ユベントスのチャンピオンズリーグ敗退に思うこと
ユベントスはUEFAチャンピオンズリーグ・ラウンド16、延長までもつれたアリアンツスタジアムでの2ndlegにて3-2という結果に終わりアウェイゴールの差でFCポルトに敗退。悔しい結果とはなったものの、それを受け入れ、顔を上げて週末のカリアリ戦から再開するカンピオナートともう1つのタイトルである、難敵アタランタとのコッパ・イタリア決勝に目を向けなければならない。
CL敗退は選手並びに我々ファンの心に大きな暗い影を落とした。その一方で今季のユベントスは選手・監督共にまだまだ若く伸びしろがあり、足元には粒ぞろいという言葉では余るほどの素晴らしいタレントたちと浪漫が広がっている。未来の世界最高のCBと謳われるマタイス・デ・リフトをはじめ、今日の試合でもサイドでの上下動を繰り返し、幾度もドリブル突破を試み、2ゴールも記録しまだまだ改善の余地はありながらも加入後約半年ながらその能力を遺憾なく発揮しているフェデリコ・キエーザや、ボールを落ち着かせて試合を支配することのできるアルトゥール、粗削りながらも抜群の身体能力で相手FWをねじ伏せるメリフ・デミラル。負傷離脱が長引きつつも10番としての期待を一身に背負うパウロ・ディバラ、最近ようやく復調の兆しがみられるフェデリコ・ベルナルデスキ。そしてユベントス就任1年目のミステル・アンドレア・ピルロ。今のところピルロの去就に関して悲観的な意見がみられないというのは彼に対する期待の表れに違いなく、今季の残り試合並びに来期以降のチーム構成・采配に夢を抱こうと思う。
他方で、これまで幾度となくチームを救ってきたクリスティアーノ・ロナウドとは袂を分かつときが迫っているのだと実感した。「CL制覇」が至上命題となっていたユベントスのフロントは3年前の夏、世界最高のスーパースターであるクリスティアーノ・ロナウドを獲得。2018-19シーズンのUCLラウンド16、アトレティコ・マドリード戦の2ndlegでの活躍を筆頭に多大な貢献を果たしてきたわけだが、その代償がとてつもなく大きいことも忘れてはならない。彼をピッチ上の11人に組み込むうえで守備面において大きな犠牲を払うことになるのはもちろんだが、戦術的に偏らざるを得ないことも間違いない。彼のピッチ内外での影響も計り知れないが、同様にその年俸も桁違いである。結果論だが彼はユベントスが扱える選手ではなかったのかもしれない。かつて私が惹きつけられた職人のような渋い選手たちが泥臭く戦い、試合終了まで全力疾走するチームこそが真のユベントスなのだろうか。
これまで悲観的なことも述べたが、まだまだシーズンは終わっていない。スクデット10連覇並びにコッパ・イタリア奪還にむけてユベントスは戦い続ける。試合終了の笛が鳴るまで我々ユベンティーニは声を枯らして応援し続けるほかない。いつもユベントスと共に。Forza Juve!!!
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