時代

                    『時代』


カズヤ:とある大学の、『映画研究部』部員。映画が、大好きで、映画を見たり、自主制作映画を、撮ったりしている。


カツマサ:とある劇団の、脚本家兼演出家。俳優としても、活躍しており、演劇界で、とても有名。趣味は、萌えオタ。


ユウヘイ:とある自主制作映画集団の、代表。演劇にも、通じていて、演劇の脚本を、他の劇団に、提供したりしている。


ショウ:とある大学の、『映画研究部』部員。だが、特に、映画が、好きという訳ではなく、女に、モテることしか、考えてない。


ヤスシ:とある大学の、『映画研究部』部員。だが、ショウと同じく、特に、映画が、好きという訳ではなく、女に、モテることしか、考えてない。


ミハル:とある劇団の、劇団員。アニオタで、カラオケで、よくアニソンを、歌っている。今いる劇団が、大好き。


アサヒ:とある劇団の、劇団員。コスプレイヤーで、アニメキャラの、コスプレを、よくしている。将来は、声優を、目指している。


フウカ:天才子役と、呼ばれた少女。現在は、高校生で、舞台を中心に、活動をしているが、現在の、芸能界に、疑問を、持っている。


サナエ:とある大学の、『映画研究部』部員。小説を、よく読むが、小説好きより、映画好きな人が、好み。よく合コンに行く。


ミユキ:とある大学の、『文芸部』部員。だが、よく合コンに行き、男遊びが、激しい。サナエとは、気が合う。


【シーン1】

 ここは、とある大学のサークル、『映画研究部』の部室。ここの、自主制作映画の、編集室で、カズヤ、ショウ、サナエは、それぞれ、自分の、自主制作映画の編集を、それぞれのパソコンで、行っていた・・・・。


サナエ「・・・・2人共、どんな感じぃ~・・・・?」


ショウ「・・・・ボチボチかな・・・・」


カズヤ「・・・・僕もです・・・・」


サナエ「・・・・そっかぁ~・・・ウチは、もうチョイ♪拘りたい所かな?・・・・」


ショウ「・・・・そうッスか・・・・」


カズヤ「・・・・こっちは、プレビューに、時間かかりますね・・・・」


サナエ「・・・・ああっ・・・いつもながら・・・・」


ショウ「そこが!!バカよな!?カズヤって!♪」


カズヤ「・・・・いやっ・・・エフェクトだけは、拘りだから・・・・」


ショウ「そうやねぇ~!♪」


サナエ「・・・・よう、色々、考えられるわ・・・・」


カズヤ「・・・・いやっ・・・色々、考えるのは、自主制監督は、みんなそうでしょ・・・・?」


サナエ「・・・・君のは、派手過ぎ・・・・」


ショウ「そやねぇ~♪♪」


カズヤ「・・・・ああっ・・・これでも、エフェクトにしろ、意味持たせてるんですけどね・・・・」


ショウ「そう言うけど、いつも!!珍紛漢紛で!訳分からん!!」


サナエ「・・・・ウチにも、難し過ぎる・・・・」


カズヤ「・・・・まあ、自主制なんでね・・・自己満ですよ・・・・」


サナエ「・・・・それは、分かる・・・・」


ショウ「いやぁ~♪それじゃ♪いかんとは!♪いかんと思うけどねぇ~♪♪」


カズヤ「・・・・いやっ・・・売り上げとかじゃないし・・・・」


ショウ「カズヤは!♪特別♪♪問題は♪サナエさん♪♪」


サナエ「・・・・大丈夫大丈夫・・・自覚しとる・・・・」


カズヤ「・・・・サナエさんのは、何か、不思議ですね・・・・」


サナエ「・・・・大丈夫大丈夫・・・無理せんで・・・・」


カズヤ「・・・・いやっ・・・無理って訳じゃあ・・・・」


サナエ「・・・・大丈夫大丈夫・・・ウチの映画は、ウチしか分かっとらん・・・・」


カズヤ「・・・・まあ・・・分かってないのは、事実です・・・・」


ショウ「・・・・絶対、それじゃ、いかんと思うけど・・・・」


サナエ「・・・・まあ・・・自主制だから・・・・」


ショウ「ええ~っ!!?」


サナエ「・・・・まあまあ・・・・」


カズヤ「・・・・とりあえず、編集続けよ・・・・」


サナエ「・・・・そうやね♪・・・・」


ショウ「確かに!」


 こうして、カズヤ、ショウ、サナエの3人は、黙々と、編集を、続けていた・・・・。


【シーン2】~上映会の日、・・・・~

 ここは、『映画研究部』の、映画を、上映している、上映会場。ここの卓で、ショウとヤスシは、ダルそうにしていた・・・・。


ショウ「・・・・へえ~・・・そんな、可愛いんや?その、ミユキちゃんって・・・・」


ヤスシ「いやっ!マジ可愛いんよ!!ホント!マジ可愛いんよ!!」


ショウ「・・・・うわ~・・・マジ行きたかったなぁ~・・・その合コン・・・・」


ヤスシ「・・・・でもなぁ~・・・・」


ショウ「?どうした??」


ヤスシ「・・・・いやさぁ~・・・何か、・・・相当な、ヤリマンみたいでさ・・・俺も、セックスしたけど、色んな男と、ホイホイ、ヤるみたい・・・・」


ショウ「マジでぇ~!?」


ヤスシ「マジ!!・・・・お前もヤる??」


ショウ「!!そんな!!簡単に!ヤれんのぉ~!?」


ヤスシ「ヤれる!!」


ショウ「・・・・ええ~・・・まあ、・・・可愛いなら、ヤりたいかも・・・・」


ヤスシ「オッケー!!♪」


ショウ「・・・・お前も、そんな、簡単に、オッケーすんのぉ~・・・・?」


ヤスシ「・・・・まあ、・・・どうせ、色んな男と、ヤりまくってるから・・・・」


ショウ「・・・・ああね・・・・」


ヤスシ「まあ!!でも!外見は!!保証する!外見は!」


ショウ「・・・・分かった・・・・」


 この後、ヤスシは、深く、ため息をついた・・・・。


ショウ「?どうした??」


ヤスシ「・・・・いやっ・・・何でも・・・・」


ショウ「・・・・そっか・・・・」


ヤスシ「・・・・うん・・・・」


 この後も、ショウとヤスシは、ダルそうに、座っていた・・・・。


【シーン3】~数日後、・・・・~

 ここは、とある大学の、キャンパス内の道。ここに、ショウは、ヤスシから、ミユキを、紹介して貰っていた・・・・。


ヤスシ「・・・・えっと、・・・こっちが、ショウで、こっちが、ミユキちゃん♪・・・・」


ショウ「・・・・えっと・・・よろしくお願いします・・・・」


ミユキ「・・・・よろしく・・・・」


 この後、少し、間があく・・・・。


ヤスシ「・・・・じゃあ・・・俺は、これで・・・・」


ショウ「おう!!」


ミユキ「・・・・じゃっ・・・・」


 この後、ヤスシは、この場を去った・・・・。


ミユキ「・・・・行きましょ・・・・」


ショウ「・・・・はい♪・・・・」


 この後、ミユキとショウは、2人で、この場を去った・・・・。


【シーン4】

 ここは、とあるカラオケ店。ここに、ミユキとショウは入る・・・・。


店員「・・・・いらっしゃい・・・・」


ミユキ「・・・・フリータイムで・・・・」


店員「・・・・はい、分かりました・・・・」


 こうして、ミユキとショウは、このカラオケ店内の、一部屋に、入った・・・・。


【シーン5】

 ここは、とあるカラオケ店の、一部屋。ここで、ショウとミユキは、見つめ合っている・・・・。


ミユキ「・・・・いい・・・・?」


ショウ「はい!♪」


 この後、ミユキは、妖艶な笑みで、ショウに、濃厚なキスをし、そのまま、セックスを、始めた・・・・。


【シーン6】

 ここは、カツマサの自宅。ここで、カツマサは、1人、ライトノベルを、読んでいた・・・・。


カツマサ「・・・・やはり、ライトノベルも、キャラが立って、バカにできんな・・・・」


 この後も、カツマサは、このライトノベルを、読み続けていた・・・・。


【シーン7】

 ここは、ユウヘイの自宅。ここで、ユウヘイは、サブスクで、映画を見ていた・・・・。


ユウヘイ「・・・・やはり、ハリウッドは、レベルが高い・・・・」


 こうして、ユウヘイは、映画を、見続けていた・・・・。


【シーン8】

 ここは、とある大学のサークル、『映画研究部』の部室。ここで、ショウとヤスシは、それぞれ、椅子に座って、ピンク映画の、雑誌を読みながら、会話していた・・・・。


ヤスシ「・・・・どうやった・・・・?」


ショウ「・・・・うん・・・可愛かったし、気持ち良かった・・・・」


ヤスシ「やろっ!?」


ショウ「・・・・うん・・・・」


ヤスシ「ミユキちゃんとなら♪いつでも!♪ヤれるよ!♪」


ショウ「・・・・まあ、・・・ありがたいね・・・・」


ヤスシ「そやな!!♪」


ショウ「・・・・でも、不思議だな・・・何で、そんなに、ヤらせてくれるんだろ・・・・?」


ヤスシ「・・・・それは、知らん・・・・」


ショウ「・・・・まっ♪気にせんどこ!♪・・・・」


ヤスシ「そやな!!♪」


ショウ「うん!♪」


 この後、この部室に、カズヤが、入って来る・・・・。


カズヤ「お疲れ」


ショウ「お疲れ!!カズヤ!」


ヤスシ「お疲れぇ~!!♪」


カズヤ「・・・・おう♪・・・・」


 この後、カズヤも、椅子に座る・・・・。


ショウ「なあ!?カズヤ??」


カズヤ「!んっ!?」


ショウ「可愛い子と、ヤりたくね?」


カズヤ「・・・・えっ!?・・・そりゃあ、まあ・・・・」


ショウ「可愛い子!紹介するよ!♪」


カズヤ「・・・・紹介って・・・相手は、どうと?・・・・」


ショウ「大丈夫!♪ヤリマンやけん♪」


ヤスシ「俺らも!♪ヤったし♪」


カズヤ「・・・・マジで!?・・・・」


ヤスシ「マジ!!」


ショウ「マジマジ!!♪」


 この後、カズヤは、深く、考え込む・・・・。


カズヤ「・・・・それなら・・・俺も、ヤろうかな・・・・?」


ショウ「おしっ!!決まりぃ~!♪」


 これを聞いて、カズヤは、怪訝な顔をする・・・・。


カズヤ「・・・・そんなに、簡単に、ヤれんの・・・・?」


ヤスシ「もちろぉ~ん!♪」


カズヤ「・・・・じゃあ・・・・」


ヤスシ「よぉ~し♪♪」


 この後、ヤスシは、スマホを、取り出し、電話を、かけ始めた・・・・。


ヤスシ「もしもし!ミユキちゃん!?・・・・・」


【シーン9】~とある日曜日、・・・・~

 ここは、とある大学の、キャンパス内の道。ここに、カズヤは、ヤスシから、ミユキを、紹介して貰っていた・・・・。


ミユキ「・・・・どもっ・・・・」


 カズヤは、可愛いミユキの前で、すっかり、緊張していた・・・・。


カズヤ「・・・・どっ・・・どもっ・・・・」


 この後、ミユキは、妖艶な笑みを、見せる・・・・。


ミユキ「・・・・行きましょ・・・・」


カズヤ「・・・・えっ?・・・あっ・・・はい・・・・」


 この後、カズヤは、ミユキの後に、付いて行った・・・・。


【シーン10】

 ここは、とあるカラオケ店の、一部屋。ここで、カズヤとミユキは、見つめ合っている・・・・。


ミユキ「・・・・ヤろ・・・・」


カズヤ「・・・・あっ・・・はい・・・・」


 この後、ミユキは、妖艶な笑みで、カズヤに、濃厚なキスをし、そのまま、セックスを、始めた・・・・。


【シーン11】~数日後、・・・・~

 ここは、とある大学のサークル、『映画研究部』の部室。ここで、ショウ、ヤスシ、カズヤの3人は、それぞれ、椅子に座って、会話していた・・・・。


ヤスシ「どうやった!!?」


カズヤ「・・・・良かった・・・・」


ヤスシ「!!やろう!??」


カズヤ「・・・・うん・・・・」


ヤスシ「やっぱね!♪俺も俺も♪」


ショウ「俺もよぉ~♪♪」


カズヤ「・・・・まあ、・・・あれだけ、可愛けりゃね・・・・」


ショウ「だよねぇ~♪♪」


ヤスシ「分かる分かる♪♪」


ショウ「マジ!!可愛かったけんね!♪」


ヤスシ「ホントホント!♪」


カズヤ「・・・・まあ・・・・」


 この後、ショウ、ヤスシは、エロそうに、ゲラゲラ笑い、カズヤは、苦笑していた・・・・。


【シーン12】

 ここは、とある大学内の、学食。ここで、サナエとミユキは、食事しながら、会話していた・・・・。


サナエ「・・・・ああ・・・あの3人か・・・・」


ミユキ「・・・・うん・・・・」


サナエ「・・・・よう、やるわ・・・・」


ミユキ「・・・・まあね。人生、楽しまないと・・・・」


 この後、サナエは、ニヤつく・・・・。


サナエ「・・・・なるほどねぇ~♪・・・・」


 この後、サナエは、クスッと笑う・・・・。


サナエ「・・・・あたしも、ヤろかなぁ~・・・・♪」


ミユキ「・・・・気持ちいいよ・・・あの3人・・・・」


サナエ「・・・・へえ~♪・・・・」


 この後も、サナエは、ニヤニヤと、ニヤついていた・・・・。


【シーン13】~とある日、・・・・~

 ここは、とある大学のサークル、『映画研究部』の部室。ここで、ショウ、ヤスシ、カズヤの3人は、それぞれ、椅子に座って、会話していた・・・・。


ショウ「俺は!本気で!!映画監督!目指しとるけん!」


カズヤ「・・・・まあ・・・それは、俺もやけど・・・・」


ヤスシ「いやぁ~、俺は、君達の、映画に出られただけで、満足やけん♪」


ショウ「いやっ!!俺は!自主制で!終わるつもりは無いね!」


カズヤ「・・・・俺は、一生、自主制、撮れれば、満足かな?でも、サブスクでは、配信されるようには、なりたい・・・・」


ショウ「・・・・ああ~っ・・・カズヤらしい!!・・・でも、俺は、カズヤは、変な拘り無くせば、プロなれると思うけどね・・・・」


カズヤ「・・・・いやっ・・・俺は、商売に関係なく、作品に拘りたい・・・・」


ショウ「そこっ!!そこなんよぉ~、カズヤの場合・・・・」


カズヤ「・・・・いやっ・・・俺は、サークルでの、作品造りを、続けられたら、満足・・・・」


ショウ「・・・・変なとこ、サナエさんっぽいよな?カズヤって・・・・」


カズヤ「・・・・う~ん・・・あの人は、作品造りは、マジメやけど、合コンばっか行く、あれには、付いていけん・・・・」


ショウ「カズヤも!ミユキちゃんと!寝たやん!」


カズヤ「・・・・まあね♪・・・・」


ヤスシ「・・・・ああ~っ・・・ミユキちゃん・・・可愛い♪・・・・」


カズヤ「・・・・うん・・・だから寝た・・・・」


ヤスシ「よなっ!!♪」


ショウ「いやっ!大事よ!!セックスしたいって!」


カズヤ「・・・・うん・・・自主制の、インスピレーションでも、大事・・・・」


ショウ「それよ!!それ!」


ヤスシ「インスピレーションは!!分からんけど!セックスしたいは!分かる!」


ショウ「そりゃあ!!♪男ならな!♪」


 この後、ショウとヤスシは、エロそうに、ゲラゲラ笑い、カズヤは、苦笑していた・・・・。こんな部室に、サナエが、入って来る・・・・。


サナエ「お疲れぇ~♪」


ショウ「お疲れ!!♪サナエちゃん!♪」


ヤスシ「お疲れ!!♪」


カズヤ「・・・・お疲れ・・・・」


サナエ「・・・・うん・・・・」


 こう言いながら、サナエは、しばらく、深く、考え込んでいる・・・・。


ショウ「!どうした!?サナエちゃん!・・・・」


サナエ「!んっ!?・・・・ああっ・・・・」


 この後も、サナエは、しばらく、深く、考え込んでいる・・・・。


カズヤ「?・・・・サナエちゃん・・・・??」


 この後、サナエは、決心したように、大きく息を吐く・・・・。


サナエ「・・・・あのさ・・・・」


ショウ「!んっ!?・・・・」


カズヤ「?・・・・どした・・・・??」


サナエ「・・・・あのさ・・・今から!!4Pせん!!?」


 これを聞いて、カズヤ、ショウ、ヤスシの3人は、驚きのあまり、目を丸くする・・・・。


カズヤ「・・・・えっ・・・・!?」


ヤスシ「4P!♪?」


ショウ「サナエちゃんと!♪?」


サナエ「・・・・うん・・・・」


ヤスシ「そう言われたら!♪ヤるに決まっとうやぁ~ん!!♪」


ショウ「そりゃあねぇ~!!♪」


カズヤ「・・・・うん・・・・」


 この後、サナエは、一息つく・・・・。


サナエ「・・・・よし♪・・・決まり♪♪・・・・」


ヤスシ「・・・・よぉ~し♪・・・・」


 この後、サナエ、カズヤ、ショウ、ヤスシの4人は、服を脱ぎ始め、一矢纏わぬ姿になった後、そのまま、4Pセックスを、始めた・・・・。


ナレーション(カズヤの声で)「・・・・この頃って、下ネタも、結構、言えたし、自由だったような気がする・・・思い出も、たくさんだったしね・・・でも、大学卒業後は、そうも、いかなくなってきた・・・映画の世界も、結構、変わっていった・・・・」


【シーン14】

 このシーンでは、とある恋愛シュミレーションゲーム原作の、とある映画の上映シーンが、流れる・・・・。


ナレーション(カズヤの声で)「・・・・この映画・・・恋愛シュミレーションゲーム原作の映画だが、この映画が、大ヒットしていた・・・この頃からだったと思う・・・映画の世界も、日常も、変わったのは・・・これまでは、芸術映画は、それなりに売れてた・・・だが、この映画の、大ヒットで、オタク文化を、映画業界も、無視できなくなった・・・・」


【シーン15】

 このシーンでは、オタク文化に、どっぷり浸かっている、オシャレをした、オタク達の生活の様子のシーンが、次々に、流れていく・・・・。


ナレーション(カズヤの声で)「・・・・次々に、オタク好みの、作品が、制作され、次々に、ヒットを、飛ばした・・・そして、オタク文化にとって、天国のような、世の中になっていった・・・アイドル文化が、発達し、萌オタが、堂々と、オシャレをして、街を、歩くように、なっていった・・・代わりに、オタク以外は、オタクが、頭良いせいか、就職も、厳しくなった・・・ゲームの強いオタクが、ゲームを、扱うかのように、就職し、高所得収入になった・・・オタク以外の者は、ブラック企業に、勤めるか、AV業界に、行くかで、何とか、生活できるという、厳しい現実が、待っていた・・・こうして、オタク文化と、今までの文化が、逆転したのである・・・・」


【シーン16】~大学卒業後、・・・・~

 ここは、とある劇団の、事務所。劇団と言っても、メンバーは、カズヤ、カツマサ、ユウヘイ、アサヒ、ミハルの5人で、この事務所も、かなり狭かった。ここで、カズヤ、カツマサ、ユウヘイの3人は、上演台本を、話し合って、作っており、アサヒ、ミハルは、パソコンのゲームで、遊んでいた・・・・。


カズヤ「・・・・プロットでは、こうだけど、ここ変えない?・・・・」


ユウヘイ「・・・・うん・・・カツマサさんの、プロットは、いつも、やはり、面白いけど、ここで、銃で、脅すにでもしたら・・・・」


カズヤ「!やろ!?」


ユウヘイ「・・・・うん・・・・」


カツマサ「・・・・う~ん、話し合いで、説得じゃダメなんだ・・・・」


ユウヘイ「・・・・正直・・・・」


カズヤ「・・・・うん・・・こんな性格の、キャラクターを、説得できると思えない・・・・」


ユウヘイ「・・・・そこ・・・・」


カツマサ「・・・・ああ~・・・・」


 この後、カツマサは、深く、考え込む・・・・。


カツマサ「・・・・まあ、・・・多数決で、銃派が、多いので、そうしてみましょ・・・・」


ユウヘイ「うん♪♪銃の方が♪絶対リアル♪」


カズヤ「・・・・正直・・・・」


カツマサ「・・・・とりあえず、台本できたら、連絡しますね♪・・・・」


カズヤ「・・・・はい・・・・」


ユウヘイ「お願いします!♪」


 この後、カツマサは、一息つく・・・・。


カツマサ「・・・・ではっ!♪ゲームで♪遊びましょ♪♪・・・・」


ユウヘイ「賛成ぃ~!!♪」


カズヤ「・・・・うん・・・・」


 こうして、アサヒとミハルの、ゲームに、カズヤ、カツマサ、ユウヘイも、加わった・・・・。


【シーン17】

 ここは、ショウとヤスシの自宅。ここで、ショウとヤスシは、2人して、呆然と、AVを、見ていた・・・・。


ショウ「・・・・なあ、ヤスシぃ~??・・・・」


ヤスシ「・・・・何っ?・・・・」


ショウ「・・・・俺達、AV男優になって、どの位になる?・・・・」


ヤスシ「・・・・えっ?・・・ああ~っ・・・大学卒業してから、5年目??・・・・」


ショウ「・・・・ああ~っ・・・5年も、この仕事、してるのか・・・・」


ヤスシ「・・・・そうやね・・・・」


 この後、ショウとヤスシは、呆然と、AVを、見ていた・・・・。


ショウ「・・・・何か・・・AV女優、美人ばっかだな?・・・・」


ヤスシ「・・・・そうやなぁ~・・・普通なら、ファッションモデルでも、やってそうな、美人ばっかだわぁ~・・・・」


ショウ「・・・・元アイドルも居るしな・・・・」


ヤスシ「・・・・うん・・・・」


 この後も、ショウとヤスシは、呆然と、AVを、見続けていた・・・・。


ショウ「・・・・俺・・・こんなはずじゃ、無かったんだけどな・・・・」


ヤスシ「・・・・どうでもいいよ・・・美人とヤれりゃ・・・・」


ショウ「・・・・お前は、そうかもしれんけど、俺は、映画監督、なるはずだったのに・・・・」


ヤスシ「・・・・そう言うなよ・・・この業界・・・夢に敗れた、AV監督も、AV男優も、たくさん、居るんだからな・・・お前だけじゃねえって・・・・」


ショウ「・・・・そうだけど・・・今の、映画監督達の、映画より、俺の映画の方が、絶対、面白れぇ~のに・・・・」


ヤスシ「・・・・『映研』の頃は、良かったなぁ~・・・・」


ショウ「・・・・それな・・・最近の映画より、あの頃の、俺達の映画の方が、100倍、面白いし・・・・」


ヤスシ「!分かる!!」


ショウ「・・・・だろ?・・・・」


ヤスシ「・・・・うん・・・分かるんだけど・・・面白れぇ~のに、今は、これしか・・・・」


ショウ「・・・・何で、売れてんだろうな?・・・最近の映画・・・・」


ヤスシ「・・・・さあ・・・・」


 この後、ショウは、深く、ため息をつく・・・・。


ショウ「・・・・昔は、良かったな・・・・」


ヤスシ「・・・・それ・・・・」


ショウ「・・・・うん・・・・」


 この後、しばらくして、ヤスシも、深く、ため息をつく・・・・。


ヤスシ「・・・・映画も、昔の映画の方が、面白かったわ・・・・」


ショウ「・・・・それ・・・・」


 この後、ショウとヤスシは、2人して、深く、ため息をついた・・・・。


【シーン18】

 ここは、とある芸能事務所。ここの、社長室に、社長と、カツマサが居た・・・・。


カツマサ「・・・・なるほど、あの天才子役、『フウカ』の教育をと・・・・」


社長「そうなんだよぉ~!あの子は!演技力抜群なのだが!言うことを、聞かないんだよぉ~・・・・」


カツマサ「・・・・だから、しばらく、ウチに、預かって欲しいと?・・・・」


社長「そう!!・・・・何かな・・・作品は、売れないし、監督からは、もう起用しないと、言われるし・・・・」


 この後、カツマサは、深く、ため息をつく・・・・。


カツマサ「・・・・分かりました・・・僕で良ければ、力になります・・・・」


社長「・・・・お願いします・・・・」


 この後、カツマサは、一息つく・・・・。


カツマサ「・・・・できる限りのことは、しますが、天才子役が、相手です。期待しないで、待ってて下さい・・・・」


社長「・・・・構いません・・・・」


カツマサ「・・・・では・・・・」


 この後、カツマサ、一息つきながら、立ち上がり、ドアの方に、向かって行った・・・・。


カツマサ「・・・・失礼しました・・・・」


社長「・・・・うむ・・・・」


 この後、カツマサは、この部屋を、跡にした・・・・。


【シーン19】

 ここは、とあるAV事務所。ここの、スタジオで、ショウ、ヤスシ、ミユキ、サナエは、AVの撮影に、臨んでいた。今は、4Pの撮影中である・・・・。


AV監督「・・・・カット・・・OK・・・よし、その調子で、頼むよ・・・・」


ミユキとサナエ「はい!!」


ショウとヤスシ「・・・・はい・・・・」


AV監督「・・・・とりあえず、休憩・・・・」


ショウとヤスシとミユキとサナエ「・・・・はい・・・・」


 この後、AV撮影は、休憩に入った・・・・。


【シーン20】

 ここは、とある劇団の、事務所。ここには、カズヤ、カツマサ、ユウヘイ、アサヒ、ミハルに加え、この劇団預かりになった、フウカも居て、劇団員に対する、フウカの紹介が、行われていた・・・・。


カツマサ「・・・・こちら・・・フウカさん・・・天才子役と呼ばれてました・・・みんな、仲良くして下さい・・・・」


フウカ「初めまして、フウカです。よろしくお願いします」


カズヤ「・・・・カズヤです・・・よろしくお願いします・・・・」


ユウヘイ「ユウヘイです。よろしくお願いします」


アサヒ「・・・・アサヒです・・・よろしくです・・・・」


ミハル「ミハルです!♪よろしくお願いします!!♪」


 みんな、こう言いながら、頭を下げていた・・・・。


カツマサ「・・・・まあ・・・もうすぐ、台本が、出来上がるので、でき次第、稽古を始めます。当然、フウカさんの役も、ありますので、よろしくお願いします・・・では!♪今日は♪ゲームでもして、交流しましょう♪・・・・」


アサヒとミハル「はぁ~い♪♪」


 こうして、カズヤ、カツマサ、ユウヘイ、アサヒ、ミハル、フウカの6人は、いつもの、パソコンゲームを、楽しんでいた・・・・。


【シーン21】

 ここは、ショウとヤスシの自宅。ここで、ショウとヤスシは、2人して、呆然と、AVを、見ていた・・・・。


ショウ「・・・・ズルいね・・・カズヤ・・・・」


ヤスシ「・・・・だね・・・・」


ショウ「・・・・やっぱり?・・・・」


ヤスシ「・・・・うん・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


ショウ「・・・・あいつ・・・あのまま、演劇人として、一生を、終えるんだろうな・・・・」


ヤスシ「・・・・やろうね・・・・」


ショウ「・・・・やっぱり?・・・・」


ヤスシ「・・・・そう思うよ・・・・」


ショウ「・・・・だよな?・・・・」


ヤスシ「・・・・うん・・・・」


 この後も、しばらく、間があく・・・・。


ショウ「・・・・まあ・・・美女とヤれるから、いいけど・・・・」


ヤスシ「・・・・だよな?・・・・」


ショウ「・・・・だな・・・・」


 この後も、ショウとヤスシは、呆然と、このAVを、見続けていた・・・・。


【シーン22】

 ここは、カツマサの自宅。ここで、カツマサは、ノートパソコンで、悩みながら、台本を、書いていた。そして、・・・・。


カツマサ「・・・・よしっ!!できたぁ~!♪・・・・」


 遂に、カツマサの台本は、完成した・・・・。


カツマサ「・・・・よぉ~し♪・・・とりあえず、印刷だ♪・・・・」


 この後、カツマサは、ノートパソコンを、コピー機に繋ぎ、この台本を、印刷し始めた・・・・。


【シーン23】~稽古日、・・・・~

 ここは、とある稽古場。ここで、とある劇団のメンバーである、カズヤ、カツマサ、ユウヘイ、アサヒ、ミハルと、劇団預かりである、フウカの稽古が、始まっていた・・・・。ここでは、稽古のシーンが、次々に、流れていく・・・・。


ナレーション(カズヤの声で)「・・・・こうして、稽古が、始まった。現在の演劇の、第一人者である、カツマサさんだが、何が、不満なのか、フウカは、言うことを聞かず、演出に、文句を、言ってばかりであった・・・・。そうして、何日も、経たない内に、フウカは、稽古を、休むようになった・・・・」


【シーン24】

 ここは、とある劇団の、事務所。ここには、カズヤ、カツマサ、ユウヘイ、アサヒ、ミハルが居て、これからの事を、話し合っていた・・・・。


カズヤ「・・・・フウカちゃん・・・来なくなったね・・・・」


 この後、カツマサは、深く、ため息をつく・・・・。


カツマサ「・・・・前も、話した通り、言うことを、聞かないとは、言われてたんだ・・・ましてや、ウチの劇団は、基礎を、教えることに、長けた劇団・・・才能豊かな、天才少女が、満足するはずがない・・・・」


ユウヘイ「・・・・う~む・・・・」


 この後、カズヤ、カツマサ、ユウヘイ、アサヒ、ミハルは、しばらく、深く、考え込む・・・・。


ミハル「・・・・そもそも、無理が、あったんじゃない?幸い、座組みが、1人抜けても、修正できるように、してあるんでしょ?・・・・」


カツマサ「・・・・まあね・・・予め、言うこと聞かないと、言われてたから・・・・」


アサヒ「・・・・そっかぁ~・・・まあ、当然っちゃ、当然かも・・・・」


ミハル「・・・・うん・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


カツマサ「・・・・とにかく、抜けることも、視野に入れつつ、連絡は、続けよう・・・・」


カズヤとユウヘイとアサヒとミハル「はい!!」


 この後、カツマサは、深く、ため息をつき、カズヤの方は、深く、考え込んでいた・・・・。


【シーン25】

 ここは、フウカの自宅。ここの自分の部屋で、フウカは、サブスクで、映画を見ていた・・・・。


フウカ「・・・・なんか・・・芸能界に、ガッカリ・・・もう辞めて、いいかも・・・・」


 この後も、フウカは、夢中で、映画を、見続けていた・・・・。


【シーン26】

 ここは、カツマサの自宅。ここの自分の部屋で、カツマサは、スマホで、電話していた。相手は、フウカの、事務所の社長だ・・・・。


カツマサ「・・・・まあ・・・そういう訳なんで・・・ウチでは、鍛えられません・・・申し訳ありませんが・・・・」


 この後、この事務所の社長は、深く、ため息をついた・・・・。


社長「・・・・そうですか・・・やはり・・・・」


カツマサ「・・・・はい・・・・」


 この後、この社長は、しばらく、深く、考え込む・・・・。


社長「・・・・分かりました・・・ご迷惑を、おかけしました・・・・」


カツマサ「・・・・いえっ・・・・」


社長「・・・・では・・・・」


 この後、スマホの通話が、切れた・・・・。


カツマサ「・・・・全く・・・・」


 この後、カツマサは、予め、用意していた、B案台本を、メンバーの人数分、鞄に入れた・・・・。


【シーン27】

 ここは、とある芸能事務所。ここの、社長室で、社長は、スマホを、スーツの、内ポケットに、なおした・・・・。


社長「・・・・全く・・・もう、クビだな・・・・」


 こう言いながら、この社長は、不機嫌そうだった・・・・。


【シーン28】

 ここは、フウカの自宅。ここの自分の部屋で、フウカは、スマホで、事務所の社長と、電話していた・・・・。


社長「・・・・そういう訳だから、もう君の面倒は、見きれない。クビだよクビ。分かりましたか!?・・・・」


フウカ「・・・・はい・・・・」


社長「じゃあ!!」


 この後、スマホの、通話が、切れた・・・・。フウカは、呆然としていた・・・・。


フウカ「・・・・いいし・・・何してても、礼儀ばっか・・・アイドルと、変わんないし・・・・」


 この後、フウカは、ため息をつく・・・・。


フウカ「・・・・勝手に!!天才子役って、スカウトして、勝手に!!囲って、辞めたいのに、辞めさせてくれんやったし!・・・・」


 この後、フウカは、深く、ため息をつく・・・・。


フウカ「・・・・ずっと、あたしの都合は、お構い無しやったし・・・クビになって、セイセイした・・・・」


 この後、フウカは、深く、ため息をついた後、パソコンの、サブスクを開き、見る映画を、選び始めた・・・・。


フウカ「・・・・もういいよ・・・家で、映画見れりゃ・・・礼儀だけじゃ、OLと、変わんないじゃん・・・・」


 この後も、フウカは、深く、ため息をつく・・・・。


フウカ「・・・・私が、憧れてた、映画の世界って、あんなもんなんだ・・・・」


 この後、フウカは、映画を、選び終わり、そのまま、映画を、見始めた・・・・。


フウカ「・・・・映画は、好きなんだけどな・・・・」


 こうして、フウカは、ゆっくり、映画を見ていた・・・・。


【シーン29】

 ここは、とある稽古場。ここで、とある劇団の稽古が、行われていた・・・・。


カツマサ「・・・・はい、これで、今日の稽古を、終わります・・・台本は、変更したので、困ることも、あるでしょうが、何かあれば、言って下さい・・・・」


カズヤとユウヘイとアサヒとミハル「はい!!」


カツマサ「・・・・では、お疲れ様でした・・・・」


カズヤとユウヘイとアサヒとミハル「お疲れ様でした!!」


 こうして、この日の稽古を、終えた・・・・。


【シーン30】

 ここは、カズヤの自宅。ここに、カズヤが、帰って来る・・・・。


カズヤ「・・・・ただいまぁ~・・・・」


 カズヤは、このまま、自分の部屋に、入って行った・・・・。そのまま、カズヤは、服を、寝巻きに着替え、机に座り、机の上の、ノートパソコンを、起動した・・・・。


カズヤ「・・・・今日も、映画見るかな♪・・・・」


 この後、カズヤは、サブスクを開き、そのまま、映画を、見始めた・・・・。


【シーン31】

 ここは、とある都会の、街中。大勢の人が、行き交う、この大通りを、アサヒとミハルが、会話しながら、歩いていた・・・・。


ミハル「・・・・迷惑・・・フウカちゃん・・・・」


アサヒ「・・・・うん・・・・」


ミハル「・・・・まあ、カツマサさんだから、ああ対応できたけど、普通の人なら、激怒よ!・・・・」


アサヒ「・・・・だね・・・・」


ミハル「・・・・うん・・・・」


 この後、ミハルとアサヒは、2人して、深く、ため息をついた・・・・。


ミハル「・・・・芸能界って、ああいう子が、成功すんのかなぁ~?・・・・」


アサヒ「・・・・どうなんだろ?・・・・」


 この後も、ミハルとアサヒは、2人して、深く、ため息をつく・・・・。


ミハル「・・・・なんか・・・芸能界、やだな・・・・」


アサヒ「・・・・うん・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


ミハル「・・・・あたし・・・普通なら、演劇・・・してなかったと思う・・・・」


アサヒ「・・・・あたしもかな・・・コスプレイヤーは、ともかく・・・・」


ミハル「・・・・アサヒちゃんは、そうだね・・・・」


アサヒ「・・・・うん・・・・」


 この後、ミハルは、ため息をつく・・・・。


ミハル「・・・・でも・・・カツマサさんに、出会ったし、世の中も、オタク公言が、しやすくなったし・・・・」


アサヒ「それ!!」


ミハル「うん!!」


 この後、ミハルとアサヒは、見つめ合いながら、微笑み合う・・・・。


アサヒ「そうだよね♪私らって、オタクってことで、イジメられてきたから、尚更だね♪」


ミハル「それ!!」


 この後、アサヒとミハルは、無邪気に、満面の笑みを、浮かべる・・・・。


アサヒ「あたしは♪オタクやれたら!♪それで、満足だよ♪」


ミハル「あたしもぉ~♪」


アサヒ「だね♪」


ミハル「うん♪♪」


 この後、アサヒとミハルは、無邪気に、ケラケラと、笑い合っていた・・・・。この後、目の前に、カラオケ店が、見えて来る・・・・。


ミハル「着いたぁ~♪♪」


アサヒ「さあ!♪歌うぞぉ~♪」


ミハル「うん♪♪」


 この後、アサヒとミハルは、このカラオケ店に、入って行った・・・・。


【シーン32】~公演日、・・・・~

 このシーンでは、カツマサの劇団の、公演のシーンが、次々に、流れていく・・・・。


ナレーション(カズヤの声で)「こうして、舞台本番を、迎えた。フウカちゃん抜きだったが、それでも、舞台の、クオリティーは、下がることなく、上演でき、舞台は、成功に、終わった・・・・。そう、いつも通りの、ウチの、舞台であった・・・・」


【シーン33】

 ここは、川の下流辺りの、上にかかっている、辺境の橋。ここを、カズヤは、1人で、歩いていた。この橋を、渡り終わりそうな所に、来ると、・・・・。


カズヤ「!?んっ!!?」


 ふと、カズヤが、正面を見ると、そこには、フウカが、橋の下の川を、眺めているのが、目に入った・・・・。


カズヤ「・・・・フウカちゃん?・・・・」


 こう言われ、フウカは、ふと、カズヤの方に、振り向く・・・・。


フウカ「!あなたは、確か・・・・」


カズヤ「・・・・カズヤです・・・覚えてたみたいだね・・・・」


フウカ「・・・・ええっ、まあ・・・・」


 この後、カズヤとフウカは、互いが互いを、見つめ合っていた・・・・。


【シーン34】

 ここは、とある川の下流にある河原。ここに、カズヤとフウカは、並んで、座っていた・・・・。


カズヤ「・・・・どうして、稽古、来なくなったの?・・・・」


フウカ「・・・・それはぁ~・・・・」


 この後、しばらくして、カズヤは、一息つく・・・・。


カズヤ「・・・・まあ、無理して、言わなくて、いいよ・・・・」


フウカ「・・・・えっ・・・・!?」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


フウカ「・・・・怒らないんですか?・・・・」


カズヤ「!んっ!?・・・・まあ・・・俺は、説教する程、偉い訳じゃないし・・・・」


フウカ「・・・・はあ・・・・」


カズヤ「・・・・う~ん、まあ・・・・」


 この後も、しばらく、間があく・・・・。


カズヤ「・・・・やっぱ・・・芸能界って・・・大変だよね・・・・?」


フウカ「・・・・辞めました・・・・」


カズヤ「!?えっ・・・・!!?」


フウカ「・・・・礼儀ばっかで、つまんないから・・・・」


 これに対して、カズヤは、驚きを、隠せなかったが、やがて、カズヤは、一息つく・・・・。


カズヤ「・・・・礼儀か・・・・」


フウカ「・・・・はい・・・・」


 この後も、カズヤは、一息つく・・・・。


カズヤ「・・・・芸能界ばっかじゃないよ・・・礼儀ばっかなのは・・・・」


フウカ「!えっ!?」


 この後も、カズヤは、一息つく・・・・。


カズヤ「・・・・どこ行っても、礼儀やマナーばっか、・・・昔は、こうじゃなかったんだけどな・・・・」


フウカ「・・・・昔・・・ですか・・・・?」


カズヤ「・・・・うん・・・昔は・・・ある程度、マナーや、モラルが無くても、許される場所も、たくさんあったんだけど・・・大学なんかが、そうだった・・・・」


フウカ「・・・・大学・・・・」


カズヤ「・・・・うん・・・まあ・・・今じゃ、どこもルール、ルールって、うるさくなったね・・・大学も・・・・」


フウカ「・・・・昔って・・・そんなに、自由だったんですか?・・・・」


カズヤ「・・・・まあ・・・モラルなんて、守ってなかったから、自由だったね。特に、大学のサークルは・・・・」


フウカ「・・・・はあ・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


フウカ「・・・・あの・・・・」


カズヤ「!んっ!?」


フウカ「・・・・サークルって、何のサークルだったんですか?・・・やっぱり・・・『演劇部』とか・・・・」


カズヤ「・・・・いやっ・・・違うよ・・・・」


フウカ「!・・・・えっ・・・・!?」


 この後、カズヤは、一息つく・・・・。


カズヤ「・・・・『映画研究部』っていう、映画のサークルだよ・・・・」


 これを聞いて、フウカは、驚きを、隠せない・・・・。


フウカ「・・・・映画・・・・」


カズヤ「うん、映画・・・・」


 これを聞いて、フウカは、無邪気に微笑む・・・・。


フウカ「あたしも!映画好きです!♪」


カズヤ「!おっ!♪それは♪良かった♪」


 この後、カズヤとフウカは、無邪気に、ケラケラと、笑い合っていた・・・・。


ナレーション(カズヤの声で)「・・・・時代が、変わっても、変わらない物はある・・・・」

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