【MLB】レギュラーシーズン最終戦の楽しみ方。
現地9/30のゲームでポストシーズンに進出するチームがすべて決まり、10/1の各チームの最終戦(9回表でサスペンデットとなって明日再開予定のマーリンズ対メッツの試合はどうなるのか・・・)は例年通りデイゲームで全試合が同じ時間に開始。アストロズが最終戦で逆転の地区優勝を決めました。
この最終戦のあと、ポストシーズンに進むチームはギアを一段階挙げ、目の色を変えてDead or Aliveのゲームに臨みます。
また、シーズン終了となったチームは、課題を振り返りながら来季に備えることになるでしょう。
そんな中で、レジェンドたちへのお別れの場になるのも、このレギュラーシーズン最終戦なのです。
今季も、長年MLBで活躍しファンを興奮させた選手が引退、もしくは引退は公表していませんが長年在籍したチームを去ることになりました。
まずは、タイガースのミゲル・カブレラ。
シーズン当初から契約最終年となる今季で引退することを明言しており、遠征先ではそれぞれカブレラへのセレモニーがありました。
最終戦を前にし、前日はカブレラの両親が始球式に登場。
最終戦では2021年以降ご無沙汰だったファーストの守備にもつき、無難にゴロを捌いた後、そのまま途中交代。
カブレラはマーリンズにいた当初から守備の評価はあまり高くなく、dWARは-21.3。ただし、全盛期の圧倒的な攻撃力が補完し、通算WARは67.4を記録している現時点ではMLB最後の三冠王。
40歳となった現在、体形はまさしく中年代表ですが、笑顔はデビュー当初から変わらないミギーでした。
次に、カージナルスのアダム・ウェインライト。
ウェインライトは9/18の登板で200勝を達成し、投手としてはその試合でシーズン終了。
ただ、チーム最終戦では代打で出場し、ファンにお別れの場を用意してくれました。
カージナルスはウェインライトが所属していた期間でポストシーズンに11回出場しています。
そのなかでもウェインライトは、カーショウ、バムガーナー、シャーザー、レスターといった相手チームのエースと投げ合っていた姿が印象的で、マウンドの上からリーダーシップを発揮していた選手だと思います。
そういえば、今季はウェインライトの国歌斉唱からMLBは始まりました。
まだ引退を正式には公表していませんが、契約最終年ということもあり、少なくとも現チームのユニフォームを脱ぐことが決定的な選手たちもいました。
まずは、ジャイアンツのブランドン・クロフォード。
所属期間中チームは山あり谷ありでしたが、同一球団で彼のようにショートを守り続けられた選手は数少ないです。2021年はバッティングでも確変し、チームの地区優勝に大きく貢献しました。
ジョーイ・ボットのレッズ最終戦は退場で幕を下ろしました(ドイツワールドカップでも見たような光景・・・)。
もちろん、ホーム最終戦の打席では大歓声で迎えられています。
ボットのバッティングはここ数年低迷していましたが、通算出塁率.409、OPSは.920という選球眼に優れた打撃職人でした。
ロイヤルズのザック・グレインキーは先発登板し、5回1失点で勝利投手に。
ロイヤルズでデビューし、紆余曲折しながらサイ・ヤング賞を獲得。その後はブリュワーズ、ダイヤモンドバックス、ドジャースと(エンゼルス以外は)移籍先のチームでそれぞれポストシーズンに進出しています。
まさしくWIN NOWのチームに求められた先発投手でした。
最終戦でも現役選手の引退試合でもありませんが、紹介したいのがブルージェイズのホセ・バティースタ。
8月には、バティースタがブルージェイズと1日契約して引退するシーンがありました。
地区シリーズでレンジャーズ、ダイソンから放ったこの一発はブルージェイズどころかMLB史上にも残る強烈なシーンでした。
こちらは選手ではないのですが、今季で監督から退くガーディアンズのテリー・フランコーナ。
カーディアンズの前はレッドソックスの監督して、超個性的な選手たち(ペドロ、マニー、パピ、ミラー、ロウ、シリング、デーモン・・・)をマネジメントし、バンビーノの呪いを解きました。
現チームでもスモールマーケットのチームながら先発を中心に投手力を武器にし、ア・リーグ中地区で毎年のように上位争いをしていました。
現チーム(旧インディアンズ)にも超個性的な選手はいましたね。
どの選手も、やはり晩年はパフォーマンスが低迷し、高額なサラリーの割にはチームの力になれていなかったのは事実です。
ただ、デビューからの成長ストーリーを見届け、おらが町のヒーローとして活躍した選手に対して、改めて長年のチームへの貢献、献身を最後に感謝として伝えられるのはMLBの魅力のひとつだと思います。
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