日本の女優の厳しさ

                 『日本の女優の厳しさ』


カズヤ:趣味で、演劇を始めた、高校一年生。センスはいいが、モノマネや、細かいことが、苦手。記憶力も悪い。


ソフィア:現役の、ミュージカル女優で、カズヤ、モモハ、ミヤビの、歌、演技、ダンスの先生。モモハの才能に、惚れ込んでいると同時に、ミヤビを、ミユキとダブらせ、心配する。


モモハ:アイドル活動をしている、現役高校一年生。ミヤビとは、ライバル関係で、あまりの才能に、将来を、期待されている。


ミヤビ:アイドル活動をしている、現役高校一年生。モモハとは、ライバル関係で、才能もあるが、ソフィアに、ミユキとダブるため、ミユキと、同じになるかもと、心配されている。


ミユキ:AV女優であり、おっパブ嬢。昔は、ソフィアと、演劇の、ライバル関係だったが、演技で、評価されない、演劇界を見て、やる気を無くし、今に至る。


【シーン1】~過去のシーン~

 ここは、とあるラブホテル。ここで、ミユキと、とある一般男性は、ベッドの上で、一糸纏わぬ姿で、向かい合っていた。ベッド脇には、三脚で、固定された、ビデオカメラが、・・・・。


ミユキ「・・・・せっかくだし、・・・楽しも・・・・♪」


 これを、この一般男性は、ニヤけながら、聞いていた・・・・。


一般男性「うん♪♪」


 こうして、ミユキと、とある一般男性は、ニヤついた後、そのまま、ディープキスをし、セックスを始め、その様子を、ビデオカメラに、収め始めた・・・・。


【シーン2】~現在のシーン~

 ここは、演劇公演中の、とある劇場内。この舞台上に、大勢の、出演者に混じって、客演として、カズヤが、出演していた・・・・。


【シーン3】

 ここは、とある高校の、通学路。ここを、カズヤは、一人で、登校していた・・・・。


男子高校生①「おはよう!♪カズヤ♪」


カズヤ「おはよう♪」


男子高校生②「カズヤ♪おはようさん♪♪」


カズヤ「おう!♪おはようさん♪♪」


女子高校生①「カズヤ君♪おはよう♪♪」


カズヤ「おはよう♪♪元気ぃ~♪?」


女子高校生②「ヤッホぉ~♪♪カズヤぁ~♪」


 こうして、この日も、カズヤは、元気に、登校していた・・・・。


【シーン4】

 ここは、とある高校の、とある教室の中。ここで、カズヤは、真面目に、授業を、受けていた。生徒の中には、モモハと、ミヤビもいる・・・・。


【シーン5】~過去のシーン~

 ここは、とある野外の、ライブ会場。ここで、とあるアイドルグループの、ライブが、行われていた。そのメンバーの中には、モモハとミヤビもいた・・・・。


モモハ「みんなぁ~♪♪」


ライブの客達「モモハぁ~!!♪」


ミヤビ「行っくよぉ~♪♪」


ライブの客達「ミヤビぃ~!!♪」


 こうして、この日のライブも、盛大に、盛り上がっていた・・・・。


【シーン6】~現在のシーン~

 ここは、とある高校の、とある教室の中。ここで、カズヤは、真面目に、授業を、受けていた。生徒の中には、モモハと、ミヤビもいた・・・・。


【シーン7】

 ここは、とある高校の、通学路。ここを、カズヤは、一人で、下校していた・・・・。


男子高校生①「なあ♪見たぁ~♪?モモハちゃんと、ミヤビちゃん♪」


男子高校生②「見た見たぁ~♪♪かわいかったよなぁ~♪」


男子高校生①「う~ん♪♪」


男子高校生③「ああ~♪モモハちゃんみたいな♪彼女欲しいぃ~♪♪」


男子高校生②「だよなぁ~♪」


男子高校生①「だなだな♪」


【シーン8】

 ここは、とあるタピオカ屋。ここで、モモハとミヤビは、タピオカを、それぞれ、飲みながら、会話していた・・・・。


ミヤビ「キモいよねぇ~。オタクって」


モモハ「・・・・ちょっとね♪・・・・」


ミヤビ「でしょう♪?」


モモハ「・・・・まあね♪・・・・」


ミヤビ「ああ~!!アイドルなんか!やめてしまいたぁ~い!」


モモハ「・・・・うん・・・ってかさ。私、考えてること、あるんだけどさぁ~・・・・」


ミヤビ「!んっ!?何っ??」


モモハ「・・・・何かさぁ~・・・私、演技とか!歌とか!ダンスとか!!学ぼうと思って!・・・・」


ミヤビ「何でぇ~!!?」


モモハ「いやさ!アイドルしなくても!やってけるかなぁ~って・・・・」


ミヤビ「!!そうなの!!?」


モモハ「・・・・かも・・・だけど・・・・」


ミヤビ「・・・・ああ~・・・どうなんだろぉ~・・・・?」


モモハ「ミヤビちゃんも!やんない!?」


ミヤビ「!えっ!?・・・・どうしよっかなぁ~・・・・」


モモハ「辞めれるか!分かんないけど!今のまま!!アイドル続けるよりは!いいと思う!」


ミヤビ「・・・・ああ~っ・・・確かにぃ~・・・・」


モモハ「でしょ!?」


ミヤビ「・・・・うん、まあ・・・?でも、どこに、習いに行くの??・・・・」


モモハ「ソフィアさんって!知ってる!?」


ミヤビ「!えっ!?知らなぁ~い・・・・」


モモハ「現役の!!ミュージカル女優で!この人!一人に!演技も!歌も!ダンスも!全部習えると思うの!」


ミヤビ「・・・・ああね・・・でも、習えるの??・・・・」


モモハ「うん♪ウチらの!事務所の!先輩だし!!」


ミヤビ「!そうなのぉ~!?」


モモハ「そうなんだぁ~♪♪」


ミヤビ「・・・・へぇ~・・・知らなかった・・・・」


モモハ「私は!!習えるように!話を!つけてあるけど!ミヤビちゃん、どうする?」


ミヤビ「・・・・ああ~・・・どうしよう・・・でも、確かに・・・こんな機会・・・ないかもぉ~・・・・」


モモハ「でしょう!!?」


ミヤビ「・・・・う~ん・・・やってみようかなぁ~・・・アイドル辞めれるかもだしぃ~・・・・」


モモハ「そうしよそうしよ♪♪」


ミヤビ「・・・・だね♪♪やってみる♪」


モモハ「じゃあ♪決まり!♪」


ミヤビ「うん♪♪」


 この後も、モモハとミヤビは、会話を、続けていた・・・・。


【シーン9】~とある休日、・・・・~

 ここは、とある事務所。ここの、一部屋に、ソフィア、モモハ、ミヤビの3人はいた・・・・。


ソフィア「!この子も!?」


モモハ「はい!!お願いします!私達!二人に!演技!!歌!ダンスを!教えて下さい!!」


 こう言いながら、モモハは、深々と、頭を下げる・・・・。


ミヤビ「・・・・お願いします・・・・」


 ミヤビの方も、ソフィアに、深々と、頭を下げる・・・・。こんな二人に、ソフィアは、あっけらかんと、している・・・・。


ソフィア「・・・・いい・・・けど・・・・」


 これを聞いて、モモハとミヤビは、頭を上げ、目を輝かせる・・・・。


モモハ「ありがとうございます!!ありがとうございます!!」


 こう言いながら、モモハは、何度も、頭を下げる・・・・。


ソフィア「まあまあ♪♪」


 この後、ソフィアは、ふと、ミヤビを見る。その姿が、高校時代の、ミユキとダブる・・・・。


ソフィア(・・・・ミユキちゃん・・・・)


【シーン10】~過去のシーン~

 ここは、演劇公演中の、とある劇場内。この舞台上に、大勢の、出演者に混じって、ミユキが、出演していた。その舞台を、ソフィアは、客席から、見ていた・・・・。


【シーン11】~現在のシーン~

 ここは、とある高校の、通学路。ここを、カズヤは、一人で、登校していた・・・・。


男子高校生①「よう!♪カズヤぁ~♪今日も♪元気だねぇ~♪♪」


カズヤ「おう!♪おはよう♪」


女子高校生①「おはよう♪♪カズヤ君♪」


カズヤ「おはよう♪」


男子高校生②「おう!♪カぁ~ズヤ♪」


カズヤ「おう!♪」


 こうして、カズヤが、登校してる様子を、ソフィアが、普通の、通行人のフリをして、何気なく見ていた・・・・。


ソフィア「・・・・あれが、・・・普段のカズヤ君か・・・・」


 この後、ソフィアは、カズヤを、しばらく、観察していた・・・・。


【シーン12】~過去のシーン~

 ここは、演劇公演中の、とある劇場内。この舞台上に、大勢の、出演者に混じって、客演として、カズヤが、出演していた・・・・。この舞台を、ソフィアは、客席から、見ていた・・・・。


【シーン13】~現在のシーン~

 ここは、とある高校の、通学路。ここを、カズヤは、一人で、登校していた。この、カズヤが、登校してる様子を、ソフィアが、普通の、通行人のフリをして、何気なく見ていた・・・・。しばらくして、ソフィアは、意を決して、カズヤの方に、向かって、歩いて行く・・・・。


ソフィア「・・・・あのぉ~・・・・」


 ソフィアは、カズヤに、こう声を掛ける・・・・。


カズヤ「!はい!?」


ソフィア「・・・・カズヤさん・・・ですよね?・・・フリーの俳優の・・・・」


カズヤ「・・・・えっ!?・・・ああ~・・・まあ・・・俳優って言うかぁ~・・・まあ・・・趣味のような、ものですけどぉ~・・・・」


ソフィア「・・・・あっ・・・私・・・ソフィアって言います・・・・」


カズヤ「!えっ!?・・・・ああ~・・・ソフィアさん・・・・」


ソフィア「・・・・はい・・・実は、私。ミュージカル女優なんですよ・・・・」


カズヤ「!あっ!あなたも!舞台関係者!?」


ソフィア「はい!・・・・実は、事務所にも、所属してまして・・・・」


カズヤ「!事務所!?」


ソフィア「はい!タレント事務所です!」


カズヤ「・・・・タレント・・・事務所・・・・」


ソフィア「はい!」


カズヤ「・・・・なるほど・・・・」


 この後、ソフィアは、咳払いをする・・・・。


ソフィア「実は!!私!あなたの舞台を!見たことが!ありまして!・・・・」


カズヤ「・・・・あっ!それは、どうも・・・・」


ソフィア「なので!あなたの!!演技力の高さを!よく知ってるんですよ!」


カズヤ「・・・・あっ・・・ああ~♪・・・そうですかぁ~♪・・・いやぁ~♪・・・照れますねぇ~♪♪・・・・」


ソフィア「いえっ!!お世辞抜きに!ホントに!」


カズヤ「・・・・あっ♪・・・ああ~♪・・・そうですかぁ~♪・・・ありがとうございます♪♪・・・・」


 この後も、ソフィアは、咳払いをする・・・・。


ソフィア「・・・・事務所・・・所属してないんですよね・・・・?」


カズヤ「・・・・えっ?あっはい・・・・」


ソフィア「・・・・あのぉ~・・・・」


カズヤ「!あっ!はい・・・・」


ソフィア「・・・・事務所とか・・・興味ありません・・・・?」


カズヤ「!えっ!?あっ!多少は・・・・」


ソフィア「でしょ!!?」


カズヤ「・・・・はい、まあ・・・・」


ソフィア「・・・・じゃあ♪・・・ウチの事務所!来ません!♪?」


 これを聞いて、カズヤは、目を丸くする・・・・。


カズヤ「・・・・えっ!?・・・・」


 この後、カズヤは、しばらく、考え込む・・・・。


ソフィア「・・・・どう・・・ですか・・・・?」


カズヤ「・・・・あっ・・・いやっ・・・そこまで、本気で、俳優やろうとは、思ってなくて・・・・」


ソフィア「ええ~っ!!勿体なぁ~い!」


 これを聞いて、カズヤは、戸惑う・・・・。


カズヤ「・・・・もっ・・・勿体ない・・・・」


ソフィア「そうですよぉ~!!あなたには!豊かな才能が!あるのにぃ~!」


カズヤ「・・・・はっ・・・はあ・・・・」


 この後、しばらく間があく・・・・。


ソフィア「・・・・この先、・・・日本は、働けるかは、厳しいですよぉ~・・・・♪」


カズヤ「!えっ!?・・・・ああっ言われてみればぁ~・・・・」


 この後、カズヤは、しばらく、考え込む・・・・。


カズヤ「・・・・何か・・・俺・・・成功しそうですかねぇ~・・・・♪?」


ソフィア「!えっ!?ああ~っ!その可能性は、十分だと思いますよ♪もちろん♪♪努力は♪必要ですけど♪・・・・」


 これを聞いて、カズヤは、苦笑いする・・・・。


カズヤ「・・・・ですよね♪?・・・・」


ソフィア「・・・・ああっ・・・まあ・・・・」


 この後も、カズヤは、しばらく、考え込む・・・・。


ソフィア「・・・・レッスンだけでも♪・・・・」


カズヤ「?レッスン??」


ソフィア「はい!!発声練習。ボイトレ。演技論など・・・・」


カズヤ「・・・・ああ~~っ・・・なるほどぉ~・・・・」


 この後も、カズヤは、再び、しばらく、考え込む・・・・。


カズヤ「・・・・とりあえず♪・・・やってみます♪・・・・」


 これを聞いて、ソフィアは、目を輝かせる・・・・。


ソフィア「ホントですかぁ~♪♪」


 こう言いながら、ソフィアは、両手で、カズヤの手を握る・・・・。


カズヤ「・・・・はっ・・・はい・・・・」


 この後、ソフィアは、無邪気な笑顔になる・・・・。


ソフィア「・・・・じゃあ♪・・・手続きしたいので、放課後、来て貰えます♪?・・・・」


カズヤ「・・・・あっ・・・はっ・・・はい・・・・」


 この後、ソフィアは、握手をしながら、満面の笑みで、頭を下げる・・・・。


ソフィア「ありがとうございまぁ~す♪♪」


カズヤ「・・・・あっ・・・はい・・・よろしく・・・お願いします・・・・」


ソフィア「はい♪♪よろしくお願いします♪・・・・では♪♪放課後♪・・・・」


カズヤ「・・・・あっ・・・はい・・・・」


 この後、ソフィアは、この場を去り、その後、カズヤが、この場に、しばらく、立ち尽くした後、カズヤは、再び、登校するために、再び、歩き出した・・・・。


【シーン14】

 ここは、とある高校の、とある教室の中。ここで、カズヤは、真面目に、授業を、受けていた。生徒の中には、モモハと、ミヤビもいる・・・・。


【シーン15】~数日後、・・・・~

 ここは、とある事務所。ここの、一部屋に、ソフィア、モモハ、ミヤビ、カズヤの4人はいた・・・・。


カズヤ「・・・・あれっ?君達って、同じクラスの・・・・」


ミヤビ「・・・・えっ!?・・・ああっ!カズヤ君ね!♪」


モモハ「知ってる♪舞台俳優でしょ♪?」


カズヤ「・・・・まあ、・・・一応・・・・」


ソフィア「この子も、この事務所所属に、なりました♪」


ミヤビ「!そうとぉ~!?」


カズヤ「・・・・うん・・・まあ・・・・」


ソフィア「なので、この子も、レッスンを、受けます♪」


 これを聞いて、ミヤビは、目を輝かせる・・・・。


ミヤビ「ホントぉ~♪?」


カズヤ「・・・・うん・・・まあ・・・・」


ミヤビ「私♪初心者なんだよね♪よろしくね♪♪」


カズヤ「・・・・うん・・・よっよろしく・・・・」


ミヤビ「あたし♪ミヤビだよ♪こっちは♪♪モモハちゃん♪」


モモハ「・・・・えっ!?あっあたし!モモハ!よろしくね♪・・・・」


カズヤ「・・・・うっうん・・・よろしく・・・・」


 こうして、モモハは、カズヤに、無邪気に、微笑んだ・・・・。


ソフィア「じゃあ!♪レッスン始めるよぉ~♪」


モモハとミヤビとカズヤ「はい!!」


 こう言いながら、モモハ、ミヤビ、カズヤの3人は、横一列に、並んだ・・・・。


ソフィア「じゃあ!♪ボイトレいくよぉ~♪♪」


モモハとミヤビとカズヤ「はい!!」


 こうして、ソフィアの、モモハ、ミヤビ、カズヤへのピアノを、使った、ボイトレが、始まった。こんな中、モモハは、横目で、カズヤを、見ている・・・・。


【シーン16】~過去のシーン~

 ここは、演劇公演中の、とある劇場内。この舞台上に、大勢の、出演者に混じって、客演として、カズヤが、出演していた・・・・。この舞台を、ソフィアは、客席から、見ていた・・・・。

また、この舞台を、少し離れた、違う客席から、モモハが、見ていた・・・・。


【シーン17】~現在のシーン~

 ここは、とある事務所。ここの、一部屋に、ソフィア、モモハ、ミヤビ、カズヤの4人はいて、教えるソフィアは、前で、ピアノで、音を鳴らし、モモハ、ミヤビ、カズヤの3人は、横一列に、並んで、ピアノの音を、一音一音、声を、出していた・・・・。こうして、教えてるソフィアだが、ボイトレに臨んでいる、ミヤビの姿が、ミユキと、ダブってしまっていた・・・・。


【シーン18】~過去のシーン~

 ここは、演劇公演中の、とある劇場内。この舞台上に、大勢の、出演者に混じって、ミユキが、出演していた。その舞台を、ソフィアは、客席から、見ていた・・・・。


【シーン19】~過去のシーン~

 ここは、とある都会の、大勢の人が、行き交う道。ここを、当時、高校生だった、ソフィアが、歩いていた・・・・。


ソフィア「・・・・悔しい!!・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


ソフィア「同い年なのに!!あの演技力!天才過ぎる!!・・・・」


 この後、ソフィアは、しばらくして、深く、一息つく・・・・。


ソフィア「・・・・私・・・もっと・・・頑張る・・・ミユキさんと・・・肩を並べる・・・・」


 ソフィアは、こう、意を決した・・・・。


【シーン20】~過去のシーン~

 ここは、とある高校の、屋上。ここで、ソフィアは、台本を、読んでいて、ミユキは、弁当を、食べていた・・・・。


ソフィア「・・・・あのさ・・・・」


ミユキ「!んっ!?」


 この後、ソフィアは、台本持って、ミユキの方に、近寄る・・・・。


ソフィア「・・・・このセリフ、どういう気持ちで、言ったら、いいと思う・・・・?」


ミユキ「・・・・んっ!?・・・ああっ・・・相手は、女性だけど、男性イケメンアイドルへの、恋心のつもりで、いいんじゃない??・・・・」


ソフィア「・・・・男性イケメンアイドル・・・・」


ミユキ「・・・・うん・・・レズビアンなんて、言ったって、恋は恋なんだから・・・・」


ソフィア「・・・・なるほど・・・・」


ミユキ「・・・・うん・・・・」


 この後、ソフィアは、台本を、見つめる・・・・。


ミユキ「・・・・?もう・・・いい??・・・・」


ソフィア「!えっ!?・・・・あっ!うん!・・・・」


 ソフィアは、焦りながら、こう言った・・・・。


【シーン21】~過去のシーン~

 ここは、とある稽古中の、演劇の、稽古場。ミユキと、ソフィアもいて、稽古が、進行していたが、・・・・。


ミユキ「いい加減にして!!」


 このミユキの、発言で、稽古が、中断してしまう・・・・。


演出家「・・・・なっ!何だね!?君!・・・・」


 この演出家を、ミユキは、睨んでいる・・・・。


ミユキ「・・・・何?その演出・・・この役、そんなに、アイドルのような、役なんですか??・・・・」


 これに対して、この演出家は、カチンとくる・・・・。


演出家「なっ!何だね!?君!!失礼な!アイドルを!バカにするのか!!?」


 これを聞いて、ミユキは、失望する・・・・。


ミユキ「・・・・なるほど・・・私は、アイドルですか・・・舞台女優じゃなくて・・・・」


 ミユキの、この様子に、この演出家は、怯んでしまう・・・・。


演出家「・・・・なっ!・・・何を!!・・・高校生風情が!・・・・」


 これを聞いて、ミユキは、この演出家に、呆れ返ってしまう・・・・。


ミユキ「・・・・やめた・・・・」


 こう言いながら、ミユキは、この部屋の、出入り口のドアに、向かって行く・・・・。


演出家「・・・・そっ!そうか!!・・・なっ!なら!!・・・好きにしたまえ!!・・・タダで済むと思うなよ!!・・・・」


ミユキ「・・・・あっそ・・・・」


 こう言いながら、ミユキは、この稽古場を、出て行った・・・・。その様子を、ソフィアは、心配そうに、見送っていた・・・・。


演出家「・・・・さっ♪♪稽古続けるぞ♪・・・・」


出演俳優達「・・・・はっ!・・・はい!!・・・・」


 他の出演俳優達が、こう返事する中、ソフィアは、この出入り口から、目を離せなかった・・・・。


【シーン22】~過去のシーン~

 ここは、ミユキの自宅の、ミユキの部屋。ここに、ミユキとソフィアは、共に、ベッドの上に、座っていた・・・・。


ソフィア「・・・・どうして・・・あんな事を・・・・?」


ミユキ「嫌じゃない!!?演技じゃなく!!外見ばっかって!」


ソフィア「・・・・それは・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


ソフィア「・・・・正直・・・嫌・・・でも、・・・役者は、・・・演出家の指示は、・・・絶対だから・・・・」


ミユキ「分かるよ!!分かるけど!・・・・」


ソフィア「・・・・うん・・・・」


 この後も、しばらく、間があく・・・・。


ソフィア「・・・・正直・・・あの演出家は・・・悪い・・・・」


ミユキ「でしょう!!?」


ソフィア「・・・・うん・・・正直・・・演劇を・・・バカにしてると思う・・・・」


ミユキ「ホンット!!それ!あんなの!演劇じゃない!!」


ソフィア「・・・・でも・・・心配だよ・・・・」


ミユキ「何が!!?」


ソフィア「・・・・うん・・・・」


 この後も、しばらく、間があく・・・・。


ソフィア「・・・・あの演出家・・・結構、顔広いから・・・下手したら・・・干されるかも・・・・」


ミユキ「・・・・それは・・・・」


 この後も、しばらく間が、あいた後、ミユキは、真顔になる・・・・。


ミユキ「・・・・そうかもしれないけど・・・あたし・・・あんなんだったら・・・演劇・・・やらなくていい・・・・」


ソフィア「!!そんなこと!!!・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


ソフィア「・・・・そんなことで、・・・辞めた後、・・・どうするの・・・・??」


ミユキ「・・・・さあ・・・・」


ソフィア「!さあって!!・・・・」


 この後も、しばらく、間があく・・・・。


ソフィア「・・・・プライド・・・か・・・・」


ミユキ「・・・・そうよ・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


ミユキ「・・・・ソフィア・・・・」


ソフィア「!えっ!?」


 この後、ミユキは、ソフィアに、口付けをする・・・・。


ミユキ「・・・・シよ♪・・・・」


 こう言いながら、ミユキは、不敵な笑みを、浮かべる・・・・。


ソフィア「・・・・うん・・・そんな事で、いいなら・・・・」


 この後、ミユキとソフィアは、再び、口付けを交わし、そのまま、互いが互いの、服を脱がせていき、そのまま、レズプレイセックスを、始めた・・・・。


ソフィア「・・・・ああっ♪ミユキちゃん♪♪・・・・」


 こうして、この時は、ソフィアは、ミユキとの、レズプレイセックスの、快楽に、溺れた・・・・。


【シーン23】~過去のシーン~

 ここは、とあるラブホテル。ここで、ミユキと、とある一般男性は、ベッドの上で、一糸纏わぬ姿で、向かい合っていた。ベッド脇には、三脚で、固定された、ビデオカメラが、・・・・。


ミユキ「・・・・せっかくだし、・・・楽しも・・・・♪」


 これを、この一般男性は、ニヤけながら、聞いていた・・・・。


一般男性「うん♪♪」


 こうして、ミユキと、とある一般男性は、ニヤついた後、そのまま、ディープキスをし、セックスを始め、その様子を、ビデオカメラに、収め始めた・・・・。


【シーン24】~現在のシーン~

 ここは、とある事務所。ここの、一部屋に、ソフィア、モモハ、ミヤビ、カズヤの4人はいて、教えるソフィアは、前で、ピアノで、音を鳴らし、モモハ、ミヤビ、カズヤの3人は、横一列に、並んで、ピアノの音を、一音一音、声を、出していた・・・・。こうして、教えてるソフィアだが、ボイトレに臨んでいる、ミヤビの姿が、ミユキと、ダブってしまっていた・・・・。


ソフィア(・・・・ミユキちゃん・・・・)


 こう思いながら、ソフィアは、ミヤビを、切なそうに、見つめていた・・・・。


【シーン25】

 ここは、とあるAVの、撮影スタジオ。ここでは、AVの撮影が、行われていた。出演AV女優は、ミユキである。ベッドの上には、ミユキと、二人の、AV男優がいる・・・・。


AV監督「じゃっ!3Pの撮影!いくよぉ~!用意!・・・・はい!!」


 こうして、ミユキの、3Pの撮影が、始まった・・・・。


【シーン26】

 ここは、とある高校の、通学路。ここを、カズヤ、モモハ、ミヤビの3人は、会話しながら、登校していた。この3人を見て、この高校の、登校して、周囲の生徒達が、羨ましそうに、見ていた・・・・。


男子高校生①「・・・・おいっ・・・あれ・・・モモハちゃんじゃね・・・・?」


男子高校生②「!ホントだ!!ミヤビちゃんもいる!」


男子高校生③「カズヤの奴!羨ましいなぁ~・・・・」


男子高校生②「ホント!!それっ!」


男子高校生③「うわぁ~!両手に花やぁ~ん!!」


男子高校生①「羨まし過ぎだろう!!あいつぅ~!」


男子高校生②「だな!♪」


男子高校生①「うんうん!!」


 こんな噂話を、カズヤ、モモハ、ミヤビの、3人は、聞いていた・・・・。


カズヤ「・・・・君達・・・アイドルだったんだ・・・・?」


ミヤビ「・・・・まあ・・・・」


モモハ「知らなかったんだぁ~♪結構♪有名なんだけどなぁ~♪♪」


カズヤ「・・・・そう・・・言われてもね・・・・」


ミヤビ「今度♪ライブ見に来てよ♪♪」


カズヤ「!えっ!?それは、マズくない??」


ミヤビ「何でぇ~!?同じ事務所でしょ??」


カズヤ「!えっ!?同じ事務所だと、見に行かなきゃ、ならないの??」


ミヤビ「そうだよ♪事務所の面目が、立つようにね♪」


カズヤ「・・・・そうなんだぁ~♪・・・・」


モモハ「・・・・正直・・・それが、常識・・・・」


カズヤ「・・・・ああね・・・・」


ミヤビ「・・・・まあ・・・事務所って言っても、夢の世界とは、限らないよ・・・・」


カズヤ「・・・・はあ・・・・」


 ここ後、モモハは、カズヤの肩を、ポンっと叩いた・・・・。


モモハ「まっ♪♪頑張ろう♪」


カズヤ「・・・・うっうん♪・・・・」


 こうして、カズヤ、モモハ、ミヤビの会話は、続いていった・・・・。


【シーン27】

 ここは、とあるタピオカ屋。ここで、モモハとミヤビは、タピオカを、それぞれ、飲みながら、会話していた・・・・。


ミヤビ「あのさぁ~!」


モモハ「!んっ!?何っ??」


ミヤビ「カズヤ君!!カッコ良くない!?」


モモハ「だねっ♪!


 この後、モモハは、苦笑する・・・・。


モモハ「でも、可愛くもあるよね♪?」


ミヤビ「そうなんよねぇ~♪♪自由人だから♪可愛くも!カッコよくも!あるよね!?」


モモハ「ねえっ♪♪」


ミヤビ「いやぁ~!結婚したぁ~い!♪」


モモハ「分かる!♪」


ミヤビ「いやぁ~、ガミガミ、怒らないから、楽ぅ~♪♪」


モモハ「そっち♪?」


ミヤビ「そっち♪♪」


モモハ「・・・・あ~!♪私は、セリフは、詩的じゃないけど、どことなく、優しい所かな・・・・?


ミヤビ「王子様か!!」


モモハ「まあねぇ~♪♪」


ミヤビ「イケメンやしねぇ~♪♪」


モモハ「うん♪♪」


 この後、ミヤビは、ゲラゲラ笑い、モモハは、クスクスと、笑っている・・・・。


ミヤビ「やっぱ♪恋愛禁止は♪キツいぃ~♪♪」


モモハ「ホント!!そうよね!」


ミヤビ「アイドル辞めたぁ~い♪♪」


モモハ「うん♪♪」


 こうして、モモハとミヤビの、会話は、続いていった・・・・。


【シーン28】~この日の夜、・・・・~

 ここは、とある風俗店の、並ぶ、風俗街。ここを、カズヤは、一人で、歩いている・・・・。


カズヤ「・・・・いやぁ~・・・エロ雑誌じゃ。美人の風俗嬢だらけ♪・・・美人とヤるには、この方が楽♪♪・・・お金貯めさえすれば、いいんだから・・・・」


 この後、カズヤは、とあるおっパブを、見つける・・・・。


カズヤ「・・・・まずは、おっパブ♪♪・・・・」


 こうして、カズヤは、とあるおっパブに、入る・・・・。


店員「いらっしゃいませ♪♪」


カズヤ「・・・・あっ・・・席、空いてます・・・・??」


店員「はい!あちらの方に!どうぞ!♪」


カズヤ「・・・・あっ・・・はい・・・・」


 こうして、店員は、カズヤを、指し示した、席に、案内した・・・・。カズヤは、その席に、座る・・・・。


店員「では、ごゆっくり♪」


カズヤ「・・・・はい・・・・」


 この後、この店員は、この席を、離れる。しばらくして、美人の、おっパブ嬢が、来る。ミユキだ。ミユキは、ソフィアの、知り合いだが、面識のないカズヤは、気付いていない・・・・。


カズヤ「・・・・あっカズヤと申します・・・・」


ミユキ「・・・・ミユキです・・・・」


 こう言いながら、カズヤとミユキは、共に、頭を下げ、挨拶する・・・・。


ミユキ「・・・・揉む・・・・?」


カズヤ「・・・・もっもちろん・・・・」


 この後、ミユキは、上半身脱いで、上半身、裸になり、カズヤに、両手で、自らの、おっぱいを、揉ませ、乳首を、吸わせたりしていた・・・・。


【シーン29】~数日後、・・・・~

 ここは、とある野外の、ライブ会場。ここで、とあるアイドルグループの、ライブが、行われていた。そのメンバーの中には、モモハとミヤビもいた。客席には、カズヤと、ソフィアもいる・・・・。


モモハ「今日も♪元気だね♪♪」


ライブの客達「モモハぁ~!!♪」


ミヤビ「まだまだ!行くよぉ~♪♪」


ライブの客達「ミヤビぃ~!!♪」


 こうして、この日のライブも、盛大に、盛り上がっていた・・・・。カズヤも、戸惑いながら、動作だけは、盛り上がる・・・・。この日も、ライブは、盛況であった・・・・。


【シーン30】~ライブ終了後、・・・・~

 ここは、都会の、大勢の人が、行き交う、大通り。ここを、モモハ、ミヤビ、カズヤ、ソフィアの4人が、歩いていた・・・・。


モモハ「ああ~!疲れた♪」


ミヤビ「疲れたねぇ~♪」


ソフィア「それにしても、凄いライブだったね♪」


モモハ「でしょう♪?」


ミヤビ「・・・・ファンは、キモいけどね・・・・」


モモハ「もう!♪そんな事!言わないの!♪」


ミヤビ「だってぇ~・・・・」


カズヤ「・・・・まあ、・・・アイドルファンなんて、所詮、処女好きだし・・・・」


モモハ「まあねぇ~♪♪」


 この後、ソフィアは、深く、ため息をつく・・・・。


ソフィア「・・・・時代だねぇ~・・・・」


カズヤ「?時代??」


ミヤビ「?どういうこと??」


 こう言われ、ソフィアは、視線を、カズヤと、ミヤビの方に移し、一息つく・・・・。


ソフィア「・・・・昔も、アイドルは、いたけど、ここまで、ファンが、処女好きじゃなかった・・・・。


ミヤビ「!そうなのぉ~!?」


ソフィア「・・・・うん、・・・昔は、アイドルの方から、付き合ってる人、いますって、発表してた。惹かれるのも、セクシーな、外見が武器でも、処女じゃなくても、売れてたし・・・・。


ミヤビ「・・・・そう・・・なんだ・・・・」


ソフィア「・・・・うん・・・今は、とにかく、清純さと、処女が、アイドルが、売れる方法になってる・・・恋愛も、隠れてしないと・・・・」


ミヤビ「・・・・うわぁ~・・・このまま、やってけるとかいなぁ~・・・・」


モモハ「・・・・何か・・・自由が・・・・」


カズヤ「・・・・思ってはいたんだよなぁ~・・・アイドルなんて、窮屈なだけって・・・・」


 この後、しばらく間があく・・・・。


ソフィア「・・・・何で、こうなっちゃったのだろ・・・日本・・・・」


ミヤビ「・・・・うん・・・・」


モモハ「・・・・ホント・・・・」


 こうして、しばらく、歩いていると、カズヤの視界に、ミユキの姿が、入る・・・・。


カズヤ「!えっ!?」


 こう言われ、ミユキは、カズヤ達の方に、振り向く・・・・。こんなミユキに、ソフィアも、気付く・・・・。


カズヤ「?・・・・ミユキ・・・ちゃん・・・・??」


ミユキ「あらっ?カズヤ君に、ソフィアちゃん。どうも♪」


 こう言いながら、ミユキは、カズヤ、ソフィア、モモハ、ミヤビの方に、近付いて行く・・・・。カズヤとソフィアの方は、カズヤは、ミユキが、ソフィアの、知り合いであることに、驚きを隠せず。ソフィアは、ミユキが、カズヤの、知り合いであることに、驚きを隠せなかった・・・・。


カズヤとソフィア「・・・・えっ!?・・・・」


 カズヤとソフィアは、互いに、顔を見合わせ、こう言った・・・・。


ソフィア「・・・・知り合い??・・・・」


カズヤ「・・・・はい、まあ・・・・」


 この後、ミユキは、カズヤ、ソフィア、モモハ、ミヤビの四人の、目の前で、立ち止まった・・・・。


ミユキ「・・・・久しぶりね・・・ソフィア・・・・」


ソフィア「・・・・そうね・・・・」


 この後、しばらく間があく・・・・。


ミユキ「・・・・順調?・・・役者活動・・・・」


ソフィア「・・・・う~ん・・・まあ・・・順調は、順調かな・・・・?」


ミユキ「・・・・そっ・・・・」


 この後、ソフィアは、ミユキを、心配そうに、見ている・・・・。


ソフィア「・・・・やっぱり・・・あんな感じの、生活なの・・・・?」


ミユキ「?あんな感じ??」


ソフィア「・・・・AVとか・・・風俗とか・・・・」


ミユキ「・・・・うん・・・やってるよ・・・丁度、おっパブの時に、そこのカズヤ君が、来たんだから・・・・」


 これを聞いて、ソフィアは、驚きを隠せず、しばらくして、怒りが、込み上げてくる・・・・。


ソフィア「カズヤ君!!!!」


カズヤ「!えっ!?あっ!はい!・・・・すみませぇ~ん♪・・・・」


 このカズヤの様子に、ソフィアは、腰に手を当て、モモハとミヤビは、信じられなさそうな、顔をしている・・・・。


カズヤ「・・・・あっ・・・いやっ・・・これはぁ~・・・・」


 この後、ミヤビは、呆れ、モモハは、怒りが、込み上げる・・・・。


モモハ「最低っ!!!!」


カズヤ「すみませぇ~ん!!!」


ミヤビ「・・・・呆れた・・・・」


モモハ「・・・・全く・・・・」


ソフィア「・・・・ホントよぉ~・・・・」


 こんな3人の対応に、カズヤは、笑って誤魔化した・・・・。


カズヤ「・・・・いやぁ~、・・・何かぁ~・・・すみません♪・・・・」


モモハ「・・・・もう・・・・」


 モモハは、不貞腐れているが、カズヤは、やはり、誤魔化すように、笑っていた・・・・。この後、ソフィアは、視線を、ミユキに戻し、モモハ、ミヤビ、カズヤも、ミユキの方を、見る・・・・。


ソフィア「・・・・ホントに・・・大丈夫・・・確かに、あの時の、演出家は、酷かったけど・・・・」


ミユキ「・・・・後悔はない・・・あんなの、アイドル活動と、変わらない・・・・」


 これを聞いて、モモハとミヤビは、戸惑う・・・・。


ミヤビ「・・・・あの・・・・」


ミユキ「!んっ!?」


ミヤビ「・・・・あっ・・・えっと・・・そのぉ~・・・・」


 この後、ミヤビは、口籠る・・・・。


ミユキ「・・・・何が知りたいの?遠慮なく、言ってごらん・・・・」


ミヤビ「・・・・いやっ・・・あの・・・・」


 この後も、ミヤビは、つい、口籠もってしまう・・・・。


ミユキ「?どうしたの??同情?同情だったら、要らないよ・・・・」


ミヤビ「!あっ!いやっ!そうじゃなく!・・・・」


 この後も、ミヤビは、口籠もった後、しばらくして、意を決する・・・・。


ミヤビ「・・・・演劇も・・・アイドルと、変わらないって、ホントですか・・・・?」


ミユキ「!んっ!?・・・・まあ、・・・そうね・・・いろんな、舞台に出たけど、この時代だからかも、しれないけど・・・変わらないね・・・アイドルと・・・・」


 これを聞いて、モモハとミヤビは、ガッカリする・・・・。


ミヤビ「・・・・そう・・・なんだ・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


モモハ「・・・・私・・・アイドルやってるけど・・・ホントは、・・・アイドル・・・辞めたいのに・・・・」


ミヤビ「・・・・うん・・・・」


 これを聞いて、ミユキは、モモハとミヤビの、心境を、察する・・・・。


ミユキ「・・・・ああ~っそういうこと・・・・」


ソフィア「・・・・正直言うと、舞台も、映画も、音楽も、萌え文化が、広まって、女性アイドルを、見るような目でしか、見られない・・・この時代が、これからも、続くかは、分からないけど、・・・正直、演技が、うまくても、歌が、うまくても、みんな、外見しか見ない・・・アイドルと、変わらない・・・・」


 これを聞いて、モモハとミヤビは、ショックを隠せない・・・・。


モモハ「・・・・そんな・・・歌も、演技も、ダンスも、・・・あんなに、一生懸命、頑張ってるのに・・・何やっても、・・・アイドルのまま・・・・?」


ミヤビ「キモオタなんかに!!笑顔!振り撒きたくないのに!!」


 こう言いながら、モモハとミヤビは、泣き始める・・・・。


ミユキ「・・・・やっぱり・・・・」


ソフィア「・・・・ゴメンね・・・演技とか、歌とか、ダンスは、教えられるけど、・・・アイドルは、・・・辞められないと思う・・・売れるのは、・・・結局、・・・アイドルのような、生活態度や、ファンサービスを、した者だから・・・・」


 これを聞いて、モモハとミヤビは、ガッカリし、肩を落とす・・・・。


ミヤビ「・・・・そんな・・・・」


モモハ「・・・・私達!何のために!!・・・・」


 こうして、モモハとミヤビは、その場に、立ち尽くしていた・・・・。


ミユキ「・・・・私は、演劇界に、ガッカリして、体を売った・・・自由に生きたいなら、こっちの方がいいよ・・・いいことばっかりじゃないけど、同じ外見で売るなら、こっちの業界の方が、分かり易い・・・・」


 これを聞いて、モモハとミヤビは、意気消沈している・・・・。


ミユキ「・・・・まあ、どういう選択をするかは、君達次第よ。少なくとも、私は、AV落ちしても、後悔してない・・・正直ね・・・・」


 モモハとミヤビは、ショックのあまり、返事をせず、悔しそうに、黙っている・・・・。


ミユキ「・・・・私が、言えることは、これくらいよ・・・じゃっ!・・・・」


 これを聞いて、モモハとミヤビは、更に、押し黙り、なぜか、カズヤは、反省している様子だった・・・・。こうして、ミユキは、この場を去った・・・・。


ミヤビ「・・・・私達・・・私達!・・・何のために!!・・・・」


 ミヤビの、この叫びは、虚しく、宙を舞った・・・・。


【シーン31】~次の日、・・・・~

 ここは、とある高校の、通学路。ここを、カズヤは、一人で、登校していた。モモハとミヤビは、いない・・・・。


男子高校生①「おう!カズヤ!おはよう!・・・・あれっ?モモハちゃんと、ミヤビちゃんは??」


カズヤ「・・・・今日は、学校来ないと思うよ・・・・」


男子高校生①「!そうなの!?」


カズヤ「・・・・うん・・・・」


男子高校生①「何で!!?」


カズヤ「・・・・うん・・・まあ・・・いろいろあったから・・・・」


男子高校生①「?いろいろって??」


カズヤ「・・・・まあ・・・アイドルの、葛藤ってやつ・・・・?」


男子高校生①「・・・・ああっ・・・そうなんだ・・・・」


カズヤ「・・・・まあ・・・・」


 この後、この男子高校生①は、ガッカリしたように、一息つく・・・・。


男子高校生①「あ~あっ。残念だなぁ~。あの二人、いい目の保養なのになぁ~・・・・」


カズヤ「・・・・まっまあ・・・・」


男子高校生①「ああ~!!!!モモハちゃぁ~ん!!!ミヤビちゃぁ~ん!!!」


 こう叫びながら、この男子高校生①は、走り去って行った・・・・。これを聞いて、カズヤは、呆れたように、一息ついた・・・・。


カズヤ「・・・・お前みたいなのが、いるからだよ・・・俺も、人のこと言えねえけど・・・・」


 この後、カズヤは、一息ついた後、再び、一息ついた・・・・。


【シーン32】

 ここは、とあるカラオケ店の、一部屋。この部屋で、モモハとミヤビは、学校をサボって、カラオケで、歌を歌っていた。今は、ミヤビが歌っていて、そのまま、最後まで、この曲を、歌い終わった。その後、深く、ため息をつく・・・・。


ミヤビ「・・・・女優も、アイドルか・・・・」


モモハ「・・・・うん・・・私も、ショック・・・・」


 この後、モモハとミヤビは、深く、ため息をついた・・・・。この後、しばらく、間があく・・・・。


ミヤビ「ああ~!!やっぱり!キモオタの!ご機嫌取りせないかぁ~ん!」


 この後も、モモハは、深く、ため息をついた・・・・。


モモハ「・・・・思ったこと、言いたい・・・・」


ミヤビ「ホントそれぇ~!!頑張って!演技とか!歌とか!身に付けようのに!ムカつくぅ~!!」


 この後も、モモハは、深く、ため息をついた・・・・。


モモハ「・・・・もう、やっ!!・・・・」


ミヤビ「ホントぉ~・・・・」


 この後、ミヤビが、深く、ため息をついた・・・・。こんなミヤビを、モモハは、見つめる・・・・。


モモハ「・・・・ミヤビちゃん♪・・・・」


ミヤビ「!んっ!?」


モモハ「・・・・シよ♪・・・・」


ミヤビ「・・・・うん・・・・」


 この後、モモハとミヤビは、しばらく、見つめ合い、濃厚な口付けを、交わした後、そのまま、互いが互いの、服を脱がせていき、レズプレイセックスを、始めた・・・・。


ミヤビ「ああ~!!やっぱ!私には!モモハちゃんだけぇ~!」


モモハ「・・・・私もだよ♪ミヤビちゃん♪♪・・・・」


 こうして、モモハとミヤビの、レズプレイセックスは、続いていった・・・・。


【シーン33】

 ここは、とあるカフェ。ここで、ソフィアは、一人で、温かいコーヒーを、ゆっくり、飲んでいた・・・・。しばらくして、ソフィアは、深く、ため息をつく・・・・。


ソフィア「・・・・ミユキちゃん・・・・」


 この後、ソフィアは、昔のことを、思い出していた・・・・。


【シーン34】~過去のシーン~

 ここは、演劇公演中の、とある劇場内。この舞台上に、大勢の、出演者に混じって、ミユキが、出演していた。その舞台を、ソフィアは、客席から、見ていた・・・・。


【シーン35】~過去のシーン~

 ここは、とある稽古中の、演劇の、稽古場。ミユキと、ソフィアもいて、稽古が、進行していたが、・・・・。


ミユキ「いい加減にして!!」


 このミユキの、発言で、稽古が、中断してしまう・・・・。


演出家「・・・・なっ!何だね!?君!・・・・」


 この演出家を、ミユキは、睨んでいる・・・・。


ミユキ「・・・・何?その演出・・・この役、そんなに、アイドルのような、役なんですか??・・・・」


 これに対して、この演出家は、カチンとくる・・・・。


演出家「なっ!何だね!?君!!失礼な!アイドルを!バカにするのか!!?」


 これを聞いて、ミユキは、失望する・・・・。


ミユキ「・・・・なるほど・・・私は、アイドルですか・・・舞台女優じゃなくて・・・・」


 ミユキの、この様子に、この演出家は、怯んでしまう・・・・。


演出家「・・・・なっ!・・・何を!!・・・高校生風情が!・・・・」


 これを聞いて、ミユキは、この演出家に、呆れ返ってしまう・・・・。


ミユキ「・・・・やめた・・・・」


 こう言いながら、ミユキは、この部屋の、出入り口のドアに、向かって行く・・・・。


演出家「・・・・そっ!そうか!!・・・なっ!なら!!・・・好きにしたまえ!!・・・タダで済むと思うなよ!!・・・・」


ミユキ「・・・・あっそ・・・・」


 こう言いながら、ミユキは、この稽古場を、出て行った・・・・。その様子を、ソフィアは、心配そうに、見送っていた・・・・。


演出家「・・・・さっ♪♪稽古続けるぞ♪・・・・」


出演俳優達「・・・・はっ!・・・はい!!・・・・」


 他の出演俳優達が、こう返事する中、ソフィアは、この出入り口から、目を離せなかった・・・・。


【シーン36】~過去のシーン~

 ここは、ミユキの自宅の、ミユキの部屋。ここに、ミユキとソフィアは、共に、ベッドの上に、座っていた・・・・。


ソフィア「・・・・どうして・・・あんな事を・・・・?」


ミユキ「嫌じゃない!!?演技じゃなく!!外見ばっかって!」


ソフィア「・・・・それは・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


ソフィア「・・・・正直・・・嫌・・・でも、・・・役者は、・・・演出家の指示は、・・・絶対だから・・・・」


ミユキ「分かるよ!!分かるけど!・・・・」


ソフィア「・・・・うん・・・・」


 この後も、しばらく、間があく・・・・。


ソフィア「・・・・正直・・・あの演出家は・・・悪い・・・・」


ミユキ「でしょう!!?」


ソフィア「・・・・うん・・・正直・・・演劇を・・・バカにしてると思う・・・・」


ミユキ「ホンット!!それ!あんなの!演劇じゃない!!」


ソフィア「・・・・でも・・・心配だよ・・・・」


ミユキ「何が!!?」


ソフィア「・・・・うん・・・・」


 この後も、しばらく、間があく・・・・。


ソフィア「・・・・あの演出家・・・結構、顔広いから・・・下手したら・・・干されるかも・・・・」


ミユキ「・・・・それは・・・・」


 この後も、しばらく間が、あいた後、ミユキは、真顔になる・・・・。


ミユキ「・・・・そうかもしれないけど・・・あたし・・・あんなんだったら・・・演劇・・・やらなくていい・・・・」


ソフィア「!!そんなこと!!!・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


ソフィア「・・・・そんなことで、・・・辞めた後、・・・どうするの・・・・??」


ミユキ「・・・・さあ・・・・」


ソフィア「!さあって!!・・・・」


 この後も、しばらく、間があく・・・・。


ソフィア「・・・・プライド・・・か・・・・」


ミユキ「・・・・そうよ・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


ミユキ「・・・・ソフィア・・・・」


ソフィア「!えっ!?」


 この後、ミユキは、ソフィアに、口付けをする・・・・。


ミユキ「・・・・シよ♪・・・・」


 こう言いながら、ミユキは、不敵な笑みを、浮かべる・・・・。


ソフィア「・・・・うん・・・そんな事で、いいなら・・・・」


 この後、ミユキとソフィアは、再び、口付けを交わし、そのまま、互いが互いの、服を脱がせていき、そのまま、レズプレイセックスを、始めた・・・・。


ソフィア「・・・・ああっ♪ミユキちゃん♪♪・・・・」


 こうして、この時は、ソフィアは、ミユキとの、レズプレイセックスの、快楽に、溺れた・・・・。


【シーン37】~現在のシーン~

 ここは、とあるカフェ。ここで、ソフィアは、一人で、温かいコーヒーを、ゆっくり、飲んでいた・・・・。しばらくして、ソフィアは、深く、ため息をつく・・・・。


ソフィア「・・・・やっぱり・・・似てるよねぇ~・・・ミユキちゃんと、ミヤビちゃん・・・・」


 この後も、ソフィアは、昔のことを、思い出していた・・・・。


【シーン38】~過去のシーン~

 ここは、都会の、大勢の人が、行き交う、大通り。ここを、モモハ、ミヤビ、カズヤ、ソフィアの4人が、歩いていた・・・・。


モモハ「ああ~!疲れた♪」


ミヤビ「疲れたねぇ~♪」


ソフィア「それにしても、凄いライブだったね♪」


モモハ「でしょう♪?」


ミヤビ「・・・・ファンは、キモいけどね・・・・」


モモハ「もう!♪そんな事!言わないの!♪」


ミヤビ「だってぇ~・・・・」


カズヤ「・・・・まあ、・・・アイドルファンなんて、所詮、処女好きだし・・・・」


モモハ「まあねぇ~♪♪」


 この後、ソフィアは、深く、ため息をつく・・・・。


ソフィア「・・・・時代だねぇ~・・・・」


カズヤ「?時代??」


ミヤビ「?どういうこと??」


 こう言われ、ソフィアは、視線を、カズヤと、ミヤビの方に移し、一息つく・・・・。


ソフィア「・・・・昔も、アイドルは、いたけど、ここまで、ファンが、処女好きじゃなかった・・・・。


ミヤビ「!そうなのぉ~!?」


ソフィア「・・・・うん、・・・昔は、アイドルの方から、付き合ってる人、いますって、発表してた。惹かれるのも、セクシーな、外見が武器でも、処女じゃなくても、売れてたし・・・・。


ミヤビ「・・・・そう・・・なんだ・・・・」


ソフィア「・・・・うん・・・今は、とにかく、清純さと、処女が、アイドルが、売れる方法になってる・・・恋愛も、隠れてしないと・・・・」


ミヤビ「・・・・うわぁ~・・・このまま、やってけるとかいなぁ~・・・・」


モモハ「・・・・何か・・・自由が・・・・」


カズヤ「・・・・思ってはいたんだよなぁ~・・・アイドルなんて、窮屈なだけって・・・・」


 この後、しばらく間があく・・・・。


ソフィア「・・・・何で、こうなっちゃったのだろ・・・日本・・・・」


ミヤビ「・・・・うん・・・・」


モモハ「・・・・ホント・・・・」


 こうして、しばらく、歩いていると、カズヤの視界に、ミユキの姿が、入る・・・・。


カズヤ「!えっ!?」


 こう言われ、ミユキは、カズヤ達の方に、振り向く・・・・。こんなミユキに、ソフィアも、気付く・・・・。


カズヤ「?・・・・ミユキ・・・ちゃん・・・・??」


ミユキ「あらっ?カズヤ君に、ソフィアちゃん。どうも♪」


 こう言いながら、ミユキは、カズヤ、ソフィア、モモハ、ミヤビの方に、近付いて行く・・・・。カズヤとソフィアの方は、カズヤは、ミユキが、ソフィアの、知り合いであることに、驚きを隠せず。ソフィアは、ミユキが、カズヤの、知り合いであることに、驚きを隠せなかった・・・・。


カズヤとソフィア「・・・・えっ!?・・・・」


 カズヤとソフィアは、互いに、顔を見合わせ、こう言った・・・・。


ソフィア「・・・・知り合い??・・・・」


カズヤ「・・・・はい、まあ・・・・」


 この後、ミユキは、カズヤ、ソフィア、モモハ、ミヤビの四人の、目の前で、立ち止まった・・・・。


ミユキ「・・・・久しぶりね・・・ソフィア・・・・」


ソフィア「・・・・そうね・・・・」


 この後、しばらく間があく・・・・。


ミユキ「・・・・順調?・・・役者活動・・・・」


ソフィア「・・・・う~ん・・・まあ・・・順調は、順調かな・・・・?」


ミユキ「・・・・そっ・・・・」


 この後、ソフィアは、ミユキを、心配そうに、見ている・・・・。


ソフィア「・・・・やっぱり・・・あんな感じの、生活なの・・・・?」


ミユキ「?あんな感じ??」


ソフィア「・・・・AVとか・・・風俗とか・・・・」


ミユキ「・・・・うん・・・やってるよ・・・丁度、おっパブの時に、そこのカズヤ君が、来たんだから・・・・」


 これを聞いて、ソフィアは、驚きを隠せず、しばらくして、怒りが、込み上げてくる・・・・。


ソフィア「カズヤ君!!!!」


カズヤ「!えっ!?あっ!はい!・・・・すみませぇ~ん♪・・・・」


 このカズヤの様子に、ソフィアは、腰に手を当て、モモハとミヤビは、信じられなさそうな、顔をしている・・・・。


カズヤ「・・・・あっ・・・いやっ・・・これはぁ~・・・・」


 この後、ミヤビは、呆れ、モモハは、怒りが、込み上げる・・・・。


モモハ「最低っ!!!!」


カズヤ「すみませぇ~ん!!!」


ミヤビ「・・・・呆れた・・・・」


モモハ「・・・・全く・・・・」


ソフィア「・・・・ホントよぉ~・・・・」


 こんな3人の対応に、カズヤは、笑って誤魔化した・・・・。


カズヤ「・・・・いやぁ~、・・・何かぁ~・・・すみません♪・・・・」


モモハ「・・・・もう・・・・」


 モモハは、不貞腐れているが、カズヤは、やはり、誤魔化すように、笑っていた・・・・。この後、ソフィアは、視線を、ミユキに戻し、モモハ、ミヤビ、カズヤも、ミユキの方を、見る・・・・。


ソフィア「・・・・ホントに・・・大丈夫・・・確かに、あの時の、演出家は、酷かったけど・・・・」


ミユキ「・・・・後悔はない・・・あんなの、アイドル活動と、変わらない・・・・」


 これを聞いて、モモハとミヤビは、戸惑う・・・・。


ミヤビ「・・・・あの・・・・」


ミユキ「!んっ!?」


ミヤビ「・・・・あっ・・・えっと・・・そのぉ~・・・・」


 この後、ミヤビは、口籠る・・・・。


ミユキ「・・・・何が知りたいの?遠慮なく、言ってごらん・・・・」


ミヤビ「・・・・いやっ・・・あの・・・・」


 この後も、ミヤビは、つい、口籠もってしまう・・・・。


ミユキ「?どうしたの??同情?同情だったら、要らないよ・・・・」


ミヤビ「!あっ!いやっ!そうじゃなく!・・・・」


 この後も、ミヤビは、口籠もった後、しばらくして、意を決する・・・・。


ミヤビ「・・・・演劇も・・・アイドルと、変わらないって、ホントですか・・・・?」


ミユキ「!んっ!?・・・・まあ、・・・そうね・・・いろんな、舞台に出たけど、この時代だからかも、しれないけど・・・変わらないね・・・アイドルと・・・・」


 これを聞いて、モモハとミヤビは、ガッカリする・・・・。


ミヤビ「・・・・そう・・・なんだ・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


モモハ「・・・・私・・・アイドルやってるけど・・・ホントは、・・・アイドル・・・辞めたいのに・・・・」


ミヤビ「・・・・うん・・・・」


 これを聞いて、ミユキは、モモハとミヤビの、心境を、察する・・・・。


ミユキ「・・・・ああ~っそういうこと・・・・」


ソフィア「・・・・正直言うと、舞台も、映画も、音楽も、萌え文化が、広まって、女性アイドルを、見るような目でしか、見られない・・・この時代が、これからも、続くかは、分からないけど、・・・正直、演技が、うまくても、歌が、うまくても、みんな、外見しか見ない・・・アイドルと、変わらない・・・・」


 これを聞いて、モモハとミヤビは、ショックを隠せない・・・・。


モモハ「・・・・そんな・・・歌も、演技も、ダンスも、・・・あんなに、一生懸命、頑張ってるのに・・・何やっても、・・・アイドルのまま・・・・?」


ミヤビ「キモオタなんかに!!笑顔!振り撒きたくないのに!!」


 こう言いながら、モモハとミヤビは、泣き始める・・・・。


ミユキ「・・・・やっぱり・・・・」


ソフィア「・・・・ゴメンね・・・演技とか、歌とか、ダンスは、教えられるけど、・・・アイドルは、・・・辞められないと思う・・・売れるのは、・・・結局、・・・アイドルのような、生活態度や、ファンサービスを、した者だから・・・・」


 これを聞いて、モモハとミヤビは、ガッカリし、肩を落とす・・・・。


ミヤビ「・・・・そんな・・・・」


モモハ「・・・・私達!何のために!!・・・・」


 こうして、モモハとミヤビは、その場に、立ち尽くしていた・・・・。


ミユキ「・・・・私は、演劇界に、ガッカリして、体を売った・・・自由に生きたいなら、こっちの方がいいよ・・・いいことばっかりじゃないけど、同じ外見で売るなら、こっちの業界の方が、分かり易い・・・・」


 これを聞いて、モモハとミヤビは、意気消沈している・・・・。


ミユキ「・・・・まあ、どういう選択をするかは、君達次第よ。少なくとも、私は、AV落ちしても、後悔してない・・・正直ね・・・・」


 モモハとミヤビは、ショックのあまり、返事をせず、悔しそうに、黙っている・・・・。


ミユキ「・・・・私が、言えることは、これくらいよ・・・じゃっ!・・・・」


 これを聞いて、モモハとミヤビは、更に、押し黙り、なぜか、カズヤは、反省している様子だった・・・・。こうして、ミユキは、この場を去った・・・・。


ミヤビ「・・・・私達・・・私達!・・・何のために!!・・・・」


 ミヤビの、この叫びは、虚しく、宙を舞った・・・・。


【シーン39】~現在のシーン~

 ここは、とあるカフェ。ここで、ソフィアは、一人で、温かいコーヒーを、ゆっくり、飲んでいた・・・・。しばらくして、ソフィアは、深く、ため息をつく・・・・。


ソフィア「・・・・似てるわ・・・うん・・・・」


 この後、ソフィアは、再び、コーヒーを啜り、再び、深く、ため息をつく・・・・。


ソフィア「・・・・ミユキちゃんみたいに、ならなきゃいいけど・・・・」


 この後、ソフィアは、切なそうに、窓を、眺めていた・・・・。


【シーン40】

 ここは、とある河原。ここに、モモハとミヤビが、座っている・・・・。


ミヤビ「・・・・どうしよっかなぁ~・・・・?」


モモハ「・・・・やっぱり・・・・」


ミヤビ「・・・・うん・・・正直、アイドルのままなら、・・・続けたくない・・・・」


モモハ「・・・・だよね・・・・」


ミヤビ「・・・・うん・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


ミヤビ「・・・・モモハちゃんは、どうするの・・・・?」


モモハ「・・・・私は・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


モモハ「・・・・私は・・・アイドル辞めるの、諦める・・・・」


ミヤビ「・・・・そっか・・・・」


モモハ「・・・・うん・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


モモハ「・・・・ミヤビの方こそ・・・どうするの・・・・?」


ミヤビ「・・・・私は・・・・」


 この後、ミヤビは、しばらく、考え込んだ・・・・。


【シーン41】

 ここは、とある事務所。ここの、一部屋に、ソフィア、カズヤの2人はいた。2人は、モモハとミヤビを、待っている・・・・。


カズヤ「・・・・遅い・・・ですね・・・・」


ソフィア「・・・・うん・・・・」


 この後、しばらくして、外から、足音が、聞こえて来る・・・・。


ソフィア「・・・・来たかな・・・・?」


カズヤ「・・・・でも、・・・足音は、1人分ですよ・・・・」


ソフィア「・・・・確かに・・・・」


 この後、この部屋に、モモハが、1人で、入って来る・・・・。


モモハ「・・・・遅れて、すみません・・・・」


ソフィア「・・・・いえっ来てくれて、嬉しいよ・・・でも、ミヤビちゃんは??・・・・」


モモハ「・・・・それがぁ~・・・・」


 こう言った後、モモハは、口籠もった・・・・。


【シーン42】~過去のシーン~

 ここは、とある河原。ここに、モモハとミヤビが、座っている・・・・。


モモハ「・・・・ミヤビの方こそ・・・どうするの・・・・?」


ミヤビ「・・・・私は・・・・」


 この後、ミヤビは、しばらく、考え込んだ・・・・。


ミヤビ「・・・・私・・・体売る・・・・」


 この後、モモハは、深く、ため息をつく・・・・。


モモハ「・・・・ミユキさんと、同じ道だね・・・・」


ミヤビ「・・・・そうね・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


モモハ「・・・・ミヤビの選んだ道だし・・・っと言いたい所だけど、ホントは、そんなこと、して欲しくない・・・・」


ミヤビ「・・・・キモオタに、笑顔、振り撒いたり、演技、歌、ダンスのレッスンの日々より、ずっと楽よ・・・ホントは、嫌だけど・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


モモハ「・・・・正直、・・・ミユキさんに、会った時から、・・・ミヤビなら、・・・そう言うような気がしてた・・・・」


 こう言いながら、モモハは、ミヤビの方に、無理して、笑顔になる。だが、堪えきれず、涙を流す・・・・。


モモハ「・・・・やっぱ・・・ダメ・・・行かないで欲しい・・・・」


 この後、ミヤビは、モモハの涙を、人差し指で、拭う・・・・。


ミヤビ「・・・・そう言ってくれるだけで、十分だよ。モモハちゃん・・・・」


モモハ「・・・・ミヤビちゃん・・・・」


 この後、モモハは、ミヤビに、涙を流しながら、抱きつき、泣き叫んだ・・・・。


ミヤビ「・・・・ゴメンね・・・私には、無理・・・だって・・・私・・・モモハちゃん程・・・器用じゃないから・・・・」


モモハ「行かないで欲しい!!行かないで欲しい!!」


 この後、ミヤビは、複雑そうな、表情で、モモハを、見つめていた・・・・。


ミヤビ「・・・・ゴメンね・・・でも、・・・ありがとう・・・・」


 こうして、モモハとミヤビは、しばらく、抱き合った・・・・。


【シーン43】~現在のシーン~

 ここは、とあるラブホテル。ここで、ミヤビと、とある一般男性は、ベッドの上で、一糸纏わぬ姿で、向かい合っていた。ベッド脇には、三脚で、固定された、ビデオカメラが、・・・・。


一般男性「・・・・ホントに♪・・・いいの♪?・・・・」


ミヤビ「・・・・いいよ!・・・ヤれば!!・・・・」


 これを、この一般男性は、ニヤけながら、聞いていた・・・・。


一般男性「じゃあ♪♪お言葉に甘えて♪」


 こうして、とある一般男性は、ニヤついた後、そのまま、ディープキスをし、セックスを始め、その様子を、ビデオカメラに、収め始めた。ミヤビの方は、無表情である・・・・。

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