いながら、ユカリは、この部室を、跡にし、セイジは、小説を、読み続けた・・・・。


【シーン15】~この日の放課後、・・・・~

 ここは、とある大学近くの、とある道。ここを、セイジは、1人で、帰っていた。すると、・・・・。


ミユキ「・・・・はぁ~い・・・・」


 セイジは、突然、ミユキに、こう声をかけられる・・・・。


セイジ「・・・・はい・・・・?」


ミユキ「・・・・ふむ・・・悪くない・・・・」


 これを聞いて、セイジは、怪訝な顔をする・・・・。ミユキの方は、太々しい様子だ・・・・。


セイジ「?・・・・はい・・・・??」


 この後、ミユキは、不敵な笑みを、浮かべる・・・・。


ミユキ「・・・・ちょっと、遊ばない・・・・?」


 これを聞いて、セイジは、更に、怪訝か顔になる・・・・。


セイジ「?・・・・はい・・・・??」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


セイジ「・・・・いやっ・・・いいです・・・・」


 これを聞いて、ミユキは、イラッ!とする・・・・。


ミユキ「・・・・こっちは!ヤらせてやるっつってんの!来なさい!!・・・・」


 こう言いながら、ミユキは、強引に、セイジの腕を掴み、そのまま引っ張り、連れて行く・・・・。


セイジ「・・・・いっ!いやっ!ちょっと待って!・・・いっ!いやっ!・・・大丈夫です!・・・ホントに!!・・・大丈夫です!・・・だから!・・・・」


ミユキ「・・・・いいから!・・・・」


セイジ「・・・・いやっ!・・・待って待って!!・・・そんな!・・・強引に!・・・いやっ!・・・いいですいいです!・・・いいですってばぁ~!!!!・・・・」


 そのまま、ミユキは、セイジを、強引に、連れて行った・・・・。


【シーン16】~あの後、・・・・~

 ここは、とあるラブホテルの、中の一室。ここに、セイジは、ミユキに、連れ込まれる・・・・。


セイジ「・・・・えっ!?えっ!!?・・・・」


ミユキ「はい、行ったぁ~♪」


 こう言いながら、ミユキは、セイジを、ベッドに、強引に投げた・・・・。


セイジ「・・・・えっ!?・・・・」


 この後、ミユキは、エロそうな笑みを、浮かべる・・・・。


ミユキ「・・・・楽しもっかぁ~♪・・・・」


 こう言いながら、ミユキは、服を、脱ぎ始める・・・・。


セイジ「・・・・あのぉ~・・・・」


 この辺りで、ミユキは、上半身は、裸になる・・・・。


セイジ「・・・・いやっ待って・・・・」


 この後、ミユキは、再び、エロそうな笑みを、浮かべた後、セイジごと、ベッドに、飛び込む・・・・。


セイジ「いやっ!!待って!こういうのは!求めてない!待って!待ってええええぇぇぇぇ~!!」


 こうして、セイジは、ミユキに、逆レイプされた・・・・。


【シーン17】

 ここは、モモハの自宅の寝室。ここのベッドの上で、カエデとモモハは、互いが互いの服を、脱がせていき、互いに、一糸纏わぬ姿になった後、そのまま、レズプレイセックスを、始めた・・・・。


モモハ「・・・・好きだよ♪♪・・・カエデちゃん♪・・・・」


カエデ「・・・・私も♪・・・・」


 こうして、カエデとモモハの、レズプレイセックスは、続いていった・・・・。


【シーン18】~セックス後、・・・・~

 ここは、モモハの自宅の寝室。ここのベッドの上で、カエデとモモハは、互いに、一糸纏わぬ姿で、並んで、横になっていた・・・・。


モモハ「・・・・世の中、おかしいよ・・・・」


カエデ「・・・・うん・・・何か・・・男尊女卑だよね・・・・?」


モモハ「・・・・それ・・・女は、男の願望を、叶えるための道具じゃない・・・・」


カエデ「・・・・『ヒロインの会』・・・もっと、盛り立てたい・・・・」


モモハ「・・・・私も・・・・」


 この後、カエデとモモハは、呆然と、天井を、見上げている・・・・。


カエデ「・・・・ホント・・・世の中、アイドルと、AV女優しか、居ないと思ってんのかなぁ~・・・・?」


モモハ「・・・・それ・・・・」


 この後、しばらくして、カエデとモモハは、互いに、見つめ合い、そのまま、口付けを、交わした・・・・。


【シーン19】

 ここは、とあるファミレス。ここの一角で、アサミ、ユカリ、ミユキは、話しながら、それぞれ、目の前の料理を、食べていた・・・・。


ミユキ「・・・・うん・・・美化思考そうだった・・・ショック療法になったかは、分からないけど、まあ、ショックそうだったね・・・・」


アサミ「・・・・そっか・・・・」


ユカリ「とりあえず!!ショックを!与えられて!良かったです!!♪」


ミユキ「・・・・そっ?・・・・」


ユカリ「はい!!♪」


ミユキ「・・・・とりあえず、言われた通りには、したから・・・・」


アサミ「・・・・それで、十分♪・・・・」


ユカリ「十分です♪♪」


ミユキ「・・・・そっ?・・・・」


ユカリ「はい!!♪」


 この後、ミユキは、黙々と、目の前の料理を、食べ進めていた・・・・。


【シーン20】

 ここは、とあるラーメン屋。ここで、カズヤとセイジは、いつも通り、それぞれ、ラーメンを、食べていた・・・・。


カズヤ「!?逆レイプぅ~!!?」


セイジ「・・・・うん・・・・」


 この後、カズヤは、しばらく、セイジを、呆然と見ていた・・・・。


カズヤ「・・・・でも・・・美人だったんだろ・・・・??」


セイジ「・・・・うん・・・美人は美人・・・・」


カズヤ「だったら!♪むしろ♪ラッキーだったんじゃない!♪?」


セイジ「・・・・僕は、あんなの、求めてない・・・・」


 こう言いながら、セイジは、泣き顔になる・・・・。


カズヤ「ええ~っ!!?」


セイジ「だってさぁ~!!男女逆だったら!イケメンでも!!美女レイプしたら!犯罪でしょ!!?」


カズヤ「犯罪だねぇ~♪♪」


セイジ「だったら!!逆でも!犯罪だよ!」


カズヤ「いやぁ~♪俺は!♪羨ましいけどなぁ~♪」


 これを聞いて、セイジは、深く、ため息をつく・・・・。


セイジ「・・・・君は、男っぽ過ぎるよぉ~・・・・」


カズヤ「まあ!♪男だから!♪?」


セイジ「・・・・そうだけどさぁ~・・・・」


 セイジの、この泣き言を言う様子に、カズヤは、笑いが、堪えきれなかった・・・・。


セイジ「・・・・笑い事じゃない・・・・」


カズヤ「・・・・いやっ♪ゴメンゴメン♪・・・・」


セイジ「・・・・もうっ!・・・・」


 こう言いながら、セイジは、不貞腐れていたが、カズヤは、やはり、笑ってしまった・・・・。


【シーン21】

 ここは、モモハの自宅の寝室。ここのベッドの上で、カエデとモモハは、互いに、一糸纏わぬ姿で、並んで、横になっていた・・・・。


モモハ「・・・・カエデちゃん・・・・」


カエデ「!・・・・何っ・・・・♪?」


モモハ「・・・・うん・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


モモハ「・・・・カエデちゃん・・・カズヤ君が、好きでしょ?・・・・」


カエデ「!分かる!?」


モモハ「・・・・うん・・・カエデちゃんの・・・ことだから・・・・」


 これを聞いて、カエデは、恥ずかしそうになる・・・・。


カエデ「・・・・モモハちゃんは・・・違うの?・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


モモハ「・・・・正直・・・好き♪・・・・」


カエデ「・・・・だよね・・・・?」


モモハ「・・・・うん・・・分かる?・・・・」


カエデ「・・・・モモハちゃんの・・・ことだから・・・・」


 これを聞いて、モモハも、恥ずかしそうにする・・・・。


モモハ「・・・・そっか♪・・・・」


カエデ「・・・・うん・・・・」


 この後、カエデとモモハは、呆然と、天井を、見上げている・・・・。


カエデ「・・・・どうする?・・・・」


モモハ「・・・・私は・・・あのセイジって人で、いいよ・・・・」


カエデ「!えっ!?」


モモハ「・・・・カエデちゃんと、取り合う気はない♪・・・・」


カエデ「・・・・それは・・・・」


 この後、カエデは、しばらく、考え込む・・・・。


カエデ「・・・・私は・・・カズヤ君を・・・2人でって状態でも・・・全然・・・・」


モモハ「・・・・いいよ♪・・・・」


 この後、カエデは、モモハを、見つめる・・・・。


カエデ「・・・・いいんだよ・・・私にとって、一番大事なのは、モモハちゃんだから♪・・・・」


モモハ「・・・・カエデちゃん・・・・」


 この後、カエデは、モモハに、微笑む・・・・。


カエデ「・・・・いいんだよ♪・・・カズヤ君は、2人のもので♪・・・・」


 この後、モモハは、恥ずかしそうに、目を背ける・・・・。


カエデ「・・・・むしろ・・・モモハちゃんに、会えなくなることの方が・・・私には・・・辛いよ・・・・」


 この後、少し、間があく・・・・。


モモハ「・・・・そっか・・・確かに・・・私も、嫌だ・・・・」


 この後、カエデは、再び、微笑む・・・・。


カエデ「・・・・私達が、一緒に、居る為にも・・・カズヤ君は・・・2人のものにしよ♪・・・・」


モモハ「・・・・カエデちゃん♪・・・・」


 この後、カエデとモモハは、口付けを、交わした後、再び、レズプレイセックスを、始めた・・・・。


【シーン22】

 ここは、とある大学の、『演劇部』の部室。ここで、セイジは、iPadで、ネット上の、小説を、読んでいた・・・・。しばらくして、この部室に、ユカリが、入って来る・・・・。


ユカリ「・・・・お疲れ様です♪・・・今日も、本読んでるんですね♪?・・・・」


セイジ「・・・・より、日本が、平和ではないことを、実感したからねぇ~・・・・」


 これを聞いて、ユカリは、怪訝な顔をする・・・・。


ユカリ「・・・・えっ!?・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


ユカリ「・・・・何が、あったんですか?・・・・」


セイジ「聞いてぇ~!僕、逆レイプされちゃったんだよぉ~・・・・」


 情けない声で、セイジは、こう言う・・・・。これを見て、ユカリは、引き攣った笑みを見せる・・・・。


ユカリ「・・・・ぎゃっ・・・逆レイプ・・・ですか・・・・」


セイジ「そうなんだよぉ~!!僕!犯されちゃった!!」


 これを聞いて、ユカリは、苦笑いする・・・・。


ユカリ「・・・・はっ・・・はあ・・・・」


セイジ「逆レイプだなんて!!こんなの!平和じゃないせしょうぅ~!!?」


 これを聞いて、ユカリは、苦笑いを、強める・・・・。


ユカリ「・・・・そっそうなんですかねぇ~?・・・・」


セイジ「レイプ事件だよ!!?レイプ事件!?犯罪だよぉ~!?」


 ユカリは、やはり、苦笑いだ・・・・。


ユカリ「・・・・はっ・・・はあ・・・・」


セイジ「僕は!!平和のために!本を読むことを!やめない!!平和な国になるために!感性を!磨くんだ!!」


ユカリ「・・・・はっ・・・はあ・・・・」


 この後、セイジは、再び、iPadで、小説を、読む方に戻る・・・・。そのまま、しばらく、間があく・・・・。


ユカリ「・・・・じゃあ・・・失礼しました・・・・」


セイジ「!えっ!?帰っちゃうの??」


ユカリ「・・・・友達と・・・約束が・・・・」


セイジ「そっ?」


ユカリ「・・・・はい・・・・」


 ユカリは、やはり、苦笑している・・・・。


ユカリ「・・・・お疲れ様です・・・・」


セイジ「お疲れ様です」


 こうして、ユカリは、部室を、跡にし、セイジは、iPadで、小説を、読み続けた・・・・。


【シーン23】

 ここは、とある大学近くの、とある道。ここを、カズヤは、1人で、歩いていて、その後ろから、カエデとモモハが、付けてきていた・・・・。


モモハ「・・・・どう・・・思うかな・・・・?」


カエデ「・・・・うん・・・・」


 この後、しばらく、カエデとモモハは、カズヤを、跡から、付けている・・・・。


カエデ「・・・・とにかく・・・言ってみる・・・・?」


モモハ「・・・・そうだね・・・・」


 この後、カエデとモモハは、カズヤの方に、近付いて行く。そして、・・・・。


カエデ「・・・・あの・・・・」


カズヤ「!・・・・はい・・・・!?」


カエデ「・・・・話が・・・あるんですが・・・・」


カズヤ「?はい、何でしょう??」


 この後、カエデとモモハは、恥ずかしそうに、顔を、赤くしていた・・・・。

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