エルフ族のナタリー

                 『エルフ族のナタリー』


ナタリー:エルフ族の少女。人間の青年、シュウと結婚するが、クリーク率いる、『クリーク盗賊団』に、夫のシュウを殺され、自分は、奴隷として捕まり、散々、性奴隷で、肉体奉仕された挙句、商人に売り飛ばされ、そこでも、性奴隷にされ、弄ばれる。


シュウ:ナタリーの夫であった、人間の青年。霊能力の使い手で、イメージを、具現化したり、霊気を、操ったりできる。ナタリーと、幸せに暮らしていたが、クリーク率いる、『クリーク盗賊団』に、殺される。


カズヤ:鎧型獣人の男性。闇属性の気功術を、使用でき、悪魔の姿にも変身でき、悪魔の力も、使用できる。ナタリーが、商人に、奴隷にされていた時、その商人を、殺し、ナタリーを、自由の身に、解放する。


クリーク:世界中の、女という女を、奴隷として捉え、売り飛ばすという、闇商売をしている、『クリーク盗賊団』の首領。呪術を用いて、戦う。


シャナ:クリークの女。実は、女の怨念が、集まった、女の妖怪で、女の怨念で、強くなっていく。そのため、女の怨念を、集めるため、クリークに、体を売ることで、心理的に、クリークを操り、女という女を、奴隷にし、売り飛ばさせている。妖術で、戦う。


【シーン1】~過去のシーン~

 ここは、とある森の中の村。ここは、エルフの森で、ここで、まだ子供のエルフの、ナタリーは、一生懸命、魔法の書を、おもちゃ代わりに、読んでいた。側には、父親と母親がいる・・・・。


ナタリー「ねえ♪ママぁ~♪♪」


母親「!んっ♪?」


ナタリー「?神様っているのぉ~??」


 これを聞いて、両親とも、微笑ましそうに、クスクスと笑う・・・・。


母親「ええっ♪♪いますよ♪」


ナタリー「ナタリー、会いたぁ~い♪♪」


 この後も、ナタリーの両親は、微笑ましそうに、クスクスと、笑っていた・・・・。


母親「ええっ♪きっと、会えますよ♪」


父親「そうだよぉ~♪ナタリー♪きっと、いつか会えるよ♪」


 これを聞いて、ナタリーは、無邪気な笑みを、見せる・・・・。


ナタリー「うん♪♪」


母親「よしよし♪いい子だ♪♪」


父親「ホントホント♪♪」


 こう言われながら、ナタリーは、母親に、優しく頭を撫でられ、嬉しそうに、無邪気に笑う・・・・。


ナタリー「ねえ♪ママぁ~♪」


母親「!んっ♪?今度は何♪?」


ナタリー「?魔法の書って、誰が書いてるの??」


母親「!んっ♪?・・・・えっとねぇ~♪それはねぇ~♪歴代の、偉いエルフや、人間達が、研究し続けて、書かれるんだよ♪♪」


ナタリー「?研究ってなあに??」


母親「!ええっ!?・・・・う~ん・・・何って言ったら、いいんだろう・・・・??」


父親「それはねぇ~♪よりいい物に、しようとすることかなぁ~♪」


ナタリー「うん♪♪ナタリーも♪もっと!♪いい物に、なって欲しい♪♪だからぁ~♪どんどん!♪研究して欲しい♪♪」


 これを聞いて、ナタリーの、父親と母親は、面白そうに笑う・・・・。


父親「そうかそうか!♪どんどん!研究して欲しいか!♪こりゃあいい♪♪」


母親「そうですね♪♪」


 こうして、幸せな時は、続いていった・・・・。


【シーン2】~過去のシーン~

 ここは、エルフの森で、ここで、すっかり、美しい少女のエルフに、成長したナタリーは、母親から、花嫁修行を、受けていた。今は、料理を、習っている・・・・。


母親「隠し味に、蜂蜜♪いいかい♪?」


ナタリー「・・・・うん・・・・」


 こう言った後、ナタリーは、隠し味の蜂蜜を少々、調理中の料理に、入れる・・・・。


母親「さあっ♪♪よく、かき混ぜてぇ~♪♪」


ナタリー「・・・・分かった・・・・」


 こう言った後、ナタリーは、一生懸命に、丁寧に、よく料理を、かき混ぜていた・・・・。


【シーン3】~過去のシーン~

 ここは、エルフの森で、美しさに、磨きがかかり、ナタリーは、すっかり、立派な、女性のエルフになっていた。今は、結婚したい、人間の男性である、シュウを、連れて来て、自分の両親に、シュウを、紹介していた。シュウは、ナタリーと共に、ナタリーの両親に、頭を下げている・・・・。


シュウ「・・・・お嬢さんを!!・・・僕に下さい!・・・世界一!!・・・幸せな女性に!・・・して見せます!・・・・」


ナタリー「お願い!!お父さん!お母さん!この通りよ!!」


 二人共、真剣に、必死に、頭を下げている。これに対して、ナタリーの両親は、深く、考え込んでいる・・・・。


父親「・・・・分かった・・・娘をやろう・・・・」


 これを聞いて、シュウとナタリーは、心の底から、嬉しそうな、笑顔で、喜んだ・・・・。


シュウ「ありがとうございます!!♪」


 この後、ナタリーの父親は、深く、ため息をついた・・・・。


父親「・・・・娘を・・・頼んだぞ・・・・」


 こう言われ、シュウは、真面目な顔になった・・・・。


シュウ「・・・・はい!!・・・お父さん!・・・・」


 こうして、シュウとナタリーは、夫婦になることが、認められた・・・・。


【シーン4】~過去のシーン~

 ここは、とある森の、一軒家。ここで、シュウとナタリーは、幸せな、結婚生活を、送っていた・・・・。シュウは、外で、薪割りをしてて、ナタリーは、魔法の書を、読んでいる・・・・。やがて、シュウは、薪割りを終え、家に入って来る・・・・。


シュウ「ふう~♪疲れた♪♪」


ナタリー「ご苦労様♪♪」


シュウ「おう!!♪」


 この後、シュウは、汗を、タオルで、拭きながら、椅子に座る・・・・。


ナタリー「・・・・お昼にします?・・・・」


シュウ「おう!!♪そうだな!♪」


ナタリー「よしっ!!♪」


 この後、ナタリーは、読んでいた、魔法の書を閉じ、台所へ行き、料理を始めた・・・・。


ナタリー「そういえば、この間の、ワイバーンの、肉料理、いかがでした♪?」


シュウ「!んっ!?ああ~っ!♪おいしかったよ♪やっぱり!♪お前の料理は♪最高だなぁ~♪♪」


 これを聞いて、ナタリーは、ニコッ!と微笑む・・・・。


ナタリー「それは♪♪良かった♪」


シュウ「いやぁ~♪ナタリーは♪美人やし♪家事全般できるし♪料理はうまいし♪気遣いもうまいし♪その上、頭も良く♪♪魔法も使える♪いい嫁さん、貰ったわぁ~♪♪」


ナタリー「まあっ♪♪」


 この後、シュウは、満面の笑みを、浮かべる・・・・。


シュウ「いやぁ~♪俺、幸せもんやわぁ~♪♪」


 これを聞いて、ナタリーは、クスクス笑う・・・・。


ナタリー「幸せなのは♪私の方よ♪♪こんなに!♪私を♪愛してくれて♪」


シュウ「当然だよぉ~♪♪」


ナタリー「まあっ♪♪ホント!♪あなたこそ!♪いい夫だわぁ~♪」


 この後、しばらくして、シュウとナタリーは、互いに、無邪気に、笑い合った。すると、・・・・。


ナタリー「!んっ!?」


 ナタリーは、何だか、外の異変を、察知する・・・・。


シュウ「?どうした??ナタリー?」


ナタリー「・・・・ちょっと、待ってね・・・・」


 ナタリーの、緊張した、面持ちに、シュウの方も、妙に、緊張してしまう・・・・。


シュウ「・・・・うん・・・・」


 この後、ナタリーは、深呼吸する・・・・。


ナタリー「探査!!」


 この呪文により、ナタリーは、外の様子を、この魔法で、感じて察知する・・・・。すると、ナタリーは、この小屋に、クリークと、シャナが、大勢の部下と共に、やって来ているのを、察知する・・・・。


シュウ「?ナタリー??」


 こう言われても、ナタリーは、真剣な面持ちを、崩さなかった・・・・。


ナタリー「・・・・この小屋に、大勢の人間達が、やって来ている・・・・」


 これを聞いて、シュウは、『寝耳に水』といった、面持ちになる・・・・。


シュウ「・・・・えっ・・・・!?」


 こう言いながら、シュウも、真剣な面持ちになる・・・・。


シュウ「・・・・戦いに・・・なりそうか・・・・?」


ナタリー「・・・・彼らの心は、汚い欲望で、いっぱいよ・・・間違いなく、戦いになる・・・・」


 これを聞いて、シュウは、怒りの心境になってしまう・・・・。


シュウ「・・・・汚い欲望だとぉ~・・・何のつもりか知らんが、返り討ちにしてやる!!・・・・」


ナタリー「当然よ!!私達の幸せ!・・・・壊させやしない!・・・・」


 この後、シュウとナタリーは、互いに見つめ合い、そのまま、以心伝心と言った感じで、頷いた・・・・。そして、二人共、外に出て、『クリーク盗賊団』を、迎え撃つための、戦闘体勢に入る・・・・。そのまま、しばらく、緊迫した空気が、漂う・・・・。そして、・・・・。


クリーク盗賊団員達「わああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


 この雄叫びと共に、クリーク盗賊団員達は、森の中から、シュウとナタリーに、襲い掛かる・・・・。


シュウ「はああああぁぁぁぁっ!!!!」


クリーク盗賊団員達「うわああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


 こう叫びながら、シュウは、霊気を、使用しての、大きな青色の光砲を放ち、多くの、クリーク盗賊団員達を、断末魔の、叫び声と共に、消滅させる・・・・。だが、それでも、まだ、大勢の、クリーク盗賊団員達が、森の奥から、次から次に、やって来る・・・・。


ナタリー「電撃よぉ~!!」


クリーク盗賊団員達「うわああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


 この呪文により、ナタリーは、魔法で、大きな電撃砲を、放ち、これまた多くの、クリーク盗賊団員達を、断末魔の、叫び声と共に、消滅させた・・・・。それでも尚、まだ、大勢の、クリーク盗賊団員達が、森の奥から、次から次に、やって来る・・・・。


ナタリー「・・・・多い・・・・」


シュウ「・・・・全くだ!!・・・・」


 この後、シュウとナタリーは、再び、戦闘体勢に入る・・・・。


シュウ「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


ナタリー「・・・・電撃よぉ~!!・・・電撃よぉ~!!・・・電撃よぉ~!!・・・電撃よぉ~!!・・・・」


 こう言いながら、シュウは、連続で、霊気を使用しての、大きな青色の光砲を、放っていき、ナタリーは、こちらも、連続で、大きな電撃砲を、放っていき、襲い来る、クリーク盗賊団員達を、次々に、撃退していく・・・・。そうして、しばらくして、クリーク盗賊団員達は、すっかり、怯んでしまい、シュウとナタリーに、恐怖を、覚えながら、その場に、立ち尽くしていた・・・・。シュウとナタリーの方は、ゼイゼイ、息を、切らしている・・・・。


クリーク盗賊団員①「・・・・何だ?・・・あの二人・・・・」


クリーク盗賊団員②「・・・・あれだけの、仲間を・・・二人だけで・・・・」


クリーク盗賊団員③「バケモンだああああぁぁぁぁ!!!!」


 こう言いながら、他のクリーク盗賊団員達は、逃走し始めたが、そのクリーク盗賊団員達は、立ち止まり、急に、苦しみ出す・・・・。


クリーク盗賊団員達「うぎゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


 このクリーク盗賊団員達は、こう絶叫しながら、生命力を吸われ、白骨化してしまう・・・・。


ナタリー「・・・・へっ?・・・・」


 今度は、この森の奥の方から、クリーク盗賊団の、首領であるクリークと、その女である、シャナが、現れる・・・・。


シュウ「・・・・あいつ・・・自分の仲間を・・・・」


ナタリー「探査!!」


 この呪文により、ナタリーは、クリークについて、調べる・・・・。


ナタリー「・・・・どうやら、奴は、呪術の使い手のようね・・・・」


シュウ「!何っ!?」


ナタリー「・・・・奴は、呪術によって、仲間に、呪いをかけ、生命力を、吸い上げ、白骨化させた・・・・」


シュウ「・・・・使えなくなったら、切り捨てるってか!?・・・・」


ナタリー「・・・・そのようね・・・・」


 この会話に、構わず、クリークとシャナは、不敵な笑みを、浮かべながら、こっちに、歩いて来ていた・・・・。


クリーク「俺は、男の方を、殺る。お前は、女の方だ」


シャナ「分かったわぁ~♪♪」


 シャナは、妖艶な雰囲気で、こう言った・・・・。この後、クリークは、シュウの方に向かって、歩いて行き、シャナは、ナタリーの方に、歩いて行っていた・・・・。そして、クリークは、シュウと、シャナは、ナタリーと、対峙するように、立ち止まる・・・・。


クリーク「なかなか♪腕に♪自信が、ありそうだが♪俺ほどじゃ♪♪ねえなぁ~♪」


 これを聞いて、シュウは、ムッ!とくる・・・・。


シュウ「・・・・何が、言いたい・・・・?」


 これを聞いて、クリークは、得意気で、不敵な笑みを、浮かべる・・・・。


クリーク「死んで、女を渡すか、生きて、女を渡すか、どちらか選べ♪」


 これを聞いて、シュウは、ムッ!とした上、怪訝な顔をする・・・・。


シュウ「・・・・妻を、渡せだと・・・・!?」


 こう言いながら、シュウは、怒りに、震える・・・・。


シュウ「ふざけるなああああぁぁぁぁ!!!!」


 こう叫びながら、シュウは、自らの霊気で、大きな青色の光砲を、クリークに、放つ。これに対して、クリークは、大胆不敵な笑みを、浮かべている・・・・。


クリーク「はああああぁぁぁぁっ!!!!」


 クリークは、こう叫んで、シュウの、大きな青色の光砲を、自らの、呪術により、呪力で、掻き消す・・・・。


シュウ「!?何っ!!?」


 このことに、シュウは、驚きを隠せず、動揺してしまう・・・・。これに対して、クリークは、不敵な笑みを、強める・・・・。


クリーク「どうだぁ~♪?大人しく、女を、渡す気になったかぁ~♪??」


 これを聞いて、シュウは、更に、怒りを覚える・・・・。


シュウ「なるかああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


 こう叫びながら、シュウは、フルパワーで、全身に、青い霊気を、纏い、前方の、クリークの方に、跳んで、急速に、クリークとの、間合いを、詰めていく・・・・。それに対しても、クリークは、大胆不敵な笑みを、浮かべている。


シュウ「はああああぁぁぁぁっ!!!!」


 それに構わず、シュウは、跳びながら、青い霊気による、巨大な、青いエネルギー状の、拳を発生させ、その拳で、クリークに、殴りかかる・・・・。それに、対して、クリークは、大胆不敵な笑みを、浮かべたまま、呪術による、漆黒のエネルギーで、自分と、青いエネルギー状の、拳との間に、厚い壁を作り、その拳を、受ける・・・・。


シュウ「!?何っ!!?」


 クリークは、余裕の、大胆不敵な笑みを、浮かべたままだった・・・・。


クリーク「はああああぁぁぁぁっ!!!!」


 こう叫びながら、クリークは、呪術による、漆黒の巨大な、エネルギー砲を、シュウに放つ・・・・。


シュウ「!!うわああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


 この漆黒の巨大な、エネルギー砲を、シュウは、自分の、前方に、両手で、交差するように、ガードするものの、まともに受け、そのまま、後方に、吹き飛ばされ、そのまま、後方の、大木に、激突した・・・・。


ナタリー「!!シュウ!!!!」


 こう言いながら、ナタリーは、シュウの方を、見る・・・・。この様子に、シャナは、余裕の笑みを、浮かべていた・・・・。


シャナ「・・・・どう♪?来る気になった♪??・・・・」


 これを聞いて、ナタリーは、シャナの方を、キッ!と睨む・・・・。


ナタリー「誰が!!!!・・・・回復!!」


 この呪文により、シュウは、先程の、漆黒の巨大な、エネルギー砲による、ダメージが、回復する・・・・。


シュウ「・・・・ナタリー・・・助かった・・・・」


 こう言いながら、シュウは、ゆっくり、立ち上がる・・・・。このシュウと、ナタリーの様子を見て、クリークとシャナは、感心したように、不敵な笑みを、浮かべる・・・・。


シャナ「・・・・さて、・・・こっちも、始めようかね・・・・」


 こう言われ、ナタリーは、戦慄する。そして、・・・・。


ナタリー「光よぉ~!!」


 この呪文により、ナタリーは、相手に、のばした掌から、光砲を放つ・・・・。


シャナ「はああああぁぁぁぁ~っ!!!!」


 こう叫びながら、シャナは、妖術による、赤いエネルギー砲を、放った・・・・。このエネルギー砲の、押し合い、互角だが、ナタリーの方は、一杯一杯で、シャナの方には、余裕があった・・・・。この後、シャナは、不敵な笑みを、浮かべる・・・・。


シャナ「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


 こう叫んだ後、ナタリーの、光属性の、魔法による、光砲は、完全に、押し負け、シャナの、赤い妖気による、エネルギー砲は、そのまま、ナタリーを襲う・・・・。


ナタリー「移動!!」


 この呪文により、ナタリーの姿が、パッ!と消え、瞬間移動する・・・・。だが、シャナの方は、不敵な笑みは、変わらない・・・・。


シャナ「そこだああああぁぁぁぁ!!!!」


 こう言いながら、シャナは、自らの後方に、赤い妖気による、エネルギー砲を放つ。すると、その先には、ナタリーがいた・・・・。


ナタリー「!しまった!!」


 予想外な出来事に、ナタリーは、瞬間移動の、呪文も、間に合わず、そのシャナの、赤い妖気による、エネルギー砲を、まともに受けた・・・・。


ナタリー「うわああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


 このエネルギー砲を受け、ナタリーは、吹き飛ばされた・・・・。


シュウ「!!ナタリーいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」


 あまりの出来事に、シュウは、しばらく、呆然としてしまう・・・・。


クリーク「お前達の負けだ!降参しろ!」


 こう言われ、シュウは、怒りに、震える・・・・」


シュウ「き・さ・ま・らああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


 こう叫んだ後、シュウは、渾身の、巨大な、青い霊気による、エネルギー砲を放つ・・・・。


クリーク「・・・・ほおっ?・・・はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


 こう叫びながら、クリークも、渾身の、呪術による、漆黒の巨大な、エネルギー砲を、放ち、シュウの、巨大な、青い霊気による、エネルギー砲に、ぶつける・・・・。こうして、巨大な、エネルギー方同士の、一進一退の、押し合いが、始まった・・・・。


シュウ「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


クリーク「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


 こうして、巨大なエネルギー砲同士の、一進一退の、押し合いが、展開されていくが、やがて、クリークの、漆黒の巨大な、エネルギー砲が、シュウの、巨大な、青い霊気による、エネルギー砲を、ジリジリ押していく・・・・。


シュウ「・・・・くっ!・・・くっ!・・・くっ!・・・うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」


 シュウは、渾身の力を、込めるが、やはり、押し返せない・・・・。


クリーク「はああああぁぁぁぁ~!!!!」


 こう叫んだ後、クリークの、巨大な、漆黒のエネルギー砲が、シュウの、青い霊気による、巨大なエネルギー砲に、完全に、押し勝ち、その漆黒のエネルギー砲が、急激に、シュウに、襲い掛かる・・・・。


シュウ「・・・・くっ!・・・くっ!!・・・畜生おおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」


 シュウの姿は、完全に、消滅した・・・・。この後、クリークは、ナタリーが、吹っ飛ばされた方に、視線を向ける・・・・。


クリーク「・・・・おっ!・・・よぉ~し♪生きてた♪・・・・」


シャナ「・・・・当然よ♪私が♪女を、殺すはずないわ♪・・・・」


 この後、クリークは、嫌味ったらしく笑う・・・・。


クリーク「・・・・違えねぇ~♪・・・・」


 この後、クリークとシャナは、ナタリーが、吹き飛ばされた方に、歩いて行く。やがて、ナタリーが、気絶してる所まで、辿り着く・・・・。


クリーク「・・・・よぉ~し・・・まずは、魔法封じの、手枷だな・・・・」


シャナ「・・・・だね・・・・」


 この後、シャナは、魔法封じの手枷を、ナタリーにした・・・・。


クリーク「・・・・よぉ~し♪・・・まずは♪味見だな♪♪・・・・」


 こう言った後、クリークは、気絶しているナタリーの、服を、脱がせていき、そのまま、レイプを、始めた・・・・。


【シーン5】~過去のシーン~

 ここは、『クリーク盗賊団』の、アジトの洞窟。ここで、ナタリーは、魔法封じの枷を、はめられた状態で、大勢の、奴隷の女性達と共に、牢に入れられていた。牢の中の、女性達は、ナタリーも含め、全員、一矢纏わぬ姿だ・・・・。


奴隷の女性①「・・・・もう!いやっ!!・・・・」


奴隷の女性②「・・・・何で、こんなことに・・・・?」


奴隷の女性③「帰りたぁ~い!!」


奴隷の女性④「・・・・これで、私の人生、終わりなの・・・・?」


奴隷の女性⑤「・・・・私が、何したって言うのぉ~・・・・??」


 こんな、奴隷の女性達の、嘆きに、ナタリーは、共感していた・・・・。すると、上の階から、複数人の、足音が、聴こえて来る・・・・。


奴隷の女性⑥「しっ!奴らが来る!」


 これを聞いて、この牢屋内は、静かになる・・・・。しばらくして、上の階から、クリークと、4人の、クリーク盗賊団員達が、階段で、降りて来る・・・・。


クリーク「やあっ♪♪君達♪」


 こう言いながら、クリークと、4人の、クリーク盗賊団員達は、ニヤニヤと、エロそうな笑みを、浮かべていた・・・・。このまま、クリークと、このクリーク盗賊団員達は、牢の鍵を開け、中に入る・・・・(入った後、鍵は、閉めている・・・・)。


クリーク「・・・・さて、・・・今日も、楽しませて、貰いましょうか♪?・・・・」


 こう言いながら、クリークと、このクリーク盗賊団員達は、ズボンを脱ぎ、ナタリーを、含めた、この牢内の、女の子達を、レイプし始めた・・・・。


【シーン6】~過去のシーン~

 ここは、とある荒廃した、商業都市。ここでは、奴隷の売買が、盛んだった。ここで、ナタリーは、クリークによって、奴隷として、とあるブクブク太った商人に、売られる所であった・・・・。


クリーク「お目が高いですなぁ~♪このエルフを!♪気に入りましたかぁ~♪」


太った商人「いやぁ~♪ホントに!♪美しい♪エルフですなぁ~♪♪」


クリーク「そうでしょう♪そうでしょう♪♪」


太った商人「それで!♪この価格は!破格!♪買いましたぞぉ~♪♪」


クリーク「ありがとうございます♪ありがとうございます♪♪・・・・でも、注意事項が、あります・・・・」


太った商人「?何でしょう??」


クリーク「今、こうして、嵌めている手枷。決して、外さないように♪」


 この後、この太った商人は、一息つく・・・・。


太った商人「分かりました♪♪肝に銘じます♪」


 この後、クリークは、満面の笑みを、浮かべる・・・・。


クリーク「商談成立!!♪」


太った商人「ですな!♪♪」


 この後、クリークと、この太った商人は、互いに満面の笑みを、浮かべながら、硬く握手を、交わした・・・・。


【シーン7】~現在のシーン~

 ここは、太った商人の家。この家の、寝室の、ベッドの上で、ナタリーと、太った商人は、セックスしていた。もちろん、クリークの、言いつけ通りに、ナタリーに、魔法封じの枷を、嵌めた状態で、・・・・。


太った商人「いやぁ~♪♪お前は♪最高だなぁ~♪♪」


 太った商人は、エクスタシーを、感じていたが、ナタリーは、内心、気持ち悪く、思いながらも、無表情で、これを、こなしていた・・・・。この様子を、隣の建物の、屋上から、カズヤが、眺めている・・・・。


【シーン8】

 ここは、夜の、太った商人の家。ここの屋上に、カズヤは、隣の屋上から、ジャンプしてきて、着地する・・・・。そのまま、カズヤは、堂々と、屋上のドアに、歩いて行き、ドアの前で、足を止めると、右手を、鎧型獣人の手に、変身させる・・・・。そのまま、カズヤは、深呼吸する・・・・。すると、カズヤは、その右手の、鎧型獣人の手で、そのドアを、殴り壊す・・・・。


ドッコーン!!!!


太った商人「!!何だぁ~!!?」


 このドアを、壊す音に、太った商人と、隣で、寝ていた、裸のナタリーは、飛び起きる・・・・。


コツッ!コツッ!コツッ!コツッ!


 そのまま、カズヤの、上の階から、ゆっくり、階段で、降りて来る足音が、聞こえてくる


太った商人「・・・・だっ誰だ!!?・・・・」


 足音の主である、カズヤは、答えない。そのまま、階段で、降りてきて、太った商人の前に、姿を現す・・・・」


太った商人「・・・・誰だ?・・・誰だよぉ~?・・・・」


 太った商人は、弱気な感じで、こう言った・・・・。だが、カズヤは、答えない・・・・。


太った商人「お前は!!誰なんだぁ~~!!!?」


 こう叫ぶと同時に、カズヤは、この太った商人との、間合いを、ゼロにして、変身が、既に解かれた右手の突きで、この太った商人の、腹を、貫通させた・・・・。


太った商人「・・・・ガハッ!!・・・・」


 こう言いながら、この太った商人は、口から、血を吐き、そのまま、絶命する・・・・。それを、確認した後、カズヤは、太った商人の、腹を貫通させた右手を、引き抜く・・・・。そして、裸の状態の、ナタリーに、視線を移す・・・・。


ナタリー(・・・・私・・・このまま、死ぬのかな・・・・??)


 こんな半分、諦めているナタリーの方に、カズヤは、歩いて行く。だが、カズヤは、ナタリーの、命は、奪わず、右手を、鎧型獣人の手に、変身させて、その手で、ナタリーの手に、付いている、魔法封じの枷を掴み、そのまま、握り壊した・・・・。このことに、ナタリーは、呆然とする・・・・。


ナタリー「・・・・へっ・・・・!?」


 この後、カズヤは、ナタリーから、視線を外し、窓の方に、歩いて行く・・・・。


ナタリー「あっ!あの!?」


 こう言われ、カズヤは、足を止める・・・・。


ナタリー「・・・・あっありがとう・・・ございます・・・・」


 これを聞いて、カズヤは、一息つく・・・・。


カズヤ「・・・・礼などいい・・・・」


 この後、カズヤは、窓から、ジャンプしようとする、格好になる・・・・。


ナタリー「!あっ!あの!!」


 こう言われ、カズヤは、再び、動きを止める・・・・。


ナタリー「・・・・私・・・夫を殺され、・・・そのまま、奴隷として、ここに来ました・・・なので、・・・行く所が、ありません・・・・」


 こう言われ、カズヤは、元の体勢になり、そのまま、しばらく、考え込む・・・・。


カズヤ「・・・・来るか・・・・??」


 こう言われ、ナタリーは、目を輝かせる・・・・。


ナタリー「はっ!はい!♪」


 これを聞いて、カズヤは、ナタリーの方に、視線を移し、その後、一息つく・・・・。


カズヤ「・・・・まずは、服を着ないとな・・・・」


 これを聞いた後、ナタリーは、自分の、全裸の姿に、視線を移し、そのまま、照れ笑いする・・・・。


ナタリー「・・・・確かに♪・・・・」


カズヤ「・・・・この家の服でも、適当に着ろ・・・・」


 これを聞いて、ナタリーは、ニッコリする・・・・。


ナタリー「はい♪♪」


 この後、ナタリーは、この家の服から、適当に、選び出し、そのまま、適当に着た・・・・。そのまま、ナタリーが、カズヤの側まで行く・・・・。


カズヤ「・・・・行くぞ・・・・」


ナタリー「はい!♪」


 この後、カズヤは、ナタリーを、お姫様抱っこすると、そのまま、ジャンプして、窓から飛び出し、建物の、屋上から屋上へ、飛び移って行った・・・・。


【シーン9】

 ここは、とある山の平地。ここに、カズヤとナタリーはいて、向かい合って、会話していた。ナタリーの方は、悔しそうに、涙を流している・・・・。


ナタリー「・・・・私・・・復讐がしたい・・・・」


 こう言っている、ナタリーのセリフを、カズヤは、黙って聞いている・・・・。


ナタリー「私の復讐!手伝ってくれませんか!!?」


 これも、カズヤは、黙ったままである・・・・。


ナタリー「それが無理なら!!私を!強くして下さい!!!」


 これにも、カズヤは、黙ったままだ・・・・。


ナタリー「お願いします!!!!」


 こう言いながら、ナタリーは、カズヤに、深々と、頭を下げる・・・・。しばらくして、カズヤは、口を開く・・・・。


カズヤ「・・・・いいよ・・・・」


 これを聞いて、ナタリーは驚く・・・・。


ナタリー「・・・・へっ・・・・!?」


カズヤ「・・・・手伝ってやる・・・・」


 これを聞いて、ナタリーは、笑顔になる・・・・。


ナタリー「ありがとうございます!!♪ありがとうございます!!!♪♪」


 こう言いながら、ナタリーは、2回頭を下げた・・・・。


カズヤ「・・・・ただな・・・・」


 これを聞いて、ナタリーは、虚を突かれた表情になる・・・・。


ナタリー「・・・・へっ・・・・!?」


 この後、カズヤは、一息つく・・・・。


カズヤ「・・・・相手は、『クリーク盗賊団』だ。それなりに、厳しく鍛えるぞ。いいな・・・・」


 これを聞いて、ナタリーの表情は、パッと、明るい笑顔になる・・・・。


ナタリー「はい!!♪」


 この後、カズヤは、一息ついた・・・・。


カズヤ「・・・・じゃあ・・・修行は、明日から。だから、今日は、ゆっくり休んどけ・・・・」


 こう言いながら、カズヤは、森の方へ、向かって行った・・・・。


ナタリー「はい!!♪ありがとうございます!♪ありがとうございます!!♪」


 こう言いながら、ナタリーは、カズヤの向かって、2回頭を下げた・・・・。カズヤは、森の中へ、消えて行った・・・・。


【シーン10】~次の日、・・・・~

 ここは、とある森の中。ここには、カズヤとナタリーがいて、向かい合って、立っていた。カズヤは、木製の剣を2本、持っていて、その内の、1本を、ナタリーに、投げ渡す・・・・。


カズヤ「・・・・まずは、剣の使い方だ・・・・」


ナタリー「・・・・はい・・・・」


カズヤ「・・・・まずは、剣の素振りからだが、剣は、棍棒とは違い、力任せに、振るものじゃない・・・・」


ナタリー「・・・・はい・・・・」


 この後、カズヤは、軽く一息つく・・・・。


カズヤ「・・・・剣を振るには、肩の力を抜いて、体ごと、振る必要がある・・・・」


 これを聞いて、ナタリーは、驚きを隠せない・・・・。


ナタリー「・・・・力を、抜くんですか?・・・・」


カズヤ「肩のな」


ナタリー「・・・・どうやって、・・・抜くんですか・・・・?」


カズヤ「・・・・リラックスだ・・・肩の力を、抜くため、力を、入れ過ぎないことを、心掛けるんだ・・・・」


 これを聞いて、ナタリーは、半信半疑だ・・・・。


ナタリー「・・・・はっ・・・はあ・・・・」


カズヤ「・・・・もちろん、全身の力を、抜くわけではない・・・あくまで、肩の力を、抜くんだ・・・・」


ナタリー「・・・・はい・・・・」


カズヤ「・・・・その際には、剣の握り方も、コツがある・・・・」


ナタリー「・・・・はい・・・・」


 この後、カズヤは、軽く一息つく・・・・。


カズヤ「・・・・まず、剣を、握る際は、手の指全てに、力を入れるな・・・・」


 これを聞いて、ナタリーは、驚きを、隠せない・・・・。


ナタリー「・・・・?ギュッ!と、握るんじゃないんですか??・・・・」


カズヤ「・・・・そうだ・・・・」


 これを聞いて、ナタリーは、驚きを、隠せず、呆然とする・・・・。


ナタリー「・・・・じゃあ・・・どうやって、剣を・・・・??」


 この後、カズヤは、軽く一息つく・・・・。


カズヤ「・・・・剣を、握る時は、どちらの手も、小指と、薬指にだけ、力を入れるんだ・・・・」


 これを聞いて、ナタリーは、更に驚く・・・・。


ナタリー「・・・・それで・・・すっぽ抜けたり、しないんですか・・・・??」


カズヤ「すっぽ抜けないように、素振りの練習を、始めるんだ」


 これを聞いて、ナタリーは、納得する・・・・。


ナタリー「・・・・なるほど・・・・」


 この後、カズヤは、軽く一息つく・・・・。


カズヤ「・・・・まずは、剣を、上から下に、振り下ろす素振りを、繰り返しやるぞ・・・・」


 これを聞いて、ナタリーは、自分を、落ち着かせるように、深呼吸する・・・・。


ナタリー「・・・・はい・・・・」


 この後も、カズヤは、軽く一息つく・・・・。


カズヤ「・・・・本当は、素振りは、回数に、ノルマを、儲けるんだが、手っ取り早く、俺も、素振りをするから、同じだけ、剣を振れ・・・とにかく、限界まで振れ・・・・」


 これを聞いている、ナタリーの表情は、真剣そのものだった・・・・。


ナタリー「・・・・はい・・・・」


カズヤ「・・・・よし・・・・」


 この後、カズヤは、木製の剣を構え、ナタリーも、同じく、自らが持つ、木製の剣を構える・・・・。


カズヤ「・・・・回数は、数えるぞ。その方が、限界近くまで、剣を振れる・・・・」


ナタリー「・・・・はい・・・・」


カズヤ「・・・・よし・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


カズヤ「1っ!!」


ナタリー「1っ!!」


カズヤ「2っ!!」


ナタリー「2っ!!」


カズヤ「3っ!!」


ナタリー「3っ!!」


 こうして、数えながら、カズヤとナタリーは、自らが持つ、木製の剣を、全力で、振り続けた・・・・。


【シーン11】~数ヶ月後、・・・・~

 ここは、とある森の中。ここで、カズヤとナタリーは、木剣を、使って、組み手をしていた。基本的に、ナタリーが、押されている。そして、・・・・。


ドコッ!!


ナタリー「!うっ!!」


 カズヤの木剣の振りが、ナタリーの背中に、当たった・・・・。そのまま、ナタリーは、その場で、片膝を付く・・・・。


カズヤ「・・・・まだまだ、隙だらけだな・・・・」


ナタリー「・・・・はいっ!・・・・」


 この後、カズヤは、一息つく・・・・。


カズヤ「・・・・回復呪文で、背中の打撲を癒せ・・・すぐに、訓練を、再開できる・・・・」


ナタリー「・・・・はいっ!・・・回復!!」


 この呪文により、ナタリーの、背中の打撲が、癒やされた・・・・。この後、カズヤは、歩いて、ナタリーとの、距離を置く・・・・。


カズヤ「・・・・続けるぞ・・・・」


ナタリー「・・・・はいっ!・・・・」


 この後、カズヤとナタリーは、互いに、相手に向かって、木剣を、構える・・・・。そのまま、しばらく、両者は、互いの出方を、伺う。そして、・・・・。


ナタリー「はああああぁぁぁぁっ!!!!」


 ナタリーから、カズヤとの間合いを、急速に詰め、積極的に、木剣を、カズヤに、振っていくが、カズヤの方は、あっさり、躱したり、いなしたり、していた・・・・。そして、・・・・。


カズヤ「甘い!!」


 こう言うと、カズヤの木剣が、再び、ナタリーの、腹部を、捉えた・・・・。


ナタリー「・・・・がはっ!!・・・・」


 ナタリーは、打たれた腹部を、押さえ、再び、その場に、片膝を付いた・・・・。


カズヤ「・・・・まだまだ・・・・」


ナタリー「・・・・はいっ・・・回復!!・・・・」


 この後、カズヤは、再び、歩いて、ナタリーとの、間合いをあけ、ナタリーは、この呪文で、ダメージを、回復し、カズヤも、ナタリーも、再び、互いに、木剣を、相手に、構えた・・・・。


ナタリー「・・・・いきます!!・・・・」


カズヤ「・・・・ああっ・・・・」


 この後、カズヤとナタリーは、再び、互いの出方を、伺った・・・・。


【シーン12】~数ヶ月後、・・・・~

 ここは、とある森の中。ここには、カズヤとナタリーがいて、向かい合って、立っていた。カズヤは、今度は、鞘に収めてある、真剣を、ナタリーに、投げ渡した・・・・。


カズヤ「・・・・ここから、サバイバルだ・・・俺は、1日の終わりに、お前の見えない所で、様子を見る・・・最低限、死なないようにする・・・最低限だ・・・辛いことには、違いない・・・・」


ナタリー「・・・・はいっ!!・・・・」


カズヤ「・・・・とにかく、剣を使って、生き残ることだけ、考えろ・・・・」


ナタリー「・・・・はいっ!!・・・・」


カズヤ「・・・・様子を見て、手助けが、いらなくなった時、互いに、剣以外のことも、使って、組み手をする・・・そこで、合格点までいけば、いよいよ、『クリーク盗賊団』に、復讐だ・・・・」


ナタリー「!はいっ!!♪」


カズヤ「・・・・じゃあ・・・頑張れ・・・・」


 こう言いながら、カズヤは、この場を、跡にした・・・・。


ナタリー「・・・・まずは、食糧ね・・・・」


 こう言いながら、ナタリーは、周囲を、見渡した・・・・。


ナタリー「・・・・まずは、この森について、知らないと・・・・」


 こう言いながら、ナタリーは、周囲を、よく観察しながら、ゆっくり、歩き始めた・・・・。


【シーン13】~数ヶ月後、・・・・~

 ここは、夜の、とある森の中。ここで、ナタリーは、焚き火で、オオカミの蒲焼きを、していた・・・・。


ナタリー「・・・・よしっ♪・・・・」


 こうして、ナタリーは、こんがり焼いた、オオカミの肉を、食べ始めた・・・・。


ナタリー「おいしい!!♪あたし♪天才♪♪」


 この様子を、カズヤは、近くの大木の、上の方の、枝に乗り、不敵な笑みを、浮かべながら、見ていた・・・・。この後、しばらくして、カズヤは、この場を、跡にした・・・・。


【シーン14】~数日後、・・・・~

 ここは、とある森の中。ここには、カズヤとナタリーがいて、向かい合って、立っていた・・・・。


カズヤ「・・・・いよいよ、実践さながらの、組み手だ・・・・」


 こう言いながら、カズヤは、腰の、『破邪の剣バオウ』を、抜く・・・・。


ナタリー「・・・・はいっ!!・・・・」


 ナタリーは、『破邪の剣バオウ』の、圧倒的、プレッシャーを、感じながら、反骨精神たっぷりに、こう言った・・・・。


カズヤ「・・・・この剣は、『破邪の剣バオウ』・・・魔剣だ・・・・」


ナタリー「・・・・はいっ!・・・凄いプレッシャーです・・・・」


 こう言いながら、ナタリーは、冷や汗を、かいている・・・・。


カズヤ「・・・・その剣は、普通の剣だ・・・魔法で、魔法剣にすることを、おすすめする・・・・」


ナタリー「・・・・なるほど・・・分かりました・・・・」


 ナタリーは、やはり、『破邪の剣バオウ』の、プレッシャーを感じ、冷や汗を、かいていた・・・・。


ナタリー「・・・・光よ!!・・・・」


 この呪文により、ナタリーの剣に、光属性の、魔法エネルギーが宿り、ナタリーの剣が光る・・・・。


カズヤ「・・・・始めるぞ・・・・」


ナタリー「・・・・はい・・・・」


 ナタリーは、緊張感たっぷりに、こう言った・・・・。こうして、カズヤは、『破邪の剣バオウ』を、ナタリーは、光属性の、魔法剣を、相手に構え、しばらく、それぞれ、相手の出方を伺う。そして、・・・・。


ナタリー「はああぁぁ~っ!!!!」


 先に、ナタリーの方が、カズヤの方に、向かって、急速に、間合いを詰め、間合いに。入った所で、斬撃を放つ。それを、カズヤは、自らの『破邪の剣バオウ』で、受ける。このまま、互いに、鍔迫り合いの、状態になる・・・・。そのまま、しばらくして、ナタリーとカズヤは、剣撃戦を、展開する・・・・。その後、しばらく、それが、展開された後、再び、しばらく、鍔迫り合いの状態になる・・・・。


ナタリー「グググググッ!!」


 ナタリーは、必死で、歯を、食いしばっているが、カズヤは、余裕の表情だ・・・・。この後、ナタリーは、後方に、跳ぶが、カズヤは、それを追うように、前方に跳ぶ・・・・。


ナタリー「!くっ!!」


 この後、ナタリーとカズヤは、互いに、跳んでる状態で、剣撃戦を、展開する・・・・。


ナタリー「移動っ!!」


 この呪文により、ナタリーは、瞬間移動する。だが、カズヤは、魔法による、ナタリーの、瞬間移動後の位置を、瞬時に、把握し、そちらに、視線を移す・・・・。


ナタリー「光よ!!」


 この呪文により、ナタリーは、剣を、持っていない方の手から、魔法による、光属性の、エネルギー砲を、放つ・・・・。


カズヤ「はああぁぁ~っ!!!!」


 一方、カズヤの方は、こう叫びながら、気功術による、闇属性の、エネルギー砲を、剣を持っていない、左手の掌から放つ・・・・。


ナタリー「・・・・くっ!・・・くっ!・・・くっ!・・・・」


カズヤ「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」


 こうして、しばらく、カズヤの、闇属性の、気功術による、エネルギー砲と、ナタリーの光属性の、魔法による、エネルギー砲の、一進一退の、押し合いが、始まった。だが、ナタリーは、必死だったが、カズヤは、余裕を、見せている・・・・。


カズヤ「はああぁぁ~っ!!!!」


 こう叫ぶと、カズヤの、闇属性の、気功術による、エネルギー砲の方が、押し勝ち、そのエネルギー砲が、ナタリーに、襲い掛かる・・・・。


ナタリー「!移動っ!!」


 この呪文により、ナタリーは、再び、瞬間移動する。


ナタリー「・・・・よしっ!・・・!へっ!?」


 ナタリーが、瞬間移動後に、カズヤが、いたはずの場所を、見ると、そこには、カズヤの姿は、無かった・・・・。


ナタリー「えっ!?えっ!?どこに!!?」


 こう言いながら、周囲を、見渡して、カズヤを、探していた、ナタリーだが、後ろから、『破邪の剣バオウ』が、突きつけられる。カズヤは、ナタリーの、後ろにいた・・・・。


ナタリー「・・・・まっ・・・参りました・・・・」


 この後、カズヤは、得意気な、笑みを見せた後、自らの、『破邪の剣バオウ』を、鞘に収めた・・・・。カズヤは、息ひとつ、乱しておらず、ナタリーの方は、ゼイゼイ、息を、切らしていた・・・・。この後、カズヤは、一息つく・・・・。


カズヤ「・・・・よく・・・ついて来たな・・・・」


 これを聞いて、ナタリーは、呆然とする・・・・。


ナタリー「?・・・・へっ・・・・??」


 この後、カズヤは、ナタリーに、得意気に、微笑む・・・・。


カズヤ「・・・・いよいよ・・・復讐開始だ・・・・」


 これを聞いて、ナタリーは、満面の笑みを、浮かべた・・・・。


ナタリー「はい!!♪」


 この後、カズヤは、自らの手を、差し出す・・・・。


ナタリー「!・・・・へっ・・・・??」


カズヤ「・・・・立てるか・・・・?」


 こんな、カズヤを、ナタリーは、しばらく、呆然と眺めている。そして、嬉しそうに、カズヤに、微笑む・・・・。


ナタリー「はい♪」


 こう言いながら、ナタリーは、差し出された、カズヤの手を取り、立ち上がった・・・・。


カズヤ「・・・・出発は、明後日だ・・・明日一日、ゆっくり、静養するといい・・・・」


ナタリー「!明日すぐじゃ!ないんですか!?」


 この後、カズヤは、ナタリーに、ニッコリ、微笑みかける・・・・。


カズヤ「ずっと、ハードトレーニングを、こなしたんだ♪♪1日くらいの、静養は、大切だよ♪体は、疲労が、溜まっているはずだから・・・・」


 これを聞いて、ナタリーは、しばらく、呆然とするが、やがて、それに、納得し、無邪気に笑う・・・・。


ナタリー「はい♪♪」


 こんな、ナタリーに、カズヤは、優しそうに、微笑みかけた・・・・。


【シーン15】~次の日、・・・・~

 ここは、森の中の、とある湖。ここを、ナタリーは、穏やかな気持ちで、眺めていた・・・・。


ナタリー「・・・・いよいよ、明日・・・・」


 こう言いながら、ナタリーは、強く、決心する・・・・。


ナタリー「・・・・『クリーク盗賊団』・・・・」


 ナタリーは、恨みたっぷりに、こう呟いた・・・・。


【シーン16】~この日の夜、・・・・~

 ここは、夜の、とある森の中。ここで、カズヤとナタリーは、焚き火をしながら、その焚き火で、ヘルハウンドの、蒲焼きを、していた。やがて、そのヘルハウンドの肉が、こんがり焼け、カズヤとナタリーは、それぞれ、こんがり焼けた、その肉を、食べ始めた・・・・。


カズヤ「・・・・しっかり、スタミナ付けろよ・・・・」


 これに対して、ナタリーは、カズヤに、無邪気に、微笑んだ・・・・。


ナタリー「はい♪♪」


 こうして、カズヤとナタリーは、黙々と、食事を、していた・・・・。


【シーン17】~次の日の朝、・・・・~

 ここは、朝の、とある山の、丘の上。ここから、カズヤとナタリーは、しばらく、丘の下に広がる、森を眺めていた・・・・。


カズヤ「・・・・行こうか・・・・」


ナタリー「・・・・はい♪・・・・」


 この後、カズヤとナタリーは、この場を、跡にした・・・・。


【シーン18】

 ここは、『クリーク盗賊団』の、アジトの洞窟。ここで、頭領、クリークは、数人の、部下と共に、牢の中の、奴隷の女の子との、セックスを、楽しんでいた。そして、・・・・。


クリーク「いやぁ~♪やっぱ♪女とのセックスって♪いいなぁ~♪♪」


クリーク盗賊団員①「全くだ!!♪」


クリーク盗賊団員②「だな!!♪」


 こうして、クリーク盗賊団員達は、エロそうに、嫌らしく、ゲラゲラ笑っていた・・・・。


【シーン19】

 ここは、『クリーク盗賊団』の、アジトの、洞窟の入り口。ここで、クリーク盗賊団員、2人が、長槍を持って、見張っていた・・・・・


クリーク盗賊団員①「・・・・聞こえる・・・・?」


クリーク盗賊団員②「・・・・聞こえねぇ~・・・・」


クリーク盗賊団員①「・・・・だよな・・・・?」


クリーク盗賊団員②「・・・・ああっ・・・・」


 この後、しばらくして、この2人の、クリーク盗賊団員は、深く、ため息をついた・・・・。


クリーク盗賊団員①「・・・・いいよなぁ~・・・中の奴ら・・・・」


クリーク盗賊団員②「・・・・分かる・・・・」


 この後も、この2人の、クリーク盗賊団員は、深く、ため息をついた・・・・。


クリーク盗賊団員①「・・・・ああ~っ俺らも、ヤりてえ~・・・・」


クリーク盗賊団員②「・・・・だな・・・・」


クリーク盗賊団員①「・・・・ああっ・・・・」


 この後も、しばらくして、この2人の、クリーク盗賊団員は、深く、ため息をついた・・・・。そんな、2人の、クリーク盗賊団員の前に、カズヤとナタリーが、歩いて現れ、こっちに、向かって来る・・・・。


クリーク盗賊団員①「!何だ!!お前達はぁ~!」


クリーク盗賊団員②「止まれぇ~!!止まらなければ!殺すぞぉ~!!」


 こう言いながら、クリーク盗賊団員、2人は、それぞれ、カズヤとナタリーに、向かって、長槍を、構える・・・・。この後、カズヤとナタリーは、歩きながら、それぞれ、腰の剣を抜く・・・・。


クリーク盗賊団員①「き・さ・ま・らああああぁぁぁぁ~!!!!」


 この後、この2人の、クリーク盗賊団員は、それぞれ、自らの長槍で、カズヤとナタリーを、突き刺そうとする。しかし、カズヤとナタリーは、それを、素早く躱し、間合いを詰めて、自らの剣の、間合いまで、行くと、それぞれの剣で、この2人の、クリーク盗賊団員を、それぞれ、斬殺した・・・・。


カズヤ「・・・・行くぞ・・・・」


ナタリー「・・・・はい!!・・・・」


 この後、カズヤとナタリーは、このクリーク盗賊団の、アジトの、洞窟の中に、入って行った・・・・。


【シーン20】

 ここは、『クリーク盗賊団』の、アジトの洞窟。ここで、セックスし終えた、クリークと、その部下達は、牢の鍵を、閉めていた。すると、なぜか、クリーク盗賊団員達の、断末魔の叫び声が、次々に、聴こえて来る・・・・。


クリーク「!何事だ!!」


クリーク盗賊団員①「クリーク様!!大変です!」


クリーク「!?どうした!!?」


クリーク盗賊団員①「このアジトに!!男女二人組が!カチコミを!!かけて来ました!」


クリーク「2人に!!ここまで!殺られとるのか!」


クリーク盗賊団員②「はい!!それが!とんでも無い!!強さで!」


クリーク「・・・・なぁ~にぃ~??・・・・」


 このことに、クリークは、驚きを、隠せなかった・・・・。


【シーン21】

 ここは、『クリーク盗賊団』の、アジトの洞窟の、道となってる空洞。ここを、カズヤとナタリーは、襲い来る、クリーク盗賊団員達を、次々に、それぞれの剣で、斬り殺していく・・・・。クリーク盗賊団員達の、断末魔の声が、響き渡る・・・・。


ナタリー「はああぁぁっ!!!!」


ザシュッ!!!!


クリーク盗賊団員①「ぐああぁぁ~!!!!」


 カズヤとナタリーの、あまりの強さに、残っている、クリーク盗賊団員達は、恐怖心で、冷や汗を、かきながら、怯んでしまい、襲い掛かるどころか、後退りしてしまっている・・・・。


クリーク盗賊団員②「・・・・何だ?・・・この2人・・・・」


クリーク盗賊団員③「・・・・何って、強さだ・・・・」


クリーク盗賊団員④「・・・・勝てるわけねぇ~・・・・」


クリーク盗賊団員⑤「バケモンだああああぁぁぁぁ~!!!!」


ナタリー「どうしたああぁぁ~!!!!そんなものかああぁぁ~!!!!」


 これを聞いて、残りの、クリーク盗賊団員達は、そのまま、敗走し、一目散に、逃げて行った・・・・。


クリーク盗賊団員⑥「冗談じゃねえぞぉ~!!!!」


クリーク盗賊団員⑦「死にたくねぇ~!!!」


クリーク盗賊団員⑧「嫌だああぁぁ~!!!どうせ!!無駄死にだぁ~!!」


クリーク盗賊団員⑨「誰が!!!!こんな!!!化け物と!!!戦うかああぁぁ~!!!!」


 クリーク盗賊団員達の姿は、無くなった・・・・。


カズヤ「・・・・行くぞ・・・・」


ナタリー「・・・・はいっ!!・・・・」


 こうして、カズヤとナタリーは、洞窟の、奥の方へ、駆けて行った・・・・。


【シーン22】

 ここは、『クリーク盗賊団』の、アジトの洞窟。ここは、さっきの、牢のある、部屋とは、別で、だだ拾い、部屋となっていた。ここに、クリークとシャナはいる・・・・。


シャナ「・・・・男の方は、知らないけど、女の方は、例の、奴隷商に、売っ払った、エルフだね・・・・」


クリーク「?エルフ??・・・・ああっ・・・あのエルフか・・・・」


 こう言いながら、クリークは、納得する・・・・。


シャナ「・・・・あのまま、奴隷としての、一生を、送るとばっかし、思ってたのに・・・・」


クリーク「・・・・だな・・・・」


シャナ「・・・・ええっ♪・・・・」


 こう言いながら、クリークとシャナは、不機嫌そうな顔になった・・・・。


【シーン23】

 ここは、『クリーク盗賊団』の、アジトの洞窟の、道となってる空洞。ここを、カズヤとナタリーは、奥の方へ、走り続けていた・・・・。


カズヤ「・・・・この奥に・・・囚われた、女の子達が・・・・」


 これを聞いて、ナタリーは、コクンッ!と頷く・・・・。


ナタリー「・・・・間違いないです・・・『探査』でも、確認しました・・・・」


カズヤ「・・・・よしっ・・・・」


 このまま、カズヤとナタリーは、走り続ける。そして、しばらくして、カズヤとナタリーは、複数の、女の子達が、牢に、囚われている部屋に、辿り着く・・・・。


ナタリー「!ここよ!!ここ!」


カズヤ「・・・・確かに・・・・」


 この後、カズヤは、右手を、鎧型獣人に、変身させ、牢の方に、近付き、牢の鍵を、次々に、破壊していく・・・・。


ナタリー「みんな!!逃げて!!!もう大丈夫だから!!」


女の子①「・・・・えっ・・・・!?」


女の子②「・・・・ホントに・・・・??」


女の子③「・・・・助けに・・・来たの・・・・??」


女の子④「・・・・私達・・・出られるの・・・・??」


 こんな感じに、牢の中の、女の子達は、騒ついている・・・・。


ナタリー「そうよ!!出られるの!!!みんな自由よ!!!!」


 自分達が、出られることを、実感し、牢の、女の子達は、歓喜する・・・・。


女の子①「やったぁ~!!♪みんな!♪出られるよ!♪もう!♪こんな生活とは!♪おさらばよ!!♪」


女の子②「そうよ!♪みんな!♪助かるのよ!♪」


女の子③「・・・・ありがとう・・・本当に・・・ありがとう・・・・」


女の子④「・・・・行こう♪♪・・・みんな♪・・・行こう♪♪・・・・」


 こうして、牢の、女の子達は、この牢から、溢れるようにして、次々に、出て行き、この部屋を、跡にして行く・・・・。


ナタリー「・・・・後は、クリークとシャナだけ・・・・」


カズヤ「・・・・おうっ!♪・・・・」


 この後、カズヤとナタリーは、更に奥へ、駆け出して、進んで行った・・・・。


【シーン24】

 ここは、『クリーク盗賊団』の、アジトの洞窟で、クリークとシャナのいる部屋。ここで、クリークとシャナは、洞窟内の、雄叫びを、聞いていた・・・・。


クリーク「・・・・部下も、奴隷も、逃げて行くか・・・・」


シャナ「・・・・そのようね・・・・」


 これを知って、クリークは、頭を抱えた・・・・。


【シーン25】

 ここは、『クリーク盗賊団』の、アジトの洞窟の、道となってる空洞。ここを、カズヤとナタリーは、奥の方へ、走り続けていた・・・・。


ナタリー「探査っ!!」


 この呪文で、ナタリーは、この先の部屋で、クリークとシャナが、待ち構えてるのを、確認する・・・・。


ナタリー「クリークとシャナは!!この先です!!!」


カズヤ「・・・・確かに、この先に、2つの、強い気を、感じる・・・・」


 このまま、進んで行くと、カズヤとナタリーは、クリークとシャナのいる部屋に、到着する・・・・。


ナタリー「クリいいいいぃぃぃぃーク!!!!」


 ナタリーの叫びが、部屋中に、響き渡る・・・・。


クリーク「・・・・やはり、君か・・・まさか、乗り込んで、来るとはねぇ~♪・・・・」


カズヤ「・・・・俺は、正義の味方って訳じゃないが、お前達は、やり過ぎたな・・・・」


 これを聞いて、クリークは、意地悪そうに笑う・・・・。


クリーク「・・・・そうか、じゃあ、貴様は誰だ?・・・・」


シャナ「・・・・貴様・・・鎧型獣人であり、悪魔の力を持つ、カズヤだね?・・・・」


クリーク「!?何っ!!?」


 これを聞いて、カズヤは、不敵な笑みを、浮かべた・・・・。


カズヤ「・・・・ああっ・・・よくご存知で・・・・」


シャナ「・・・・そりゃ♪もう♪・・・・」


 これを聞いて、クリークも、不敵な笑みを、浮かべた・・・・。


クリーク「・・・・貴様が、かの有名な、『悪魔のカズヤ』か・・・・」


カズヤ「・・・・そうだな♪・・・・」


 この後、クリークは、意地悪そうに笑う・・・・。


クリーク「・・・・まあ、正直、貴様も、邪魔だったんだ・・・ここで、死んで貰う・・・・」


カズヤ「・・・・できるかな♪?・・・・」


クリーク「・・・・できるさ♪俺ならな♪♪・・・・」


シャナ「・・・・私は、女を殺る・・・あなたは、カズヤを・・・・」


クリーク「・・・・ああっ♪・・・・」


 この後、カズヤ、ナタリーとクリーク、シャナの、対決が、始まる。カズヤは、クリークと、ナタリーは、シャナと、対峙する・・・・。しばらく、互いに、出方を伺う。そして、・・・・。


クリーク「はああぁぁ~っ!!」


 こう叫ぶと、クリークは、呪術で、漆黒の、エネルギー砲を放つ・・・・。


カズヤ「はああぁぁ~っ!!」


 そのエネルギー砲を、カズヤは、自らの剣、『破邪の剣バオウ』で、斬った・・・・。このことで、クリークは、頭に、血が登る・・・・。


クリーク「このっ!!はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


 こう言いながら、クリークは、連続で、呪術による、漆黒のエネルギー砲を、放っていく。だが、それを、カズヤは、『破邪の剣バオウ』で斬って、防ぎ続ける・・・・。


ナタリー「よしっ!!あたしも!!!・・・・光よぉ~!!」


 この呪文により、ナタリーは、シャナに、魔法による、光属性の、エネルギー砲を、放つ・・・・。


シャナ「はああぁぁ~っ!!」


 こう叫ぶと、シャナは、妖術による、赤いエネルギー砲で、迎え撃ち、そのまま、押し合いになる・・・・。


ナタリー「・・・・くっ!・・・くっ!・・・くっ!・・・・」


シャナ「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


 だが、その押し合いは、前回と同様、シャナの方が、押し勝っていく・・・・。


シャナ「魔法力は!!変わってないのね!?それじゃあ!!!結果は!!変わらないよ!!!!」


ナタリー「・・・・くっ!!・・・・」


 この後、シャナは、嫌味ったらしい、笑みを浮かべる・・・・。


シャナ「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


 魔法の威力は、変わらないものの、ナタリーは、前回よりも、粘っている・・・・。


ナタリー「・・・・ああ~っ!!・・・ああ~っ!!・・・・」


 ナタリーは、粘っているが、やはり、押されている。そして、・・・・。


シャナ「はああぁぁ~っ!!!!」


 ナタリーは、完全に、力負けし、シャナの、妖術による、赤いエネルギー砲が、ナタリーを襲う・・・・。


ナタリー「移動っ!!」


 この呪文により、ナタリーは、瞬間移動する・・・・。


シャナ「!!どこだ!!?」


ザスッ!!


シャナ「!!なっ!!?」


 魔法による、瞬間移動で、シャナの、すぐ後ろに来た、ナタリーは、自らの剣で、後ろから、腹部を、貫通して刺す・・・・。


シャナ「ガハッ!!」


 それにより、シャナは、口から、血を吐く・・・・。これを見て、ナタリーは、不敵な笑みを、浮かべる・・・・。


ナタリー「・・・・今までの、恨みよ・・・光よぉ~!!」


 この呪文により、ナタリーの剣に、光属性の魔法力が宿り、その魔法力で、シャナの体が、バラバラに、吹っ飛んだ・・・・。


クリーク「!!シャナ!!!!」


 シャナが、吹っ飛んだのに気付き、クリークは、つい、攻撃の手を止める・・・・。


ナタリー「・・・・残るは、あなただけよ・・・・」


 こう言われ、クリークは、激昂する・・・・。


クリーク「貴様ああぁぁ~!!!!」


 こう叫びながら、クリークは、呪術による、漆黒の、エネルギー砲を、ナタリーに放つ・・・・。


ナタリー「光よぉ~!!」


 この呪文により、ナタリーは、光属性の魔法による、エネルギー砲を放ち、クリークの放った、呪術の、エネルギー砲と、ぶつかる・・・・。


クリーク「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


ナタリー「・・・・くっ!・・・くっ!・・・くっ!・・・・」


 こうして、クリークと、ナタリーが、エネルギー砲の、押し合いをしてる間に、カズヤは、不敵な笑みを、浮かべ、悪魔の姿に、変身する・・・・。


カズヤ「はああぁぁ~っ!!!!」


 この叫びと同時に、カズヤは、悪魔の力による、エネルギー砲を、クリークに向ける・・・・。


クリーク「!!なっ!!?」


 このカズヤの、悪魔の力による、エネルギー砲が、直撃し、クリークの体は、消滅していく・・・・。


クリーク「・・・・うわああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!・・・・」


 クリークの体は、完全に、消滅した・・・・。この戦いで、ドッ!と疲労した、ナタリーは、肩の力が抜け、両膝を、地面に付けた・・・・。


ナタリー「・・・・終わった・・・・」


 こう言いながら、クリークは、一息ついた。カズヤも、悪魔への、変身を解き、一息付いた・・・・。このまま、カズヤは、ナタリーの方へ、歩き出す。だが、・・・・。


カズヤ「!!んっ!!?」


ナタリー「・・・・えっ!!?・・・・」


 だが、この部屋の、大気に、妖力が、満ちていき、漂う・・・・。


ナタリー「!!そんな!!!!」


 その妖力が、一箇所に、集まり、その妖力が、体を模る・・・・。


カズヤ「・・・・あの女・・・まさか・・・妖怪??・・・・」


 その妖力の集まりは、やがて、シャナになる・・・・。


ナタリー「!!バカな!!?」


 このことに、ナタリーは、驚きを、隠せなかった・・・・。新しく現れたシャナは、不敵な笑みを、浮かべている・・・・。


シャナ「・・・・私は、シャナ・・・女の怨念が、集まった、妖怪よ♪・・・・」


 こんな、シャナの姿に、ナタリーは、恨みの念が、強くなる・・・・。


ナタリー「き・さ・まああああぁぁぁぁ~!!!!・・・・光よぉ~!!」


 この呪文により、ナタリーは、光属性の、魔法の、エネルギー砲を放つ。このエネルギー砲により、シャナの体は、再び、消滅する。だが、大気の、妖力が、再び、シャナの体を模る・・・・。


ナタリー「光よ!!光よ!!光よぉ~!!」


 この呪文により、ナタリーは、光属性の、魔法の、エネルギー砲を、3発、連続で放つ。だが、やはり、シャナの体は、妖力により、再び、模られる・・・・。


シャナ「さあぁ~♪憎むがいい♪♪その憎しみが!♪私を強くする♪」


 これを聞いて、カズヤは、ハッ!とする・・・・。


カズヤ「そういうことか!!ナタリー!!!俺に任せろ!!どうも!お前の!!恨みの念が!奴を!強くしている!」


ナタリー「ふざけるなああああぁぁぁぁ~!!!!光よぉ~!!!」


 この呪文により、ナタリーは、再び、強力な、光属性の、魔法の、エネルギー砲を、放ってるが、やはり、シャナの体は、妖力により、再生する・・・・。


ナタリー「光よぉ~!!光よぉ~!!光よぉ~!!」


 この呪文を、ナタリーは、泣きながら、叫んで唱え、強力な、光属性の、魔法の、エネルギー砲を、3発、連続で、放つが、それでも、シャナの体は、ナタリーの、『クリーク盗賊団』の恨みの念まで、吸収し、再び、再生する・・・・。


ナタリー「・・・・そんな・・・・」


 現状に、絶望した、ナタリーは、恨みの念を、吸収されながら、膝を、地面に付く・・・・。ナタリーは、涙が止まらない・・・・。


カズヤ「・・・・もう・・・俺が、やるしかない・・・・」


 この後、カズヤは、悪魔の姿に、変身する・・・・。


カズヤ「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


 こう叫びながら、カズヤは、悪魔の力による、強力なエネルギー砲で、シャナを、攻撃する。シャナの体は、再び、消滅するが、消滅後も、カズヤは、悪魔の力による、エネルギー砲を、放ち続ける・・・・。


カズヤ「・・・・こ・の・や・ろ・うううううううううぅぅぅぅぅぅぅぅ~!!!!」


 こう叫びながら、カズヤは、渾身の、悪魔の力で、シャナの、妖力を、消耗させ続ける・・・・。


カズヤ「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


ナタリー「・・・・カズヤ・・・さん・・・・」


 カズヤは、悪魔の力を、フルパワーで、使用するが、シャナは、やはり、ナタリーの、怨念を、吸収し続ける・・・・。


シャナ「無駄なことよ!!!!この『クリーク盗賊団』の!!アジトは!女の怨念の集まり!!その女の怨念が!!!私を!更に!!強くするのだ!!!」


カズヤ「・・・・そうかよ!!・・・はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!・・・・」


 ずっと、この『クリーク盗賊団』の、アジトの、女の怨念を、集め続け、余裕の、表情の、シャナだったが、ずっと、カズヤの、悪魔の力による、エネルギー砲を放つ内に、シャナは、うまく、体が、再生できなくなっていく・・・・。


シャナ「!!バカなっ!!!!」


 この後、カズヤは、ニヤリと、不敵な笑みを、浮かべた・・・・。


カズヤ「・・・・大量に、エネルギーが、あるだけだ・・・無限って、訳じゃないだろ?・・・・」


 これを聞いて、シャナは、激昂する・・・・。


シャナ「きぃ~さぁ~まぁ~!!!!」


 これを聞いて、カズヤは、不敵な笑みを、浮かべる・・・・。


カズヤ「はああぁぁ~っ!!!!」


 カズヤは、悪魔の力を、更に、強め、フルパワーになる・・・・。シャナの方は、自分が、消滅していく、恐怖を覚える・・・・。


シャナ「・・・・そんな・・・バカな・・・そんな・・・そんな!!!バカなああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


 カズヤの、悪魔の力により、エネルギーを、消耗していった、シャナは、やがて、このアジトの、エネルギーも尽き、存在が、消滅していく・・・・。


シャナ「・・・・いやだ・・・いやだ・・・消えたくない・・・いやだ・・・いやだああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!・・・・」


 ナタリーの、怨念をも、吸収していった、シャナだが、カズヤの、あまりの、膨大な、悪魔の力のエネルギーで、ついに、消耗していった・・・・。


カズヤ「はああぁぁ~っ!!!!」


シャナ「うわああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


 この断末魔の、叫びと共に、シャナの存在は、完全に、消滅して、このことで、ナタリーの、怨念も、消滅した・・・・。こうなって、カズヤは、悪魔への、変身を解き、ドッ!と、疲れてしまい、尻餅をついた・・・・。


カズヤ「・・・・今度こそ・・・終わったな・・・・」


 すっかり、恨みの晴れた、ナタリーは、そんなカズヤを、見つめた・・・・。


【シーン26】~半年後、・・・・~

 ここは、とある森の、一軒家。ここで、ナタリーは、妊娠している体で、椅子に座って、魔法の書を、読んでいた。そうして、のんびり、魔法の書を、読んでいると、・・・・。


カズヤ「・・・・おぉ~い♪ナタリー♪ご飯だよう♪・・・・」


 こう言いながら、カズヤは、ナタリーの、目の前の机に、カズヤの作った、料理を、運んで来る。こんな、カズヤに対し、ナタリーは、魔法の書を閉じ、カズヤに、ニッコリと、無邪気に、微笑んだ・・・・。


ナタリー「はい♪♪」


 こうして、カズヤとナタリーは、平穏な日々を、過ごして行った・・・・。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?